亀田音楽専門学校 第10回「“タタタ”のリズム学〜3連さんいらっしゃ〜い!」 2014.12.11


J−POPの名曲に隠された秘密を解き明かす亀田音楽専門学校。
ゲスト講師にゆずのお二人を迎え…そして亀田校長がJ−POPの聖地を訪ねる…東京を離れ音楽都市福岡の聖地を巡ります。
更に…それでは亀田音楽専門学校開講です。

(拍手)こんばんは。
亀田音楽専門学校校長の亀田誠治です。
よろしくお願いします。
そして助手の中村慶子です。
よろしくお願いします。
ピアノ演奏お手伝い頂くのは助手の斎藤有太さんです。
よろしくお願いします。
さあそしてゲスト講師ゆず先生です。
(拍手)
(一同)よろしくお願いします。
この番組のテーマはズバリ「J−POP」!私たちが愛してやまないJ−POPは音楽のあらゆる魅力が詰め込まれた総合芸術です。
この番組ではJ−POPがなぜ人々の心を捉えるのか名曲を題材にその核心に迫っていきたいと思います。
校長今回のテーマは?フフフフフッ。
え?何か不敵な笑みですね。
今回はすごいよ。
(笑い声)校長。
はい。
どうしたんですか?率直な意見ですね。
正解です。
「タタタ」のリズムを今日は勉強します。
リズムまではいいんですよ。
3連さんって誰ですか?3連さん知らない!?ゆずのお二人はご存じですよね。
なかなかの曲者ではありますよね。
曲者!?
(笑い声)3連のリズムなんですね。
リズム…。
はい。
タタタ。
3連のリズムっていうのはどういうリズムなんですか?タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ。
なるほど。
だからタタタ?はい。
かめだかめだかめだかめだかめだかめだかめだでもOKですよね?ごめんなさい。
いまいちピンと来ないんですけれども。
3連のリズムとは…J−POPでもさまざまな楽曲で使われています。
まずはタタタという3連のリズムに注目してこちらをお聴き下さい。
タタタタタタタタタタタタタタタタタタ。
ほら3連さんいるでしょ。
タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ。
タタタかめだかめだかめだかめだ。
こういう速いのもある。
タタタタタタタタタタタタ。
このね3連っていうのは4分音符を3つに割ったものなんです。
1/3?そう。
こういうふうに表記します。
これがタタタなんです。
へえ〜。
だからドンドンドンドンとあったとしてこれを1234。
タタタタタタタタタタタタなんです。
1を2で割ったものもありますよ。
2個に割ったもの。
これは2連とは言わず普通に8分音符っていいます。
これはタタタじゃなくて1と2と3と4と。
こういう仕組みになってる訳。
これをちょっと僕リズムの形を作ってきたので一回このリズムがどういうふうに聴こえるかっていうのを聴いてみましょう。
ちょっと出してみてもらえる?4ワンツースリーフォー。
ワンツースリーフォー。
じゃあ3連さんいらっしゃ〜い!タタタタタタタタタタタタタタタタタタほらタタタタタタ3つでしょ?3つになってますね。
これが3連さんです。
ちなみにじゃあ3連さんがいらっしゃってない場合聴いてみましょうか。
今度普通の8分音符。
1と2と3と4と1と2と3と4と。
縦に乗りますね。
ああそうですね。
普通の8分音符の時はね4分音符の中に2個しか音符が入っていないんですわ。
じゃあね距離の勉強をしますよ。
この長さを1とするとここは0で8分の場合は0.5ですね。
半分ですから。
はい。
3連さんの場合は0.33。
スタート地点を0として音符の長さを比べてみましょう。
4分音符が1ずつ進んでいくのに対して8分音符は…。
半分の0.5ずつ進んでいきます。
それが3連のリズムになると…。
3等分の0.33ずつ進んでいきます。
3連のリズムの場合ほかに比べて音符と次の音符との間隔が短くなっている事が分かります。
次に前のめってる訳最後の音符が。
という事で3連さんのリズムって横に横に転がっていく。
そういう印象を与える事ができる。
そうすると曲全体の雰囲気としてはどんな感じになるんですか?推進力っていうか前へ前へとか滑らかに転がっていくような…。
これゆず先生はどういうふうに感じます?結構自分たちの曲の中でも対応してたりするんですけど割とエモーショナルな時に使う事は…。
エモーショナル。
結構多いですね。
家で曲とか作ってていろいろ細かい作業とかして「もうやだ!」みたいな時にジャンジャカジャンジャンジャカジャンとか弾いたりしますね。
