こんにちは。
情報まるごとです。
きょうのメニューです。
和紙の技術が、世界に認められました。
ユネスコが無形文化遺産に登録することを決めました。
産地からもお伝えします。
そしてこちらです。
来月の衆議院選挙を前に、日本が直面している課題について考えます。
2回目のきょうは、女性の活躍です。
そして阿蘇山の噴火です。
影響が広がっています。
福島です。
帰還困難区域内に、公共交通機関が走ることになるかもしれません。
そしてその下、札幌市は2026年に開かれる冬のオリンピックとパラリンピックの開催都市に立候補する方針を正式に決めました。
最初はこちらです。
日本の伝統が、また一つ、世界に認められました。
日本の伝統的な和紙。
これを生み出す手すきの技術について、世界各地の伝統文化などを保護するユネスコは、きょう、無形文化遺産に登録することを決めました。
障子に使われるなど、私たちに身近な存在の和紙。
登録を受けて、産地では喜びの声が上がっています。
ユネスコ・国連教育科学文化機関の委員会。
日本時間のきょう未明、手すき和紙の技術を、無形文化遺産に登録することを決めました。
登録が決まったのは、島根県の石州半紙、岐阜県の本美濃紙、埼玉県の細川紙の3種類の和紙の技術です。
世界に認められたその技術。
原料に使われるのは、植物のこうぞだけです。
そして、伝統的な流しずきという技法で、丁寧に仕上げていきます。
和紙は非常に丈夫で、障子紙のほか、文化財の保存修理用に使われています。
登録が決まった細川紙の産地、埼玉県東秩父村です。
本日未明、本美濃紙が、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。
本美濃紙の産地、岐阜県美濃市。
本美濃紙で作られた、直径80センチほどのくす玉を割って、登録決定を祝いました。
石州半紙の産地、島根県浜田市では。
その無形文化遺産。
伝統文化や伝統工芸品を保護しようというもので、登録されると、保護するための継続的な措置が求められます。
日本では去年、和食の食文化が登録されていて、これまでに歌舞伎や能楽など22件が登録されています。
今回、和紙の技術は、教育現場で手すきの体験活動を行うなど、世代を超えて、伝統的な知識や技術が受け継がれ、地域社会のつながりを生んでいるとして、登録が決まりました。
その知識や技術の受け継ぎ。
後継者の育成が課題になっています。
今回、登録された和紙の一つ、埼玉県の細川紙。
日本人の生活様式の変化などで需要が減り、昭和初期に800軒あった工房は、10軒ほどに減りました。
職人も70代前後を中心に10人ほどです。
このため、地元は和紙すきが体験できる施設を作って、子どもや若い人たちに魅力を伝えたり、ベテランの職人が、若者たちに和紙すきの基礎を教える育成事業も始めたりして、対策に乗り出しています。
細川紙の産地の一つ、埼玉県小川町でも、地元の和紙の伝統を守っていこうとしています。
埼玉伝統工芸会館から、遠藤さんがお伝えします。
見てください。
その細川紙をすく作業を、見せていただいています。
繊維を含んだ水を型枠に流し込み、揺らしながら仕立てる流しずきという作業です。
作業をしているのは、埼玉県伝統工芸士のたにのひろこさんです。
きょうはその細川紙の産地、埼玉県小川町にある伝統工芸会館に来ています。
ここでは伝統の手すき和紙の実演を見たり、実際に紙すき体験をすることもできるんです。
きょうも、県内の朝霞第三小学校4年1組の皆さんが体験に来ています。
皆さん、こんにちは。
こんにちは。
ありがとうございます。
さあ、その細川紙なんですけれども、地元で作られる和紙の中でも厳しい条件を満たしたもののことをいいます。
こちら見てください。
産地の小川町とお隣の東秩父村ですかれた和紙を、小川和紙といいます。
その中でも手すきのもの、さらに今、見ていただいた流しずきという技術で作られたものの最高級のものを細川紙というんです。
原料はこちら、こうぞなんですが、国内産のこうぞのみを使うことも、要件の一つとなっています。
こうして作られた和紙を、こちらにご用意いただきました。
細川紙はとっても目が詰まっていて、丈夫なのが特徴なんです。
そのため、昔から商家の帳簿などにも使われてきました。
見てください、これ、実際に明治時代に使われていた帳簿なんですが、今もこうしてきれいに残っているんです。
では、ありがとうございます。
先ほど作業を見せてくださった、たにのひろこさんです。
改めまして、よろしくお願いします。
今回の細川紙の無形文化遺産の登録、どう思われますか?
