和風総本家スペシャル「巨大な日本を作る職人たち」 2014.11.27


旬の小鉢が大好きな豆助
豆助きょうは今が旬のあれを使った小鉢よ
その小鉢とは?
それは…1年の中でもとりわけ…
そう「蓮根」を使った小鉢
その蓮根の味わいをシンプルに楽しめるのが…
「日本人でよかった〜…」心からそう思わせてくれるこれぞ旬の小鉢
あなたできたわよ〜
日本っていいなぁ和風総本家のお時間です
日本の技術力を駆使した巨大な乗り物
その製作現場にはわれわれの想像をはるかに超えた過酷さとそれを乗り越える職人さんの技と情熱がありました
さらに身近にあるけれど見たことがなかった巨大な物の意外な製作現場にも密着しました
まずは豆助も大好きな大きな大きな働く乗り物よ
こちらの工場で作られている巨大な乗り物
それは…
その製造において重要なのがこのパーツ
皆さんこれ見覚えありませんか?
早速職人さんがそのパーツを機械にセット
しばらくすると…
機械が動き出しました
何やら組み立てているようですが…
出来上がったのは…9mもの長さのこちら
これが別の場所へと運ばれると続いては…
その上になんとも不思議な形の板が並べられていきます
実はコレある…
一枚一枚にボルトをはめ込みしっかりと固定していきます
そしてここからが…
職人さんリモコンを手に取ると…
巨大な固まりが持ち上げられていくではありませんか!
そして合図とともに前進
今度はゆっくり下降していきます
すると…
黄色い塗料が入った巨大なプールの中へ
瞬く間に全体が黄色に染まってしまいましたが…
実は…
こうして塗装を終えればパーツの完成
でも…
そのあと大阪の工場に運ばれると…
おや?これは?
なにやら巻き取られていますが…
実はこれボディーとなる車体
その足回りにパーツを巻きつければすべてが完了です
黄色が特徴的なこの乗り物
もうお分かりですね?
そう作っていたのは…
こちら大手建設機械メーカーのコマツでは…全長8.2m総重量41tの大型ブルドーザーをはじめ…
様々な働く乗り物が製造されています
そんなブルドーザーは採石場などで力を存分に発揮
しっかりと組まれた足回りによりどんなに足場が悪いなかでもしっかりと走行
地面をガッチリつかみ力強く前進
過酷な現場でも働き続ける頼もしい乗り物
それは多くの職人さんによって支えられていました
豆助お次は私たちが毎日お世話になっているあの乗り物よ
大阪府大阪市
こちらの工場で作られている巨大な乗り物
それはきっと皆さんも日々お世話になっているはず
磁石で持ち上げられているのは大きな鉄の塊のようにも見えますが…これは?
材料は…
その鋼が別の場所へと運ばれると…
一本の棒だった鋼に切れ込みが
鋼は特殊な機械で切断されてしまいましたがこれは一体何の乗り物に使うものなのでしょう?
切り分けられた鋼はさらに別の場所へと運ばれていきます
何やら真っ赤に燃え上がっていますが…
加熱炉へと入れられじっくりと熱せられた鋼はご覧のとおり
しかしここまではまだ下準備の段階
ここであなたに質問
実はこれある巨大な乗り物の一部なのですが一体な〜に?
さて本日の「和風総本家」は「巨大な日本を作る職人さんたち」でございます大阪で…大概知ってるんですけどねボクはまあ…間寛平さん初登場でね私あの…尊敬する人のお一人でございますえ〜?ちょっとやめてくださいドントタッチミ〜
(笑い声)
(笑い声)船越さんいかがですか?今の映像までだと長いこと刑事やらしてもらってますからねここで推理できたらもう本職になれますね乗り物の一部ということでございましたこれでもヒント「鋼」しかないよね?当然多少は加工が入るわけですからじゃあ形も変わるんですか?多少は変わりますねブルドーザーよりおっきいですか?まあ大きいものもあるでしょうねブルドーザーも大変大きい…毎日お世話になってるって言ってましたけど乗ってなさそうなの誰?乗ってなさそうなの?うん萬田さん…
(吉木)乗ってなさそうなので萬田さんこれだって絶対名前知ってるよね?もちろん知ってますよあれじゃないよなぁ〜…?では答えをお出しくださいでは間寛平さんからまいりましょう電車のあるとこなんですけど…どこですか?運転手さんが座ってる…あの…イスよりちょっと前のこうはっきりしないですね〜船越さんですはい車輪なんじゃないかと思うんですよ具体的に書いていただきましたなぜでしょう?そんなに大きく変えないというふうにおっしゃってたので形がはい…そうするとまあ円形のまま使うんだろうとはい続いて萬田さんいきましょうか地下鉄の一部…電車ですこれ時間かかりそうだぞこれ
(笑い声)萬田さん地下鉄乗ったことあります?