「もうやだ!」っていう気持ちも込められちゃうんですか?ザンザンザンザンザンザン123123。
それでまた曲が出来たりしてとかありますね。
12ザンザンザンザンじゃ「もうやだ!」じゃないもんね。
そうですね。
要するに通常よりも1個音をつめこんでる訳。
でねさっき僕がこの3連さんがいるおかげで横に転がっていくとか推進力があるみたいな事を言いましたけどちょっとそれを皆さんと一緒に体験してみたいと思います。
という事で恒例の実験コーナー!まずはいつもの校歌から。
ワンツースリーフォー。
これに3連さんがいらっしゃったら…。
ワンツースリーフォー。
違う!すごい跳ねるっていうか弾んでいく感じがするでしょ?全体的に軽やかな感じに聞こえますさっきよりも。
イエス!面白いですねリズムが変わるだけで…。
曲自体は一緒なのにこんなにも印象が変わる。
…で実はねこの3連のリズムは昔から日本にあるリズムの一つなんです。
ちょっとこちらをお聴き下さい。
(おはやし)タンカタンカタンカタンカタンカタンカタタタ。
これ3連なんだよ。
何か弾いて。
タタタタタタとか。
タカタタカタタカタタカタタカタタカタ…。
そう3連さんなの。
あの…私社会人として初めて勤務したのが徳島だったんで何か阿波踊りが踊りたくなるような…。
なるでしょ?これはね僕らの生活血に染みついてるリズムなんだな。
違和感がないんです。
確かに。
違和感感じなくない?確かに。
ルーツなんですね。
もう我々の先祖代々伝わる日本古来のダンスミュージックですよ。
このダンスミュージックおはやしも3連のリズムだという事が分かった。
でねもう一つ実験してみたくて。
おはやしのリズムにいろんなメロディーを乗っけてみてどう聴こえるか聴いてみたいと思います。
ではおはやしスタート!
(おはやし)斎藤さん頼みます。
はい。
(おはやし)「炭坑節」だ。
(おはやし)
(おはやし)お!?
(おはやし)
(おはやし)これはひょっとして…。
(おはやし)「水戸黄門」だ!
(おはやし)
(おはやし)3連さんすごいな。
(おはやし)
(おはやし)ニューオーリンズに行っちゃったよ。
ブルースだ!
(おはやし)
(おはやし)日本だけじゃないんだね。
ああそうですね。
(おはやし)
(おはやし)あれ?せ〜の!
(おはやし)・「かめだせんもんがっこう」
(おはやし)・「かめだせんもんがっこう」
(おはやし)
(拍手)こうやって聴くとおはやしのリズムってオシャレですね。
オシャレでしょ?これ3連用に今アレンジした訳じゃないですから。
もともとブルースだって「炭坑節」だって「水戸黄門」の歌だってこの3連のリズムが基本で作られているんです。
生徒の皆さんもそうですけど3連が入ると体が自然に揺れますよね。
揺らすんだよね。
この3つ目の音符が次へ跳ねよう次へ跳ねようとするために。
すごい何か好きになりました!好きになった?3連さん好き?3連さん好きになりました!ここからは3連リズムの効果的な使い方を実際のJ−POPを例にひもといていきます。
まずはこちらをお聴き下さい。
「SWEETMEMORIES」ってこうやって・「なつかしいー」ここで細かく来て伸びて細かく来て伸びて…。
何かねここに行間があるんですよね。
ここは長〜い空間になってるの。
じゃあちょっとこれ北川先生一瞬ここだけ歌ってもらっていいですか?はい。
(拍手)しびれるね!ポンとね隙間があるでしょ。
行間があってこの感じがね切なさだったりセピアだったり…。
…でこの「君といつまでも」斎藤先生弾いてもらっていい?同じなんだよね。
何かねず〜っと隙間があるんですよ。
なので一つ一つの「なつかしい」とか・「ゆうやみが」と言ったあとに聴いてる人に情景を思い起こす時間を与えてくれる。
しかも音符の作りも似てるんだよね。
えっ音符の作りも似てる?譜面というよりは平仮名を見てもらえるとすごく分かりやすいのかなと思いました。
つまってたりとか?その「なつか」っていうのが一発でドッと固まりで来て「しいー」ですから。
加山雄三さんの曲も「ふたりをー」ですからね。
平仮名の占めてる割合のゆったりの部分…。
なので歌詞がイメージがフ〜ッと入ってきてそのあと聞き手に自分が経験してきた情景とかいろんな思い出みたいなものをよみがえらせる時間がある。
もうまさに行間。
そこが何か切なさを生んでるというか。
歌ってるとこもそうなんですけど間にある事で自分が考えられたり整えられる時間があってすごいすてきだなと思いましたね改めて。
3連だから逆にゆっくりしたところがより際立つという事ですか?そういう事です!
