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ローマ法王 クリスマスに中東平和訴え12月25日 22時29分
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クリスマスを迎え、バチカンでは、ローマ法王のフランシスコ法王が、キリスト教徒らがイスラム過激派組織「イスラム国」に迫害されているシリアやイラクなど、中東の情勢に強い懸念を示し、異なる宗教間の融和を訴えました。
ローマ法王のフランシスコ法王は25日、バチカンのサンピエトロ広場に集まった大勢の信者を前に、恒例のクリスマス・メッセージを読み上げました。
この中で法王は、シリアやイラクでイスラム過激派組織「イスラム国」に迫害されているキリスト教徒などの少数派住民に対して、「あなた方の苦しみはあまりに長く続いています。厳しい冬を乗り切り、ふるさとの地に戻って尊厳をもって暮らせるよう祈っています」と述べました。
そして、「戦闘や破壊行為が終わり、憎しみが愛と優しさに変わりますように」と述べ、異なる宗教間の融和と中東の平和を訴えました。
また法王は、エボラ出血熱の感染拡大が続く西アフリカの人々に対しても祈りをささげたうえで、患者の治療や国の復興に必要な支援が行き届くよう国際社会に改めて支援を呼びかけました。