シリーズ世界遺産100「モリンホールの伝統音楽〜モンゴル〜」 2014.11.26


(馬頭琴)草原に響き渡っているのは遊牧民が奏でるモリンホールの音色。
モンゴルの言葉で馬の楽器を意味しています。
モンゴルの首都ウランバートル。
モリンホールは日本では馬頭琴の名で知られる楽器。

(馬頭琴)バトオチルさんはモンゴル国立馬頭琴交響楽団で初代コンサートマスターを務め東京藝術大学で修士号も取得した名演奏家です。
馬頭琴は先端部に彫刻された馬の頭が飾られ弓や弦が馬の尻尾の毛で作られています。
楽器の形だけでなく曲も馬に関するものが多くあります。
祝いの席で演奏されるという「馬の走り」。
馬の様子が表現されています。

(馬頭琴「馬の走り」)
(馬頭琴「馬の走り」)13世紀チンギスハンの時代に既に王宮で演奏されていたという馬頭琴。
モンゴルの伝統的な民族舞踊や民謡の伴奏として日常生活と深く結び付いてきました。

(馬頭琴)馬頭琴の音色は邪気を払い運気を高めるとモンゴルでは信じられています。
ここはウランバートル市内にある有名な馬頭琴工房。
この日バトオチルさんは馬頭琴作りの名人に特別な注文をしに来ました。
バトオチルさんは伝統的な革張りの馬頭琴を復活させようと思っているのです。
もともと馬頭琴の共鳴箱には動物の皮を張っていました。
しかし大きな会場でのコンサートが増えるにつれて音程を安定させられる木製に替わりました。
革張りの馬頭琴は音が遠くに届きませんが遊牧民の住居であるゲルの中のような狭い場所で演奏するのに適しています。
製作開始から10日後弦に馬の尻尾の毛を取り付け伝統的な革張りの馬頭琴が完成しました。
バトオチルさんは木製と革張りの2つの馬頭琴の音を弾き比べてみます。
(革張りの馬頭琴の音)この馬頭琴…。
(革張りの馬頭琴の音)7月バトオチルさんは競馬のレースを控えた馬主から必勝祈願の演奏を依頼されました。
出来上がったばかりの革張りの馬頭琴を使ってチンギスハンの故郷を流れる川をたたえた曲を演奏します。

(馬頭琴)運気を高める力があると信じられている音色がゲルの中に響き渡ります。

(馬頭琴)モンゴル人が馬と共に育んできた馬頭琴モリンホール。
その音色はこれからもモンゴル人を支え勇気づけてくれる事でしょう。
2014/11/26(水) 22:45〜22:50
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「モリンホールの伝統音楽〜モンゴル〜」[字]

「馬と共に育まれた音色」▽無形文化遺産▽馬頭琴の名で知られる楽器モリンホールは「馬の楽器」という意味。先端に馬の彫刻が施され、弓や弦には馬の尻尾の毛が使われる。

詳細情報
番組内容
馬頭琴の名で知られる楽器モリンホール。モンゴル語で「馬の楽器」を意味する。先端部に馬の彫刻が施され、弓や弦には馬の尻尾の毛が使われる。昔は共鳴箱に動物の皮が使われていたが、大きなホールなどでの演奏で音程が安定するように、現在は板張りが主流となっている。馬頭琴の名演奏家として知られるバトオチルさんは、ゲルのような狭い空間で演奏するには革張りが向いていると考え、工房に製作を依頼。その完成した音色とは…
出演者
【語り】松平定知

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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