STAP細胞の問題で、理化学研究所は、小保方晴子研究員本人が、論文に書かれたのと同じ方法で、細胞の作製を試みたものの、STAP細胞を作ることはできなかったと、正式に明らかにしました。
小保方研究員は、きょうの会見には出席しませんでした。
STAP細胞が発表されたのはことし1月でした。
しかし、論文はねつ造と改ざんの不正があったと認定され、ことし7月に撤回されました。
STAP細胞の存在を訴え続けていた小保方研究員。
理化学研究所は、監視カメラが付けられた実験室で、本人に実験を行わせる期間をもうけました。
会見によりますと、小保方研究員は論文に書いたのと同じように、マウスから取り出した細胞を弱酸性の溶液に浸すという方法で、これまでに48回実験を行いましたが、期限とされた11月末になっても、STAP細胞を作ることはできなかったということです。
また、小保方研究員とは別に、論文の共同著者で、理化学研究所の丹羽仁史プロジェクトリーダーが、ことし4月から行っていた実験についても、STAP細胞はできなかったということです。
これで理化学研究所が行うSTAP細胞の検証実験はすべて打ち切られることになります。
小保方研究員は退職願を提出し、今月21日付で退職するということです。
小保方研究員は、与えられた環境の中では、魂の限界まで取り組み、今はただ疲れきり、このような結果にとどまってしまったことに大変困惑しております。
多くの皆様にご迷惑をおかけしてしまったことの責任を痛感しており、おわびのことばもありませんとするコメントを発表しました。
検証実験でSTAP細胞を作ることができなかったことについて、下村文部科学大臣は次のように述べました。
こんにちは。
小保方研究員が実験しても、STAP細胞を作ることはできなかったということです。
ここからは科学文化部の稲垣記者と共にお伝えしていきます。
稲垣さん、どのような実験を経て、できなかったという結論に至ったんでしょうか?
STAP細胞を巡っては、作製方法を示した論文に、ねつ造と改ざんの不正があったということがすでに認定されていまして、ことし7月に論文が撤回されています。
この段階ですでに、科学的にSTAP細胞は存在する根拠がなくなっているんですけれども、一方で、小保方さんは、200回以上、作製に成功したということで、その後もSTAP細胞が存在するというふうに主張を続けてきました。
そのために小保方さん本人に実験をしてもらって、STAP細胞が作れるのかということを確かめたというのが今回の実験です。
実験では、論文と同じような方法でSTAP細胞ができるかどうかというのを確かめました。
こちらのように、まず、STAP細胞を弱酸性の溶液に浸しまして、刺激を与えると、緑色に光る細胞ができるかどうか。
それから、その細胞をマウスの受精卵に入れると、全身が光るようなマウスが生まれるかどうか、つまり、細胞が体のあらゆる組織に変化する万能性を持つ細胞に変化したかという2点を確認しました。
小保方さんが50回近く試した結果、緑色に光る細胞というのは、ごく僅かに出来たということなんですけれども、ただそれは、論文に書かれたような緑色の細胞ではなかったということなんです。
ただ単に、緑色に光るというだけで、万能性を示す緑ではなかったということなんです。
つまり、万能細胞ではなかったということなんですね?
そうですね。
そして、そうですので、マウスの受精卵に実際に入れても、全身が光るマウスは生まれなかったという結果でした。
こちら、第1段階、それから第2段階、それぞれだめだったというような結論だったということなんです。
これを受けまして、理化学研究所は、STAP細胞を作ることはできなかったというふうに結論づけて、すべての実験を打ち切るという判断を示しました。
作ることができなかったということは、STAP細胞はなかったということなんでしょうか。
論文を書いた本人が、論文のとおりに実験をしても出来なかったということなので、論文に書かれたSTAP細胞というのは存在しないと考えるのが普通だというのが専門家の見解です。
小保方さんは、今はただ疲れきり、このような結果にとどまってしまったことに、大変困惑しておりますなどとするコメントを発表していまして、VTRのお話にもありましたように、退職願を提出したということです。
そうすると、STAP細胞ができるという論文がなぜ発表されたのかという疑問が残るんですけれども、どうでしょうか?
