絞りこみインターフェイスとして、不動の地位を築いた感じのHelmですが、今でも日々更新がされていて、全容を把握することは簡単にはいかなくなりました。
そこで、あまり知られてなさそうなHelmの機能をいくつか紹介してみようかと思います。
便利そうなショートカット
helmを起動しているときに helm-map で定義されるキーマップが適用されますが、なかには便利なものがいくつかあります。
例えば、 M-n は カレントバッファのpointのシンボルをミニバッファに貼りつけます。 C-c C-k は選択している候補の文字列をキルリングに入れます。
C-c TAB は選択している候補の文字列をカレントバッファに貼りつけます。他にもsourceごとに便利なショートカットがあります。調べる時はHelmを起動してから C-c ? とすると良いです。
helm-buffers-list
helm-buffers-list はバッファ選択のHelmインターフェイスです。
絞りこみの文字列の先頭に@をつけることでバッファ内の文字列でしぼりこみをすることができます。
絞りこみの文字列の先頭に/をつければ、ディレクトリ名で絞りこみをすることができます。
helm-adaptative-mode
helm-adaptative-mode を有効にすることで、候補の順序を使用頻度に応じて変えることができます。デフォルトでは、 helm-bookmarks や helm-firefox-bookmarks 等が対応していますが。 (filtered-candidate-transformer . helm-adaptive-sort)=をhelm sourceに加えておくことで =helm-adaptative-mode による順序の変更を有効にすることができます。
diggin’ helm
helmについてまとまったドキュメントとしてhelm Wiki がありますが、本体の更新に追随できていないところもあります。
一番確実な方法は、ヒアドキュメントを読むことです。helmではかなり詳しく書かれているので、多くの情報が得られるはずです。
楽な方法としては、helmを起動して=C-c ?=でヘルプをのぞくというのもあります。これだけでも知らなかったことがいろいろと出てくるのではないかと思います。