NHKニュース おはよう日本 2014.12.19


おはようございます。
7時になりました。
自民党税制調査会は、来年度の税制改正で、インターネットを通じて音楽や電子書籍などを販売する海外企業にも、国内の企業と同様に来年10月から消費税の納税を義務づける方針を固めました。
この方針に沿って制度が変更されると、日本の消費者がインターネットで配信された音楽などを海外企業から購入した場合、来年10月から消費税を上乗せした金額を支払うことになります。
海外企業が、インターネットを通じて、音楽や電子書籍などを日本の消費者に販売した場合、現在の税制では、国内の取り引きとはみなされず、消費税の納税が義務づけられていないことから、国内の企業から価格競争で不利になっているという声が高まっています。
こうした中、自民党税制調査会は、ことし4月から消費税率が8%となり、国内の企業の不平等感が高まっているとして、来年度の税制改正で海外企業にも消費税の納税を義務づける方針を固めました。
具体的には、消費税の課税対象となる年間の売り上げが1000万円を超える海外企業を対象に、来年10月から日本の税務署への申告納税を義務づけるとしています。
自民党税制調査会は、今月30日に取りまとめる、来年度の税制改正大綱に、こうした方針を盛り込むことにしており、方針に沿って制度が変更されると、日本の消費者がインターネットで配信された音楽などを海外企業から購入した場合、来年10月から消費税を上乗せした金額を支払うことになります。
政府は、今月27日にまとめる経済対策で、安倍内閣が重要課題としている地方創生を実現するため、人口減少対策や地域の産業育成などの提案で、優れた自治体に配る新たな交付金を設けることになりました。
こうした交付金などを盛り込む経済対策の規模を、3兆円以上とする方針です。
政府が、地方創生の実現を目指し、今度の経済対策に盛り込む新たな交付金は、大都市から地方への移住や企業誘致、それに特産品の開発などのアイデアを提案して、国に認められた自治体に配られます。
また、自治体が地域の実情に応じて幅広い用途に活用できるよう、寒冷地の燃料費の補助や地域商品券の発行などに充てることも可能で、交付金の総額は数千億円程度とする方向で調整が進められています。
政府は、こうした交付金のほか、東日本大震災の復興や、広島市の土砂災害の災害復旧費用などを盛り込む今回の経済対策の規模を、3兆円以上とする方針です。
政府は、今月27日に経済対策を取りまとめ、対策を盛り込んだ今年度の補正予算案を、来月上旬に閣議決定することにしています。
次は、各地を襲った大雪です。
被害が相次ぎました。
高潮による浸水に、除雪作業中の事故。
そして、高速道路では車の立往生。
おとといときのう、大雪などの影響で亡くなった人は、NHKのまとめで、全国で少なくとも9人となっています。
大雪に見舞われた新潟県津南町。
きのう夕方、除雪作業をしていた作業員から、雪交じりの土砂が道路に流入したと連絡がありました。
津南町の国道405号線です。
この先、土砂崩れによって、通行止めになっています。
場所は、国道405号線の新潟と長野の県境付近。
津南町と長野県栄村のおよそ130世帯280人ほどが孤立した状態となっています。
新潟県はきょう、担当者を現地に派遣し、土砂崩れの規模や二次災害のおそれを確認し、対応に当たることにしています。
低気圧、大雪の被害は、各地で相次ぎました。
富山県黒部市では、用水路に詰まった雪を取り除いていた29歳の消防署員が流され、死亡しました。
NHKのまとめでは、大雪や路面の凍結などの影響で亡くなった人は、きのうまでの2日間で、全国で少なくとも9人となっています。
北海道では、高潮による浸水被害が相次ぎました。
根室市中心部の商店では、倉庫が水につかり、商品などが使えなくなる被害が出ました。
浸水した住宅の後片づけが終わらず、今も避難所で待機している人もいます。
こちらは札幌市の今の様子です。
大粒の雪が降っています。
車はライトをつけて走っています。
