=?ISO-2022-JP?B?GyRCTiU6J0pbOG47Ti02IUElTyVzJTUlYCUmITwlXiVzIUEhISF0IzAjOCFaRTczJE00NHUhITZMOzNFNEZzISEkWyQrIVsbKEogMjAxNC4xMS4yOA==?


(大介)佐伯先生?
(絵里)へえ〜。
このゾウさんたち集めてるの?あとは何がいるの?ねえ教えて。
(和希)キリンクマライオン。
すご〜い。
たくさんいるのね。
ママも集めよっかなぁ。
動物園作れるね。
(和希)それあげる。
ゾウさんもう1個持ってるから。
ホント?ありがとう。
あっじゃあママも何かあげる。
何が欲しい?パンダ!パンダ?なかなか出てこないの。
ガチャガチャ?すっごく少ないの。
じゃあ今度ママが取ってきてあげる。
ホント?うん。
約束。
・「指切りげんまん」
(和希・絵里)・「嘘ついたら針千本のーます…」お絵描き教室は日曜日だけ?そう。
ママにも見せて。
あー恥ずかしいんだ?いいじゃない見せてよ。
これ?動物園?和希はホント動物が好きね。
和希?ねえ和希。
今日電話くれたのもそうだけどおウチ何かあったの?おウチにいるのが嫌なの?・
(男)おい!パパ!
(高木)何やってんだよ。
心配したぞ。
今日は面接日じゃないはずだろ!?
(亜紀)何やってるんですか!?動物園行った?3回目のデートで?
(貴子)いたわよパンダ。
ササ食ってた。
(つや子)んなことぁ聞いてない。
動物園に行ってどうすんだっつてんの。
(亜紀)このままだと一生茶飲み友達ですよ。
ねえちょっと寝かせてくんない?わたし先週から全然寝てないんだ…。
(つや子)黙らっしゃーい!
(亜紀)三神さん逃したらあとがないんです!失敬だな君は。
(つや子・亜紀)ラストチャンス!
(つや子)最後は力ずくでもいいからもうとにかくやっちゃいな。
力ずく…。
イタタ…。
あっあった…。
(柳田)何ぼーっとしてんだ?働け若者。
あっすいません。
(手をたたく音)
(柳田)先生怖い。
先生危ない。
瞳孔開いてた。
(貴子)びっくりした。
寝不足でさ。
昨日も延々二人に説教されちゃってさ。
ああ…プレーリードッグ?
(柳田)違うわ!紀三郎さんですよ。
ああ…。
(紀三郎)先生。
先程お電話がありまして。
はい。
弁護士の…。

(高木)佐伯絵里はこちらに所属しているんですよね?と男の人が…。
えっ!?こちらに来ちゃいましたよ。
(高木)責任者はどなたですか?あなたは?高木と申します。
佐伯絵里の前の夫です。
前の…。
夫!?あの女が勝手にわたしの娘と会ってるんです。
弁護士のくせに契約を守れないようでしたら告訴しますよ!佐伯さんに…娘!?・
(テーマソング)どうしたんですかね?
(亜紀)バツイチで子供までいたってこと?怖い。
佐伯先生怒ってる。
(つや子)わたし聞いてくる。
いやや…や…。
もうやめたほうが…。
(つや子)大丈夫。
こういうの得意なんだから。
いやや…もう…。
大変だったわね。
何も話しませんよ。
分かるわ。
わたしも経験あるから。
わたしもね…バツ3なのよ。
くだらない嘘やめてもらえませんか。
フフッ。
もう…何があったのよ?もう相談に乗るから話して…。
結構です。
あんたね前々から言おうと思ってたんだけどあんたなんかわたしに言わせればまだまだヒヨッコよ。
ヒヨッコ!分かる?イノシシならウリボウ。
ウマでいうところのポニーだ!偉そうにしてんじゃないわよ。
事情話したんさい。
何言ってるんですか?ポニーは大きくなってもポニーですよ。
いい年してウリボウなのはそっちじゃないですか。
ううっ…。

