ニュース「STAP細胞関連記者会見」関連 2014.12.19


傷つきながらも人生をやり直そうとする人々の物語です
ハハッ!行こう!
10時25分になりました。
この時間は、STAP細胞の問題に関する理化学研究所の記者会見をお伝えします。
STAP細胞は本当にあったのか、理化学研究所の小保方晴子研究員はことし7月から検証実験を続けてきました。
理化学研究所は小保方研究員が論文に書かれたのと同じ方法で細胞の作製を試みたものの、STAP細胞を作ることはできなかったと、正式に明らかにしました。
また、小保方研究員とは別の理研のチームが行った実験でも、STAP細胞はできなかったとして、理化学研究所は、すべての実験を打ち切ることを決めました。
会見では、この結果について詳しい説明が行われます。
現在の東京都内に設けられた記者会見場の様子です。
すでに多くの報道陣が集まっていますが、記者会見、このあと10時半ごろから始まる予定です。
なお小保方晴子研究員本人は会見には出席しないということです。
小保方研究員本人は会見には出席しないということです。
この会見が始まりしだい、お伝えします。
それでは、科学文化部の藤原記者とお伝えしていきます。
藤原さん、検証実験の結果については今もありましたけれども、STAP細胞は作製できなかったとされていますけれども、小保方さん、今回どのような実験を行ったのか、またその実験結果、どのような意味を持つのかというのを教えてください。
まずこのSTAP細胞を巡っては、この作製方法を示したそもそも一番最初に出た論文の中に、ねつ造と改ざんの2つの不正があったというふうに、理化学研究所は認定しています。
それを受けてことし7月に、この論文自体は撤回されているんです。
この段階で、すでに科学的にはこのSTAP細胞が存在するという根拠はなくなってしまったということになるんですけれども、一方で、小保方研究員は、STAP細胞の作製には、これまで200回以上成功してきたというふうに話していて、その後も、STAP細胞はあるんだということを主張し続けてきたということなんです。
このため、STAP細胞が本当にあるのかどうかということについては、この論文の不正とは別に検証が必要だということで、理化学研究所は検証を進めてきました。
こちらがその検証実験の内容なんですが。
まずこの、ことし7月以降に行われた小保方さん本人の検証実験ですが、まず実験自体は小保方さん自身が行うと。
実験室には、この複数のカメラが設置されました。
入退室の管理についても、入退室についても管理されていまして、またその実験については、立会人がそばにいて、実験の内容について監視するということになりました。
期限は11月、先月末までということで、これまでに結果がでなければ、もしくはこれまでに出た結果で判断するというふうにされていたんです。
理化学研究所としては、今回、こうした実験を11月末まで、予定の期限まで続けてきた結果をきょう、まとめて発表するということになったわけですけれども、先ほどもありましたように、内容としましては、論文に書かれていたようなSTAP細胞の作製は、こうした実験の中でもできなかったということになります。
結果、できなかったということまでは分かっているんですけれども、きょうのこの会見では、どういったところがそのポイント、焦点になってきますか?