論文には、STAP細胞が存在するという膨大なデータが示されていまして、弱酸性の溶液に30分浸すだけで、夢のような万能細胞ができるということが、鮮やかに示されているわけなんですね。
この論文を書いた本人がやってもできなかったということになりますと、論文に示されたあのSTAP細胞は、一体なんだったのかということが疑問になってきますし、それからさらになぜそんな論文が、日本を代表するような研究機関から出されてしまったのかということになってくるわけですけれども、そういった点についてはこれまでの調査では、真相は明らかにされていません。
これまで、真相は明らかになってないと。
この先どんなことが求められますか?
専門家の間では、STAP細胞だと論文に書かれていたものが、実際には実験の現場ですでに広く使われている万能細胞の一つの、ES細胞ではないかということが指摘されています。
それを裏付けるようなデータというのも、いくつか示されているような状況があります。
STAP細胞の問題というのは、細胞があるのかどうかというような段階から、なかったものを出来たと論文にして発表したのではないかという疑問が持たれるような段階になったといえると思います。
こうした疑念に調査委員会が今後、きちっと答えられるかどうかという点が注目されるわけですけれども、このSTAP細胞の問題というのは、1年近く問題になってきまして、日本の科学界の信頼というのが大きく揺らいでいるわけで、失った信頼を取り戻すことができるようにしっかりとした調査と、それから納得のいく結論を、調査委員会には出してほしいというふうに思います。
科学文化部の稲垣記者とお伝えしました。
それではきょうのメニュー、このほかです。
こちら、レジェンド、スキージャンプの葛西紀明選手が語りました。
そして右側です。
こちらですね、きのうにかけて、猛威を振るいました低気圧で、高潮の被害を受けた北海道では、その片づけに追われています。
そして、雪害のメカニズムについてお伝えしていきます。
今週、日本各地を雪が襲いました。
どのようにして雪による被害が出るのか、注意点を専門家に伺います。
一番下です。
パンダの赤ちゃんが一般公開されています。
では次は、北海道が拠点の航空会社、エア・ドゥに関してです。
会社が不十分な訓練のまま、パイロットを機長に昇格させるなど、安全管理に問題があったとして、国土交通省はきょう、エア・ドゥに対して、航空法に基づく事業改善命令を出しました。
関係者によりますと、ことし9月、エア・ドゥの副操縦士が機長への昇格訓練で、スピードを出し過ぎたり、警報装置が作動したりしたため、着陸をやり直しました。
操縦が不適切だった場合、パイロットは再訓練を受ける必要がありますが、教官として同乗していた機長は、警報装置が作動したことなどを会社に伝えず、結果は良好だったと報告し、再訓練を指示しなかったということです。
この副操縦士はその後、機長に昇格しましたが、社内で飛行データをチェックしたところ、不適切な操縦が発覚したということです。
しかし、会社の幹部も再訓練を受けさせないまま、放置したということです。
この機長は現在、乗務を外れているということです。
国土交通省は、安全管理に問題があったとして、きょう、エア・ドゥに対し、航空法に基づく事業改善命令を出しました。
専門家は、再訓練しないまま機長に昇格させることは考えられないと話しています。
エア・ドゥは、現段階でお答えできる内容は持ち合わせていないとしていて、このあと、午後3時から会見を開き、詳しく説明することにしています。
おとといからきのうにかけて、大雪をはじめ、各地で猛威を振るった低気圧。
高潮の被害を受けた北海道では、その片づけに追われています。
北海道東部の根室市では、高潮で浸水の被害が出ました。
けさからは、市の職員も加わって、浸水した地区の片づけが行われています。
根室市では、急速に発達した低気圧の影響で、おとといときのう、高潮の被害を受けました。
市によりますと、今回の高潮や暴風雪で、住宅や商店など少なくとも140棟が浸水する被害が出ました。