(つや子のすすり泣き)つや子さん。
ちょっとつや子さん。
(柳田)どうした?佐伯先生にちょっかい出して逆襲されたんです。
泣いちゃってるんですね。
意外と打たれ弱いからな小向さん。
(泣き声)
(絵里)個人的な問題ですのでわたしは何も話す気は…。
あなたの元のご主人が乗り込んできて告訴するといきまいてる。
この事務所の責任者としてわたしが対処せざるをえない。
あなたの気持ちなんか聞いてない。
事情を説明しなさい。
(柳田)佐伯先生は横浜地検に在籍していた平成12年。
交際していた開業医の高木正樹さんといわゆる出来ちゃった結婚。
半年後に和希ちゃんを出産。
出来ちゃった結婚!?ところがその3年後に離婚。
しかし3年とは早い離婚ですな。
和希ちゃんの親権を巡り大もめにもめたが検事という多忙かつ転勤を繰り返す職業や…。
逆に正樹さん側は開業医で絶えず自宅にいることまた同居している父母が面倒を見ると主張したことから親権は正樹さんが持つことになり佐伯先生は月に一度の面接交渉を認められた。
(柳田)ところがその面接が約束どおり行使されず何か月も娘と会えず業を煮やしていたとき…。
(絵里)以前知らせておいた携帯に和希から電話があったんです。
それで会いに行ったらそこにあの人が…。
(柳田)しっかし参ったなぁ。
あいつにこんな過去があったなんて。
(紀三郎)まっ短い結婚だったから言いたくなかったんでしょうな。
離婚歴のことは黙っていて悪かったと思ってます。
だけどこの件は個人的な問題です。
わたし一人で処理して…。
ダメよ。
でもこれひどい話ですよね。
月に一回娘さんと会う約束は取ってたんでしょう?だったら…。
しかしこの面接交渉ってのは強制力がないんですな。
ええーっ。
(亜紀)じゃあ会えなくても泣き寝入り?
(柳田)家庭裁判所に履行勧告つまり約束を守れと申し立てをすることができる。
それが認められれば裁判所がこの場合相手…旦那さんに子供に会わせるように勧告をしてくれる。
でもまあそれとて強制力はない。
じゃあどうすれば?なかなかやっかいな案件ですな。
いいのよあんな子は。
(泣き声)
(貴子)あなたは今弁護士としては感情的になりすぎてる。
元のご主人の高木さんも非常に怒ってるし。
二人がやり合ったとしてもこじれこそすれ円満に解決するとは思えない。
待ってください。
面接交渉を履行しないのは向こうのほうです。
それに娘からも連絡があってからわたし…。
だとしても黙って子供に会いに行けば今後の交渉において相手につけ込むすきを与えたことになる。
冷静な判断とは言えない。
いい?この件は事務所全体に影響を及ぼしかねない。
事務所のためにもほうっておけないの。
どうすれば?わたしがあなたの代理人になるわ。
高木さんは佐伯と和希ちゃんを会わせない理由として和希ちゃんが会いたがってないと主張している。
子に会わせたくない親の常とう句ですな。
(柳田)そのとおり。
ただ会わせないというのを無理に連れてこさすわけにもいかないし。
(紀三郎)しかし離婚の条件である面接交渉の不履行は明らかに契約違反です。
どうします?手は打ちました。
慰謝料請求!?はい。
娘さんと会えないことにより佐伯先生が被った精神的苦痛の対価。
それを請求する。
払いたくなかったら面接交渉をきっちり履行しろと。
いけますよこれは。
(高木)絵里からどう聞いてるかは知りませんがとにかく離婚するときにもめにもめましてね。
検事なんて忙しい職業を勝手に選んでおきながら子供も育てたいなどと勝手なことを言う。
あの女はホントに自分勝手なんだ。
(貴子)今日はそういうお話をしにきたわけではありません。
(高木)言わせてください。
あのまんま彼女に預けていたら幼児虐待だってしかねなかった。
そういう女なんですよ。
仕事のしかたを見てれば分かりませんか?別れるときだって彼女はありとあらゆる手段を使ってきた。
恐ろしい女ですよあれは。
だから娘さん…。
和希さんに会わせないと?そういうことです。
それは約束違反です。
お電話でもお話ししたとおり…。
(高木)ええ。
和希と会わせるという約束をわたしが守らなかった。
それによる精神的苦痛というやつですよね?はい。
(高木)慰謝料として500万円を請求する可能性もあると。
そうです。
(高木)どうぞ。
これでもう娘は彼女に会わせなくてもいいんですよね?
(大介)受け取らなかった?当然でしょ。
受け取ったら面接交渉に関する話は一応解決したことになってしまう。
(柳田)だけど随分向こうも手回しいいな。
何としてでも娘に会わせたくないってことなんですかね?でもどうしてそこまで…。
(柳田)まっどっちにしろこっちも正式に訴訟を起こしてるわけじゃない。
金さえ受け取らなければまだ面接交渉は主張できる。
どうします?
(つや子)・「オーレオレつや子のサンバ…」
(亜紀)超ノリノリ。