(笑い声)
これから作られる物とは一体?
さあここから最も重要な工程に入っていきます
機械にセットされると次の瞬間…
押しつぶされてあっという間に変形!
行われているのは全長11メートル日本最大級のプレス機を使っての作業
なんと9000tというとてつもない圧力を加えることができその力でプレスすることによって耐久性と安全性を兼ね備えた製品に仕上がるのです
さらにプレスを繰り返し出来上がったのは…
真ん中に穴の開いた円盤状のもの
でも一体…
こっからどうなんの?
(船越)へぇ〜
豆助は乗ったことないわよね?
巨大なプレス機で直径85cmに成形された円盤状の鋼
でも一体…
そして出来上がったモノに「車軸」と呼ばれる棒を取り付ければ…
これが使われる巨大な乗り物
何だかわかりましたか?
(スタッフ)車輪?はい
正解は…
こちらは大手鉄鋼メーカー…
電車や新幹線はもちろん100年以上にわたり日本中の鉄道の車輪を手がけてきました
古都・京都に昔作られた車輪が集まっている場所がありました
ここ「梅小路蒸気機関車館」は20両以上もの蒸気機関車がある博物館
併設の修理工場では蒸気機関車の修理も行われています
その車輪は機関車全盛の頃のまま
こちらの車輪には菱形のマークが刻まれていますがこれはさきほどの「新日鐵住金」誕生前の…
この車輪いつ頃作られたものなのでしょう?
(スタッフ)いつぐらいの蒸気機関車ですか?
この蒸気機関車はC56
SLとしては小型ながらその重量は60tにも及びます
昭和14年に製造され日本各地を黒煙をあげて走っていた車両
現在もその雄姿を見ることができます
この日はちょうど1年に一度の車両の検査のため修理工場に入っていたのです
その車輪は直径1.4mもある大きなもの
その造りも現在の電車の車輪とは違っています
そう車輪の内側の一部に今の電車の車輪には見られない「錘」が付いているのです
それは石炭を燃やしてボイラー内に蒸気を発生させその圧力でピストンを動かし車輪を回転させて走る蒸気機関車ならではの車輪の形
ピストンの往復を回転運動に変えて動く車輪は「動輪」と呼ばれ錘によってバランスをとり駆動力を発揮します
製造から70年以上がたつ車輪
走るSLの雄姿を末永く維持していくための点検整備が進められています
こちらでは車輪以外のパーツを補修
鋭い刃物で何やら削っているようですが…?
「軸箱」とは左右の車輪をつなぐ車軸を通し車体とつなぐための物
軸箱と車軸が密接していると強い摩擦が起こり車軸がスムーズに回りません
そこで軸箱の一部を削り0.2mmの隙き間をあけるのです
潤滑油も行き渡り摩擦が軽減されます
真鍮製の軸箱の内側を削るのは手作業
わずか0.2mmの隙間を作るのは至難の業です
少し削っては車軸に軸箱をはめて動かし摩擦の具合を確かめます
これを程よく回転するまで繰り返します
黒い部分は摩擦が強すぎるためさらに削ります
長年の勘が頼りの緻密な作業
半日以上をかけて1つの軸箱を仕上げます
軸箱に通す車軸の方にもひと手間
紙ヤスリをあてて縄で挟み磨き上げます
70年以上前のパーツはもはや製造されていない貴重なもの
職人さんの丁寧な仕事が続きます
こうして軸箱との間にわずか0.2mmの隙間をあけ車軸がスムーズに回るのです
別の職人さんがガスバーナーで熱し始めたのはくねくねと曲がった銅製の細い管
一体何に使う物なんでしょう?