7時現在の気温は氷点下2度3分、積雪は38センチ。
北寄りの風が1メートルとなっています。
各地の雪は峠を越えましたが、厳しい寒さが続いています。
引き続き、注意しなければいけないのが路面の凍結です。
人通りが多く、雪が踏み固められている場所で滑りやすく、特に横断歩道、地下街の出入り口付近などで注意が必要です。
札幌市の団体に、歩き方のコツを聞いてみると。
雪下ろし中の転落事故にも注意が必要です。
秋田県で行われた雪下ろし講習会。
安全に作業を行うポイントは、まず、屋根の高い所に積もった雪下ろしから始め、低い所へと順番に進めることが大切だということです。
そして、忘れてはならないのが。
では、この先の天気の見通しについて、気象情報担当の檜山さんです。
嵐は収まってきましたが、寒波も落ち着いてはきましたが、まだけさは冷え込み、続いています。
全国的に氷点下の所も多く、冷え込んでいます。
名古屋でも氷点下1度7分となっていて、まだ積雪が残っていますから、道路ががちがちに凍っている所もあるかと思います。
十分ご注意ください。
そして今夜の天気図を見ますと、きょうは高気圧に覆われて冬型の気圧配置は緩んできますから、風は収まって、嵐は収まり、また日本海側の雪もやんでくる所が多くなりそうです。
ただ、多くの雪、平年をかなり多く上回る積雪の所があります、多くなっています。
先ほどのVTRにもありましたように、除雪作業中の事故、くれぐれも気をつけてください。
そしてこの先ですが、このあと土曜日、あすは低気圧がまた発達しながら通り、日曜日、おとといほどではありませんが、北海道の北で低気圧、発達します。
日曜日以降は再び寒気も入ってきます。
日本海側、また雪や吹雪となる所がありそうです。
再び荒れた天気となるおそれがありますので、また今後の最新の情報に気をつけてください。
次です。
太陽光など再生可能エネルギーによる電力の買い取りを電力会社に義務づけている制度が、抜本的に見直されることが、きのう、正式に発表されました。
制度の導入から僅か2年余りで、大きな転換点を迎えたこの制度。
再生可能エネルギーの普及は今後、どうなるのでしょうか。
きのうの有識者による小委員会。
経済産業省は、再生可能エネルギーの買い取りを義務づけた制度を、抜本的に見直す方針を示し、正式に発表しました。
電力会社が太陽光などの電力の買い取りを、いつでも制限できるようにすることで、新規の買い取り余地を確保する一方、住宅での発電も制限の対象とされることになりました。
再生可能エネルギーの買い取り制度は、おととし7月に導入されました。
自然エネルギーの活用を促すため、政府が高い価格での買い取りを最大で20年保証していました。
このため、長期間にわたって高い収益が見込めると見て、多くの発電事業者が参入しました。
しかし、ことし9月、九州電力が突然、あすから買い取りを制限すると発表。
東北電力、四国電力なども、同様の措置を取ることを相次いで明らかにしました。
その理由は、買い取りの申し込みが殺到したため、発電量が需要を上回ってしまうおそれがあり、電力の安定供給ができなくなるというものでした。
買い取りを義務づけられたはずの電力会社が、買い取りを制限するという事態。
参入に向けて準備を進めてきた事業者に、戸惑いと不安が広がりました。
今回、経済産業省が、見通しの甘さや不備をみずから認める形で制度を見直すことで、電力各社の間で相次いだ一時的な買い取りの制限は、解除される見通しです。
しかし、現場からは憤りの声が収まりません。
佐賀県にある太陽光パネルの設置会社です。
買い取り制限の影響で、みずから投資した太陽光発電の計画が宙に浮いた状態となったほか、20余りの企業や個人から太陽光パネルを受注しながら、販売できないでいるといいます。
今回の制度の見直しについて、会社では。
エネルギー問題の取材を続けている、小田島記者に聞きます。
この買い取り制度が導入されてから、僅か2年での見直しですが、このことについて、小田島さん、どう見ますか?