(つや子)何やってんの?
(亜紀)イヤーッ!?ちょっ…。
驚かさないでくださいよ!うん?うんうん?いやガチャガチャやったもんで。
(つや子)あっカエル。
パンダ狙ってたんですけどこれしか出なくって。
アハハ…。
ちょっと顔似てんのよあんた。
ゲロゲロ。
親権変更?向こうは思ったより強硬な姿勢なの。
面接交渉を主張してもそこに強制力がないかぎりらちが明かない。
どうしても和希ちゃんに会いたいなら向こうにある親権を取り戻すしかないわ。
でも一度向こうに渡った親権を取り戻すのは簡単じゃないでしょ?珍しく弱気じゃないあなたにしては。
でもそれしか和希ちゃんに会う方法はない。
高木さん側の現在の養育状況を徹底的に調査するわ。
何とか突破口を見いだして向こうが子供を養育する環境としてふさわしくないことを立証しそこを争っていく。
大丈夫。
ここまであなたと和希ちゃんを会わせたがらないのは何かやましい点があるのよ。
それに何より和希ちゃんはあなたと会いたがってるんでしょ?
(大介)和希ちゃんはどういう子ですか?
(保育士)そうですね活発な子です。
(園児)誰このおじさん?
(大介)とにかくこの和希ちゃんって子は頭のいい子らしいんですね。
(紀三郎)うーんどこに行ってもそういうふうに聞きますな。
それにあの年齢とは思えないこの…大人びた子だともね。
母親似なのかな?やっぱり。
(大介)あああと和希ちゃんは保育園のほかに週1日お絵描き教室にも行っていてここでの評判もいいです。
ふーん。
肝心の高木さん側の養育状況は?
(柳田)ええまだ調べてる最中なんですが高木さんは開業医ですがどうもこの2年ほどは近くの東京共済病院にも診察に行ってるみたいなんです。
学会やら何やらで随分多忙を極めてるみたいですよ。
うーん…。
離婚当時の条件とは変わってきているか。
一方で佐伯さんは地方勤務が義務付けられてる検事を辞め弁護士に転向。
忙しいとはいえ自分のペースで仕事ができる環境にある。
佐伯先生に有利になってきてますよね?うーん。
絵?和希が描いた絵があるんです。
わたしと手をつないでいる。
それもこっちに有利な証拠でしょう?早く言ってよそういう大事な話は。
ついうっかりしていて。
分かった。
調べてみる。
このままいけばホントに取り戻せるかもしれませんね。
和希の親権。
興和物産?あ…。
これ柳田さんの案件でしょ?せめて顧問契約書だけでも作っておこうと思って。
彼が自分のために動いてくれてるから?いいわよ。
あなただっていっぱい案件抱えてるでしょう?これはわたしの指示なんだから。
はい。
(高木)慰謝料を要求するとおっしゃったからそれを用意した。
ところがそれは受け取れないという。
一体何をしようっていうんですか?
(高木)家の近所に聞き込みに回られてるそうですね?
(柳田)それより何をびくびくされてるんです?和希ちゃんのことで何か秘密でもあるんですか?冗談じゃない!あの女とこれ以上かかわりたくないんです。
(柳田)そもそもそちらが面接交渉を履行されないからこういうことになったんじゃないですか。
先生があの女にどう吹き込まれてるのか知りませんけど。
どうせろくでもないこと吹き込まれてんですよ。
どういう意味です?
(つや子)・「つや子のサンバオーレオレ」・「つや子のサンバオレ!」フフフ…。
(つや子)「パンダは出ませんでした。
代わりによかったら」プレーリードッグ。
自分に似てるのしか当たらないようになってんのかしら?
(貴子)すいません。
あっこんにちは。
あの弁護士の間宮と申しますが。