まず、そもそもSTAP細胞の作製の方法について、まず見たいんですけれども。
こちらですね。
こちらですね、これはそのSTAP細胞について書かれた論文の中に、どういう形でSTAP細胞を作製するかということを書かれていた、その内容なんですが、まずこの生後間もないマウスから細胞を取り出して、それをこの、弱酸性の液体、溶液の中におよそ30分ほどつけます。
そうすると、こちらの図では、この丸が細胞ですけれども、緑に光っている細胞がありますけれども、この緑の細胞というのは、この万能性、つまりこの細胞が万能細胞になったときに働く遺伝子、その遺伝子が働き始めると光ることになっているんですね。
今、会見場に理研の幹部が入ってきました。
これから記者会見が始まります。
会見のもようをお聞き頂きます。
皆様、おはようございます。
理化学研究所広報室の…でございます。
本日はお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。
ただ今よりSTAP現象の検証結果について、ご報告をさせていただきたいと思います。
初めに本日の出席者を紹介させていただきます。
研究不正対策推進本部、検証実験チーム、チームリーダーの相澤慎一でございます。
同じく検証実験チーム、副チームリーダーの丹羽仁史でございます。
検証実験チーム研究員の清成寛です。
理事、坪井裕でございます。
本日、これより検証結果について、ご説明をさせていただきます。
まず早速ですけれども、相澤よりご報告をさせていただきたいと思います。
相澤チームリーダー、よろしくお願いいたします。
検証結果を報告させていただきます。
まず最初に結論を述べさせていただきます。
丹羽実験責任者によって、4月から8か月、それから小保方研究員によって、9月より3か月、検証実験を行ってまいりましたが、STAP現象を再現することができませんでした。
この結果に基づいて、検証実験は来年の3月までを予定しておりましたが、この時点で検証実験を終了することといたしました。
いかにその概略についてご説明させていただきます。
すみません、パワーポイントがありますので、ちょっと座ってやらせていただきます。
それで、最初にSTAP細胞の誘導法の概略を確認させていただきます。
STAP細胞は、通常、オクトGFP、オクトフォア遺伝子という未分化細胞で特異に発現する遺伝子に、発現…において、GFPという緑色蛍光を発するマーカー遺伝子をつなげたものですから、これを導入したマウスの新生児の各組織、主として用いられたのは、脾臓です。
この脾臓の細胞をばらばらにしまして、次にファクスを用いまして、CD45という分化マーカーにとんだぶんかくをとりまして、それをペーハー5.7で、弱酸処理をして、その後、細胞をはっしゅすると、大体7日目ほどでもって、GFPによるグリーンの蛍光を発する細胞かいが得られるというものであります。
それで、実験では、まず最初に論文にあります、酸処理ですけれども塩酸を用いた弱酸性化という方法について検証しましたが、それと同時に、特許出願書にもあります、ATPを用いる方法がより一般的に実験に行われていましたので、ATPについての検討も行いました。
また細胞のソースとしては、論文ではファックスで細胞をソートするということをやっていたのですけれども、より簡略な方法としてまず…的には、リンパ球分離溶液を用いた遠心分離によって、大体90%以上のCD45陽性細胞が得られるという、そういう条件で検討を行いました。
それで小保方研究員による検証結果を、まず、私のほうから報告いたします。
小保方研究員による検証の目的は、STAP現象というのは、今も申し上げましたけれども、しんせいじの分化した細胞を弱酸性ストラス処理をすると、多能性を持つ未分化細胞にリプログラミングされるということで、それはオクトGFPを導入したマウス新生児のひ臓などからGFP陽性細胞が出現することを第一のしゅようとしていました。
それでGFP陽性細胞の出現頻度が、どれぐらいのものであるかということを、一つは細胞かいすうによって、そしてもう一つは、ファックスという方法で調べました。
その次にこれらのGFP陽性細胞かいが多能性細胞特異的分子マーカーをどの程度発現しているかということを定量PCR法、および免疫染色法によって調べました。
また緑色蛍光は、実は実際はGFPの発現によらないで、じか蛍光によるという可能性がありますので、自家蛍光を赤色蛍光と判定することによって、緑色蛍光と赤色蛍光がどれだけ区別されるかということを検討いたしました。
それでですが、本STAP現象が、科学の世界において、注目を集めたのは…。
現在も記者会見場では、このSTAP細胞の再現実験について説明が行われていますが、お伝えしていますように、STAP細胞の問題で、理化学研究所は、小保方晴子研究員本人が、論文に書かれたのと同じ方法で、細胞の作製を試みたものの、STAP細胞を作ることはできなかったと、正式に明らかにしました。