やはり、政府の見通しが甘かったといわざるをえません。
ドイツやスペインでも、高い買い取り価格にすると、太陽光発電の申し込みが急増していて、いわば想定できる事態でした。
大きな混乱を招いたあとに急きょ、制度の見直しに着手するなど、対応は遅きに失したといえます。
事業者からすると、これまでは買い取りが保証されていたのに、今後は状況によって買い取りが制限されてしまうリスクに直面することになります。
そうですね。
事業所は今後、こうしたリスクを踏まえて、綿密に事業計画を立てる必要があります。
一方の電力会社も当然ながら、勝手な理由で買い取りを制限するようなことがあってはなりません。
また事業者が知りたい情報の開示を徹底することが求められます。
そうですね。
そうした中で、再生可能エネルギーの普及は、今後、どうなっていくんでしょうか?
再生可能エネルギーは、多くの資源を輸入に頼る日本にとって、すべて国内で生産される貴重なエネルギーです。
政府も今回の見直しによって、最大限の普及を進めるという方針を変えたわけではないと強調しています。
ただ、再生可能エネルギーは現状ではコストが高く、ほかのエネルギー源と同じ条件では、普及が進まないということも事実です。
そのためにコストは電気料金に上乗せされる形で、一般家庭や中小企業が負担して、制度を支えています。
年明けから政府は、火力発電、原子力発電、再生可能エネルギーなど、将来の導入目標の割合をどうするのか、議論を始めます。
コストも安く、安全で環境にいいなど、理想的な唯一のエネルギーというのは、残念ながらありません。
そうした中で、再生可能エネルギーをどのように拡大させていくのか、電力を利用する私たちの意志と覚悟が必要になってくると思います。
経済部の小田島記者でした。
政府は、地方創生の実現に向けて、今後5年間の施策の方向性を示す、総合戦略の原案をまとめました。
地方での雇用を安定的に確保することで、東京圏から転出する人口を4万人増やす一方、転入を6万人減少させて、いわゆる東京一極集中を是正するとしています。
それによりますと、若者の結婚や子育ての希望をかなえるためにも、今後5年間で、若者の就業率を去年のおよそ75%から78%に向上させるとともに、男性の育児休業の取得率を、およそ2%から13%に向上させるとしています。
その上で、地方での雇用を安定的に確保することで、東京圏から地方へ転出する人口を4万人増やす一方、東京圏への転入を6万人減少させて、いわゆる東京一極集中を是正するとしています。
さらに、地方に本社機能の一部を移転する企業などへの税制優遇措置を講じることや、独自に総合戦略を策定した地方自治体を対象に、新たな交付金を創設することも検討するとしています。
一方、政府は、地方創生の実現に向けて、中長期的な政策目標などを示す、長期ビジョンの原案もまとめ、人口減少への対応は、待ったなしの課題だとして、一人の女性が一生のうちに産む子どもの数の指標となる、合計特殊出生率を1.8程度まで向上させることを目指すとしています。
政府は、総合戦略と長期ビジョンを、今月27日にも閣議決定する方針です。
18日のニューヨーク株式市場は、アメリカのゼロ金利政策が維持され、好調な経済が続くことへの期待感から、幅広い銘柄が買われました。
ダウ平均株価は400ドル以上値上がりし、ことし最大の上げ幅になりました。
18日のニューヨーク株式市場は、前日、アメリカの中央銀行に当たるFRB・連邦準備制度理事会のイエレン議長が、早期の利上げを否定したことから、今のゼロ金利政策が維持され、好調な経済が続くことへの期待感が広がりました。
このため、幅広い銘柄に買い注文が集まり、ダウ平均株価は前日より421ドル28セント高い、1万7778ドル15セントで取り引きを終え、ことし最大の上げ幅となりました。
市場関係者は、イエレン議長の発言を受けて、利上げは来年の半ばまではないという受け止めが広がっていると話しています。
次です。
今、手術の方法が大きく様変わりしています。
