世にも奇妙な物語 傑作選 2014.12.19


全国17か所、あわせて532人が訴えを起こしています。
(涼子)「もういいよ。
しつこい」
(修一)「いいじゃん」「あっ。
修ちゃん撮ってあげるよ」
(修一)「いいよ俺は」
(涼子)「何でよ?」
(修一)「ねえねえ?一口ちょうだい」
(涼子)「あっいいよ」
(修一)「はい」「ちょっともう!食べすぎだよ。
あっ!ちょっと修ちゃん!」・
(父)修一君。
(父)そろそろ時間だよ。
あの子にお別れをしてやってくれないか?
(修一)はい。
(涼子)「ねえ?修ちゃん」
(修一)「うおっ!」
(涼子)「アハハハ」
(参列者)いいお嬢さんだったのにね。
(参列者)人けのない路地で絞め殺されたんですって。
(参列者)結婚が近かったんでしょ。
(参列者)お気の毒ね相手の方も。

(涼子)「何でよ?」
(修一)「ねえねえ?一口ちょうだい」
(涼子)「あっいいよ」
(修一)「はい」「ちょっともう!食べすぎだよ。
あっ!ちょっと修ちゃん!」
(修一)「うおっ!」
(涼子)「アハハハ」
(涼子)「ねえ?修ちゃん」うん?
(修一)「うおっ!」
(涼子)「アハハハ」
(涼子)修ちゃん?
(修一)ああっ!あ…。
(涼子)うれしい。
また会えるなんて。
(修一)りょ…涼子?
(涼子)いろいろつらい思いさせちゃってごめんね。

(修一)あっ!ああ。
修ちゃん。
そうだよな。
あっ。
涼子。
(涼子)修ちゃん。
俺が見えるの?
(修一)今どこにいるの?
(涼子)フフッ。
ここにいるよ。
修ちゃんの目の前にいるんだよ。
もうどこにも行かない。
ずっと一緒だよ。
あっ!すごーい。
(修一)おーすげえ。
うーん。
気持ちいい。
(修一)もう春だなぁ。
そのうち旅行とか行きたいね。
(修一)行こうよ行こうよ。
じゃあさ俺がどっかいいとこ探しておくよ。
うん。
あっ。
何かいいよね。
休日の公園って。
(修一)えっ?みんな幸せそうで。
俺たちだって幸せじゃん。
好きだよ。

(修一)こっちこっち。
これかわいいよね。
うん。
すっごいかわいい。
(修一)いい感じ。
うん。
(修一)おーすげえ。
(涼子)格好いいね。
(修一)格好いいね。
あっほら。
あれあれあれ。
(修一)うおー。
(涼子)ああー。
(修一)あっ涼子。
あっちもきれいだよ。
(涼子)ちょっと。
(涼子)えっ?勝手に決めてきちゃったの?
(修一)だって旅行行きたいねって言ってたじゃん。
そうだけど。
ひと言ぐらい相談してくれたって。
涼子の驚く顔が見たかったんだよ。
あっ。
それよりさ。
ほらここ。
景色抜群だろ?あとほら。
やっぱり温泉は絶対外せないじゃん。
(涼子)修ちゃんっていっつもそうだよね。
えっ?自分のペースでどんどん先進めちゃってわたしの話なんか全然聞いてくれないんだもん。
何怒ってんの?だから。
(修一)あっそうだ。
先輩がさレンタカーの手配もしてくれるって言うから一緒にお願いしといた。
やっぱりさ代理店に勤めてる先輩がいるとこういうとき助かるよなぁ。
昼間のことまだ怒ってんの?
(涼子)別に。
(修一)気に入らないなら先輩に頼んで別のとこ探してもらおうか?何だったら今電話して…。
(涼子)そういうことじゃなくて。
えっ?
(涼子)ごめん。
疲れたから。
(修一)まだ話終わってないって。
(涼子)ちょっと痛い。
ごめん。
ごめんって言ってんじゃん。
(涼子)もう分かったから。
涼子?
(修一)ああっ!どこ行ってたんだ?今まで。
(涼子)ごめん。
(修一)会社休んで一日中捜してたんだぞ。
勝手にいなくなるなよ!誰と会ってたんだよ?えっ?男だろ?修ちゃん。
(修一)どこの誰だよ!?ちょっと。
(修一)おかしいと思ったんだよ。
急によそよそしくなるし何か俺のこと避けてるし。
疑ってるの?疑われるようなことするほうが悪いんだろ!ひどい。
ずっと一緒だよなんて口ばっかじゃん!最低。
何だ?これ。
涼子。
誰だ?こいつ。