(2人)すばらしい!そのとおり。
ありがとうございます。
これさ僕1つだけさ秘伝のタレ教えてあげようか?お!あのね日本語って3文字で1人称を言うんだよ。
「あなた」「わたし」とかって来るでしょ?はい。
というのが3連の曲はすごく…。
・「あなたに」とかすごくはめやすいの。
よりJ−POPに合ってるんですね。
そう!秘伝のタレ…。
いいんですか?言っちゃって!言っちゃったけど。
急増するかもね!・「あなたあなたあなたあなた」みたいなね。
多いですね。
ちょっと多すぎました。
まずはこちらをお聴き下さい。
尾崎豊さんの「卒業」。
そしてゆず先生の「嗚呼、青春の日々」でしたけれども。
まさに青春の日々っていうか。
こらえきれない抑えきれない何かをギター一本。
何だろうやっぱりかき鳴らせる感じっていうのがあるのかな。
ギターで作る時にジャンジャカジャカジャンジャカジャカジャンっていうこの弾き方が3連をかき鳴らしながら…あと俳句とかみたいに五七五じゃなくて字余りだろうが字足らずだろうが何かそこにはまってしまう魔力があるというか。
多少余ってても入っちゃうというものがありますね。
いろんなものを受け止めてくれるリズムって事ですか?そうかもしれないそういうふうに言われると。
そして尾崎豊さんの「卒業」。
これは言葉つめこんでますね。
(2人)つまってますね。
これ以上入りません。
もうパンパンです!もう1対1で対応してるぐらい。
全部の音符に入ってるぐらいですよね。
こらえきれない言葉を全部この音符にはめる事によって切迫感ひたむきさほとばしる青春感が生まれるような気がするな。
歌詞の世界もねすごい事言ってるじゃないですか。
…っていうのを超えて音楽としても成立している。
その熱がすごい伝わりますよね。
歌詞の世界観をよりこの3連のリズムっていうのが強く押し出すっていうか…。
歌詞の世界観もそうだし言葉一個一個を…。
その言葉一個一個を押し出してる感じをもしよかったらちょっと…。
歌いますか?歌ってみてもらってもいいですか?ギターもいきますか?じゃあお願いします。
ギターあった方がいいですよね。
北川君がかき鳴らさないとほとばしんないからね。
すごい熱くじゃあこっちで。
じゃあほとばしるギターを。
すごい!