最先端の腰のヘルニア手術。
直径僅か3センチほどの筒に、細長い器具を通して治療します。
傷口が小さくて済むため、患者の負担が少ないというメリットがあります。
一方で、医師には高い技術が求められます。
患部を直接見ることができないため、手から伝わる感覚が頼り。
手元が狂うと、神経などを傷つけ、下半身不随になるおそれもあります。
手術の感覚は、実際にやってみないと身につかないため、技術を習得するのは難しいといいます。
このような最先端の手術は、負担が軽いため、希望する患者が増えています。
例えばこちら、小型カメラが付いた内視鏡を使った手術の件数です。
この10年間で、およそ3倍に増えています。
一方でこの手術は、内視鏡などの器具の操作技術が十分にないと、危険を伴います。
先月、群馬大学医学部附属病院で、内視鏡の一つ、腹くう鏡の手術を受けた患者8人が死亡していたことが明らかになりました。
原因は調査中ですが、先端医療に潜むリスクが浮き彫りになりました。
医師の手術の技能をいかに向上させるのか。
今、新たな取り組みが始まっています。
ことし8月に医療機器メーカーが設立した医療従事者向けの研修施設です。
最先端の医療機器を使った手術の訓練が受けられます。
訓練で使うのは模型。
こちらはひざ。
大腸に胆のう。
見た目だけでなく、構造や質感も徹底的にリアルさを追求しています。
開発したばかりの血管。
血管を覆う、何層もの薄い膜まで忠実に再現されています。
こちらは、けい動脈の模型。
中の黄色い部分は、脂肪やコレステロールなど、血管の中の付着物を再現。
動脈硬化を防ぐための手術を訓練するために作られました。
メーカーは、現場の医師の意見を取り入れながら、改良を繰り返しています。
この女性医師は、心臓のカテーテル手術の研修に参加しました。
心臓が模型であれば、器具の使い方をさまざま試し、その動きを確認することができるといいます。
メーカーでは、若手から中堅、ベテランまで幅広いレベルに応じたプログラムを用意。
今後、この施設のニーズはさらに高まると見ています。
より実践的な研修を本物の人体を使って行う取り組みも始まっています。
大学の医学部に保存されている、提供された遺体。
その遺体を、若手の医師の研修に利用するというものです。
愛媛大学が、全国に先駆けて設置した、遺体を使った手術の研修施設。
ことし秋から毎週、研修が開かれ、全国から多くの若手の医師が参加しています。
本物のヒトの皮膚や臓器に触れる感覚を養いながら、手術の技術を学ぶことができます。
実はこれまで、大学に提供された遺体は、学生の解剖実習には使われていましたが、医師の手術の研修への利用は、明確なルールがなかったため、行われていませんでした。
そこで日本外科学会などがおととし、ガイドラインを作成。
生前に本人や家族の同意を得るなどの基準が定められ、遺体を手術の研修に使う道が開かれたのです。
研修に参加した中村和さんです。
脳神経外科の研修医として働き出して2年。
手術の執刀医の経験はありません。
研修では、脳の奥深く、脳幹に出来た腫瘍を取り除く最新の手法を学びました。
耳の後ろにメスを入れて、6センチほど奥の腫瘍を取り除くもので、患者の負担が軽いものの、無数にある神経を傷つけないようにするには、高度な技術が必要です。
これは側頭筋と側頭筋膜です。
メスを入れる部分には、皮膚と頭蓋骨の間に3層の薄い筋肉があります。
神経や血管を傷つけずに、3つの筋肉を1つずつ切り剥がしていく必要があります。
中村さんは、経験が豊富な医師の手の動きを見たあと、同じ手順で進めていきました。
ところが、3層の筋肉のうち、上の2層を1度に切ってしまいました。
切り開くべき頭蓋骨の位置も分からなくなりました。
これまで教科書や模型で、標準的な筋肉の層の厚みは知っていたつもりでしたが、メスを入れた遺体の筋肉は考えていたよりも薄く、手元を誤ったのです。
取材に当たった松山放送局の大西記者です。