被害を受けた商店街です。
店の中が水浸しになり、中にあった商品が売り物にならなくなりました。
きょうは市の職員20人ほどが手伝って、朝から家具などを片づける作業が行われています。
一方、避難所では昨夜もおよそ10人が夜を明かし、疲れた表情を見せる人もいました。
根室市では当面、避難所の開設を続けることにしています。
最初に音声が出ませんでした。
失礼しました。
ようやく、孤立状態が解消です。
新潟県津南町で、土砂崩れで国道が塞がれ、長野県栄村を含め、およそ130世帯280人が孤立した状態になっていましたが、土砂を取り除く作業を進めた結果、午後2時に一般車両が通行できるようになり、孤立状態は解消しました。
新潟県津南町結東地区の国道405号線では、きのう夕方、土砂崩れが起きて通行ができなくなり、県によりますと、土砂崩れの現場の先にある津南町と、長野県栄村の合わせて6集落128世帯278人が、一時、孤立した状態になりました。
新潟県などで、午前9時過ぎから土砂を取り除く作業を進めた結果、午後2時に、一般車両も通行できるようになり、孤立状態は解消しました。
一方、現場近くの沢では、道路に向けて大量の水が流れていたのが目撃されていたうえ、現場近くには、東京電力の水力発電所の導水管があり、この導水管に水を流すのを止めたところ、水の流出も止まったということです。
これについて津南町のかみむらけんじ町長は、きょう正午過ぎに、東京電力の関係者が町役場を訪れ、導水路から漏水があったことはほぼ間違いなく、大変申し訳ないことをしたと、謝罪したことを明らかにしました。
送水管からの漏水が原因であったということが、ほぼ判明いたしました。
ライフラインそのものの道路ですからね。
そういったところにこういった被害を、特に、真冬に与えるということは極めて重大なことであって、遺憾だと思っています。
今回の大雪。
被害が相次ぎました。
今週、日本各地を襲った雪。
強い風と降り続く雪の中、北海道では倉庫が倒壊し、中にいた女性が死亡しました。
また、きのうは、雪の吹きだまりに突っ込んだ車の中から、男性が心肺停止の状態で見つかり、死亡が確認されました。
そして岐阜県の東海北陸自動車道では、一時、70台以上の車が立往生しました。
吹雪や落雪など、雪に関連する事故で亡くなった人は、ここ数年、1年間に100人以上に上っています。
どんな雪が危険なのか、どんな降り方をすると事故につながるおそれがあるのか、専門家に聞きます。
ゲストにお越しいただきました。
雪への備えに詳しい防災科学技術研究所雪氷防災研究センターの佐藤篤司さんです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
佐藤さん、12月半ば過ぎのこの時期で、すでに大雪で、多くの被害が出ていますけれども、どのようにご覧になっていますか?
過去の雪の降り方を見てみましても、早くから雪の降る年ってあるんですけれども、これだけ災害が多くなっている早い雪というのは非常に珍しいということで、今後、本格的に冬に向かって非常に心配しております。
それこそ注意が必要だということですね?
そうですね。
ではこちら、雪害、雪の被害の死者の数を見ていきます。
このように、ここ100人なんですけれども、ここ数年、毎年100人を超えていて、中には200人を超えるような年もあるんですが。
佐藤さん、どういう雪の降り方をした年に、死者の数が増える、被害が大きくなるということなんでしょうか。
そうですね、被災者の要因というのは、いろいろ雪の場合でもあります。
ですから、非常にそれは複雑なんですが、ただ単純にいえるのは、雪の量が多い年ほど死者数、被災者数が増えるという、非常に単純な傾向というのは非常に明確にありますので、雪の多い年は本当に注意しなければ、犠牲者はどんどん増えるということは間違いありませんね。
この冬について言えば、これまでの時点では、やはり多く雪が降っているというふうにいえるんですか?
