こちらの64歳の女性。
ひざの痛みに悩まされてきました。
旅先で突然強いひざの痛みを覚え以来日常生活にも苦労するようになりました。
この女性変形性ひざ関節症と診断されました。
シニアのひざの痛みの原因はほとんどがこの病気です。
4人に1人と言われています。
こちらは健康な人のひざです。
大腿骨と脛骨の間に軟骨がありクッションの役割を果たしています。
しかし長年使っていくうちに…。
軟骨がすり減ってしまい骨と骨がぶつかり合って強い痛みが。
…などが原因で誰もがなってしまう可能性があるのです。
62歳のこちらの女性は7年前に変形性ひざ関節症と診断され今も不安を抱えています。
これから迎える老後の生活を夫も心配しています。
もちろんどんどん…高齢になる訳ですから。
…というデータも。
あなたのそのひざの痛み放っておいてはいけません。
そこで今日はそんなひざの痛みを解消できる驚くほど簡単な方法をスタジオで紹介。
更に人工関節手術の最新技術にも迫ります。
全く歩けなかった人が手術を受けてこのとおり歩けるようになりました。
今見てると本当にひざで悩んでる方多いみたいですね。
よく聞きますね私の周りも。
風吹さんは?私はねちょっと冷え性でよく関節痛くなるんです。
あちこちの関節が。
私のは長年使ってますからね。
朝起きた時なんかちょっと立ち上がる時…。
長年は変わりませんけどよく歩かれるじゃないですか。
うんでも歩き始めると全然大丈夫。
朝しばらくが痛かったりする。
それ分かる気がします。
さてゲストをお呼びしています。
竹下景子さんですどうぞ。
どうもこんにちは。
こんにちは。
お願い致します。
よろしくお願いします。
竹下さんひざはいかがですか?ひざね今は大丈夫ですが数年前に舞台で急に痛くなった事があって。
どういう感じだった?激痛ですか?そうそう。
その時はね。
何が起こったか分からなかったんですけどたぶん花嫁衣装着てたんですよ。
重い。
文金高島田で角隠しで白無垢でしょ。
こうやって歩いてぱっと早替えして次のお着物に着替えて座ったとたんもう立ち上がれなかったですね。
困りますね。
痛くて。
どうしたんです?その時。
よっこらっしょって無理やり。
でもお客様には分からなかったようですけどね。
それじゃまずねひざの痛みの原因は何なのか。
見て頂きたいと思います。
ひざの痛みに悩まされてきた女性を取材しました。
こんにちは。
鈴木です。
夫の康央さんとの夕食です。
鈴木さんの指定席はこちら。
痛みが和らいだ今も畳に直接座るのは不安です。
鈴木さんは大の旅行好き。
去年は毎月1回仲間と秩父の山歩きを楽しんでいました。
これといった大きな病気をした事はありません。
ところが今年の3月。
家族と一緒に奈良に2泊3日の旅行に行った時の事です。
大和路の自然の中を朝から歩き回ったその日の午後左ひざに突然激しい痛みを覚えたのです。
旅行から帰ってすぐ地元の整形外科で診てもらいました。
結果は…これは健康な人のひざのレントゲン写真です。
大腿骨と脛骨の間この部分に軟骨の組織がありクッションの役割を果たしています。
変形性ひざ関節症と診断された人のひざです。
大腿骨と脛骨の間の軟骨がすり減って狭くなっています。
ひざを伸ばすと痛みが走ったり炎症による腫れや痛みがなかなか治まりません。
更に病状が進んだ患者のひざです。
軟骨がほとんどなくなって大腿骨と脛骨が直接接触している状態です。
こうなるとひざを動かすたびに骨と骨がこすれ合い強い痛みを伴います。
歩く事も困難な状態です。
原因は長年使い続けたひざへの負担や加齢による筋力の低下。
そして肥満。
誰にでも起こりうる事なのです。
鈴木さんは初期の「変形性ひざ関節症」と診断されました。
なぜ変形性ひざ関節症になったのか。
果たして完治するのか。
医師からは詳しい説明はありませんでした。