手術の技能を身につけられる場が、ここまで限られているっていうのは、驚きでしたが、医師の研修の場というのは、広がっているんでしょうか。
いいえ、まだまだ十分ではありません。
遺体を使った研修は、欧米では以前から行われていましたが、日本ではまだ始まったばかりで、全国7つの大学にとどまっています。
また、リアルな模型を使ったシミュレーションは、医療メーカーが主導しているもので、一部の施設や病院にしか普及していません。
患者になる立ち場としては、どの病院に行っても、質の高い医療を受けたいと思いますよね。
そうですね。
傷口が小さくて済む手術は、ニーズが高く、急速に普及していますが、実際にそうした難易度の高い手術を担っているのは、一部の熟練した医師たちです。
対応できる医師のいない地域などでは、手術を受けたくても受けられない現状もあります。
多くの患者が高度で安全な医療を安心して受けることができるようになるには、より充実した医師の研修や育成のプログラムを整えていくことが必要です。
ここまで、医師の育成に向けた新た取り組みについてお伝えしました。
さて、釣り人に人気のクロダイです、これ。
西日本ではチヌと呼ばれています。
本来は警戒心が強く、人が近づくと、逃げていく魚なんですが、愛媛県松山沖の海で、このチヌと10年の月日をかけて、特別な関係を築いた男性がいます。
音を立てながら、チヌを引き連れる男性。
チヌの輪くぐりです。
本来、人や人工物を警戒するチヌが、不思議なことにみずから輪をくぐっています。
松山市沖で10年にわたってチヌとの交流を続けている男性がいます。
青木尚之さんです。
会社勤めのころから、趣味で素潜りを楽しんでいました。
今は春から秋にかけて、年間100日はこの海に潜っています。
青木さんは、長年聞かせ続けたハンマーの音でチヌを引き付け、設置したカメラの前まで連れてきました。
青木さんは、ハンマーで貝を割る音に、1匹のチヌが反応することに気付き、もっと仲よくなろうとこまめに通い始めました。
そして10年の月日をかけ、今では複数のチヌを操るまでになったのです。
7年前から青木さんに近づいてくるようになった太郎。
こちらの一郎は華麗な動きを披露する、一番の芸達者です。
そして頭に傷を持つ大きなチヌが、ゴン太です。
このゴン太こそが、10年前にハンマーの音に反応した、最初のチヌなんです。
青木さんの前でしか見せないチヌの行動に、興味を持つ専門家もいます。
広島大学で魚の生態を研究している海野徹也准教授です。
海で青木さんとチヌの様子を観察した海野さん。
すごい、いきなりくぐった。
撮影した映像を見た海野さんは、チヌのひれの動きに注目しました。
これは海野さんがチヌに近づいたときの映像です。
青木さん以外の人に対して警戒し、背びれを立てています。
青木さんが長い時間をかけて信頼を築いたチヌ。
まだまだ謎が多いチヌの生体を、解き明かしてくれるきっかけになるかもしれません。
最初は信じられなかったんですが、チヌたちと青木さん、本当に心通わせているようでしたね。
びっくりですね、これ。
このチヌは冬に入ると、いったん姿を消しますが、毎年、春の終わりごろには、再び姿を見せるんですね。
その際、青木さんのことをちゃんと覚えているということで、これもびっくりですね。
スポーツ、西堀アナウンサーです。
おはようございます。
まずはサッカー日本代表のアギーレ監督ですね。
アギーレ監督が八百長の疑いで、スペインの検察当局から告発を受けたことについて、日本サッカー協会は、推移を見守る考えを明らかにしました。
告発後、初めてのサッカー協会の理事会。
大仁邦彌会長が、多くのサッカー関係者に心配をかけ、申し訳ないと陳謝しました。
サッカー日本代表のアギーレ監督は、スペインのチームの監督をしていた3年前に、八百長に関わった疑いで、スペインの検察当局から告発されました。
サッカー協会は、おととい、改めて話を聞き、アギーレ監督は、一切関与していないと、疑惑を否定したということです。
協会は推移を見守るということですが、今後の対応はどうなりそうなんでしょうか?