間違いありませんね。
では、その下です。
雪害の種別ということで、どんなケースで死者数が多いのかです。
こちら、一番多いのは交通事故、そして雪下ろしなどの際、屋根からの転落ですね。
落雪など、そして除雪機の事故などとなっています。
ではどんなメカニズムで、この雪の害、雪害が発生するのかというのを、こちらで見ていきます。
雪は細かい氷の結晶と、空気で出来ています。
硬い雪、軟らかい雪とありまして、これが変化するというのが、ポイントです。
時間の経過ですとか圧縮で、軟らかい雪が硬い雪に変わっていくということなんですね。
なんとなく軟らかい雪、硬い雪、それぞれ想像はつくんですけれども、具体的にはどういったことなんでしょうか?
皆さん、イメージされるように、降ったばかりの雪っていうのは、ふわふわで非常に軽い雪ですよね。
これがいっぱい積もりますと、実はそれが自分の重さで、どんどんどんどん下のほうは圧縮されて、重い雪、硬い雪に変化していきます。
一番硬い、深い雪の下のほうですと、実は指がもう入らないぐらい、硬いですね、雪に変化してしまいます。
そういったのを、軟らかい雪か、硬い雪にどんどん変化していくというふうにいえますね。
硬い雪なんですけれども、1立方メートルの大きな固まりですね、500キロにもなるということでして。
これ、硬いほど重いって考えていいんでしょうか?
ええ、そうですね。
さらにその下です。
0度でとけて、ざらめ雪に変わるんですが、こういった画像のようなものですけれども、このざらめ雪になりますと、これが雪崩の発生要因になるということなんですね?
どうして雪崩の発生要因になってしまうんでしょうか?
雪崩というのには、いくつかの発生要因が知られていますが、要するに雪の中で、弱いところがありますと、そこが崩れて、今まで斜面にたまっていた雪がとけて落ちるわけですね。
ざらめというのは、雪に水が入りますと、一気に粒子が大きくなって、しかも、非常にもろい雪になってるんです。
ですから、その弱い、もろい層が、雪崩の発生要因の一つになるということですね。
まさに崩れやすくなるということですか?
ええ、そういうことですね。
さあ、軟らかい雪も硬い雪も、雪害につながります。
まず、こちら、なぜ事故にとありますけれども、軟らかい雪で、吹雪が起きたとき、これが視界の変化をもたらして、それが事故につながると考えられるわけなんですけれども、これについて、ある実験がありますので、映像でご覧ください。
車を運転中に吹雪に襲われると、どのような状況になるのでしょうか。
専門の研究施設で再現してもらいました。
まず車の中からの視界です。
実験装置の中には、車の模型が一定の間隔で置かれています。
風速5メートルの吹雪。
このときは7メートル先の黄色の車が確認できました。
ところが風速10メートルになると。
地表の雪が飛ばされる地吹雪が起きはじめ、一気に見通しは利かなくなりました。
また、くぼんだ地形に車が止まっている場合は、こんな危険もあります。
吹きだまりが出来やすく、車は埋まっていきます。
僅か10分ほどで動けなくなるということです。
本当に視界が一気に悪くなってしまったりですとか、10分ほどで車が埋もれてしまうというのは、本当にちょっと恐怖だなと感じるんですけれども。
そうですね、北国、あるいは雪が降って、寒い地方を運転される方は経験されるんですけれども、風が吹いたり、あと、いろんな障害物が刻々と変わっていきます。
そうしますと、運転していても一瞬にして前が見えなくなるというような現象がしょっちゅう起こりますので、非常に吹雪とそれから運転というのには、注意しながらやらなきゃいけないということなんですね。
もう一度、おさらいですけれども、雪が降るだけで、視界が悪化します。
風が強くなると数メートル先も見えない、地吹雪、これに注意が必要だということですね。
地吹雪が起こる原因というのは?
まず雪が降りますと、前が見えなくなる、風が強くなると、より見えなくなっていくということがありましたが、実は晴れていて、雪が全く降らなくても、寒い地方ですと降り積もった雪が、強い風にもう一回舞い上げられて、それで前が見えなくなるという地吹雪が、頻繁に発生することがあります。
ですから、雪が降らなくても地吹雪には注意しなきゃいけないということがありますね。
降っていなくても、軟らかい雪、硬い雪のように、固まっていないと、舞い上がってしまうということですか。
そうですね、風によって舞い上がりますね。
そして今、VTRにもありました、吹きだまり、これが障害になる。
これによって、事故が起きる可能性があるということですよね。
どんな危険ということでしょう?