病院では週に一度ひざを温める電気療法を受けました。
しかし痛みは一時的に治まるだけでした。
更に大変だったのは階段の上り下り。
ひざを曲げた時に痛みが出るため外出する時はつえを手放せなくなりました。
電気療法を2か月続けても改善の兆しは見られませんでした。
ご不自由な感じしますよねあれ。
お気の毒。
とても大変そうでしたね。
それまではずっとあちこちね歩いていくのが大好きな…。
それが奈良一日中歩いただけで。
突然なんですね怖いですね。
さてここからは帝京大学医学部教授で整形外科担当の中川匠さんと一緒にお伝えして参ります。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ひざが痛いというとほとんど変形性ひざ関節症なんですか?そうですねほとんどが変形性です。
もちろん他の原因もありますけれどもスポーツなんかをされてる方はひざのじん帯を痛めたりとかけがによる痛みもありますけれども60代以降の方のひざの痛みの原因のほとんどは変形性ひざ関節症です。
主な原因というのはどういう事が原因で考えられます?一番多いのはやっぱり年齢と肥満の方ですね。
太った方に多いと言われています。
それはひざに負担がかかるから?そうですね。
ひざは体重を支えているので負担が多ければ多いほどひざに負担がかかってしまいますので。
調査によりますと男性も多いんですけども男性よりも女性の方に多いという事が明らかになっています。
え〜不思議。
なぜ女性に多いんですか?それに関しては分からない事もあるんですけれどもおそらく男性よりも女性の方がもともと筋力が弱くてですね。
年を取ってくるとひざにかかる負担が大きくなってるんじゃないかという事が想像されてます。
どうやって進行していくのかちょっと説明して頂きましょうか。
関節というのは袋に囲まれています。
関節包と呼ばれる袋に囲まれた空間になってますけれども正常なひざはですね大腿骨という太ももの骨と脛の骨で体重を支えてます。
骨の端にはですね軟骨と呼ばれる組織があります。
軟骨というのが要するに骨にかかる衝撃を和らげるクッションの役割をしています。
変形性ひざ関節症ではですねこの軟骨が少しずつすり減ってきます。
すり減るとですねこのように軟骨から出たクズが関節のさっき言った袋の中に広がります。
それが関節の内側にある滑膜という組織を刺激します。
そうするとそこに炎症が起きるんですね。
軟骨がかけらになるというのがちょっとイメージしにくいですけどそういう事ですよね?そうですそうです。
竹下さんも私も朝起きて立ち上がる時にちょっと痛いんですよやっぱり。
階段下りる時もちょっと痛くて。
しばらくたつと治っちゃうんですよ。
そのまま放っておいてるんですが段階で言えばどのくらいの段階?まあレントゲンの所見は分からないですけれどもおそらく変形性ひざ関節症の初期の方に特異的な症状なんですね。
朝起きて痛いとかですね動かし始めが痛い。
歩いてるうちに良くなるというのはもしかしたらごくごく見えない範囲の軟骨が少し痛んでるのかも知れません。
あ〜いよいよ始まってんだ。
…かも知れません。
これがもっと進むと?これが進んだ状態ですけれども軟骨が全くなくなってしまって土台になってる骨がですね直接ぶつかり合ってる状態です。
こうなると軟骨のクッションとしての働きがなくなるので骨にすごく大きい力がかかってしまいます。
鈴木さんは電気療法を続けていてちょっと良くなったりまた電気療法…そういう形で今治していますが電気療法というのは有効なんですか?温めるという事はひざの痛みのある人には有効です。
ひざの回りの血の巡りが良くなってですね痛みが和らぎます。
ですから痛い方にですね例えばお風呂とか入るとですね痛みが楽になるケースが増えますしまた冬になるとですねふだんは痛くない方でも冬になると関節が痛いという方も増えてきます。