とてもうれしいんですけれども、ちょっとその反面、怖いというか、責任を感じるというか。
今後、どういうふうにこの技術、伝えていきますか?
そうですね、無形文化遺産ということですので、技術を残していかなきゃいけないということが、第一の目標なので、これから、若い人たちとか、次の世代の人たちに、この技術をうまく継承していくことが、一番大切なことかなというふうに思っています。
どうもありがとうございます。
埼玉県小川町から、無形文化遺産に登録された細川紙、ご紹介しました。
埼玉伝統工芸会館では、予約すれば紙すきの体験もできます。
詳しくは電話でお問い合わせください。
さあ、次は気になる阿蘇山の噴火です。
阿蘇山はおととい、小規模な噴火が確認されました。
生活への影響も出ています。
福岡からです。
熊本県の阿蘇山は、けさも噴煙が、火口からおよそ800メートルの高さまで上がっているのが確認されました。
噴火活動がさらに活発化している兆候はないということですが、農業や空の便に影響が出ています。
福岡管区気象台によりますと、きょうは午前9時前に、阿蘇中岳第一火口から、噴煙が高さおよそ800メートルまで上がっているのを、気象庁の阿蘇山火山防災連絡事務所の職員が、火口から1キロ余り離れた阿蘇山ロープウェーのふもと側にある監視所から確認しました。
火山性地震や火口直下のごく浅い場所で起きる孤立型微動などは、きのうまでと大きな変化はなく、気象台は、今のところ噴火活動がさらに活発化している兆候はないとしています。
このため、噴火警戒レベルは2のままとして、火口から1キロの範囲は、大きな噴石が飛散するおそれもあるとして、立ち入らないよう呼びかけるとともに、きょうは上空からヘリコプターで、火口や山頂周辺の状況を調べるなど、引き続き注意深く監視しています。
噴火の影響で、熊本空港の滑走路は、うっすらと火山灰に覆われ、上空も噴煙の影響で視界が悪くなっています。
このため、熊本空港を発着する空の便は、欠航したり、福岡空港に行き先を変更したりするなどの影響が出ています。
阿蘇山のふもとに位置する高森町のキャベツ畑には、火山灰が積もり、キャベツの外側の葉には、黒い灰が付着しています。
この農家では、来月初めに出荷する予定だったキャベツがすべて出荷できなくなったということです。
小学校では、児童たちがマスクをつけて登校しました。
中には傘を差している子どももいました。
町はすべての小中学校に、マスクを配布できるよう、準備を進めているということです。
影響が気がかりです。
続いてはこちらです。
おととし12月以来となる衆議院選挙が、来月2日に公示されます。
番組では選挙を前に、日本が直面している課題について、身近な視点から考えます。
2回目のきょうは、女性の活躍です。
取材に当たりました生活情報チームの村石多佳子記者とお伝えしていきます。
村石さん、まず女性の活躍が、なぜ今、政治の場で、テーマとして注目されているんでしょうか。
日本は急速な少子高齢化で、15歳から64歳までのいわゆる労働力人口が今後、減少していきます。
そのため安倍総理大臣は、将来の労働力不足を見据えて、成長戦略の柱の一つに、女性の活躍ということを掲げ、働く人を増やそうとしているんです。
とはいっても、企業に就職して働く女性というのは、増えているように思うんですけれども?
でも、世界的に見ると、まだまだ日本の働く女性の割合は、低いレベルにあります。
こちらはことし9月に、OECDが発表したデータなんですけれども、大卒以上の就職率、大卒女性の就業率を見ると、先進国で最低のレベルなんです。
しかもずいぶん低いですね。
そうなんです。
女性の管理職の割合も非常に低く、女性が活躍できる環境を整備する必要があると指摘されているんです。
仕事を続けられなくなる女性が多いということなんでしょうけれども、この女性の就業率の低さ、背景には何があるでしょうか?