(拍手)つながるね。
つながっちゃった!同じ曲に…。
でも僕さっき青春っていう言葉使ったけど「卒業」だって青春時代の歌でゆずの「嗚呼、青春の日々」がつながるっていうのは必然的なものなのかもね。
曲として持っているコアな部分そしてこのリズムがこの3連さんのリズムが引っ張ってくれていく部分っていうものがまるで揺らぎのない所にあるのかも。
一本の線でつながってくんだよきっと。
3連さんやるな!やりますね。
こちらをお聴き下さい。
かなり細かいです。
細かい?あっアップテンポだから?テンポが上がってきちゃったんで。
1拍の中に3つつめこんでるでしょ。
ちょっとやっぱり聴こえ方が変わりますよね。
タタタタタタタタタタタタっていうよりもタッタタッタタッタタッタタッタタッタ。
間を抜く感じでタッタタッタタッタタッタと行く感じの方がリズムとしてはとりやすくなってきますよね。
これシャッフルビートってちなみにいうんです。
シャッフル?この3連のビートの事をシャッフルビート。
シャッフル。
基本これは流れていてこのダッタダッタダッタダッタって感じのリズムをシャッフルビートって。
真ん中を感じないって事ですか?うん。
ちょっとこのリズムを体感してもらうためにリズムマシンで一回出してみてもらってもいいですか?これシャッフルよ!これにちなみにこのメロディーを乗っけると?何かすごい進んでいく感じがするよね。
このシャッフルビートの押し出す力というのはある意味最強。
やっぱりこれが来たらドットドットドットドットっていう。
蒸気機関車が進んでいくぐらいのパワフルな力があると思う。
…でこれねちょっとしたメロディーの工夫があるんですよ。
特徴があるよね?ありますね。
全部がシャッフルとか3連ではないですね。
最初にキャッチする…。
・「ふゆが」ここがほら長いの。
タカタタカタとかタッタタッタじゃなくて…。
・「ふゆがは」までは長くてこっからシャッフルタンタタンタになる訳です。
…でまた伸びる。
要するにシャッフルだけでタンタタンタタンタってずっと押してるだけではなくてリズムはタンタタンタタンタって言ってる中でメロディーをいい具合に伸ばしてしかも「冬がはじまるよ」なんて言っちゃってねこんな伸ばす所で。
いやいやタイトルがそうだから。
言わないと。
一番初めそうね。
すごく計算されてるなと思って。
これによってどういう効果があるって事なんですか?メリハリがつきますよね。
緊張と緩和って感じですね。
緊張させるところと転がってリラックスさせてくれるとこでメリハリがついて曲がキャッチーになるんじゃないですかね。
キャッチーになる。
「冬がはじまるよ」って何よりも音符が長いっていう事は情景が広がる事だから。
「冬がはじまるよ」って言っといてそこからそのあとの情景を細かな音符で説明してってる。
なるほど。
ターターターって長いものをうまく組み合わせるとすごいドラマチックな曲になっていく。
お楽しみに。
J−POPの聖地を訪ねる課外授業「亀さんぽ」。
これまでに数々のJ−POPゆかりの地を紹介してきました。
前回は音楽都市福岡で海援隊長渕剛さんなど数々のトップアーティストを輩出してきた伝説のライブ喫茶照和を訪ねました。
さて今回は福岡のどんな聖地を訪れるのでしょうか?
(2人)こんにちは。
お待ちしておりました。
私たちを案内してくれたのは福岡の音楽事情に詳しい元ミュージシャンで音楽プロデューサーの深町健二郎さん。
深町さんは福岡に住みながら大規模な音楽フェスを開催したり市街地でのイベントを企画するなど地元に根づいた活動を精力的に行っています。
そんな深町さんが案内してくれる福岡の音楽の聖地はこの3か所。
まずは福岡の音楽の歴史が学べるレコード店です。
どうもこんにちは。
すご〜い!お邪魔しま〜す。
もう所狭しとCDとアナログが…。
失礼します。
こんにちは。
すっごい数ですね。
どうも初めまして。
亀田音楽専門学校亀田と申します。
時々見てます。
何やらこのお店にはとっても貴重なレコードがあるという事なんですが…。
(深町)これだけ見たらピンと来なくてもこれ見たら陣内孝則。
こちらは今は俳優としても活躍する…昔組んでいたバンドザ・ロッカーズのデビューアルバムです。
速い確かに。
スピードについてこれるか?1980年代フォークブームに続いて福岡が全国的に注目されたのがめんたいロックでした。