ですから温めるという事は一時的に痛みを取るのには有効です。
ではどうすれば一時的ではなくひざの痛みは治まるんでしょうか。
先ほどのVTRに登場した鈴木さんのケースを追ってみました。
何とか普通に歩けるようになりたい。
それには理由がありました。
俳句の仲間と一緒に撮った吟行会での記念写真。
吟行会とは野外で俳句を詠み発表し合うイベントです。
浜離宮庭園での一句。
仲間と自然の中を散策しながら詠み合う俳句。
何ものにも代えられない鈴木さんの楽しみです。
鈴木さんは2か月続けた電気療法をやめる事を決意しました。
このまま続けても仲間との吟行会に参加できる状態にはならない。
そう思ったからです。
そこで変形性ひざ関節症に関する勉強を自分なりに始めてみる事にしました。
ネットで調べたり本を読んだりこの病気に関するテレビ番組も探して熱心に見ました。
そして今年の5月。
この番組で紹介されていたのがひざに負担をかけない運動療法でした。
上側の脚をまっすぐ伸ばします。
こちらも10センチから20センチ持ち上げ5秒間保持します。
「きょうの健康」で紹介されていた運動療法をすぐに試してみる事にしました。
テレビを見ながらでも気軽にできる運動です。
横向きになっての脚上げ運動は…毎日朝の「連続テレビ小説」を見ながら15分間この運動を続けました。
そして3か月後電気療法を2か月続けても消える事のなかったひざを曲げた時の痛みがなくなってきたのです。
週に一度仲間と集う俳句の会。
鈴木さんがひねった一句は…。
歯がだんだん弱くなってきたから寄せ鍋みたいな軟らかいのがいいんじゃないでしょうか。
湯豆腐の方がもっといいんじゃないの?自宅そばの公園を散策しながら俳句をひねる鈴木さん。
つえに頼る事なく歩けるようになりました。
ひざの痛みを覚えてから9か月。
休んでいた吟行会にも参加できるようになりました。
良かったですね運動で。
よく努力されて。
これどういう事が起きてたんですか?毎日地道にですね15分でも続ける事によって一つは筋力がしっかりついてきた。
本当に結果が出るんですね。
脚にちゃんと力が入るようになってきたという事だと思います。
すばらしい事。
いろんな体操がありましたけれどもあれは結果的にはひざとどういう関係になってくるんですか?あれはですねひざを支えている筋肉がありますけども体重を支えているというかですね。
特に一番大事なのは太ももの前についている大腿四頭筋と呼んでますけども太ももの前の筋肉。
その筋肉を鍛える働きがあります。
あとはですね横上げしてましたけども横に上げる時はこのお尻の回り横についている中臀筋と呼ばれる筋肉がありますけれどもこれは片足立ちする時にすごい大事な筋肉なんですね。
下半身のかなりいろんな筋肉が関わってるんですね。
はい。
60過ぎていても始めればこういうふうに良くなるんだと…。
もちろんそうです。
それはもう年齢は関係なく。
そうなんですね。
これは70代であってもそうですか?90代でも筋力はつくというような研究データもありますので。
つくんですね。
実はですねこうした運動療法を積極的に取り入れている自治体があるんです。
横浜市の鶴見区ですけど3年前から「ひざひざワッくん体操」というひざの痛みを予防する体操を作りまして公民館など運動の指導を行ったりDVDにして区民に配ったりしているんです。
この公民館週に1回この体操を指導しています。
参加者も徐々に増えているようですね。
こうした運動療法を鶴見区が積極的に推進するようになったのは訳があるんですね。
ここで働いている11人の保健師さんたちの提案がきっかけだったんです。
それは介護認定の仕事に関わっている保健師さんたちが介護を必要とする人にひざの痛みを訴える人が多いという事に気付いたんですね。
