NHKニュース おはよう日本 2014.12.10


おはようございます。
7時になりました。
地球温暖化対策の新たな枠組みを協議する国連の会議、COP20は先進国と発展途上国の対立が続く中、9日、閣僚級会合が始まりました。
各国は、新たな枠組みに1年後に合意することを目指していて、閣僚級会合でどこまで道筋をつけられるかが焦点となっています。
南米ペルーの首都リマで開かれているCOP20で、各国は京都議定書に代わる2020年以降の温暖化対策の新たな枠組みについて協議を続けています。
9日は、各国の閣僚級が集まる会合の開会式が開かれ、国連のパン・ギムン事務総長は、改めて国際社会の協力を求めました。
これまでの事務レベルの会合では、各国が提出する目標に途上国への資金支援を含めるのかなどを巡って、先進国と途上国との対立が続いています。
温暖化によると見られる影響が各地で報告される中、各国は新たな枠組みに1年後に合意することを目指していて、閣僚級会合で、どこまで道筋をつけられるかが焦点となっています。
COP20の開催国、ペルーにも及ぶ温暖化の影響。
中部アンデス山脈の標高5000メートル付近にある、パストルーリ氷河です。
世界遺産に登録されている国立公園の中の観光地として人気を集めてきました。
その売り物の氷河がとけだしてきています。
30年前までは、湖もなく、この辺り一面を氷が覆い尽くしていたということです。
今、現地で行われているのが、気候変動ツアー。
温暖化の影響を間近で目撃できるというのが、うたい文句です。
氷河が少なくなっている影響で、数日前にも氷の壁が崩れました。
このツアーは、温暖化に興味を持つきっかけになるわ。
2001年と10年後のパストルーリ氷河を比べた写真です。
国立公園事務所などによりますと、氷の面積は44年前に比べ、半分以下に減少したということです。
かつては、氷河の上も自由に歩けましたが、氷を守るためだとして、数年前から観光客が入れる場所を制限しています。
その影響で、訪れる観光客は2000年の半分以下まで減少。
そこで地球規模の環境問題を考える場所として売り出しています。
ことしから展示会場も設置し、模型などで氷河の変化を分かりやすく伝えようとしています。
温暖化の影響にさらされるペルーの氷河。
その危機を伝えようとする努力も始まっています。
閣僚級会合が始まったペルー・リマの会場には、社会部の橋本記者がいます。
橋本さん、各国の対立が続いているということですが、協議はどこまで進んだんでしょうか?
これまでの事務レベルの会合で、各国はお互いの立場を主張し合っているという段階でとどまっていまして、まだまだ歩み寄りの動きは見られていません。
中でも大きく対立しているのは、温暖化による被害を防ぐ対策などのために、途上国で必要となる資金についてなんです。
新たな枠組みに向けて、各国が提出する目標に、資金の支援を盛り込むべきかを巡って、経済的な負担を増やしたくない先進国と、支援を引き出したい途上国とが対立をしていまして、着地点が見いだせないような状況なんです。
そして日本は、温室効果ガスの削減目標が打ち出せずに、厳しい立場にあるようですが、閣僚級会合にはどう臨もうとしているんでしょうか?
新たな枠組み作りを巡っては、先月、2大排出国の中国とアメリカが、そろって削減目標を打ち出すなどしていまして、主導権争いと見られる動きも表れています。
一方で日本は、原発事故の影響で、目標を策定する作業が遅れていまして、確かに厳しい立場なんです。
閣僚級会合で日本は途上国を資金や技術の面で支援してきたという、これまでの実績をアピールすることで、その存在感を示したいという考えでして、会議の成功に向けて、どのような貢献ができるのかが問われています。
COP20で、日本は資金や技術の支援をアピールしていますが、今、発電所などから排出された二酸化炭素を回収して、地下に埋め込む最新の技術が注目を集めています。
福岡県大牟田市にある石炭火力発電所です。
ここでは排出された二酸化炭素を効率よく回収する実証試験が進められています。
石炭を燃やすことで出た排気ガスは、配管を通じて、タンクに集められます。
特殊な液体を注ぎ、排気ガスの中の二酸化炭素を吸着させます。
二酸化炭素を吸着した液体は隣のタンクへ送られます。
液体を熱することで、最終的に二酸化炭素だけが回収される仕組みです。
回収した二酸化炭素は、地下深くに埋め込む計画です。
こちらでは回収した二酸化炭素を送り込む井戸を掘る作業が進められています。
その深さは地下およそ3000メートルに及ぶということです。
二酸化炭素は、遮蔽層と呼ばれる硬い地層の下に気体のまま送り込まれます。