大仁会長は、告発が受理された場合に、捜査がどのように進み、どんな形で行われるのか情報を集めている。
その情報をもとに対応を検討したいと話しています。
さあ、そして次はバスケットボールですね。
日本バスケットボール協会が、国際的に競技団体としての資格を停止された問題で、組織の改革に当たる国際バスケットボール連盟の専門の作業チームは、来月、最初の会合を開くことになりました。
日本バスケットボール協会が受けた、無期限の資格停止という重い制裁。
国際バスケットボール連盟が乗り出した、日本の協会の改革。
最大の関心は、来年のオリンピック予選に日本代表チームが出場できるかどうかです。
これはオリンピック予選への出場権、かかっていますから、日本の協会には、きちんと協力してほしいですよね。
そうですね。
国際バスケットボール連盟のバウマン事務総長は来月後半に、再び来日する予定で、日本バスケットボール協会では、その国際連盟が主導する協会の改革に、全面的に協力することにしています。
ここまでスポーツでした。
けさの知りたい!中山アナウンサーです。
おはようございます。
いよいよ年の瀬ですけれども、ことしは値上げのニュースをお伝えすることが多かったですよね。
確かに。
バターですとか食用油ですとか、いろんなものの値段が上がっているんですけれども、そんな中、変わらぬ安さで存在感を示している食べ物、それが、もやし。
これにけさは迫ってまいります。
さあ、都内のスーパーに行きますと、セールの日には、もやしが18円で売られていました。
これは安いですね。
葉物野菜などの値段が上がると、ぐんともやしの売り上げって伸びるそうなんですね。
で、こんなに安くなくても、もやしって1パック大体30円から50円くらいで売られてますよね。
まさに価格の優等生ということで、生産量は5年ほど前から、およそ3割増えていますね。
そんなもやしなんですが、どうやって作られているか、見たことありますか?
ない。
見たことはない。
あまりないですよね。
実は、工場で作られているんですね。
国内のもやしの原料の8割強を占めるのが、緑豆という、この緑の豆と書くんですけれども、この緑豆を湿度100%の場所に置きますと、僅か2日で芽が出る。
さらに1週間置きますと、もうこんなに成長してるんです。
これ、全部もやしですか?
そう、全部もやし。
もやしだらけ。
へえ。
1週間でなんと目方は10倍に増えまして、天候に左右されず、短期間で出来る。
スーパーからの急な注文にもすぐ対応できると、それがもやしの強みなんだそうです。
潜れるな。
ところが最近、このもやしの値段が上がるかもしれないということがいわれているんです。
というのも、この原料となる緑豆の値段が上がっているからなんですね。
中国産の緑豆、現地で需要が伸びていることなどから、この5年でもう、2倍余りに値段が上がっています。
もやしメーカーの廃業も相次いでいるそうなんです。
そうなんですね。
私たちにとっては、安くて庶民の味方ですけど、生産者の方々には、苦労もいろいろあるんですね。
そうですね。
そもそもこのもやしって、日本人と非常に長いつきあいがありました。
平安時代に記された、薬草の本なんですが、すでにほら、毛也之って書いてある。
これ、毛也之。
これでもやし?
こう書くんだ。
もやしというもう、記述が残っていました。
それから時代を経て、このもやしの消費があるとき、急激に伸びたことがあったんですけれども、それ、いつか分かりますか?
平安のあとだから、戦国時代じゃないですか?
戦国時代?
そんなデータあるんですか?
ちょっと違いますね。
実はね、昭和40年代なんだそうです。
インスタントのみそラーメンが発売されました。
もやしがのっています。
これをきっかけに、人気がさらに高まったそうなんですね。
もやし工場の社長、高橋さんによりますと、みそラーメンにもやしを載せるあのブームはすごかったと。
売り上げは右肩上がり、5年で倍に増えましたと話しています。
そうでしたか。
そして今、業界ではさらなる挑戦が続いているんですね。
こちら、九州にあるもやしのメーカーなんですが、安いだけじゃなくて、なんとか付加価値の高いもやしを作れないかと、試行錯誤を重ねて、たどりついたのが、ピーナツを原料にしたもやしです。
ピーナツからもやしが出来るの?と。
それももやしなんですか?