医療の現場ではそういうアドバイスまでいかないって事ですよね?運動療法まで医者が指導してその事ができるというのは難しいんですかね?そうですね。
私も実際日常診療の中でいっぱい患者さん見なきゃいけないのでその中でやはりこのように時間を取って運動療法を指導するというのはなかなかやっぱり難しいですね。
いいですねこういう自治体の取り組みは。
非常にいいと思います。
ひざの痛みに有効な運動療法。
でも3か月は続けないと筋力アップにはつながりません。
ところがもっと簡単で緩やかな運動でもひざの炎症による痛みがすぐに軽減される事が最近の研究で分かってきました。
運動療法とひざの痛みについて30年近く研究を続けてきた…それは一体どんな運動なのでしょうか?早速先生が家庭でもできる簡単な運動を見せてくれました。
寝転がってひざに体重がかからないようにゆっくりひざを動かす運動。
椅子に座り靴下をはいて足をゆっくり滑らせてひざを動かす運動。
こうした運動がなぜ炎症によるひざの痛みを抑えられるのでしょうか?NHKの「ためしてガッテン」では最近詳しく分かってきた炎症のメカニズムを通してこんなふうに説明しています。
ひざ関節の軟骨が日常生活の中ですり減っていくとその一部が剥がれ破片が関節を包む滑膜に付着します。
するとこの破片を「排除すべき異物」と見なして「カッパ司令官」正しくは「NF−KappaB」という物質が免疫システムの司令塔として活躍します。
カッパ司令官は敵と見なした軟骨の破片を排除するために爆弾で攻撃。
爆弾と呼んでいるのは「サイトカイン」という物質。
この攻撃によって燃え上がっているかのような状態がひざの炎症なのです。
そして破片が除去されると免疫システムの司令官の役割も終わり炎症も鎮まって一安心。
ところが敵がいなくなったにもかかわらずカッパ司令官の攻撃が終わらない場合があるのです。
ひざ関節の袋の中は水で満たされているため最初の破片を攻撃するために放った攻撃物質が関節の中のあちこちに流れていきます。
すると何とここにも別のカッパ司令官が。
実はカッパ司令官ひざ関節の至るところに存在しています。
流れてきた爆弾を見ると…反撃のためこちらも爆弾を発射するのです。
この爆弾が広がっていき…。
こうしてカッパ司令官の無駄な反撃が繰り返されると関節の中に炎症がどんどん拡大しこれがひざの痛みにつながるのです。
ところがこの暴走するカッパ司令官にひざをゆっくり動かす運動が作用して炎症が治まり痛みが和らぐと考えられています。
不思議です。
あれだけの事で炎症が治まるんですね。
かかとをすっと滑らすだけでしたよね。
つま先をすっと伸ばすというか。
脚上げの体操も筋力を鍛える働きがあると言いましたけどもやっている途中から痛みが取れるって患者さんもかなり多くいらっしゃいます。
あらそうですか。
だからすぐに筋力つく訳じゃないですよね。
だけどもひざの痛みが良くなるって方もいらっしゃるのでこのようなゆっくりな動きで炎症が取れるという事は非常にあると思いますね。
先ほどVTRの中にあった「ためしてガッテン」の実験が行われた訳ですけれどもこんなデータがあるんです。
ご覧頂きたいんですが実験に参加した6人の方全員がほとんどが痛みが治まってますね。
治まってます。
(竹下)あら本当に見事ですね。
3週間後ですね。
全員ですもんね。
痛い人ほど結果がいいですよね。
本当だ。
よほど痛かったから治ったらよほどこう軽くなったというその感じ方が強いのかも知れないですね。
感覚的なものとあとは炎症が腫れがかなり治まった。
休んでいると治らないんですか?そうですね。
休んで安静にしていてもですね良くはならないですね。
じゃあ動かすしか方法がないと思っていい訳ですか?そうですね。
痛いとですねなるべく動かしたくないですよね。
