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ます。
(つや子)貴子!大変大変。
事務所が乗っ取られた。
(貴子)えっ?そこわたしの席なんですけど。
(絵里)失礼。
どういうこと?つまり奥さんとコミュニケーションを取る時間がほしいってこと?
(柳田)できることなら休職でもいいんです。
仕事一筋でやってきたんですがなかなか理解が得られなくてとりあえず時間をいただけないかと思って。
だからって…。
(紀三郎)であのヤメ検とは?大学の後輩です。
この間先生と争ったって聞いて。
彼女は僕の後輩の中でもピカ一の腕です。
誰を雇うかはわたしが決めることです。
一応見てみたいと言うので連れてきただけです。
僕のことは抜きにしても今彼女はこの事務所にとって必要だと思うんです。
先生一人で離婚も渉外業務もっていうんじゃ体がもたない。
そうでしょう?
(紀三郎)確かに。
(柳田)彼女は即戦力で離婚に関してはスペシャリストです。
あなたの意見として聞いておくわ。
とにかくこれは返しておく。
もう一度よく考えて。
(亜紀)どうぞ。
もう帰るから。
もめているみたいだしわたしも時間ないから。
失礼。
はい。
(大介)あのすいません。
はい。
落としましたよ。
ありがとう。
はい。

(ドアの閉まる音)あれ?あの先生は。
帰られました。
帰った?
(つや子)ねえねえねえねえねえあの子雇うの?そんなわけないでしょう?そうよねえもう。
(女)嘘の離婚?この旦那さんと?
(千春)そう偽装離婚ってやつ。
まあ簡単に言うとね旦那が経営してた会社が倒産しちゃったの。
で借金つくってろくでもないヤミ金が毎日押しかけてくるようになって。
(女)それで?「このまま夫婦でいるとお前にまで迷惑かける。
だから一度籍を抜いて離婚したことにしよう」って。
(女)それで今実家に帰ってきてるんだ。
2年たったら迎えに来るからって。
もう2年たったの?うん。
(女)じゃあすぐ迎えに来るんだ。
連絡は?時々向こうから電話がかかってくる。
ヤクザに追われてるからこっちから連絡できないの。
結婚したころはさ貧乏だったのよ。
やっとこれから楽できると思ってさいろんなこと考えて…。
ねえ。
うん?あれ。

(リポーター)「幸せですか?」・
(新婦)「はい」
(女)旦那さんじゃない?
(リポーター)「たった今式を終えられましたお二人でございました」たった今結婚したみたいよ。
あんたの旦那。
柳田さんそうとう悩んでるわね。
そうですか?しょうがないな。
わたしが何とかしなきゃ。
・はい間宮です。
はい。
ああどうも。
ええええ。
あっあの例のコラムの件ですよね?
(三神)「恋の六法全書」というタイトルで恋愛のトラブルを法律的見地から答えてもらうのとあと間宮先生の恋愛観をそれにプラスしてもらえればと。
了解です。
OK牧場。
(亜紀)珍しくエアメールなんて来てますよ。
えっ…。
(佑介)俺イギリス行くんです。
別れてください!・
(三神)先生先生。
はいあっ大丈夫です。
すいません。
でですねえー第一回目は「女は昔の男を忘れられるか」というサブテーマで行こうと思ってるんですがどうでしょう?昔の…男?・
(テーマソング)ああただいま。
もう余計なことしないほうがいいですよ。
もう悩んでる人を見るとほうっておけないタチなのよ。
もう。
(つや子のせきばらい)何です?ちょっと今忙しいんですけど。
まあまあ…ねっ。
はいまめ屋のみたらし団子。
おいしいよ。
ああもういい。
いいです。
柳田さん始めてるわよ。
(柳田)ああもうすぐ行きます。
はいはい。
ああいやもう。
もういいです。
いいからほら。
おいしいから。
もういい。
いらないいらない。
(つや子)ああ〜!
(柳田)ああ〜ちょっと!うわもう!ベトベト。
柳田さん。
何?今の悩みは?いやあんただよ!
(貴子)なるほど。
あなたの話を整理するとこういうことね。
「前田千春さんは平成10年4月北山浩介さんと結婚。
結婚後北山さんはIT関連の事業を立ち上げた。
当初は苦労したものの2年目からは会社は業績を上げITブームにも乗りわずか30歳で一軒家を建てるまでになった。
ところがわずか3年後突如事業に失敗ばく大な借金を抱えることになり会社は倒産。
ヤミ金から追われることになった浩介さんは千春さんにまでヤクザの手がかかってはと偽装離婚をもちかけた」えっ?
(浩介)この家も抵当に入った。
このままじゃお前にまでヤクザの取り立てが行く。
だからいったん離婚してほしいんだ。
とりあえず何とか500万だけ用意した。
今お前にしてやれるのはこれしかないでも…これで2年間頑張ってくれ。
2年で立ち直る。
必ず迎えに行くから。
それでもう一度籍を入れよう
(貴子)「この言葉を信じ平成15年4月離婚届に判を押した。
かろうじて確保したという500万円を千春さんに渡し浩介さんはヤクザから逃れるため姿を消した。
ところがその2年後何とハワイで若い女と結婚式を挙げていた。
ついては離婚を取り消したい」と。
当然です信じられない。
ひどい話だなホントに。
はっきり言うわね。
残念ながら離婚は取り消せないわ。
ええっ!
(柳田)事情はどうあれとにかくあなたは自分の意思でハンコを押して離婚届を出してる。
だからそれはだまされたんです!
(柳田)だとしても離婚届を出すことに同意している以上その効力を否定するのは難しいんです。
そんな!もう一度浩介さんと一緒になりたいんなら再婚するしかないわね。
冗談じゃないわよ。
わたしはあいつが許せないんです。
まず相手の住所を捜し出してみるわ。
話はそれからね。
何としても見つけ出してください。
わたし決着つくまで東京に残りますから!
(柳田)あの子俺の女房にそっくり。
(大介)えっ?
(柳田)あのキンキンした声。
(大介)ああしょうがないでしょ。
こんな目に遭わされちゃ。
なかなかやっかいな案件ですな。
いやあそうでしょ。
とりあえず前の住民票から転出先をたどって現住所を割り出して。
分かりました。
悪い。
俺行くわ。
わたしも。
いってらっしゃい。
銀座ノーリターン。
はーい。
あっそういえば先生の彼氏って誰だったの?さあ。
(三神)…ということで原稿用紙400字詰め8枚でお願いできますか?
(三神)間宮先生?ごめんなさい。
コラムでしたね。
でも先生ほどすてきな女性ならいろんな恋愛されてるんだろうな。
いやまあいやいや…。
先生の「恋の六法全書」ぜひ見せてください。
ダメ!まだダメ!ダメ?コラムダメ?あっコラムですよね。
ハハハハ面白いな先生は。
「昔の男」ぜひその調子で面白い原稿期待してますよ。
ええはい…。
はい。
(貴子・三神)アハハハ。
昔の男か…。