そして長い時間をかけて、鉱物のようになるなど、地層の中にとどまるとされています。
技術が実用化されれば、日本では年間に排出される二酸化炭素の100年分に当たる、およそ1460億トンを埋め込むことができると試算されています。
課題の一つはコストです。
日本では年間10億トン以上の二酸化炭素が排出されていますが、1トンの二酸化炭素を回収して埋め込むには、7000円余りがかかると試算されています。
また日本のように地震が多い国で、埋めた二酸化炭素が漏れ出てくることがないのか、懸念する声もあります。
二酸化炭素を回収して埋め込む技術は、CCSと呼ばれています。
温暖化問題に取り組む科学者たちからも注目を集め、先月、7年ぶりに公表された国連の報告書では、CCSを初めて、温暖化対策の重要な柱と位置づけています。
専門家は、CCSの実用化に向けては、国が主導して導入を促す仕組みを作ることが必要だと指摘します。
二酸化炭素の削減が期待されるCCS。
温暖化のリスクが高まる中で、幅広い議論が求められています。
ここまで、COP20についてお伝えしました。
史上最年少の17歳で、ノーベル平和賞を授賞するパキスタンの少女、マララ・ユスフザイさん。
日本時間の今夜、ノルウェーの首都オスロで授賞式が行われます。
イスラム過激派組織に銃撃を受けながら、子どもや女性が教育を受ける権利を訴えてきたマララさんは、授賞式の前の会見で、世界の子どもたちに勇気を出して行動するよう呼びかけました。
マララ・ユスフザイさんは、9日、授賞式を前に、共に受賞が決まった児童労働の撲滅に取り組むインドの人権活動家、カイラシュ・サティヤルティさんと記者会見しました。
マララさんが一貫して訴えている、女性が教育を受ける権利。
去年、16歳の誕生日には国連本部に招かれ、こう演説しました。
マララさんたちの受賞に合わせて、オスロ市内では準備が進んでいます。
2人の活動や功績を紹介する場所も設けられ、今回初めて展示される予定のものもあります。
こちらには2年前、マララさんが下校途中の通学バスで襲われ、頭に銃撃を受けたときに着ていた学校の制服が展示されています。
教育を受ける権利のための戦いを象徴するものとして、マララさん自身が展示を決めました。
ほかにもマララさんの幼いころや、学校での様子なども写真で紹介されています。
最年少でノーベル平和賞を受賞することについて、マララさんは。
ノーベル平和賞の授賞式は、日本時間の今夜9時から、オスロ市の市庁舎で始まる予定です。
一方、あす、ノーベル物理学賞を受賞する日本人研究者3人は、スウェーデンのストックホルムでの授賞式を前に、地元の人と交流しました。
9日、ノーベル博物館を訪れた赤崎勇さん。
博物館のカフェのいすに、受賞者恒例のサインを行いました。
すでに天野浩さんと中村修二さんはサインを終えていて、3人の受賞者がそろいました。
同じく物理学賞を受賞する中村さんは、天野さんとストックホルム郊外の高校を訪問。
数学やコンピューターの授業を視察し、生徒たちが作ったロボットなどを見たあと、生徒たちにメッセージを送っていました。
その後、向かったのは、地元のショッピングモール。
子どもたちが作った自慢のLEDを使ったおもちゃの説明を聞いていました。
最後に、子どもたちからメダルを受け取った天野さんと中村さん。
授賞式は日本時間のあす未明です。
特に秘匿が必要な安全保障に関する情報を、特定秘密に指定して保護する、特定秘密保護法がきょう、施行されました。
政府は施行に合わせて、特定秘密の指定が適切かどうかチェックする、独立公文書管理監などを置くことにしています。
特定秘密保護法は、特に秘匿が必要な安全保障に関する情報を特定秘密に指定し、漏えいした公務員らには、最高で10年の懲役刑を、漏えいを唆した者にも5年以下の懲役刑を科すもので、去年12月に成立しました。
ただ、特定秘密を違法に取得した場合でも、いわゆるスパイ目的で情報を取得した場合などに限って処罰し、政府は報道機関による通常の取材行為が処罰されることはなく、一般の国民が処罰の対象になることは、通常ないとしています。
特定秘密の指定期間は最長5年で、更新することはできますが、30年を超える場合は、内閣の承認を得なければならず、一部の例外を除いて60年後までにはすべてを公開するとしています。
政府はきょうの施行に先立って、特定秘密を指定できる役職を、防衛省や外務省など19の行政機関の長に限るとともに、特定秘密の対象として、極秘を前提に外国政府から提供された情報や、自衛隊の警戒監視活動など、55の細目を明記した運用基準などを決定しました。