じっとしているとどういう事が起きるかというと運動しなくなってしまいます。
そうなるとですね筋力が落ちてしまうのと運動不足になるとだんだん体重が増えてきてしまってますますひざにかかる負担が増えてしまってですねますます痛みが悪くなって。
悪循環ですね。
こうやって図で見るとよく分かりますね。
確かにそうだわ。
是非この軽い運動はやってみて頂きたいですね。
ひざが痛い方はね。
さてひざの痛みにはこの運動療法だけでは改善しないケースもあります。
ご覧下さい。
中川先生の治療を受けている…60代を超えた頃から変形性ひざ関節症で年々O脚が目立つようになってきました。
渡邉さんのレントゲン写真です。
両脚のひざの内側は軟骨がほとんどすり減り骨と骨がくっついています。
これによりO脚が進行するのです。
歩いて頂きました。
足を地面に着地した時渡邉さんの足はこのように足の外側で体重を支える不自然な状態になっています。
内側の骨には大きな力がかかり強い痛みが起きるのです。
この状態を補正するために…。
中川先生が渡邉さんに使ってもらっているのがこの中敷き足底板とも言います。
靴の中にこれを敷いて歩いてもらっているのです。
この状態を補正するために…。
靴底に中敷きを入れると重心の位置が足の中央に移る事で密着していた内側の骨と骨の間に余裕ができます。
中敷きを入れた状態で歩いて頂きます。
先ほどの中敷きの入っていない状態と比較してみましょう。
中敷きを入れた方がより自然な歩きに見えます。
足の一歩が出し方が違いましたよね。
力強く感じましたよね。
中敷きをちょっと今日は持ってきて頂きました。
見せて頂きましょう。
こちらですか?こちらが実際患者さんに使っているものなんですけども渡邉さんに使って頂いたのはですね外側がこう高くなってます。
これちょっと見て下さい。
いいですかお借りします。
本当にかなりしっかりして厚みがあります。
外側が厚くなってる。
内側が反る。
こうする事によってですね足がこうなる事によってO脚が補正されてですね言わば逆にX脚を作ってるような形ですね。
これはオーダーメイドですか?そうです。
これはですね内側の土踏まずのところは患者さんの足に合うようになってますね。
非常に微妙なバランスが必要なので合わない場合はですね何度も調整してます。
いろいろ聞いてきましたけどいろんな治療を試したけどもやっぱりダメだっていう方は?かなり進行してですねいろんな治療をやっても良くならない場合には手術を行います。
手術というとやっぱり怖いですよね。
そうですね。
番組のアンケートを行ったところですねひざ痛に悩む人たちの75%の方が心配だと。
例えばこんな方がいらっしゃいます。
兵庫県の方なんですが71歳の女性で…。
実際にひざの手術を受けた方に話を聞いてきました。
中川先生の患者です。
梅田さんは1か月前に左ひざの人工関節手術を受けたばかりです。
手術をするまでは歩行が困難でこの電動車椅子が欠かせない生活でした。
4年前梅田さんの体重は90キロ近くもありました。
手術が無事に済んでもその後のリハビリがうまくいかず挫折してしまうと歩けるようにはなりません。
特に高齢者の場合はそのおそれがあるのです。
減量に成功した梅田さんは手術を受けました。
手術の決め手はこの人工関節を骨にどれだけピタリと正確に装着できるかにかかっています。
まずひざ関節の軟骨とその周辺の痛んだ部分を切り取ります。
そこに人工関節がピタリとはまるように…。
最近ではコンピューターで細かく計測しながら正確に骨を削れるようになり手術の精度も格段に上がってきました。
1か月前に左ひざの手術を受けた梅田さん。
今ではこうしてつえをつきながらでも歩けるようになりました。
人工関節を入れても健康な時のひざを取り戻せる訳ではありません。