(亜紀)トムヤムクンです。
(柳田)うんありがとう。
飲めるかお前。
(亜紀)嘘で〜す。
(柳田)おい…。

(大介)先生!新しい話が聞けました。
高木さんは現在週4日近くの総合病院に行ってるそうなんです。
(柳田)週4日も?
(大介)高木さんが家にいない時は同居している彼のご両親が和希ちゃんの面倒を見ているっていう話だったんですけど2年前お母さんが脳梗塞で倒れて入院。
それ以来通いのベビーシッターに育児をほぼ任せてるって。
(紀三郎)ベビーシッター?
(大介)ええ。
それも通いなんでベビーシッターが帰ったあとは和希ちゃんが一人で家にいることも多いようなんです。
(柳田)ホントかよ?
(大介)ここまで離婚時の契約と和希ちゃんの監護養育環境が違っているっていうのは大きいですよね?ああ。
もう圧倒的にこっちに有利だよ。
おい。
これでほぼいけますね。
(亜紀)よかったですね佐伯先生。
まだ決定的なわけじゃない。
そうよ。
はしゃぐんじゃないわよ。
もうちょっとウリボウ呼ばわりされたぐらいでまだ根にもってる〜。
お黙り!でも佐伯先生珍しくおとなしいですよね?えっ?
(亜紀)だっていつもなら間宮先生のことも聞かずにドンドン突っ走るじゃないですか。
自分の専門分野でしかも自分の話なのに妙に弱気。
どうしちゃったんだろ?あっ!動物ガチャガチャやりません?嫌よ。
何でわたしがあの子のために…。
いいじゃないですか。
じゃ間宮先生…。
もうやったわよ3回も。
嘘!?何が出たんですか?
(亜紀)犬!?3個全部。
(つや子)しかも…。
(亜紀)柴犬っぽい!プッ…。
(亜紀)アハハ…似てる。
(つや子)似すぎてるねえ…。
先生。
うん?ありがとうございました。
何よ。
あなたに頭下げられると気持ち悪い。
でもこれで親権が取り戻せそうだから。
わたし…和希に嫌われてると思ってたんです。
ずっとあの子に嫌われてるって。
妊娠が分かったのは司法修習生のとき。
わたしはまだ籍も入れてなくて。
何ていうか…子供が出来てうれしいってよりも何でこんなときに出来ちゃったんだろうって。
(貴子)それで?彼の反対もあって結局産んだんだけど。
産んでからも自分の仕事と育児が大変で。
もちろん子供はかわいいんだけどそれ以上に大変っていうのがあって。
その辺から彼とケンカが絶えなくなった?娘の和希は全部見てるんです。
わたしが鬼のような顔をして彼と争ってるところ。
だからって…。
何で出来たんだろう。
何で産んじゃったんだろうってわたし本気で思ったんです。
それを感じてるんだろうなって和希は。
感受性の鋭い子供だったから。
あなたは和希ちゃんを虐待したわけでも育児放棄をしたわけでもないじゃない。
検事という激務をこなしながら睡眠時間を削って育ててた。
子供はね分かるわよ。
どれだけ親が自分に愛情を注いでくれてるのかは。
たとえ短い時間でも。
そう。
だからうれしかったんです。
和希が電話をくれたとき。
マスターも飲みませんか?
(大庭)マ…マスター!?あ…保と呼んでください。
保?
(大庭)ええ。
保っていうんですか?
(大庭)ええ。
いいお名前ですね。
(大庭)ありがとうございます。