そうですね、まず車、道路を走っていても、予期しないところで、道路上に吹きだまりがありますので、実は車はもうそこで、進めなくなってしまいます。
ということで、そこでもう渋滞、あるいは、吹きだまりに対して衝突してしまうというようなことが起こりますので、非常に危険なものなんですね。
ここまで軟らかい雪の雪害を見てきましたが、次は硬い雪です。
こちら、落雪、なぜとありますが、硬い雪がどれだけ危険かというところを、まず実験の映像で見ていきます。
人が乗っても壊れないすのこ。
このすのこに、屋根の上から雪の固まりを落とします。
では雪を落とします。
実験に使ったのは、1辺がおよそ40センチの四角い雪の固まりですが、落下の衝撃は500キロほどにもなるということです。
さらに、車に重さ4キロの凍った雪の固まりを落としてみると。
フロントガラスにひびが入りました。
想像以上の力だというふうに感じますけれども。
今、こちら、硬い雪の危険を見ましたが、この下、大型施設では、大量に落ちるので、落雪に注意が必要だと。
滑走距離も長くなり、遠くに落ちるとあるんですが、佐藤さん、これはどういうことでしょうか?
大型施設というのは、屋根が非常に大きいですよね。
ですから、下に落ちるまでの滑走距離が長くなって、落ちる前にスピードが上がります。
ですから、スキージャンプの人たちが、非常に速いスピードで飛び出る、遠くまで到達しますが、それと同じように、非常に遠くまで、予期しない所までいくと。
それからもう一つは、やっぱりスピードがありますので、衝撃力が非常に大きくなるということで、こういう大型施設での落雪には注意が非常に必要ですね。
ですから大型施設の周りでは、もう、すぐそばだけでなくて、少し離れた所でも頭上に注意が必要だということですね?
ええ、そういうことですね。
もう一つこちら、橋や送電線にも注意ということで、頭の上ですね、注意が必要です。
こうした被害を防ぐためにも大事なのが、雪下ろしなんですが、この雪下ろしなどによって、屋根から転落する事故もあるということで、改めて佐藤さん、雪下ろしする際の注意点、どういったことでしょう?
そうですね、ことしもだいぶ事故が出ていますが、まずいわれていますように、高い所に上がりますので、できればヘルメット着用。
それから可能ならば、命綱を付ける。
一番大事だと思っていますのは、1人で作業をしないことですね。
2人以上、できれば見てる人だけでもいいんですよね。
いれば、万が一のときにすぐ助けられることができます。
ですからぜひ、絶対に1人では作業をしないということをぜひ、守っていただければなと思っています。
必ず複数で雪下ろしに当たるのが大事だということですね。
防災科学技術研究所雪氷防災研究センターの佐藤篤司さんに雪害のメカニズムについて、伺いました。
どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
では気象情報です。
奈良岡さん、雪や風は収まったようですね?
きょうは大雪や暴風は収まって、各地で穏やかな天気となっています。
こちらは今の山形市内の様子です。
屋根や道路に雪はありますが、今は降っていないようです。
青空も見えています。
きょうの山形市内は、午前中から時折、晴れ間が出ている天気となっています。
では雲の様子をきのうときょうで比較してみます。
まずきのうは、日本海側に筋状の雲がびっしりとかかっていまして、日本海側を中心に雪雲が流れ込みました。
それがきょうは、筋状の雲、少なくなりまして、日本海側の雪も収まっています。
風も弱く、穏やかな天気となっています。
除雪作業をしているという方も多いと思います。
除雪作業は事故のないように、くれぐれも気をつけながら作業を進めてください。
では今夜の天気の見通し、詳しく見ていきましょう。
夜の初めごろも、北日本の日本海側でも雪の降る所は少ないでしょう。
夜遅くです。
西から天気は下り坂で、夜遅くは沖縄や九州などは雨が降りそうです。
あすは広く雨が降りそうです。
雪の量が多い地域でも、雨が降りそうですから、雪崩や屋根からの落雪、十分注意をしてください。
あすの明け方までは沖縄、雷を伴って激しく降る所がありそうです。
そして、あすの朝になりますと、西から雨の範囲、広がってきまして、九州から四国、中国地方などで雨が降りそうです。
そのあと、あすの午後には、次第に東日本でも雨が降りだすでしょう。
太平洋側の地域を中心に、雨足が強まることもありそうです。
あすの午後は、北日本にも降水域が広がってきます。
北日本、山沿いは雪となりそうですが、平野部では雨となりそうです。
雪の量が多い地域でも雨となりますので、雪崩や屋根からの落雪など、十分注意をしてください。
気象情報をお伝えしました。
次はこの方です。
さあどうか?高い!