正座をしたり走ったりする事は難しくなります。
また人工関節の耐用年数は一般的に15年から20年と言われています。
軟骨の役割を担うポリエチレンが使えば使うほど摩耗し骨と装着した部分がずれてきてしまうからです。
17年前に右ひざの人工関節手術を受けた…この右ひざに入っている人工関節は17年たった今でも取り替える必要がない状態だと医師に言われています。
週に一度ゲートゴルフを楽しむ角田さん。
なぜ角田さんの人工関節は長もちしているのでしょうか?角田さんは毎年手術を受けた病院でリハビリ入院をしそこで教えられた運動を毎日続けています。
12345ってやったらちょっと緩める。
こちらは毎朝行っているトレーニング。
2本のつえを使って歩く事で良い姿勢が保てるのだそうです。
正しい姿勢で歩くとひざへの負担が軽減され人工関節を長もちさせる事につながるそうです。
ふだんの生活も大事という事ですね手術後のね。
やっぱり寿命があったんですね。
あるんですね。
中川さんには手術で使う人工関節を今日お持ち頂いていますがちょっと見せて頂けますか。
これが人工関節。
入れた状態になります。
上が太ももの骨で下が脛の骨です。
これがひざ関節なんですけれどもこの間に軟骨の代わりとなる人工の軟骨ポリエチレンでできてますけれども。
これが挟まってます。
最終的にこのように元に戻すとですねスムーズに動くんですね。
一番弱い所はポリエチレンなんですね。
ポリエチレンが以前の場合はこういう所が少し削れてきて摩耗粉と呼んでますけれどもそれが骨の所に行くとですね骨が溶けてくるんですね。
溶ける?そうするとグラグラしてくるんですね。
最近の機種の場合はポリエチレンがかなり強くなりましたのでほとんど摩耗しなくなってきてるといっていいと思いますね。
だから昔みたくですねこういう所で緩むようなケースが少なくなってます。
大事に使えばですね20〜30年たぶんもつんじゃないかと言われてます。
術後の生活はそういったリハビリが大事ですね。
そうですね。
リハビリはかなり頑張って頂かないと例えば曲げ伸ばしのリハビリとか痛みを伴いますしあとは筋力も鍛えて頂かないと。
落ちますもんね一時的にせよ。
せっかく手術やってもずっとベッドの上に寝たままだとですねあまり意味がないのでリハビリの意欲がある方だと誰でもできます。
リハビリの意欲があればですね90歳超えててもできます。
やっぱり自分の足であそこまで歩いていきたいという情熱があればリハビリも乗り越えられる。
竹下さんどうですか?いろいろお話を伺って参りましたが。
いくつになっても遅すぎないというんですか。
いつ始めてもいいというのはすごくうれしかったですしずっと体をきちんと使い続ける事が一番大事なんだなって事を教えて頂きました。
お待たせしました。
中川先生にひざの痛みに効く簡単にできる体操を2つ教えて頂きます。
椅子に浅く腰掛けて頂いてですねバランス取るために手で脇を持ってもらってただ足をピンと伸ばすだけです。
こうやって。
ここで5秒数えます。
12345で休みます。
同じ事を繰り返すだけです。
12345。
足が重い自分の足が。
これどこに効果が?やっぱりここの大腿筋ですか?ここの太ももの筋肉ですね。
この上の筋肉ね。
大腿四頭筋という。
この足上げ体操を1セット20回。
朝昼晩と1日3セット行うといいでしょう。
ここへ来ますね。
ブルブルっと来ますよね。
12345。
次は…。
立って頂いて肩幅ぐらいに取って頂いて。
バランスを取るためにこう手を前の方に出して頂いてそれでゆっくり腰を落とす。
この時ですね注意して頂きたいのがひざが前に出るとですねお皿のとこに負担がかかって…。
私これで痛くしました。
痛みがかかっちゃうのでどっちかというとですね椅子を後ろにやって椅子に腰掛ける感じです。