もやしって、豆を暗い所で発芽させたもののことをいうんですね。
ですからこういう緑豆でももやしが出来るし、ピーナツからももやしが出来る。
そうなんだ。
ずいぶん太いですね。
そうなんですね。
しっかりしたもやしが。
一般的な緑豆もやしの倍ぐらいの太さはあるでしょうか。
このピーナツもやし、グラム当たり緑豆もやしの5倍ほどの高値で販売されているんです。
シャキシャキ感が強くて、天ぷらにしても楽しめるということで、このもやしメーカーの岩橋さん、もうこれまで200種類の豆などを試しました。
もやしの常識を打ち破って、新しいもやしを開発したいと、意気込んでいらっしゃいます。
さらに、この珍しいもやしを紹介するもやし専門のレストランもできているんですね。
元フランス料理のシェフが考案しました、もやしを使ったスイーツ、それがこちら。
もやしのアップルパイ。
えっ?入れちゃうの?これ。
どんなふうに入っているかといいますと、このパイの中に、先ほどのこのピーナツもやしが入っていまして、これがね、アイスクリームと絡めると、結構おいしかったんですね。
さらにこちらの一皿、温泉で育てた30センチほどの長いもやしを炒めました。
これ、フレンチ風の野菜ソースと一緒にどうぞ。
もやしがこんなおしゃれな料理になるんですね。
しゃきしゃき感と一緒に、このソースのうまみも一緒に絡めとって味わうことができる。
食べに行ったんですね?
うれしそうですね。
今では全国のもやし農家から、次々と新しいもやしが送られてきているそうなんです。
シェフの湯本さん。
もやしにはいろんな楽しみ方があることを知ってほしいと語っています。
さあ、というわけでもやしの話をしてきましたが、もやしとかけまして。
年末の大掃除と解く。
その心は、大事なのは、まめさ。
はい、けさの知りたい!でした。
頑張りましょうって出た。
18円ぐらいですかね。
時間がないので、はい。
では次いきましょう。
続いて気象情報です。
東京・渋谷、今はどんな様子でしょうか。
渡辺さん。
けさはこれ、地面付近、分かりますかね。
霜柱なんですよね。
土の上にびっしりと広がっています。
それだけ冷え込んだということなんです。
東京はきのう、初霜を観測したんですが、けさもこのように、十分に冷えています。
きのう、大雪となった所は、この冷え込みで雪が凍って、路面がつるつるに滑りやすくなっているはずです。
きのう、大雪となった名古屋も現在、いまだに7センチの雪が残っています。
こんなことに注意をしてください。
路面の凍結ですが、特に歩くとき、階段や歩道橋、マンホール、滑りやすいです。
また車の運転では、特に橋の上やトンネルの出入り口付近は気をつけてください。
もちろんタイヤにはチェーンを付けるなど、徹底するようにしてください。
ではきょうの天気、詳しく見ていきましょう。
雲の様子を見ますと、これまで続いていた強い風や日本海側の大雪は、時間とともに弱まってきています。
天気図を見ますと、きょうは移動性高気圧に覆われるために、風が弱まって、穏やかに晴れる所が多くなりそうなんです。
ただ、早くも今夜には西から天気が下り坂に向かいます。
雨の降る所があって、あすは広い範囲で雨になりそうです。
けさお伝えしているニュースです。
きのうまでの2日間、大雪などの影響で亡くなった人は、全国で少なくとも9人となっています。
このうち富山県黒部市では、用水路に詰まった雪を取り除いていた29歳の消防署員が流されて死亡しました。
一方、北海道では高潮による浸水の被害が相次ぎました。
各地の雪は峠を越えましたが、今後も注意が必要です。
STAP細胞が本当にあるのかどうかを確認するため、小保方晴子研究員本人が行っていた検証実験。
理化学研究所は、きょう午前、会見を開き、詳しい結果を公表します。
関係者によりますと、論文に書かれたような、万能性を持つ細胞はできなかったということで、理化学研究所が、この事態をどう説明するのか、注目されます。
2014/12/19(金) 07:00〜07:45
NHK総合1・神戸
NHKニュース おはよう日本[字]

経済産業省が抜本的に見直すことを発表した再生可能エネルギーの買い取り制度。どんな影響があるのか、記者解説で詳しくお伝えします。

詳細情報
番組内容
▼経済産業省が抜本的に見直すことを発表した再生可能エネルギーの買い取り制度。電力会社が太陽光などの電力の買い取りをいつでも制限できるようにすることに、発電事業者から反発の声も出ています。記者解説で詳しくお伝えします。▼医療の進歩で、手術を行う医師にはより高度な技術が求められる一方、経験の浅い医師が技術を学ぶことが難しくなっています。こうした中、始まっている新たな取り組みについてお伝えします。
出演者
【キャスター】阿部渉,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】西堀裕美,【気象キャスター】渡辺蘭

ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
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