政府は施行に合わせて、特定秘密の指定が適切かどうかチェックする機関として、官房長官をトップに、関係省庁の事務次官級で作る保全監視委員会と独立公文書管理監を置くことにしています。
特定秘密保護法を巡っては、国民の知る権利が侵害されるという懸念や批判が根強くあり、政府にとっては、特定秘密保護法に対する理解をどのように得ていくのかが課題となっています。
次は投票が4日後に迫った衆議院選挙についてです。
集団的自衛権を行使できるようにする法整備など、安全保障政策も争点の一つとなっていて、各党が公約に掲げたり、選挙戦で訴えたりして、論戦を繰り広げています。
集団的自衛権とは、同盟国などに対する武力攻撃を自分の国が攻撃されていなくても、武力を使って阻止する権利で、政府はことし7月、これまでの憲法解釈を変更して、集団的自衛権の行使を容認することを閣議決定し、来年の通常国会に関連する法案を提出するとしています。
これについて自民党は、閣議決定に基づき、いかなる事態に対しても国民の命と平和な暮らしを守り抜くため、平時から切れ目のない対応を可能とする安全保障法制を、速やかに整備するとしています。
民主党は、閣議決定は立憲主義に反するとして撤回を求めたうえで、武力攻撃に至らない侵害、いわゆるグレーゾーン事態などで自衛隊の対処を可能にする、領域警備法を制定するとしています。
維新の党は、国の存立が脅かされる場合に、今の憲法の下で可能な自衛権の行使の在り方を具体化し、必要な法整備を行うとともに、自主防衛力を強化するとしています。
公明党は、閣議決定を適確に反映した内容になるよう、政府・与党で調整しつつ、法整備の必要性などを国民に分かりやすく説明し、理解が得られるよう丁寧に取り組むとしています。
次世代の党は、集団的自衛権に関する憲法解釈を適正化するとともに、個別的自衛権と集団的自衛権の行使の要件を明確化するための法整備や、防衛力の強化を主張しています。
共産党は、閣議決定を撤回させ、憲法9条の精神に立った外交戦略で、平和と安定を築くとしています。
生活の党は、閣議決定への反対や対等な日米関係などを主張しています。
社民党は、閣議決定の撤回を求めるとともに、専守防衛の徹底を図るとしています。
新党改革は、必要最小限の集団的自衛権の行使を認めるとしています。
続いて気象情報です。
今の東京・渋谷の様子はどうでしょうか。
渡辺さん、おはようございます。
おはようございます。
こちら渋谷、上空高い所に薄い雲はありますが、おおむね晴れていますね。
ただ今、日ざしはこちら、届いていません。
日陰です。
さあ、ぐーっとけさも気温が全国的に下がりました。
東京は渋谷、今5度を下回っている状態です。
本当に空気、冷たい。
今ちょっと、風が吹いてるの分かりますかね?北からのとっても冷たい風でして、マフラーや手袋、してきました。
ただこの風なんですけども、だんだんと収まってきます。
きょうは穏やかな天気の所が多くなりそうなんです。
このあと日中、風も収まる分、日ざしのぬくもりを感じることができそうです。
日本海側でもきょうは貴重な穏やかな天気ですから、どうぞ有効に使ってください。
では予報、見ていきましょう。
2014/12/10(水) 07:00〜07:25
NHK総合1・神戸
NHKニュース おはよう日本[字]

▼地球温暖化対策を話し合うCOP20で閣僚級会合。現地からの中継と世界の対策最前線▼命がけの活動でノーベル賞受賞したマララさん。授賞式あるオスロでの活動に密着。

詳細情報
番組内容
▼地球温暖化対策を話し合うCOP20。京都議定書にかわる新たな枠組みの合意に向け閣僚級会合が。現地からの中継で。その開催地ペルーでは、氷河湖が温暖化で危機に。しのびよる影響と対策の最前線をルポ。▼銃撃受けながら女性の教育を訴え、ノーベル平和賞受賞したマララさん。授賞式あるオスロでの各国の仲間たちとの精力的な活動に密着▼特定秘密保護法が10日に施行。国民の懸念は払拭されるのか。課題を考えます。
出演者
【キャスター】阿部渉,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】西堀裕美,【気象キャスター】渡辺蘭

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ニュース/報道 – 定時・総合
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スポーツ – スポーツニュース

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