職人さんは機関車の正面へ
おなじみの丸い部分に手を掛けるとあら!扉になっているんですね!
そこは「煙室」と呼ばれ石炭を燃やして出た煙がいくつもの管を通り煙突から出る前に集まる場所
職人さんその中に先程のくねくねした管を取り付けます
これは一体?
なぜ蒸気を使って煙を強制的に勢いよく煙突から出す必要があるのでしょう?
実はそれによって火室の石炭がよく燃えて動力がアップするのです
出発の際など加速が必要な時に役立ちます
これまで使っていた管は錆びついて折れてしまったため職人さん手作りの新しい管に交換
これで勢いよく蒸気を吹き出し煙を送り出すことが出来ます
6つの車輪から成る動輪部分の点検・補修が完了
車体と組み合わせるためおよそ7tもの重量を6人がかりで押して移動します
(笛)
重さ50t以上の機関車の車体をゆっくりとジャッキアップ
その下に動輪部分を移動して複雑な接合を無事に終えると75年前と変わらぬ勇姿がよみがえりました
魅力ですか…魅力ですか?難しいなぁ…だんだんだんだん…
火室に石炭がくべられ運転の準備が整います
いざ出発
(汽笛)
この勇姿を楽しみにしている人たちがいる限り職人さんの技と共に蒸気機関車は未来へ受け継がれていきます
はいというわけで正解は「電車の車輪」までお答えくださった船越さん吉木さん東さんお三方を正解とさせていただきますよっしゃー!おめでとうございま〜す本当にお好きだからこその職人技なんでしょうね人の手で作ってまたあの精度を出すっていうねねえまさにSLの車輪の部分がそうでしたけども気の遠くなるような重労働ですよねああいう気の遠くなるものって私頭の中わからなくなる…ホントに気が遠くなっちゃうんですね
(笑い声)ホントにねおかしくなるのよねねえ寛平さん?えっ?…いや気が遠くなりますよホントにあの…まとまってないですよそれ
(笑い声)
豆助SLすごかったわね!
次はもっと大きな乗り物よ
それは佐賀県武雄市のこちらの工場で作られていました
大きな工場内に入ると何やらただならぬ雰囲気
ゴツゴツした塊が山積みにされ炎が上がっている所も
一体何を作っているんでしょう?
材料は不純物が少ないスクラップ
その大量の鉄屑を溶かして型へ流し入れ鋳物を作る工場でした
容量50tもの巨大なバケツ
その中に溶鉱炉で溶かした鉄を流し入れます
一瞬にして辺りを覆う焼けつくような熱気
1600℃の熱で溶けた黄金色の液体がとめどなく流れ落ちる滝のようにバケツの中へ
30トンもの鉄が入った巨大なバケツをつり上げると何やら台の上に移動するようです
巨大なバケツを運搬する台車
別の棟へと運び鋳型に流し込むのです
台車からつり上げられた巨大なバケツは鋳型の真上にセットされます
高温の鉄をどのように流し込むのでしょう?
バケツの底の口を開けた途端火の粉が散り鋳型の注ぎ口へ流し込まれる鉄
それにしても大きな鋳型
一体何を作るのでしょうか?
なんだこれ!?はぁ〜なるほど!
重さは豆助の2万倍はあるわよ
鉄が流し込まれる鋳型
それにしても…
溶かした鉄を鋳型に入れる「鋳込み」作業はなおも続きます
次々と鉄で満たされていく巨大な鋳型
完成する鋳物もかなり巨大な製品になるはずです
鋳込みから2日
鋳型が取り外されます
姿を現したのは変わった形の鉄の塊
周りに砂がこびりつきそれこそスクラップのようにも見える巨大な鉄の塊は円形の台にのせられるとガランとした倉庫のような空間へ移されます
大きな扉を閉めて何が行われるのでしょう?