(修一)あっ。
(男性)お疲れ!
(男性)お疲れさまでした!
(男性)お疲れっす!
(笑い声)
(修一)おい!
(榎本)何だまた君か!
(修一)ふざけたマネしやがって!もうこんなことはしないって約束したろ!?お前が涼子を誘ったんだろ!?彼女とは何でもない!相談に乗ってただけだ。
何度も言ったじゃないか!
(修一)うるせえ!
(榎本)ああっ!いいかげんにしてくれよ。
あっ…。
涼子。
(涼子)また同じこと繰り返しちゃったね修ちゃん。
えっ?
(修一)あっおい。
待てよ。

(修一)涼子!
(修一)今までのことはきっぱり忘れる。
だからもうあいつと会わないって約束してほしいんだ。
(修一)あんなヤツのどこがいいんだよ?俺のほうがずっと。
ずっと涼子のこと…。
(涼子)榎本さんには相談に乗ってもらってただけだよ!相談?
(涼子)結婚やめたほうがいいのかなって。
えっ?修ちゃんわたしのことが好きなんじゃない。
ただ縛りつけておきたいだけなんだよ。
涼子。
どこへ行ったとか誰と会ったとか何をしたとか。
だからそれは…!修ちゃんといると息が詰まるよ!
(修一)何がいけなかった?言ってよ!俺全部直すから!
(涼子)もう無理だよ!
(涼子)やめよう結婚。
何で?
(修一)何でだよ?やだちょっと。
来ないでよ。
来ないでったら!あっ!
(涼子)嫌!あっ。
うっ!くっ!俺だってこんなことしたくないんだよ。
だけど涼子が。
涼子が…!えっ…。
(涼子)《そのうち旅行とか行きたいね》
(涼子)《これかわいいかも》
(修一)《あっちもきれいだよ》
(修一)《涼子の驚く顔が見たかったんだよ》《でもひと言ぐらい相談してくれたっていいじゃない》《まだ話終わってないって》
(涼子)《ちょっと痛いよ!》
(修一)《誰と会ってたんだよ?》《えっ?》《男だろ?》
(修一)《おい!》
(涼子)《修ちゃん!?》
(修一)《ふざけたマネしやがって!》
(涼子)《ちょっと》
(榎本)《何だよ!》
(涼子)《修ちゃんやめてお願い》
(榎本)《やめろよ!》
(涼子)《あっ!》
(修一)《俺全部直すから!》
(涼子)《もう無理だよ!》
(修一)《俺だってこんなことしたくないんだよ》あっ!ああ…。
お…俺が殺した!?ああっ!
(涼子)ハハハハハ!フフフ。
やっと思い出してくれたんだ。
修ちゃん自分のしたことみんな忘れてるんだもん。
苦しかったぁあのとき。
(涼子)言ったじゃない?ずっと一緒だよって。
りょ…涼子。
うわあーっ!
(刑事)どうだ?
(刑事)現場はこれといった形跡は見当たりません。
足跡も被害者のものだけのようです。
(刑事)外傷は?
(刑事)特に見当たりません。
ここは被害者の婚約者が殺された現場でした。
もしかしたら後追い自殺ですかね?
(刑事)うーん。
(警官)ビルの管理人があちらに。
お願いします。