最も大きな理由は、いったん仕事に就いても、出産や育児との両立が難しく、職を離れてしまう女性が多いということです。
こちら、女性の就業について、年代別に示したグラフなんですけれども、こちらの20代から30代というところが、谷になって落ち込んでいます。
ここは上がってきてるけど。
そうなんです。
そのためこう、M字カーブというふうに呼ばれているんですけれども、まだまだ女性にとって結婚や出産というのが、今も仕事を続けていくうえで、大きな壁になっているということがうかがえます。
この問題に、正面から向き合わざるをえなくなっている業界があります。
それは歴史の浅いIT業界です。
創業10年を迎える、ある企業では、当時25歳だった平均年齢が31歳になるなど、多くの企業で、社員の主力が、30代にさしかかっているんです。
仕事と家庭の両立できる環境を整えることが、企業の経営の面でも、重要になってきています。
VTRをご覧ください。
東京都内で開かれたシンポジウムです。
テーマは女性の活躍。
参加したIT企業の人事担当者からは、仕事と家庭の両立に悩む女性社員の声が報告されました。
これまで主力だった20代の社員が、一斉に30代にさしかかり、出産や育児に直面。
優秀な人材に引き続き働いてもらうには、仕事と出産や育児を両立できる制度の整備は、待ったなしの課題です。
一方、仕事と家庭の両立に向けて、先進的な制度を整えてきた企業は、自分たちの取り組みだけでは、限界があると感じています。
大手化粧品メーカーです。
子どもの体調などに応じて、女性社員が働き方を柔軟に変えられるような仕組みを用意しています。
フルタイムの勤務と短時間勤務を1か月ごとに切り替えたり、フレックスタイムを利用したりすることで、仕事と家庭の両立を図りやすくしています。
この化粧品メーカーの社員、飯田亜希子さんです。
去年6月に長男を出産し、来年5月からの復帰を目指しています。
頭を悩ませているのは、保育所の問題です。
自宅近くの認可保育所に子どもを預けたいと考えていますが、定員が少なく、希望どおりにいくかどうかはまだ分かりません。
保育所には入れない待機児童の数は、全国で2万1000人余り。
企業がいくら制度を整えても、子どもの預け先が足りないことが、依然として、出産後の女性の就労を阻んでいるのです。
この日、飯田さんは会社を訪れました。
お疲れさまです。
よろしくお願いします。
希望する認可保育所に入れなかった場合、望んでいるフルタイムでの復帰が難しいことを、上司に相談するためです。
企業が制度を充実させたとしても、行政による保育の受け皿が十分に確保できない場合は、やはりこれ、女性が働き続けることが難しいという状況は変わらないということなんですね。
そうですね。
企業と行政が両輪となって、女性が働き続けられる環境を整えていくということが必要です。
ただ、企業の制度が利用できるのは、ほとんどの場合、正社員として働く女性たちです。
こちらをご覧ください。
こちらはですね、男女別に、正規雇用と非正規雇用の割合を示したグラフです。
女性はかつてに比べ、非正規雇用の割合が増えています。
最近では、男性の非正規雇用の割合の2倍以上の、55%余りが非正規雇用として働いています。
つまり、働く女性の半数以上は、仕事と家庭を両立する制度を、利用しづらいという立場にあるんです。
そのため、結婚や出産など、将来の展望を描けないという状況に置かれています。
正社員の仕事を求めている女性を取材しました。
東京・渋谷の35歳までを対象にしたハローワークです。
景気の回復とともに、求人の数は増えていますが、正社員を目指す女性の雇用環境は厳しいのが現状です。
厚生労働省によりますと、仕事を求めている人1人に対し、企業から何人の求人があるかを示す有効求人倍率は、全体で1.09倍まで上昇しています。
しかし職業別に見ると、主に男性が想定される警備業などの保安がおよそ5倍、建設・採掘がおよそ3倍の求人があるのに対し、女性に人気の高い事務は、0.32倍にとどまっています。
都内に住む34歳の女性です。
派遣会社に登録して、時給900円で働きながら、正社員の仕事を求めています。
女性は専門学校を卒業したあと、レストランの調理スタッフのアルバイトなど、非正規雇用で10年近く働いてきました。
しかし、長時間の立ち仕事が多く、体調を崩したことから、調理の仕事を諦め、正社員の事務職に就くことを希望しています。
これまでの貯金を取り崩して生活。
安定した職が得られなければ、結婚や出産など、将来のことは考えられないといいます。
雇用形態にかかわらず、子どもを産んで育てられるという環境が必要だと感じますけれども、村石さん、非正規で働く人が、育児休業を取得するというのは、やはりできないものなんでしょうか?