ここから長いぞ、いけいけいけ!いけいけいけ!
ことしのソチオリンピック、スキージャンプのラージヒルで銀メダルに輝いた葛西紀明選手。
団体でも銅メダルを獲得し、41歳の活躍に日本中が沸きました。
ジャンプする姿、何度見ても感動しますね。
本当ですよね。
伝説・レジェンドと呼ばれるようになりました、葛西選手。
先月、フィンランドで行われたワールドカップでは、42歳5か月で優勝し、みずからの最年長優勝記録を更新しました。
さらなる活躍を続ける葛西選手。
札幌放送局の久下キャスターがお話を伺いました。
滑った!
こけちゃった。
お久しぶりです。
お久しぶりです。
こんにちは。
よろしくお願いします。
お願いします。
またレジェンドを作りましたね。
いえいえ、まだまだこれからです。
まだまだこれから?42歳という年齢というのは、ご自身では、どう受け止めていますか?
僕自身は、40代だとは思ってないですね。
自分の体力、技術、そういうものを見ると、全然30代、20代ぐらいの感じなんじゃないかと。
バンクーバーオリンピック、2010年のバンクーバーオリンピック後から、少しずつ自分のジャンプを作り上げてきて、4年間かけてソチに合わせて、自分のジャンプを完成させた。
今の4年間、作り上げてきたジャンプが、勝手にぽっと、跳べるようになってるので、それが好調の維持でもありますし、結果もコンスタントに出せてる意味だと思うんですね。
葛西選手は2つのメダルを獲得したソチオリンピックのあと、祝勝会への出席や、講演会の依頼が相次ぎました。
十分な練習をこなせないまま迎えた今シーズン。
前向きな発想が、葛西選手の強さにつながっています。
オファーは、100件以上って聞いてましたね。
僕、常にいろんな忙しかったり、つらかったり、そういうことがあったとしても、何か違うもの、自分にプラスになるように考えるように、置き換えてやっているのが、いい方向に向かってるんじゃないかなと思いますね。
講演もすごく緊張しますし、始まる前は、すごくどきどきしてるんですね。
その待ってるときのどきどき感がジャンプのスタートする前のどきどき感と似てるんですよね。
どうしてそこまで前向きになれるんですか?