(剛志)もう二度と君を離さない。
(裕子)このままずーっとこうしてたい。

(裕子)慶子。
(慶子)この泥棒猫!
(裕子)ごめん慶子。
(剛志)裕子!
(慶子)剛志!
(剛志)裕子!
(裕子の泣き声)
(剛志)待てよ!
(裕子)どうして…。
(剛志)愛してるのはお前だけだ。
(理沙)わたしも愛してる。
このたくましい腕厚い胸板…。
こんないいとこで終わるなんてずるい!もう!続きどうなんの?来週まで待てないよ!
(隆幸)あっそうだ。
課長から今夜の野球のチケットもらったんだけど行かない?ヤクルト巨人戦。
行かない。
今日9時から『ラブブリ』の最終回だもん。
ドラマだったらビデオに撮っとけばいいじゃない。
駄目。
続きどうなったか気になって1週間いらいらしてたんだよ。
絶対オンタイムで見たいの。
怒った?何で?そっかドラマ見たいんならしょうがないな。
1人で行ってもつまんないし誰かにやるかな。
いいの?それで。
(隆幸)いいよ。
昨日蚊に刺されちゃってさ。
かゆいんだよな。
(ため息)どうかした?ううん…。
あっアイスコーヒーお代わりしてくるね。
(社員)ねえ今夜『ラブブリ』最終回どうなるんだろうねえ?
(社員)絶対見なきゃね!ハアー。
(亮子)どうしたの?ため息なんかついて。
隆幸君とはラブラブなんでしょ?ラブラブ?何か隆幸まじめで面白くないんだよねえ。
何?うまくいってないの?そういうわけじゃないんだけど物足りないっていうか。
ドラマみたいにたくましい腕にぎゅーってされて「愛してるよ」とかさ言われたいじゃない。
理沙ドラマの見過ぎ。
そうかなあ。
せっかく恋愛してるんだからドラマチックな恋したいよ。
お疲れさまでした!よいしょ。
お疲れ。
(亮子)お疲れ。
(田口)あっ前川君コピー頼めるかな?
(理沙)あっいいですよ。
(田口)それじゃないよ。
これだよ。
これ全部ですか?
(田口)悪いね。
痛たたた…。
急におなかが痛くなってきた。
(田口)大丈夫か?家に帰って休めば大丈夫だと思います。
すいません。
帰らさせていただきます。
仮病でしょ。
(理沙)バレてた?バレバレ。
(理沙)あんなコピーしてたら9時のドラマ見れなくなっちゃう。
はいはい。
まっ頑張って帰って。
はい。
あー痛い。
食べ過ぎかな?盲腸かな?食中毒かも!
(理沙)・「ドラマドラマ『ラブブリ』『ラブブリ』最終回」えっ雨?ドラマだったらこんなときカッコイイ人が雨宿りに来て恋が芽生えちゃったりすんのよねえ。
あ…。

(伊集院)ひどい雨ですねえ。
(理沙)はい。
ホントにひどい雨ですね。

(雷鳴)
(理沙)キャー!
(理沙)《ドラマみたいな恋の始まり。
この厚い胸板》あれ?
(女性)あの…。
すいません!ハア。
ドラマみたいにうまくいくわけないよね。
(女性)痛っ。
あ…陣痛が始まったみたい。
えっ!?大丈夫ですか?救急車…救急車呼んで!
(理沙)はい!
(理沙)救急車来たからもう大丈夫ですよ。
元気な赤ちゃん産んでくださいね。
じゃあわたしはこれで。
(女性)ヒーヒーフー…。
(理沙)あのわたし…ドラマが…。
(女性)ヒーヒーフー…。
ドラマがわたしを待ってるんです!あなたもやって。
(理沙)えっ?
(女性)ほらヒーヒーフー。
何でわたしがやんのよ!
(救急隊員)ラマーズ法です。
おなかをさすってあげてください。
(理沙)ラマーズ法?
(女性・理沙)ヒーヒーフー。
ヒーヒー…。
あっ!
(サイレン)・
(産声)
(看護師)元気な女のお子さんですよ。
(理沙)はあ…。
疲れたー。
赤ちゃん産んじゃった気分。
(ため息)こうしてる場合じゃないって!キャッ!
(伊集院)すいません大丈夫ですか?痛い。
あ…。
ケガはありませんか?
(理沙)あっいえ。
全然大丈夫です。
(理沙)《2度も会うなんて偶然。
ドラマみたい》
(伊集院)これは申し訳ないことをしました。
ぜひ弁償させてください。
(理沙)えっ?
(伊集院)ちょっと失礼。
(理沙)何するんですか!?
(伊集院)少し辛抱してください。