ゆっくり腰掛ける感じ。
ゆっくり腰を掛ける感じでまたゆっくり戻すと。
こういう体操です。
ひざを出さないように…。
お二人ともよくやりますね。
きつくないですか?無理をせず何回かに分けてもいいですよ。
是非今から始めて下さい。
今日は何のお茶でしょうか?今日のお茶はほうじ茶なんですけど中国茶のほうじ茶なんですね。
実はこれ自分で焙煎したんですけど。
この焙烙を強火にかけてちょうど温まった頃に茶葉を放り込んでそうするとチリチリって音がするんですね。
そうすると勢いよく結構かき混ぜたり。
どのくらい?5分ほどで。
できるんですか?いい香りがするんでしょうね。
はい。
いい香りになります。
いかがでしょうか?あ〜香ばしいですね。
ほうじ茶っていいですよね。
また緑茶とは違って。
そうですね。
今回は雲南毛峰の「や茶」というのがうちにたくさん余っていたのでそれを焙煎してみました。
これは各家庭にある緑茶の古くなったものを使ってもできるんですか?古くなったものの方が私はおいしいかなと思うんです。
古い方が?はい。
いろいろやってみましたけどちょっと時間のたった忘れられたお茶の方が甘みが出たりしましたね。
さて続いては視聴者の皆さんからお寄せ頂いたお便りをご紹介する…今日は岐阜県多治見市の小林潔さん。
65歳の方から頂きました。
「5年前還暦を記念して東京から京都まで中山道534キロを32日間かけて踏破しました」。
両脇にいらっしゃるのはゴールを出迎えた息子さん。
「実は49歳の時大動脈瘤という大病をし医師からは数年の命と言われたのですが手術もしないで薬を飲み医師からの勧めもあって開き直ってウオーキングを始めたのが歩くきっかけでした。
その後も街道歩きのとりこになり4年前には日光街道3年前には甲州街道2年前には東海道など江戸五街道を全て一人で歩ききりました」。
すてきな…。
ですね。
「今では街道歩きについての地元の講演会にも呼ばれるようになり自然とのふれあい歴史とのふれあい人との出会いなど街道歩きの魅力を伝え充実した第2の人生を送っています」。
日に焼けて健康そうですよね。
そうですよね。
全然大病された印象がないですよね。
「私の団塊スタイル」では皆さんからのお便りそして写真を募集しております。
趣味でも仕事でも輝いている姿を送って下さい。
皆様からのご投稿をお待ちしています。
今日はひざの痛みでしたけれども。
関節って使うと何かすり減っていくようで本当に怖い気もするんですけど周りの筋肉でサポートするという事ですよね。
私は注射で軟骨ができるようなものが早く発明されてほしい。
いいですね。
2014/12/19(金) 11:00〜11:45
NHKEテレ1大阪
団塊スタイル「ひざの痛み これで解消!」[解][字][再]
シニア世代の、ひざに痛みがある人のほとんどが変形性膝関節症。加齢や肥満などが原因で、誰もがなる可能性があり、歩行困難になることも。目からウロコの克服法を紹介!
詳細情報
番組内容
シニア世代の多くが、ひざに痛みを抱えている。そのほとんどが「変形性膝関節症」であることはあまり知られていない。加齢や肥満などで軟骨がすり減ることが原因で誰もがなる可能性がある。進行すると激痛で歩行困難になることも。しかし痛いから安静にしていると悪化する。意外にも動かして治すのがポイントだ。目からウロコの簡単運動療法から最新手術法まで、克服法を紹介。【出演】竹下景子、風吹ジュン、中川匠(帝京大教授)
出演者
【ゲスト】竹下景子,【解説】帝京大学教授…中川匠,【司会】風吹ジュン,国井雅比古,【語り】町田政則
ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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