一定の雇用期間など、一定の条件を満たせば、取得は可能です。
しかし、やはり雇用期間が短いとか、取得を言い出しづらいということが実情です。
国の研究機関の調査によりますと、利用率は、やはり正社員の10分の1程度にとどまっているという現状があります。
女性が仕事をしながら、安心して出産し、子育てをしながら、職場や会社、いろんなところで活躍していくという社会が実現していくことに、異論を唱えるという人はいないと思います。
こうした社会を実現していくために、具体的な政策やスケジュールがどのようにして進んでいくのかということを、各党の論戦に注目していきたいと思います。
きょうは女性の活躍について、生活情報チームの村石多佳子記者とお伝えしました。
さあ、次は気象情報です。
東京は青空が戻ってきましたね。
奈良岡さん。
きょうは各地でよく晴れています。
こちら、富士山もはっきり見えています。
静岡市の日本平からの今の様子です。
すっきりとした青空が広がり、雪化粧した富士山がきれいですね。
静岡はおととい、きのうと日ざしがありませんでしたが、きょうは朝から日ざしが降り注いでいます。
きょうはこのあとも天気の崩れる心配はなさそうです。
では、各地のこの時間の日照の様子、見てみましょう。
日本海側の地域や北海道などまだ雲の多い所がありますが、おおむねよく晴れていまして、日ざしがたっぷり届いています。
この日ざしの下で気温も上がっています。
各地のこの時間の気温の様子、見てみましょう。
15度以上という黄色い表示の所が、東日本や西日本、多くなっています。
東京は16度5分となっていまして、きのうはこの時間、9度ぐらいしかありませんでしたので、きのうに比べてずいぶん気温が高くなっています。
そして仙台も14度4分まで上がっています。
また西日本は20度ぐらいまで上がっている所もあります。
日ざしがぽかぽかと感じられる陽気となっています。
あすも昼ごろにかけて、晴れて日ざしが暖かく感じられる所が多くなりそうです。
ただ、天気は下り坂です。
では、あすの天気について詳しく見ていきます。
あすの朝です。
あすの朝、北海道から中国地方にかけて晴れる所が多いでしょう。
ただ、あすの朝の時点で、九州はもう、雲の多い天気となりそうです。
続いてあすの昼前です。
あすの昼前も、北海道から中国地方にかけては晴れる所が多く、日ざしの暖かさを感じられそうです。
ただ、九州など雲の多い天気となりまして、早い所では、雨が降りだしそうです。
このあと雨の範囲は、次第に雲の広がる範囲は多くなっていきまして、夜には九州や四国などでも傘の出番となりそうです。
ではあすの予想天気図を見ていきましょう。
あすは午前を中心に、この移動性の高気圧に覆われます。
このために、午前を中心に、晴れる所が多くなりそうです。
ただ、この晴れの天気、長続きしません。
大陸のほうからは、低気圧や前線が近づいてきます。
このために、天気は西から下り坂となりそうなんです。
あさってになりますと、東日本や北日本でも、傘の出番となりそうです。
さて、このあとの詳しい、長野県白馬村の予報を見ていきましょう。
このあとも晴れの天気が続きそうです。
今夜からあすの朝にかけて晴れるということで、放射冷却が強まります。
このために、あすの朝、けさよりも冷えそうです。
氷点下の冷え込みとなりそうですから、朝晩を中心に暖かくして過ごすようにしてください。
では全国のあすの天気です。
東京電力福島第一原子力発電所の周辺で、原発事故のあと、初めて、公共交通機関の運行が検討されていることが分かりました。
仙台からお伝えします。
福島第一原発の周辺では、JR常磐線が今も不通になっていますが、その代行バスの運行をJR東日本が検討しています。