(理沙)《何から何までドラマみたい》あっわたし9時までに帰らなきゃならないんです。
(伊集院)心配しないでください。
必ず9時までには送り届けますから。
あっ申し遅れました。
僕は伊集院誠といいます。
伊集院誠?
(伊集院)ええ。
何か?あっ何かドラマの主人公みたいですね。
ハッそうかな。
(理沙)《その笑顔までドラマみたい》よーく似合う。
ホントに頂いていいんですか?
(伊集院)もちろんです。
ありがとうございます。
まだ君を帰したくない。
(理沙)は?悪い子だな。
(理沙)え?僕のハートを盗んだりして。
(理沙)ん?どうやら君に恋をしてしまったようだ。
(理沙)《嘘。
マジでこれドラマだよ》もう少し君の時間を僕にくれないだろうか。
ああ…でも9時までに帰らなきゃならないんです。
分かってるよハニー。
ハニー?奇麗。

(理沙)《これよこれ。
たくましい腕ドラマチックな恋!》このままずっとこうしていたい。
ごめんよ。
それはできないんだ。
もうすぐ僕は星になるんだ。
星?
(理沙)それって何ていうドラマのせりふでしたっけ?ドラマじゃないよ。
実はね僕は不治の病に侵されてるんだ。
(理沙)ホントなんですか?ああ。
だから僕には君を愛する時間がないんだ。
(理沙)《いい感じ!わたし完全にドラマしてる》
(理沙)そんなことおっしゃらないで。
わずかな時間でもいい。
最後まであなたといたい!
(伊集院)理沙。
(理沙)誠さん!・
(瓶の割れる音)
(伊集院)慶子!
(理沙)慶子?
(伊集院)慶子!
(理沙)慶子?
(慶子)この泥棒猫。
(理沙)《このシーンどっかで見たような気がする。
そうだ。
『ラブブリ』じゃない!》
(理沙)《この次どうするんだっけ?あっそうか!》ごめんなさい。
(伊集院)理沙!
(理沙)《雨降ってないじゃん》あっそうよ!こういうときはこうでなきゃ。
(泣き声)あれ?伊集院さん遅いな。
おーい追い掛けてくるんじゃないの?うう寒っ…。
ちょっともうシナリオどおりやってくんなきゃ困るよなあ。
(理沙)痛っ!もう靴履いてないし。
伊集院さん。
誠さん。
あれ?キャッ。
痛い。
何これ?べたべたしてる。
(伊集院)理沙?
(理沙)伊集院さん。
げっ!キャーッ!殺したのか?何も殺さなくても。
(理沙)わたしじゃない!・
(パトカーのサイレン)
(理沙)何パトカー?早過ぎるよ。
ドラマじゃないんだから。
(伊集院)逃げよう。
(理沙)わたしじゃないってば!君は僕が守るから。
(理沙)わたし殺してない!だってこれじゃサスペンスじゃない。
わたしラブストーリーがいいのよ!
(理沙)ヤバい!あの人たち刑事よ。
(伊集院)何で分かるんだ?
(理沙)刑事ドラマ見たことないの?ああいう格好してんのは刑事なの。
(刑事)伊集院誠。
連続婦女暴行殺人の容疑で逮捕する。
えっ!?やっピストル?まさか!
(理沙)キャー!本物!?キャーやめて!
(銃声)くそ。
さっきの刑事さん「連続殺人」って言ってたけど何?僕は無実だ。
(理沙)って言ったってピストル持ってたじゃない。
(伊集院)とにかく信じてくれ。
僕は殺しなんかやっちゃいない。
(理沙)じゃ何で?
(伊集院と理沙の叫び声)アクションなんか大嫌い!うわっ。
キャー!ホラーはもっと嫌!
(伊集院)うう…。
嫌ー!
(サイレン)
(刑事)伊集院お前は完全に包囲されている。
人質を解放して速やかに…。
(伊集院)うるさい!近寄るとこいつと一緒に飛び降りるぞ!キャー!
(刑事)待て!早まるな!こっから落ちたら死んじゃうじゃない。
何でこうなんのよ!
(伊集院)痛っ!
(伊集院)もうおしまいだ。
一緒に死んでくれ。
何でわたしがあんたと一緒に死ぬのよ。
最後まで一緒にいたいって言っただろ?あれはドラマだと思ったから口が滑ったの!愛してるんだよ理沙。
もうラブストーリーは終わったの!
(伊集院)こっちへおいでよハニー。
(理沙)来ないで!
(伊集院)どうして逃げるの?ハニー。
来ないでって言ってるでしょ!愛してるよ。
僕の…ハニー!やめて!・
(時報メロディー)9時?9時になっちゃったの?あんたのせいで…あんたのせいで!うっ。
ドラマ見逃しちゃったじゃない!もう嫌。
ドラマはテレビだけでたくさんよ。
(刑事)伊集院!速やかに人質を解放して出てきなさい!
(刑事)突入の準備できました。
やはりやむを得んな。
突撃しろ!最終回どうなったのかなあ?やっぱビデオ予約しとけばよかった。
再放送あるかな?
(ため息)
(駅員)2番ホームの電車は快速電車の通過待ちのため4分間停車いたします。
ご利用のお客さまはご乗車になってお待ちください。
(男性)何とかしろよペタジーニおい。