(保育士)あそこにいるのが高木和希ちゃんです。
ああありがとうございました。
こんにちは。
高木和希ちゃん?うん。
(ため息)やっぱりそうか…。
ちょっとそ…そんな。
どうします?高木さんには俺が会います。
佐伯さんにはわたしが話します。
はい。
ですからその件については今家庭裁判所に提出していますので。
はい。
失礼いたします。
(絵里)ああ…。
(柳田)つまり以上のような監護養育環境の変化によりこちらとしては家庭裁判所に親権者変更の申し立てをすることもできるんです。
ただ今日お会いしたのはもうちょっとざっくばらんに高木さんとお話がしたかった。
どういう意味でしょうか?お聞きしたいことがあります。
(佐伯)親権変更の件いよいよ調停申し立てですか?順調にいってるんですよね?わたしもたった今ガチャガチャで。
(貴子)違うの。
えっ?
(柳田)おつきあいされている女性がいる。
そういうことですね?高木さんとしては再婚も考えてらっしゃると。
申しわけありませんが調べさせてもらいました。
相手の方はこの病院の薬剤師でこちらも離婚歴があり6歳と8歳の男の子がいる。
それであなたは和希ちゃんを佐伯先生と徐々に会わせないようにしていた。
その女性になじませるために。
違いますか?
(貴子)高木さんはあなたを恐れてた。
つきあい始めの微妙な時期しかも何よりお互い連れ子同士。
正式に再婚が決まる前に万一あなたに知れたら和希ちゃんの監護環境が悪くなると言ってそれこそ親権変更申し立てかねないと。
そんな騒ぎでも起きれば再婚自体がダメになるんじゃないかって。
それで…。
それで和希はどう思ってるんですか?その再婚に。
喜んでるそうですね。
ええ。
(柳田)相手の連れ子の男の子もわんぱくだけど和希ちゃんととても仲がいいって。
いろんな人がいて動物園みたいって喜んでるって。
でも…わたしの絵。
この絵?お絵描き教室に行って借りてきた。
これねあなたじゃないんだって。
腕時計右手にしてるでしょ?高木さんが再婚しようとしてる女性だって。
彼女ね右手首にあざがあってそれを隠すためにいつも右手に時計をしてるんだって。
高木さん。
あなたは誤解してます。
佐伯はまあ確かに気の強いところはありますが。
純粋に子供のことを思ってるだけです。
今は和希ちゃんと決められた日に決められたように会いたいだけです。
あなたの再婚を壊そうとか親権を無理やり取り戻そうとか考えてるわけじゃない。
それはわたしが保証します。
和希ちゃんと会えることだけが佐伯の心の支えなんです。
(貴子)和希ちゃんはあなたを嫌いになったとかそういうことじゃないと思うわ。
大人が思う以上に子供は大人なのよ。
あなたに電話したのも多分何かを伝えようとしたんじゃないかしら。
でもあなたの顔を見たら何も言えなくなってしまった。
あなたは昔自分が親権を取られてつらい思いをした。
だから検事を辞め一生懸命勉強して離婚のスペシャリストになった。
わたしたちが集めたこの条件。
はっきりいってあなたの腕なら今なら高木さんから親権を取り戻すこともできると思う。
どうするか決めるのは依頼人のあなたよ。