(浩介)「最高に幸せです」
(柳田)おい。
ちょっと待てよおい。
二十歳の小娘じゃあるまいしこっちは辞表まで出して…。
(多恵)わたしは辞表を出せなんてひと言も言ってないわ。
おいふざけんな。
家族との会話を大切にしろってさんざんどなってきたのはお前だろ?あなたはいつもそう。
これしてやったあれしてやったって。
実際そうだろう?まじめに働いてるしそれなりの生活だってさせてやってるじゃないか。
(多恵)もういい帰る!勝手にしろ!「よりを戻さないか?やっぱりお前が好きだ。
お前のことが忘れられない。
やり直そう貴子。
僕の世界でいちばん美しい人」・
(大介)先生。
旦那北山浩介はとんでもない男でした。
えっ?
(大介)千春さんと住んでいた昔の家の住所から登記簿を取ってきました。
家は売却されていましたがそれによると会社が倒産した2年前抵当はまだついていなかった。
借金はなかったってこと?それどころか彼の会社の業績はうなぎ登り。
2年前よりも売上げも経常利益もはるかにアップしてます。
(柳田)社名はメディアグローバルからサイバーアクセスに変更してますけどね。
ヤクザの取り立てというのも恐らくヤラセでしょう。
あの偽装離婚は別の人と結婚するための偽装だったんです。
つまり北山浩介は財産分与や慰謝料を取られるのが嫌で借金をつくったと嘘をついて千春さんに離婚届に判を押させた。
ということですね?
(柳田)そしてかねてより愛人だった今の奥さんと結婚をした。
(浩介)あんたたちね冗談言わないでくださいよ。
だましてなんかいませんよ。
でも家も抵当に入っていなかった。
借金はなかったでしょ?そうですよ。
だったら…。
(浩介)だから偽装離婚っていうのがあいつの作り話なんですよ。
あいつが勝手に離婚するって出て行ったんです。
あんたらこそだまされてるんですよあいつに。
2年間待ってくれって言ったのは?離婚の際の財産分与の請求期限は2年。
それを過ぎると請求できなくなる。
だからでしょ?言いがかりもいいとこですね。
あいつはたとえ2年過ぎてなくても財産分与は請求できませんよ。
どうして?離婚の念書です。
「離婚給付として500万円受け取りました。
離婚に同意します」ってあいつのサインと印鑑もある。
どうせその500万使い果たして金に困ってこんなこと思いついたんでしょう。
そういう女なんですよ。
何て…何て男なの。
「これがないと取り立て屋も離婚を信用せずお前んとこに押しかけるだろう」ってあいつが書かせたんです!用意周到な計画ねこれは。
つまりわたしと別れたくてでもお金払うの嫌だから偽装離婚の振りをして本当に離婚したってことなんですか?そういうことです。
捨てられたんじゃなくて最初からだまされてた…。
(千春)じゃあ何?わたしは何もできないんですか?あの男から一銭も取ることできないんですか?あいつあんなに稼いでるんですよ。
でも500万はもらったんでしょう?冗談言わないでよ。
だまされたんですよ。
500万ぐらいで済むわけないでしょう。
(柳田)25歳で結婚生活5年。
それで別れる際に500万は悪くない金額じゃないですか?あの男は一体いくら稼いでると思ってるんですか?そんなはした金で済むわけないでしょ。
とにかくお金を取って!
(大介)何か方法はないんですかね?千春さんがあの男からお金を取れる方法は…。
「不法行為」つまり相手が違法なことをして損害を与えたという法律構成なら財産分与で得られたであろうお金を損害賠償として請求できる。
しかもその期限はそれを知ったときから3年。
そのためには?

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