実現すれば、帰還困難区域内を走る初めての公共交通機関となります。
JR常磐線は、震災の津波と原発事故の影響で、福島県南相馬市の原ノ町駅と、楢葉町の竜田駅の間のおよそ46キロの区間が、今も運転できない状態で、復旧のメドは立っていません。
これについて沿線の自治体は、公共交通機関の確保は復興に欠かせないなどとして、鉄道が再開されるまでの間、不通区間に代行バスを運行するよう、JRに要望していました。
その結果、JRは、ことし9月に、自由に通行ができるようになった国道6号線を使って、早ければ来年の早い時期に、代行バスを運行する方向で検討していることが分かりました。
関係者によりますと、代行バスは原ノ町駅を発着点にして、竜田駅か、いわき駅を結び、1日数往復の運行を検討しているということです。
代行バスの運行を含めた常磐線の復旧に向けては、政府とJR東日本で作る協議会が、きょうから具体的な検討を始めることになっていて、代行バスが実現すれば、帰還困難区域内を走る、初めての公共交通機関となります。
次は、先ほど入ってきたニュース、北海道からです。
かつて冬のオリンピックを開いた札幌市。
再び、開催に名乗りを上げることになりました。
札幌市の上田市長は、きょうの定例市議会で、2026年に開かれる、冬のオリンピックとパラリンピック開催都市に立候補する方針を正式に表明しました。
きょう開会した札幌市の定例市議会。
本会議の冒頭、上田市長はみずから発言を求めました。
上田市長はこのように述べ、2026年に開かれる冬のオリンピックとパラリンピックの開催地に立候補する方針を正式に表明しました。
これを受けて札幌市は、開催計画書の具体的な検討に入り、再来年にも、JOC・日本オリンピック委員会に計画書を提出したいとしています。
大ジャンプだ、原田!
北海道出身で、長野オリンピック金メダリストの原田雅彦さんは。
今、子育て中の人の中には、阪神・淡路大震災の当時は幼くて、震災の記憶がなかったり、まだ生まれていなかった人も多くいます。
こうした中、大きな災害が起きたときにどうやってわが子を守るのか。
震災の教訓をもとに、20代の母親が、防災に取り組む活動を始めています。
続々と集まる、小さな子どもを連れたママたち。
大阪市で開かれた防災についての勉強会です。
今、自分にできること。
子どもを守れるママになるというテーマに沿って…。
勉強会を開いたグループのメンバー、村田あかねさん26歳です。
小学生のときに、阪神大震災で被災し、避難所で生活した経験があります。
大きな災害が起きたときに、小さな子どもを守れるか。
関西の若い母親に呼びかけて、防災の勉強会を企画しました。
村田さんは、6歳と4歳の2人の子どもの母親です。
村田さんが活動を始めたきっかけは、一冊の冊子です。
東北の被災地の母親たちが体験をもとに作った防災ハンドブックです。
小さな子どもを連れて避難した母親たちが感じたこと、苦労したことがつづられていたのです。
何も準備してなかったので、うちの子には食べ物を何もあげられませんでした。
危機感を持った村田さん。
冊子を作った東北のママたちに直接連絡をして情報を聞き、早速、防災リュック作りに取りかかりました。
それまでは、避難所に行けばなんとかなると思っていましたが、本当に子どもに必要なものが用意されているとはかぎらないと聞いたからです。
この除菌シートなんですけど、お尻拭きは基本、みんなママは持っていると思うんですけど。
携帯用トイレや、子どもにかける防寒用のシート。
100円ショップなども利用しながらそろえています。
大阪市で開いた勉強会。
この日、母親たちは防災リュックについて学びました。
ある母親が考えて作ったリュックは9キロの重さに。
どうでしょう?重い?