シーナ&ロケッツTHEROOSTERSARBなど福岡発のロックバンドが次々とメジャーデビュー。
ブルースやパンクをルーツとするサウンドは当時の若者たちを熱狂させました。
(深町)アマチュアバンドを見てる感じじゃないんですよ。
もうプロを見てるんですよね。
ステージもだってそれぐらいの何か友達を前にやってる感じじゃないんですよね。
俺たちが一番だみたいなのがすごい近くにあったから…続いての場所は人気アーティストゆかりのライブハウス。
この路地を入ったとこにですねとあるライブハウスが。
(2人)ライブハウス?そうなんですよ。
全然そんな感じじゃないでしょ?ですね。
どんなライブハウスがあるんですか?どこですか?このみかん籠を抜けてここに看板出るからJAーJA。
なかなか分かりにくいとこですけどね。
えっこれが?ここですよ。
これがJA−JAなの?何やらこのライブハウス校長にゆかりの深いあるアーティストが出演していたんだとか。
うわ懐かしいなこれまた。
ザライブハウスですね。
いかにもって感じでしょ?椎名さんも?高校生の時の林檎ちゃん。
いわゆる隣町に住んでたから近かったんでしょうね。
ちょっとこれステージ上がってもいいですか?高校時代の林檎さんや草野さんが…。
高校生のマサムネ君が立ったという…。
失礼します。
最後は今福岡で最も熱いミュージックスクール。
実はですねこちらのマンションなんですけどここにですねなんとシンガーいわゆる…このマンションの中にあるんですか?何気ないこのマンションの中に。
ここに…。
こんにちは。
こんにちは。
亀田音楽専門学校と申します。
音楽塾ヴォイスです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
失礼します。
わっ何かたくさん…。
あっ絢香さんの。
(深町)こんなになってたんだ。
YUIさん。
(深町)これは家入レオちゃん。
そうこちらはYUIさん絢香さん家入レオさんなど今をときめく数々の女性シンガーを世に送り出してきた伝説の音楽スクールなんです。
僅か3つのレッスンルームではボーカルトレーニングや作詞作曲の方法などプロを目指した本格的な授業が行われていました。
地元福岡だけでなく北は仙台南は沖縄まで全国各地からなんと230人もの生徒が通っているそうです。

(歌声)それもでもすごいすてきな形だと思う。
誰かの背中を追いかけるんじゃなくて自分でトレーニング積んで自分の力をつけてく中で何かをつかんでいこう。
そこから考えようっていう…。
オンリーワンになりたいっていう感じなんですかね?そうですね。
「亀さんぽ」in福岡。
深町さんに案内して頂きましたけれども…僕の個人的な推測ですけど恐らく福岡の人口の約9割以上は音楽好きです。
「福岡に行く。
よっしゃ〜いいライブやらなきゃ」と思いますもんね。
僕は今日福岡に来てよかったです。
再発見しました。
深町さんありがとうございました。
こちらこそ本当ありがとうございました。
講義も後半戦。
ここからはゲスト講師ゆずが選ぶ3連リズムの名曲をご紹介します。
手がつりそうだね。
ピアニスト泣かせだ。
これまさにもう…まさに3連っていう感じがあって。
それこそピアニストは相当つらいと思うんですけど。
もうほとんど出てくるもんね。
曲の間中そうなんですよこれ。
休む間もなし?何かどっかで休んでるでしょうね。
時々決めで許してくれる。
決めで休んでるんだ。
決めまではとにかく弾いてみたいな。
でもこういう忙しいピアノの音と共に歌はス〜ッと流れていくというように。
歌は決して急いでないというか。
3連が横に転がしてきれいな流れを作ってくれてるんだろうね。
「行きなさいよメロディー行きなさいよ」というふうに作ってくれてるんだと思うな。
さあ続いてはこちらの曲です。
この曲は情熱っていうよりも情念みたいなものがくわ〜っと出していくのにこの感じが最高にいいなって。
これ校長プロデュースの曲ですよね。
これはね青春とはまた違ったさっき北川君が言ったような情念の部分というのをジャンジャンジャジャンジャンジャジャンジャンジャジャンジャンジャというところに全部にその思いが入っている。
それがこの曲の色をこんなに濃くしてるというところじゃないでしょうかね。
3連以外ではありえない曲?