それは「ショットブラスト」と呼ばれる表面仕上げの工程
扉の奥から出てきたのは…表面が磨き上げられた塊
砂がとれてきれいに磨かれてはいますが…正体はよく分からぬまま
すると今度は高熱のバーナーを当て始めました
飛び出ている部分をカット
おやずいぶんと大きな部分にもバーナーを当てています
大胆に大きな出っ張りをカット
そうして残された塊が完成形のよう
見慣れぬ形をしたこれは一体?
巨大な「プロペラボス」は大型タンカーや貨物船などに使われています
船の運航に欠かせない巨大な筒状の塊
それは船尾に使われます
エンジンの動力をプロペラに伝える軸がはめ込まれる場所
こちらはさらに長さが5メートルほどある巨大な鉄の塊
これも船の運航に欠かせないものだそうです
重さ40tもある「ラダーホーン」
左右に振れる舵をしっかりと支える部品です
豆助船にはまだまだいろんな部品があるみたいよ
「清本鐵工」は昭和12年創業の日本屈指の鋳造メーカー
ここ佐賀工場だけでも…
船は鉄板を溶接して組み立てられますが耐久性が必要な動力に関わる部品は鋳物が使われます
世界最大70tのイカリを造ったことも!
そんな工場の敷地の一角に寄せ集めて保管されているものが…
近づいてみると丸い物が2つずつ重ねられています
真ん中に穴の開いたその形はベーグルを連想させますがこれは一体何なのでしょうか?
ここであなたに質問
大型船に必ず取り付けるこの丸い型で作る部品とは一体な〜に?
ちっちゃい船にはないっていうことやね?これ大きな船しかない…というふうに今クイズは紹介してましたよねはいあれ全部使うの?個数に関してはここでは控えておきますが…浮き輪でもないしなぁ…ちょっと変形するんですか?いやこれは型ですからある程度この形のものをイメージされていいと思いますね見た目もあのベーグルみたいなものが見えるんですか?まああんまり言うとダメですけどそうですね見たことある言うけどないもん
(笑い声)ねぇなんでそんな…
(間)ある?ありますさぁ皆さんが考えているあいだにですねこちらをご紹介させていただきましょうことしも豆助のカレンダーができました〜!壁掛タイプとこちらですね卓上タイプの2種類が完成いたしました番組ではセットで10名の方にプレゼントをいたしま〜す詳しい応募方法は番組の後半にお知らせいたします最後までおつきあいくださいでは皆さん書き上がったようですので答えをお出しください東さん先いきましょういやこれもう全然わかんなくてイカリのチェーンってもうちょっと長方形なんですよねチェーン関係のものかなと
(船越)なるほど寛平さん北緯何度とかねこういう書いてるやつがあるんですよでか〜い…方角がわかるようなもの…?船越さんいきましょうか船の窓ってだいたいこう円いじゃないですかだからそれなのかなと思ったり…ほんとに思い浮かばなくてイカリをこうガ〜ッて巻き上げていくときの最終的なクッションなのかなとも思ったんですけど…イカリがはまるところの…?でもそんな難しい問題出さないだろうなと思ったり…なるほどそこまで和風総本家もひねくれてはいないだろうという?
(笑い声)強い味方になるんでしょうか同じお答えです萬田さんですどういうこと?
(笑い声)
豆助は何だと思う?ねえねえ!
大きな丸い型から作る大型船の部品とは一体?
まず床との隙間を埋めるように型の周りにぐるりと砂を盛ります
その上から石灰を振りかけました
運ばれてきたのは四角い型枠
丸い型の周りを囲むように降ろします
そこへ機械から延びるホースを引き寄せると大量の砂を入れ鉄を流し込む鋳型を作ると言います
何やら飛び出ていますが…?
(スタッフ)それは何ですか?
「押湯」と呼ばれるこの筒は上質な製品を作るのに欠かせないそう
丸い型を囲んだ四角い金型の中が砂で埋められました
しかしやわらかい砂で鋳型などできるのでしょうか?
砂を満杯に入れた型を立てても…
ひっくり返してみても…確かに砂は固まっていて全くこぼれ落ちてきません
砂は軽石のように硬く固まっていました
丸い型を取り外してへこんだ砂型とさらにもう1つそれに合わせる膨らんだ砂型にクリーム色をした液体を塗っていきます
砂の表面全体に何を塗っているのでしょう?