走れる気がせえへん。
9キロ持って。
なんかもう、ごめんみたいな。
たぶん、ほんまに意識して逃げなあかんというときに捨てそう。
子どもは、ふだん食べ慣れないものを、震災などの非常時に口にできないという、東北の母親の教訓を受けて、防災食の試食会も行われました。
ごはんおいしいよ、しっかりしてる。
超おなかいっぱいになる。
阪神大震災のときは、親に助けてもらう立場だった村田さん。
今、一人でも多くの若い母親が子どもを守れるよう、活動の輪を広げていきたいと考えています。
ママさんたちが、防災について学ぶことで、そうした意識っていうのは今度、お子さんたちにも伝わりそうですよね。
そうですね。
災害時の避難所は、小さな子どものために必要な支援物資が不足しがちなことが多いほか、赤ちゃんの夜泣きで、周囲から苦情が寄せられるなど、母親が肩身の狭い思いをすることもあるといわれています。
村田さんたちのグループは、今後も勉強会を開いて、若い世代のママたちが、もっと防災に関心を持てるよう、活動を続けていきたいとしています。
次です。
全国的に後を絶たない振り込め詐欺の被害に歯止めをかけようと、新たな装置が登場です。
松山からです。
愛媛県警察本部は、高齢者などの自宅の電話に、不審な番号から着信があった場合、音声で警告する新しい装置の試験運用を来月から始めることになり、きょう、この装置の実演が行われました。
これが、その装置です。
家庭用の固定電話と電話線との間に取り付けられます。
過去に振り込め詐欺などで使われた不審な番号から着信があった場合、赤いランプが点滅し、音声で警告します。
また、番号が非通知の場合でも赤いランプが点滅し、非通知であることを音声で知らせて注意を呼びかけます。
この装置100台を、愛媛県内の高齢者に貸し出して、実際に使ってもらう試験運用が、来月1日から始まることになり、きょう、警察本部でこの装置を開発した東京の通信会社などとの間で、調印式が行われました。
装置には、振り込め詐欺などの犯罪に使われた番号のほか、物品の購入を強要するセールス電話の番号など、およそ2万5000件が登録されています。
また、日々、警察庁を通じて全国の詐欺グループなどの電話番号が自動的に更新されるということです。
愛媛県内では、ことし先月末までの振り込め詐欺の被害額は、およそ4億5000万円と、去年の同じ時期を2億円余り上回っていて、警察本部では、今後2年間にわたって、装置の効果を検証することにしています。
毎週木曜日にお伝えしています、やす短歌なお短歌のコーナーです。
歌人の小島なおさんです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
皆さんから頂きました短歌の作品をご紹介してまいります。
では、小島さん、今回のお題をお願いします。
今回は、酒でお願いします。
酒でした。
酒の短歌、私も詠みました。
まずはそちらからです。
宿題が、先週に続きまして、各句の一番上の文字を並べると、5文字のことばになるという折句でした。
ということで、今回、シエイカアということで、シェイカー。
振るやつですね。
カクテルを作るときに使う道具を詠み込みました。
酒場の男女の場面です。
評価をお願いします。
いいですね、アダルトですね。
今回の評価は4。
やった!
よくできました。
前回、1ですからね。
そう、これ4ということは、折句をクリアしたということでいいんですよね?
クリアできてます。
もう先週の折句がうそのように、すばらしい折句でした。
1回でじゃあ、大進歩ですね。
びっくりしちゃいました。
すごい成長だなと思って。
いやぁもう、とにかく、クリアするのに、あっ、解説ですね。
いいですか?酒という単語は入っていないんですけれども、シェイカーということば、そして歌の内容どちらも、酒のイメージを連想させる小澤さんのテクニックの光る一首だなと思いました。
本当だったら、もう、5に近い4なんですね。
なんで1マイナスになってしまったかというと、この去ぬという表現。
歌の内容に比べて、やや古い言い方というのが浮いてしまっている。
さらに細かくいうと、君というのは体現なんですね。
なので、ここは連体形にならなきゃいけないんですけれども、去ぬというのは終止形なんですね。
細かいことをいえば、去ぬる君というふうになります。
まあ、いいですよ。
点にはこだわりません。
いいです、いいです。
今回はこんなふうに添削をしてみました。
君ということばを入れなかったとしても、歌の場面から、女性が去っていく歌だなということは分かるので、いすを立ちにしてみました。
よかったです。
とにかく。
実体験なんですか?
