こう覚えて!それではまた。
トビラを開けると社会が見える。
よいしょっと。
こんにちは。
わたくし「社会のトビラ」こと温水洋一です。
今日のテーマはこちら。
今いろんなげん場で情報ネットワークという仕組みができて役に立つ情報をやり取りできるようになっているんだそうです。
今回は病院の情報ネットワークを見てみましょう。
しかしわたくしトビラなんですがお医者さんの前に出るとちょっときんちょうするんですよね。
九州の西五島列島の新上五島町。
ここに離島と本土の病院を結ぶ情報ネットワークで助けられた人がいる。
松田義雄さんは会社へ車で出きんするとちゅうにガードレールにしょうとつした。
車はめちゃくちゃにこわれた。
重傷を負った松田さんは救急車で同じ町内の上五島病院に運ばれた。
ケガは肝臓にまでおよんでいた。
出血が続けば命にかかわる。
肝臓の血管をふさぐ特別な治療が必要となるがこの病院ではそれはできない。
このまま治療を続けるか?本土の病院に運ぶべきか?院長の八坂さんは難しい判断をせまられた。
そこでたよったのが離島の病院と本土の大きな病院を結ぶ情報ネットワーク画像伝送システムだった。
松田さんの肝臓のレントゲン写真をパソコンに取りこんで本土の病院へ送信。
出血が続くかどうかの見通しや今後の治療法について相談した。
受信したのはおよそ80kmはなれた長崎医療センター。
せん門のお医者さんが画像を見ながら治療方しんをアドバイスしてくれた。
ドクターヘリで長崎医療センターに運ばれた松田さん。
幸い肝臓からの出血はまもなく治まった。
この画像伝送システムが使われるのは年間200けん以上。
離島と本土を結ぶ情報ネットワークが島の人の命を救っている。
情報ネットワークによって大きく変わりつつある病院。
その情報ネットワークを作るうえで欠かせないのが…診察のときにお医者さんがパソコンや紙に病名しょうじょうなどを書きこんでいる記録。
これがカルテだ。
もともとは紙に書きこまれていたカルテだがげんざいコンピューターに記録する電子カルテ化が進んでいる。
先ほど登場した…2004年に電子カルテをどう入した。
何か今具合が悪い所はありますか?
(患者)特に悪い所は…。
ない?カルテが紙だった時は患者の情報を伝えるには受付から診察室検査室会計などへカルテを持ち運んでいた。
電子カルテにすることでその手間が無くなった。
電子カルテがほぞんされているのはこのそう置…医療センターの中のそれぞれの部しょとつながっている。
そのため患者さんの情報を正かくにしかも一度に多くの部しょで共有できるようになった。
患者さんの待ち時間も短くなり病院に来てから帰るまでの時間が大はばに短しゅくされた。
ここでクイズ。
長崎医療センターでは院内だけでなくさらに広く電子カルテの情報が見られるようにした。
答えは…長崎医療センターでは主に重い病気重傷の患者をたん当ししょうじょうが軽くなったら周囲の病院や診療所にみてもらうというように役わり分たんをしてきた。
しかし紙のカルテの時代は患者さんの情報を引きつぐのはかんたんではなかった。
そこで電子カルテ化をきっかけに周囲の病院や診療所でも長崎医療センターの電子カルテをいつでも必要なときに見られるようにしようと考えたのだ。
そうして生まれたのが大きな病院の電子カルテを地域の病院や診療所で見られるあじさいネットワーク。
2004年長崎医療センターをはじめとする27の医療機関で始まった。
その後7年間で153の医療機関が参加。
参加している医療機関の数が日本一多い医療情報ネットワークに成長した。
このあじさいネットげん場ではどのように使われているのか?長崎市のある小児科の病院。
こんにちはお願いします。
この日健康診断にやって来た山城結祈ちゃん。
実は結祈ちゃんには心臓病があり体調を管理するには特別な注意が必要だ。
そこで院長の中山先生はあじさいネットのシステムを使い結祈ちゃんが以前入院していた長崎大学病院の電子カルテを参考にしてきた。
当時のくわしい検査結果を見ることでどのような病じょうかがよくわかり治療や体調管理をするのにとても役立った。
特に情報量が多い画像はあじさいネットができたことでかんたんに見られるようになり診察の助けになっているという。
来られて心臓が悪いんですと言われますけど…重い心臓病を乗りこえ元気に暮らす結祈ちゃん。
そのかげにはあじさいネットという病院同士のきめ細かい連けいがあったのだ。
あじさいネットでは情報管理に特に気をつけている。
電子カルテには患者さんの名前や病名など人には知られたくない情報がふくまれているからだ。
お医者さんが患者さんの情報を見るにはそれが治療に必要なことであっても事前に患者さん本人の同意を得なくてはならない。
さらに画面を見るときにはパスワードを使って関係のない人には見られないようにしている。
電子化された情報は便利だが流出のきけんがある。
細心の注意が必要なのだ。
病院同士をつなぐ情報ネットワークを使って患者さんを助けようとがんばるお医者さんたちのすがたすてきです!病院の情報ネットワーク作りは国も力を入れている分野なんだそうです。
あなたの近所の病院でも情報ネットワークを利用していませんか?見つけられたら新たな社会のトビラが開くかもよ。
地きゅう上のさまざまな場所を2014/12/10(水) 09:30〜09:40
NHKEテレ1大阪
社会のトビラ「暮らしを支える情報」[解][字]
社会の様々な場面で活用されている情報ネットワーク。長崎県の多くの病院の間で行われている画像伝送システムや電子カルテを例に、情報技術と暮らしとの関わりを考える。
詳細情報
番組内容
小学校5年生向けの社会科番組。技術の発展により、社会のさまざまな場面で、情報ネットワークが活用されている。長崎県では多くの病院をネットワークでつなぐことによって、規模の大きな病院が小さな病院を支援したり、電子カルテで情報を共有してスムーズな治療につなげたりするシステムが整えられている。こうした例を見ながら、情報技術と私たちの暮らしとの関わりを考えていく。
出演者
【司会】温水洋一,【語り】服部伴蔵門
ジャンル :
趣味/教育 – 幼児・小学生
情報/ワイドショー – その他
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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