なんでしょう、悔しい思いをしたくないから。
もうずっと悔しい思いをしてきて。
葛西選手の競技生活は、挫折の連続でした。
ソチまでのオリンピックでは納得できる結果を残せませんでした。
諦めの悪い男なんですね、僕は。
負けっ放しでいるのも男としてだめだと、夢を持ったもの、それは諦めずに続けてやっていくというのが、僕のなんですかね、道理というか。
そんな葛西選手に欠かせないのがブログです。
練習や大会での目標をことばに残すことで、力に変えています。
面倒であっても、そういえばブログで書いたよなって重いながら、むくっと起きて、走ったり、もしそれができなかった場合は、心が痛むんですね。
わー、ブログに書いといてなんでやんなかったんだろうって、そういう気持ちになるので、そういう気持ちになりたくない、負けたくない、負け犬になりたくない。
そういう気持ちを込めて、ブログに書くようにしています。
このソチオリンピック、そしてワールドカップで、活躍することが国民の皆さんに、夢や希望というものも与えることができるんだなと、初めて感じたんですね。
一応50歳までをメドに、区切れよくやりたいなと思っていたんですが、札幌オリンピックが招致したと、2026年。
なので、今から12年後ですね、10回目のオリンピック、目指しちゃおうかな、目指しちゃおうかなと、思ってます。
どんな条件も前向きに捉えるっていう、その発想も葛西選手自身の積み重ねから、生まれているんだなと感じますよね。
諦めの悪い男なんだとおっしゃってましたけど、それが粘り強さにつながっているということですよね。
札幌市が招致を表明しています。
2026年の冬のオリンピック。
12年後ということですけれども、話がありました。
葛西選手、54歳ということになりますけれども、10回目のオリンピック、ぜひ、出場してほしいですよね。
葛西選手は今月下旬から、再びヨーロッパに遠征します。
42歳、レジェンドから今シーズンも目が離せません。
東日本大震災の被災地、宮城県塩釜市では、災害時の情報入手などに役立ててもらおうと、防災ラジオを配りました。
仙台からです。
この防災ラジオは、緊急時には自動的に電源が入って災害情報が流れます。
塩釜市が地震などの際の避難に役立ててもらおうと、高齢者や障害者に無償で配ることになりました。
塩釜市が防災ラジオを配るのは、高齢者や障害者など、災害の際に支援が必要となるおよそ900世帯です。
きょうは民生委員と市の職員が対象者の自宅に出向き、防災ラジオを配りました。
防災ラジオは緊急時には、自動で電源が入って、地元FM局の災害情報が流れます。
ただ今、塩釜市緊急防災ラジオのテスト放送を行っています。
塩釜市は、年内にすべての対象者に防災ラジオを配ることにしています。
次は大阪からです。
かわいらしいジャイアントパンダの赤ちゃんの公開です。
今月2日に、和歌山県白浜町の動物公園で生まれたジャイアントパンダの双子の赤ちゃんが、きょうから一般に公開され、午前中から大勢の観光客が詰めかけました。
その愛らしい姿、ご覧ください。
和歌山県白浜町の動物公園、アドベンチャーワールドで今月2日に生まれたジャイアントパンダの赤ちゃんです。
きょうから1日2回、時間を限定して一般公開が始まりました。
双子の雌で、母乳を飲んで順調に育ち、1頭は482グラム、もう1頭は519グラムと、生まれたときの3倍近くになりました。
白と黒の模様もはっきりと見えるようになっています。
きょうは午前中から、300人余りの観光客が詰めかけました。
アドベンチャーワールドでは、国内で最も多い7頭のパンダを飼育していて、赤ちゃんパンダは当面、毎日午前10時20分と午後2時40分からそれぞれ20分間公開され、近々、名前の募集も始めるということです。
双子のお子さんもかわいかったですね。
次は南国、沖縄の冬の話題です。
それはこちら、シイラ干しです。
毎年この時期に行われている魚の天日干しで、ことしより多くの人に味わってもらおうと、動きだしたそうです。
沖縄県本島北部、国頭村の宜名真漁港に来ています。
こちらにずらっと並んでいるのは、シイラという魚の天日干しです。
この宜名真漁港の冬の始まりを告げる風物詩となっているんです。
この冬の北風がシイラを乾かすのに、ちょうどいいんですよね。
さらに沖縄の中でも、この宜名真地区というのは、シイラ漁がとても盛んな場所です。
伝統的な漁を行っています。
なんと200年以上の歴史のある漁なんです。
それがこちらです。
いかだのように見えますけれど、パヤオと呼ばれています。
これを海に浮かべまして、この浮きの下に、ロープがつながっていまして、これを置いて、海の中に沈めておくと、貝とかイソギンチャクが付着するんです。
そこにシイラが集まってきます。
それを取るということなんですね。
さあ、朝取れたばかりのシイラを、なんと用意していただきました。
こちらです。
もうこれもすでにとても大きいんですけれど、大きいものでは、なんとこの2倍のシイラが取れるということなんですよ。
一般的には、お刺身で食べるんですが、このように天日干しにすると、大体1か月から2か月ほどもちます。
保存食になるということなんです。
今、シイラ干しの準備をしているところです。
シイラをさばいて、塩を振っているんですよね。
この天日干しなんですけれども、今までは漁師の人たちが自分たちのためだけに作っていたので、市場に出回っていませんでした。
ですがこのシイラ干しを使って、町おこしができないかということで、なんと、ことしから真空パックで販売することにしたんです。
さあ、料理をご紹介していただきましょう。
婦人会の方たちにお越しいただきました。
ありがとうございます。
そして料理がこちらです。
こちらのほうは、シイラをほぐして、ちらしずしを作ってみました。
中のごはんが、こんなふうにシイラが混ざっているということなんですよね。
こちらは?