(スタッフ)何でアルコール塗るんですか?
仕上げにアルコール分を飛ばし表面を滑らかにコーティングします
こうして作られた2つの砂型が組み合わされ鋳型が完成
この作業まで実に2週間
すると1人の職人さんがまだ炎が上がる鋳型の上に乗り籾殻をまき始めたではありませんか
実はこれ鉄が急激に冷えないように穴をふさぐ昔から伝わる保温対策
鉄を入れてから3日後
鋳型が取り外され大きな鉄の塊が姿を現しました
その上のほうは「押湯」と呼ばれる筒を入れていた分飛び出したような形になっていますがこれは?
鋳型に流し込んだ鉄は下の方からたまっていきます
鉄は冷めると収縮するためあらかじめ少し多めに入れるためのスペース
そこにさらに鉄を追加して重さで製品の組織を緻密にするのです
筒は不純物がたまる場所
取り除くことで高品質な鋳物ができるのです
表面を磨いて仕上げられる鉄の部品
それにしてもこのゆがんだ丸い塊が船のどの部分に取り付けられるのでしょうか?
ベルマウスとは船のどこに取りつけるもの?
豆助もまだわからないわよね?
造船所でその部品を探してみると…ありました!
船の前方に2か所
ベルマウスとは何かもうお分かりですね?
正解は錨を出し入れする際に鎖がすれて船が傷まないよう丈夫な鋳物で作った錨の収納口の部品でした
とはいえどうしてこんな歪んだ形なのでしょう?
鎖に引っ張られた錨はぐるりと回転してベルマウスにピタリと密着
そうベルマウスはそれぞれの船の錨が収まりやすい形に作られているのです
今度船を見る機会にぜひお確かめください
正解は「錨の収納口の部品ベルマウス」でした私この司会を7年間やらせていただいておりますが今ほど恐怖を覚えたことはございません…言ったじゃないですか
(笑い声)なんとおっしゃったんでしたっけ?錨をこうガーッと巻き上げた時の最後のクッションだとずーっとそれしか思い浮かばなかったんですよボクはだけど…それは違うだろうと…思っちゃった…そうやって言ってると自分が悪いような気がしてきましたいやいやいや…
(笑い声)怒っていいと思いますよこれそうですか?じゃあ…そうなんですよ毎週金曜日夜8時45分くらいから怒ってますからねボクねこれ何のお話ですか?詳しく…「新・刑事吉永誠一」というドラマをやらせていただいておりまして実は今回はなんと怒りが出番ですお〜!まさに錨で怒りですねそうですこの問題外してる場合じゃなかった
(笑い声)
豆助次は…
愛知県小牧市にその工場はありました
入口は厳重なセキュリティー
工場内には許可無しに立入り出来ないエリアが
・きょうはよろしくお願いしますよろしくお願いします
一体…
こちらです
その扉にも「関係者以外立入禁止」の文字
鍵を開けられるのも限られた人のみ
じゃあこちらへどうぞ
(スタッフ)失礼します
厳重なセキュリティーを通過して部屋に入ると用意されていたのは…
じゃあこちらで白衣のほうを上に着ていただけますか
すると何やら手にした方が…
(スタッフ)すみませんはい
(スタッフ)その棒は何ですか?
(スタッフ)チューブですか?はい
(スタッフ)液体が通るんですかはい
ここであなたに質問
長さ180cmほどのチューブを450本も使う巨大な物とは一体な〜に?