(3人)ありえないですね。
さあ続いてはこちらの曲です。
これはすごく郷愁感があったりとか切なさだったりとかそういうものを見つつまあそれだけじゃない強さだったりいろんな要素が入ってる曲だと思っていて自分たちでも何回かカバーしたりもした事があって好きな曲です。
これよくぞゆずのメンバーこの「時代」を選んでくれました。
あのねこの曲はね今日学んだ3連さんの魅力の全てが…。
全て?全てが入ってます。
全てでしたか。
これは全て入ってます。
まずねここからここにゆったり行間。
行間が必ずある。
そしてねタータターとこのシャッフルのタータタータという流れがきれいに来たかと思うと今度は言葉をつめこむ流れが来る。
そしてまた行間ありつつ行間ありつつ進んでいってポイントはここです。
たたみかけましたね。
ここ!ここにほら全部の言葉に対応してここは1つですけどね。
しかもポイントはねここで優しくコードが変わってくんです全部ほら。
3連さん1件に当たり1つのコードがついてきた。
1つの3連さんに対して最高のおもてなしというか導いてくれて曲の終着点に行こうとしている。
しかも流れを遮るものが一個もないんですよね。
その3連のタタタタタタタタタタタタというのがず〜っとこの裏にはス〜ッとそういう3連のリズムがず〜っと流れているんだけどもその中でメロディーは長く行間を保ったり時にはフッと細かく顔を出したり最後にはタカタタカタタタカタタという最後の言葉をしっかりと締めるという。
すごくこまやかですね。
本当にこまやかでこれがやっぱり「時代」という曲がいわゆるJ−POPが誕生した頃に生まれたんだけどやっぱりある意味J−POPというものをこの「時代」という曲が切り開いたそういう曲の一つだと言って僕は過言ではないと思う。
そのJ−POPの時代を切り開いたこの曲を歌って頂きたいと思います。
ゆず先生とそして校長率いるバンドの皆さんに生演奏を披露して頂きます。
校長これどんなところを注目して聴いてほしいですか?今日勉強した3連のいろんなテクニックはもちろんでもゆず流に。
はい。
ある意味青春感ほとばしってるね。
すごく名曲なんですけど自分たちなりにこの曲を解釈してやらせてもらったのでまた新しい「時代」じゃないかなとは思います。
それではお聴き頂きましょう「時代」。
亀田音楽専門学校。
今回は「『タタタ』のリズム学〜3連さんいらっしゃ〜い!」というちょっと斬新なタイトルでお送りしてきましたけれどもゆず先生いかがでしたか?こうやって一個一個分析していくと本当に気が付く事が多くてこの2週勉強になりました。
ありがとうございました。
ありがとうございます。
校長総括お願いします。
3連のリズムはね遡る事おはやしまで遡ったもんね。
日本古来から使われ続けていてそれがJ−POPの中でいろんな気持ちを演出できるリズムに成長したと思うの。
何十年何百年もかけてる間に。
という事はこれからもこの3連のリズムを作ったきっと面白いアプローチだったり面白い楽曲が生まれてくるんじゃないのかな。
ゆず先生辺りから。
早速…今夜辺り。
今夜!本当にすぐですね。
何かでもこういうふうに新しいタイプの3連の解釈というのが生まれてくるとすごくJ−POPの未来が楽しくなるんじゃないのかなと思います。
さあそれでは以上で亀田音楽専門学校本日の講義を終了致します。
ゆず先生斎藤さんそして校長ありがとうございました。
(一同)ありがとうございました。
(拍手)2014/12/11(木) 00:00〜00:45
NHKEテレ1大阪
亀田音楽専門学校 第10回「“タタタ”のリズム学〜3連さんいらっしゃ〜い!」[字][再]

時代の先端を走る音楽プロデューサー・亀田誠治が、J−POPのヒット曲に隠された音楽の秘密を解き明かす亀田音楽専門学校。ゲスト講師にゆずのお二人が登場!

詳細情報
番組内容
ゲスト講師は、ゆずのお二人。今回のテーマは、「『タタタ』のリズム学〜3連さんいらっしゃ〜い!」。J−POPで良く用いられる「3連」のリズムに注目し、なぜ日本人に親しみ深いのか、その秘密に迫る。さらにロケ企画「亀さんぽ」では福岡を訪ね、今もなお数多くのアーティストを輩出し続けている理由を探る。またゆずのお二人は中島みゆきさんの名曲「時代」をカバーする。
出演者
【ゲスト】ゆず,【出演】亀田誠治,中村慶子

ジャンル :
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸
音楽 – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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