STAP細胞の論文は、ねつ造と改ざんの不正があったと認定され、ことし7月に撤回されましたが、小保方研究員は、その後も細胞はあると主張し、理化学研究所は、監視カメラが付けられた実験室で、本人に実験を行わせる期間を設けました。
理化学研究所によりますと、小保方研究員は、論文に書いたのと同じマウスから取り出した細胞を、弱酸性の溶液に浸すという方法で、これまでに48回実験を行いましたが、期限とされた11月末になっても、STAP細胞を作ることはできなかったということです。
また小保方研究員とは別に、論文の共同著者で、理化学研究所の丹羽仁史プロジェクトリーダーが、ことし4月から行っていた実験についても、STAP細胞はできなかったとして、来年3月までとしていた期限を待たずに実験を終了するということです。
これにより、理化学研究所が行うSTAP細胞の検証実験はすべて打ち切られることになりますが、なぜ論文を書いた本人が実験を行っても細胞ができないのに、論文が作成され、世界的な科学雑誌に掲載されることになったのかなど、依然、多くの疑問が残ったままです。
この時間は科学文化部の藤原記者とお伝えしています。
藤原さん、現在も会見は続いていますが、冒頭でSTAP細胞は再現できなかったという結論から始まりました。
これは、STAP細胞はありませんでしたということになったということなんですか。
今回のこのSTAP細胞については、それが存在したという根拠となった論文がすでにもう、取り下げられている状態です。
理化学研究所はそれとは別に、さらに本当にあったのかなかったのかを、理化学研究所として調べるという意味で、今回のこの実験を行っていました。
それが期限までにできなかったということはですね、STAP細胞のようななんらかの刺激によって、万能細胞になるようなものというのは、すべて否定されるわけではないんですけれども、少なくともこのSTAP細胞に関しては、この1月の論文に書かれたSTAP細胞に関しては、科学的にはなかったと結論づけられたと思います。
非常に国民的な関心もかなり高まった、この一連のこのSTAP細胞を巡る問題ということなんですが、この会見も含めて、どういったことがこの段階では今、いえるんでしょうか。
そうですね、まず会見の結論なんですけれども、こちらをご覧いただきたいんですが、現在、まだ会見は続いていますけれども、趣旨としましては、この論文のような緑色の細胞が作製できず、この緑色というのは、万能細胞になる遺伝子が働いた場合に、緑色に光るような細胞を作っているわけですけれども、その遺伝子の働きが十分に確認できなかったということがまず一つ。
2番目としては、この万能性も確認できずということですが、これは、この細胞を使って、この細胞が体のあらゆる部分になることを証明するような実験の方法があるんです。
受精卵を使って、マウスを作り出すというような方法なんですけれども、そういったことも確認できなかった。
結論として、STAP細胞は確認できなかった。
そして理化学研究所として、検証については終了するということになったわけです。
これについては、ただ、論文の中では、こうした実験については、すべて非常にいい成績、つまりいいデータが出ていたということになっていたわけですから、なぜそれが小保方さん本人が、また同じように行った実験で、この最初の段階である、一番最初の段階からすべて再現できなかったのかということについては、今後、検証が必要になってきます。
この理化学研究所はこれについては現在、調査委員会を作って検証を進めております。
STAP細胞の存在は確認できなかったという、そういった結論だけでは、まあ、言ったら納得できないと言いますか、不十分だということになりますね。
まず今回のこの問題というのは、日本の科学界においても、また科学自身の信頼性を揺るがすような、さまざまな問題を引き起こしています。
そういう意味では、このSTAP細胞、どうしてこういう問題が起きたのかということをきちんと検証して、それを科学的にどういう結論だったのか、またその原因はなんだったのかということを、きちんと社会に示すことが非常に重要になってくると思います。
そしてこのSTAP細胞については、理化学研究所のその組織や、研究の在り方というのも問われましたよね。
まずこの今回、行われた再現実験もそうですし、またその論文のさまざまな矛盾や疑義に対する調査についてもそうなんですけれども、論文が発表されたその直後からさまざまな指摘がされていたにもかかわらず、本格的な調査は、まだ行われてなかったということなんです。
科学文化部の藤原記者に聞きました。
お伝えしていますように、STAP細胞の問題で、理化学研究所は、小保方晴子研究員本人が、論文に書かれたのと同じ方法で細胞の作製を試みたものの、STAP細胞を作ることはできなかったと正式に明らかにしました。
2014/12/19(金) 10:25〜10:45
NHK総合1・神戸
ニュース「STAP細胞関連記者会見」関連[字]

ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合

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