今日の舞台は日本屈指のディープスポット新宿二丁目。
この街の片隅に深夜にだけ開店するちょっと変わった定食屋さんがある。
ああ飲みます。
しじみで。
了解。
じゃあビール。
69歳の名物ママ。
全然飲んでないから。
うそでしょ?
(笑い声)その店には毎日いろんな人がやって来る。
そして思わずこぼれるここだけの話。
(拍手)3日間深夜の食堂で繰り広げられるどこか不思議な人間もようを見つめた。
終電もなくなる夜1時。
(ドアベル)定食屋さんが開店する。
こんな真夜中にごはんを食べに来るのはどんな人か?早速お客さん。
(取材者)よくここへは?今度は男性が一人でやって来た。
ママとは随分親しげな感じ。
あっ注文してないのに料理が。
(律子)あなたがおいしいって思う。
う〜んどれもおいしそう。
近所のバーのマスター。
時折無性にここで食事したくなるんだって。
(律子)年がばれちゃう。
10代の時からですか!?そうお世話になっててね。
ママの名前はりっちゃん。
店を開いてもう45年になる。
開店からずっとちゅう房に立つ夫の孝道さんと2人頑張ってきた。
深夜温かい定食が手ごろな値段で食べられると二丁目で働く人や飲んで帰る人たちには好評なんだって。
寒いですね。
すいませんありがとうございます。
明け方4時。
ほとんどの店が閉まりさっきまでにぎやかだった通りはどこかしっとりとした雰囲気に。
ここから客層もガラッと変わるというけど…。
(ドアベル)NHKなんですけど…駄目ですか?次々と取材拒否。
おはようございま〜す。
今度は女装姿の人がやって来た。
絶対に顔を出さない約束で少しだけ話を聞かせてもらえた。
やっぱりちょっと訳ありな人も多いのかな。
朝6時。
また女装の人。
常連のようだけどどんな人だろう?ようやく顔出しOK。
週に2日だけ女装バーでママをしているという。
30代になった時自分に正直に生きようとこの街に飛び込んだ。
でもそれは大きな決断だったみたい。
本職は介護士。
一眠りしたらすぐに出勤だそう。
(ドアベル)じゃどうも。
どうもありがとうございました。
どうも。
頑張って下さい。
自分で選んだ人生。
胸を張って歩いていく。
店にはまだ一人だけ残ったお客さん。
そして1時間後。
お邪魔しました。
(ドアベル)朝9時ようやく店の営業も終了。
金曜日の深夜二丁目は一番の盛り上がりを見せる。
午前1時また定食屋さんが開店する。
何だか明るい女性。
お疲れさまです。
近くで女性専用のおでん屋を営む彼女。
店を閉めたら毎日のようにここに寄って帰るみたい。
マジですか!?はいマジで。
全然違うじゃないですか。
面白いですね。
面白いでしょ。
40を過ぎるまで病気の母をずっと一人で介護してきた。
そこから解放され初めてこの街に足を踏み入れた時同じ悩みを抱える仲間と出会った。
あれ?りっちゃんがなぜかめかし込んでる。
店が暇になると知り合いの所をのぞいて回るらしい。
おはよう!街じゅうがりっちゃんの知り合いだらけ。
(律子)私の心のね…。
彼女はりっちゃんの店の常連。
互いに店を行き来して元気でやっているかよく確認し合うんだって。
また顔見知りみたい。
かなり酔っ払ってるみたいだけど。
やっぱり彼女もここの常連。
今日ハンバーグ500円。
(律子)今日どこで飲んできたと?愛媛から上京し1人暮らしを始めて7年。
仕事に疲れた時にはこの街で思いっきりはめを外すんだって。
真夜中に飲むみそ汁の味。
よし分かった。
テキーラ4杯と…。
よしよしよし。
(笑い声)お客さんと一緒に?お客さんです。
(律子)兼愛人。
愛人じゃない。
おねえさんも結構新宿二丁目長いんですか?1年ぐらい。
1年前から来てズボッとはまったんだこの女。
夜明け前。
4人組のグループがやって来た。
カラオケバーのオーナーとその常連だそう。
突然の抗議。
ふだんは男性として生きている人らしい。
同性を好きになった事がない人に取材してほしくないという。
突然りっちゃんが割って入った。
もう外が明るい。
まだ言い足りない事もあるけど今日はお開き。
じゃあ言って下さい普通の人。
普通の人言って下さい。
ここでひととき本音を吐き出しまた日常へと帰っていく。
(ドアベル)うわ〜こんなに冷たい。
温か〜い。
かわいそう。
バーバのお手々温かいでしょ。
かっこいい!こんにちは。
ようこそ。
2014/12/19(金) 22:55〜23:20
NHK総合1・神戸
ドキュメント72時間「新宿二丁目・深夜のおふくろの味」[字]
毎回ひとつの場所でカメラを構えるドキュメント72時間。今回は新宿二丁目にある、深夜営業の定食屋が舞台。名物ママのもとに通いご飯をほおばるワケあり男女の本音とは?
詳細情報
番組内容
日本屈指のディープスポット・新宿二丁目。その片隅に、深夜だけ開店するちょっと変わった定食屋がある。人気のメニューはハンバーグに焼き魚。それをおかずに白いご飯をほおばるゲイやレズビアンのお客さん。お腹を満たし、69歳になる名物ママ・りっちゃんに、ここでしか話せない胸の内をはき出せば、ちょっぴり元気も湧いてくる。深夜の食堂で繰り広げられるどこか不思議で温かい人間模様をみつめた。
出演者
【語り】鈴木杏
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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