からし菜とシイラを使って、野菜炒めを作ってみました。
そして、お刺身もありますね。
さらにお汁もあるんですね。
頭の。
天ぷらとフライを作ってみました。
特にシイラ干しの味を感じることができるのは、どちらの料理なんでしょう?
野菜炒めのほうが。
どれも本当にとってもおいしそうですね。
このシイラの天日干し、シイラ干し使って、料理がたくさんあるんですが、これからも婦人会を中心にして、いろいろな料理を開発をしていきたいと、地域おこしに一丸となってこれからも頑張っていきたいと思っております。
よろしくお願いいたします。
ありがとうございます。
以上、シイラ干しについてお伝えしました。
このシイラ干し、今月末まで行われるということです。
では外の様子です。
にじまると一緒に各地の空を散歩するにじさんぽです。
気象予報士の奈良岡さんとお伝えします。
きょうは各地、穏やかな天気となっています。
それでは空の散歩に出かけましょう。
まず最初は福岡県太宰府市にある太宰府天満宮の様子です。
もうすでに人が訪れていますね。
きのう、本殿にたまった一年のほこりを落とすすす払いが行われたそうですよ。
ただ、天気は下り坂でして、夜遅くになりますと、雨が降り始めそうです。
あすの午前中まで雨が続きそうですね。
続いて日本海に面した山口県長門市からの眺めなんですけれども、こちらもそこまで海が荒れてる様子はなく、きょうはお天気、穏やかですね。
そうですね、多少、うねりが届くことはありそうですから、海の場合は少し気をつけたほうがいいかもしれないんですけれども。
こちらは名古屋駅前の現在の様子ですが、まだやっぱり、雪がちらちらと残っているのが見受けられますね、道路の所。
車が通っている所はだいぶなくなりましたけれども、まだ、雪が残っているという所では、あすの朝も0度まで気温、下がる予想ですから、路面の凍結など、まだ雪が残っている所は気をつけてください。
こちらは群馬県草津町にあるスキー場の様子です。
先週オープン、先週土曜日にオープンしたそうですよ。
こちらも青空が見えていますね。
穏やかなお天気となっています。
続いてこちらもしっかり雪が積もっています。
青森県弘前市の現在の様子なんですけれども。
雪下ろしなど、気をつけたほうがいいですよね。
そうですね。
雪の量が多くなっていまして、まだ40センチ以上雪がありますからね。
きょうは雪が舞っても強くは降らないと見ています。
あすは夜に雨が降りそうで、あすの日中、雪下ろしの作業をされるという方もいらっしゃると思いますけれども、事故にはくれぐれも気をつけて作業を進めてください。
あさってはふぶく時間もありそうですから、あさっては気をつけたほうがよさそうです。
山のほうにはしっかり厚い雲がありますね。
そうですね。
では改めてあすのお天気、お願いします。
あすはほぼ全国的に雨が降りそうです。
2014/12/19(金) 14:05〜14:55
NHK総合1・神戸
情報まるごと[字]
▽STAP細胞問題検証 実験の結果が明らかに 【キャスター】小澤康喬,滝本沙奈,【気象キャスター】奈良岡希実子
詳細情報
出演者
【キャスター】小澤康喬,滝本沙奈,【気象キャスター】奈良岡希実子
ジャンル :
ニュース/報道 – ローカル・地域
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ニュース/報道 – 天気
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