いやいやいや。
もう、短歌を折句で成立させるために、一生懸命、想像力を働かせて。
振られたわけじゃない。
まあ、でも、そうそうそう、この人は振られたんでしょうね、ここに出てくる人は。
妄想短歌です。
ありがとうございました。
すばらしいです。
ありがとうございます。
えっと、それで折句のちょっとポイントですかね。
きょうはここから、折句のポイントではなく、折句を発展させたくつかむりという技について、ちょっと紹介をさせていただきたいと思います。
くつかむり?
折句がさらに発展するんですか。
なかなか聞き慣れないことだと思うんですよ。
まずちょっと、例を見ていただきたいと思います。
徒然草で有名な吉田兼好の、友人に宛てた一首なんですね。
これは、夜は涼しくなったなあ。
そして粗末な住まいで、夜中に目が覚めると、枕にも袖にも容赦なく秋風が吹き込んでくることだなあっていう、少し寂しい歌なんですね。
これ、折句と同じように、まず、こっちの方向で上を、頭文字を読んでみます。
へまたねよ。
間違えちゃいました。
反対から見たら逆でした。
まずよねたまへ。
これはどういうことかといいますと、こうですね。
お米をください。
そして、今度はこっちの方向だから、逆ですね、一番最後の文字を逆方向に読むと、ぜにもほし。
お金欲しいってことですか?
そうです、そのとおりです。
お金を欲しいよっていう、友達へのSOSの短歌になってるんですね。
これ、友達が読み解けるかどうか、結構。
でもこれ、読み解けてるんです。
お友達は同じように、くつかむりで歌を介してるんですね。
すばらしい。
各句の最初と最後を詠むので、くつ、履く靴、かんむりでくつかむりという用法なんですね。
豆知識でした。
相当上級テクニックですね。
これ宿題にはしないでください。
しないです、上級テクニックです。
ありがとう。
ありがとうございました。
では皆さんから頂いた作品のご紹介です。
まだ10代の作者。
空き瓶の香りという着眼点が若々しく、オリジナリティーがあります。
続いてこちらです。
記憶の中の高倉健さんの姿が生き生きとよみがえる一首です。
そして次がなおのイチ押しです。
三陸、広島、どちらも大きな災害のあった場所です。
上の句のひらがなに巡る思いの揺らぎがよく表現されています。
皆さん、どうもありがとうございました。
では小島さん、次回の短歌のお題をお願いします。
次回は光です。
次は光。
そして宿題を。
宿題は、隠喩です。
何々のようなというのを使わないと。
そうです。
比喩です。
頑張ります。
お願いします。
やす短歌なお短歌、小島なおさんとお伝えしました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
続いては、にじさんぽです。
奈良岡さん、空の様子どうでしょう?
きょうは小春日和となっています。
それでは空の散歩に出かけましょう。
こちらは宮城県松島町です。
日本三景の一つ、大小合わせておよそ260の島があるということで、この島々を巡る遊覧船が人気だそうです。
いいお天気ですね。
そうですね、雲一つありません。
あすもよく晴れそうです。
雲が多くなってくるのは、あすの夜になってからで、あすの日中も日ざしが暖かく感じられそうです。
こちらもいいお天気ですね。
佐賀県唐津市の今の様子です。
波戸岬が見えています。
玄界灘に落ちる夕日を見る絶景スポットだということです。
きょうはよく晴れているんですが、天気は下り坂なんですね。
あす、雲が多くなりまして、あすの午後は、雨が降りだしそうです。
きょうは晴れてるんですけどね。
では改めて、あすのお天気はどうでしょう。
あすは午前を中心に、晴れそうです。
午後になりますと、次第に雲が多くなりそうです。
九州は雨が降るでしょう。
そして沖縄も雨が降りそうです。
続いて気温の予想です。
朝の最低気温は11月中旬から下旬並みの所が多いです。
札幌は4度で、冷え込みは強まりません。
最高気温は平年を上回る所が多そうです。
西日本は20度ぐらいまで上がります。
2014/11/27(木) 14:05〜14:55
NHK総合1・神戸
情報まるごと[字]
▽衆院選を前に“女性の活躍”実現のためには 【キャスター】小澤康喬,實石あづさ,【気象キャスター】奈良岡希実子
詳細情報
出演者
【キャスター】小澤康喬,實石あづさ,【気象キャスター】奈良岡希実子
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ニュース/報道 – ローカル・地域
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ニュース/報道 – 天気
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