(ラジオ)打った!大きい!
(男性)おおっ。

(ラジオ)入った!ホームラン。
(男性)でかした!ペタジーニ。

(ラジオ)場内大歓声。
これでスコアは8対8。
延長10回の裏ヤクルト再び同点に追い付きました。
延長?もしかして間に合うの?でかした!ペタジーニ。

(アナウンサー)なおドラマ『ラブブリーズ』はナイター中継終了後この後10時よりお送りします。
よかったあ。
間に合った!
(野球中継の音声)
(呼び出し音)隆幸?今どこ?
(隆幸)えっ?会社。
残業?うんそう。
隆幸の声が急に聞きたくなったの。
あした会える?あっじゃあいつものファミレスで7時に。
またファミレス?ちょっと隆幸わたしたちラブストーリーしてんだからもうちょっとロマンチックなシチュエーションで…。
(理沙)《まあいっか。
普通が一番だよね。
隆幸は平凡だからいいのよね》
(実況)第6球を投げました!打った!古田打ちました!これは大きい!レフト見送った!延長11回裏逆転サヨナラホームラン!11対8!ヤクルト逆転勝利!亮子!?隆幸!?あの泥棒猫!
(実況)まさにドラマチックゲームドラマチックプレー!
(理沙)《これよ!わたしが求めてたのはこれなのよ!》よっしゃー!ドラマチックー!・
(・『ラジオ体操第1』)2014/12/19(金) 14:57〜15:53
関西テレビ1
世にも奇妙な物語 傑作選[字]

「リプレイ」伊藤淳史ほか 
「ドラマティックシンドローム」優香ほか

詳細情報
番組内容
◆『リプレイ』
 ベンチに座っている喪服姿の男、田辺修一(伊藤淳史)。放心したように、ビデオカメラの中で微笑む女性の映像を見つめている。「そろそろ時間だよ」という声に振り向くと、そこには同じく喪服に身を包んだ、ビデオに写る女性、戸村涼子(池脇千鶴)の父親が立っていた。そう、ここは葬儀場。修一の婚約者だった涼子の葬儀が始まろうとしていた。じっと棺の中の涼子を見つめる修一。
番組内容2
思わず涼子の手を握り締め、棺に取りすがり、嗚咽した…。
 葬儀が終わり、修一は、ビデオカメラの画面で微笑む涼子をみつめ、思い出に浸りながら家路についた。家に着いた修一は、涼子の痕跡を物語る数々の品を目にし、思わずまたビデオカメラを手にとってしまう。再生ボタンを押すと、涼子の笑顔が現れたが、同じ場所、同じアングル、同じセリフの映像なのに、なぜか涼子の服装が違う。
番組内容3
不審に思った修一がふと画面のメモリーに目をやると、尋常ではない速さでメモリーが回転し始めた。そして…。

◆『ドラマティックシンドローム』
 テレビドラマのドラマティックなラブストーリーにあこがれる前川理沙(優香)は、恋人の隆幸(高橋一生)の超現実的なところに物足りなさを感じている。そんなある日、突然の激しい雨に降られた理沙は…。
出演者
【ストーリーテラー】
タモリ 

『リプレイ』
伊藤淳史 
池脇千鶴 

ほか 

『ドラマティックシンドローム』
優香 
石黒賢 

ほか
原作・脚本
【脚本】
佐藤久美子 
旺季しずか
監督・演出
【演出】
岩田和行 
土方政人
音楽

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