(女)気を付けてね!
(和希)ボールちょうだ〜い!
(男の子)いくよ!
(女)はい和希ちゃん。
行こうか?
(和希)うん。
(女)アハハ…。
もうわんぱくで困る。
アハハ…。
すごいねお兄ちゃん。
(貴子)親権変更の申し立てはやめてほしいと依頼人佐伯絵里の意向です。
その代わり月に一度の面接交渉はしっかり履行していただけますね?
(高木)先生。
わたしは和希のために何としてもこの再婚話を進めたかった。
それで絵里に過剰反応してたのかもしれません。
分かりますよ。
お仕事大変だったんでしょ?先生。
わたしと絵里はとことん憎み合いました。
別れるときにお互い好きだったことすら思い出せないぐらいに。
でも娘を…和希を思う気持ちだけは同じでした。
そんな当たり前のことに気が付きました。
そうですか。
今度の日曜日会わせます。

(絵里)ジャーン!食べよっか。

(絵里)ほらほら怖ーい!バイバーイって。
キャッ!
(絵里)アハハハ…。
草集めてんの。
(絵里)集めてんのかな。
(貴子)ホントに賢い女の子ですね和希ちゃんって。
(高木)時々大人びたこと言うんで驚くことがあります。
(高木と貴子の笑い声)先日正式にプロポーズしました。
相手も喜んでくれました。
和希にも話しました。
「ママとはもう会えないの?」って聞くから「いつでもまた会えるよ」って言っておきました。
そうですか。
あの子なりに何かを感じてはいるようでしたけど。
(和希)パパーッ!
(和希)キリンいたよキリン。
すっごく大きかった。
あとね…。
あのさ和希。
その話またあとで聞こうかな。
ママたちもう帰らないといけないからさ。
和希ちゃんバイバイ。
(和希)バイバイ。
和希。
じゃあまたね。
来月ね。
それまで元気でね。
約束。
(和希)ママ?うん?大丈夫?大丈夫よ。
ママ強いから。
あっそうだ。
(和希)これ。
うん?
(和希)これあげる。

(和希)どうしたの?
(絵里)ううん。
何でもない。
はい。
ありがとう。

(絵里)みなさん。
いろいろとご迷惑おかけしました。
(絵里)小向さんも。
別にわたしは何もしてないわよ。
これ。
(亜紀)あっウリボウ。
(つや子)ブヒッ。
(絵里)置いてくれたの小向さんでしょ?続けて3個もウリボウだったの。
アハハ…パンダより珍しい。
ありがとうございました。

(絵里)どうしたの?
(大介)ああ〜っあ〜っ。
ちょちょっとああ〜っあっ踏んじゃった。
(絵里)そんなにいっぱい取って。
どうせパンダ出なかったんでしょ?落ち込んでるとでも思った?幸いそんな暇はないの。
あした朝イチで家裁よ。
今日中に安藤さんの書類まとめといて。
はい。
(絵里)あっ。
いろいろサンキューね。

(紀三郎)いや〜つっぱってますな佐伯先生も。
ホントに。
ご自分が弱いこといちばんよく分かってるからことさら強く生きよう生きようとなさるんでしょうな。
なかなかやっかいな性格ですな。
ハハハ…。
(大庭)ガチャガチャまだ集めてますか?たまたま風呂屋にあったもんで試しにやってみたら。
(大庭)わたしはいりませんのでよかったら。
(物音)
(大庭)あっすいません。
何でこんな物が。
(三神)先生。
(三神)すいません急に。
(三神)何か急に会いたくなっちゃって。

(貴子)うんっ…。
・『EVERY』2014/11/28(金) 15:53〜16:48
関西テレビ1
離婚弁護士

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