1m80cmを…
(船越)ボクぐらいですねそれが450本
(萬田)穴…穴の…液体が通るって言ったよねおっしゃってましたねそれはいろんなところに450本使われているということですか?お〜いい質問ですね同じ箇所に集まっております同じ箇所に集まっているこれ見えてる?オレらから見えてない?見えていますと言っていいでしょうね
(一同)え〜!?見えています乗ったことがある?いや〜わかりませんそれは乗り物ということだけはお答えしておきましょう
(船越)あの色ですか?基本的には
(船越)え〜?答えお出しください船越さんからまいりましょうかまぁそのジェット機の両翼に付いてるこういう大きなエンジンがありますよねあそこにもきっとこういうパイプが無数に使われているんじゃないかなと吉木さんいきましょうかはい私も最初飛行機かなって思ったんですけれども思ったんですか?ヒントの際に乗ったか乗ってないかちょっとわからないって増田さんおっしゃってたので乗る回数の少ないヘリコプター寛平さんまぁなんかロケットの…ロケットえ〜ロケットのマフラというのは何ですか?あのこうバーンと…笑ってる場合じゃないです説明をしてくださいバーン!
(笑い声)そこの450本の筒あれ1回に出すよりこうグッと閉めて出すほうが上へ飛ぶんですよあれバーンと出るより閉めたやつを出すほうがビューンとこう…
(笑い声)もういいですよもういいですビューンとこう…
このチューブを450本使って作る物とは一体?
まずはチューブを1本手に取ると奥に向けて円すい状に徐々に細くなっている台に載せその先端を穴に差し込んで固定します
続いてまた1本先ほどのチューブの隣に同じように固定します
次々とチューブを…
すべての穴に差し込むとちょうど450本
円すい形の台に1本ずつふたりで息を合わせ慎重に並べていきます
・はい
(一ノ宮さん)もう少し回せる?・もうちょい?
(一ノ宮さん)うん・はい
(一ノ宮さん)もう少し
チューブがまっすぐになるよう緻密な調整
チューブとチューブの間のわずかな隙間
それを100分の1mm単位で均等にそろえるというから驚きです
(一ノ宮さん)ほんの少しだけ…
50本ほど並べたら作業しやすいように台を回転
450本すべてのチューブをまっすぐに隙間も均等に並べ終えるのに要した時間は実に10時間以上
・はいこっちもOKです
一見すると人の手で1本ずつチューブを並べたとは思えない精密さ
台から外しても円すい形は崩れません
仕上げに特殊な金属の粉末を塗りロウ付けしてチューブを一体化
果たしてこれは何なのでしょうか…?
別の部屋ではピカピカに輝くパーツがゆっくりと回転していますがこれは?
高温高圧のガスが通るこのパーツは高い耐圧性が欠かせないためひとつの金属の塊を削り出して作ったもの
どうしても溶接でしか継ぎ足せない部分もありました
それでも高温高圧に耐えうる製品でなければならないため職人さんのハイレベルな溶接技術が求められます
溶接歴12年の職人さんでも難しいという作業
さらにベテランの職人さんの立ち会いのもと作業を進めます
そこまで難しい部分なのでしょうか…?
そこはもう念入りに
高圧高温のガスが流れる内側は仕上げに少しでもムラがあるとガスの流れを妨げ溶接した箇所が破断してしまいます
そのため溶接はその位置を微妙にズラしながら何回も繰り返して行いしっかりと接合する必要があるのです
溶接できないと巨大な本体が爆発の危険にさらされると言います
失敗は許されません
3時間かけて溶接が完了
高圧ガスが流れる内側の出来はどうでしょう?
その仕上がりのチェックに欠かせないのが胃カメラのような内視鏡
管の中の溶接の状態を確認できます
キレイに盛り上がっていれば合格
…と思って仕事をしています
そうした精密さを追求したいくつものパーツを集めて組み立て作業が行われます
その複雑なこと
一体何だかお分かりですか?
先ほど溶接したパーツも取り付けられています
おや?よく見ると…
その穴に次々と針金が通されていきます
しかし一体何のために…?
ここも高圧ガスが流れる場所
ボルトが緩まないよう隣り合うボルトと針金でつなぎ固定していたのです
こちらは…
3つのボルトを同時に固定しています
耐久性の高い「インコネル」という超合金の針金を使い無数のパーツが組み立てられました
最初に仕上げたあの円錐状の部品がセットされると…
どうやら2つを合体させるようです
全員の息を合わせ慎重に組み合わせていきます
合体したこの製品
何だかもうお分かりですね?
正解は今月末に打ち上げ予定のものと同タイプの国産H−

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