先ほど行われたNHK杯の男子シングルショートプログラム。
グランプリシリーズ中国大会でけがをした、羽生結弦選手が演技しました。
バックアップカウンターからトリプルアクセル、きれいに決まっています。
体調が万全とはいえない中、NHK杯への出場を決めた羽生選手。
大会を前に、思いを語っていました。
3週間前に行われたグランプリシリーズ中国大会。
羽生選手は、本番直前の練習中に、中国の選手と激しく衝突。
両足や顔などにけがをしましたが、そのまま演技して2位となりました。
しかし、けがを押して出場したことを巡っては、さまざまな意見が。
グランプリファイナルは、世界各国で行われたグランプリシリーズで、上位6位までに入った選手が出場します。
羽生選手は、シリーズ最終戦となるNHK杯で3位以内に入れば、グランプリファイナルへの出場が決まります。
そのグランプリファイナル。
羽生選手にとっては、連覇を目指す大会になります。
今回のNHK杯。
万全の状態ではないとして、演技の構成のレベルを下げてまで出場した羽生選手。
フィギュアスケート解説の本田武史さんは、羽生選手ならではの信念を感じるといいます。
さらに、羽生選手とのやり取りの中で感じたのは、地元、東北への強い思いでした。
そしてきょう、ショートプログラムに臨んだ羽生選手。
羽生選手、結果は5位でした。
こんばんは。
羽生選手、執念の出場ですが、きょう、実は2回の転倒がありまして、きょうのところは演技のあと、苦笑いを浮かべる結果となりました。
やはり、本来の姿からは微妙なずれがあったのかもしれませんが、演技直後のインタビューでは、決してみずから、けがのことは口にはしませんでした。
ファンの声援は相変わらず絶大なものがありました。
ショートプログラムの結果、トップは無良崇人選手、5位の羽生選手は、あすのフリーで巻き返しを狙います。
次です。
原油の価格が、さらに値下がりする可能性が出てきました。
原油の減産に踏み切るかどうかで注目された、OPEC・石油輸出国機構の総会は、減産を見送り、生産量を据え置くことで合意しました。
この決定で、供給過剰の状態が続くのではないかという見方が広がり、各国の市場で、原油の先物価格が大幅に下落しました。
OPEC加盟12か国が生産する、1日当たり3000万バレルの原油。
供給過剰で、4年2か月ぶりの安値水準となっています。
こうした中で開かれたOPECの総会。
出された結論は、減産せず、据え置くというものでした。
OPECの事務局長は会見で。
日本への影響はどうなるのか。
専門家は。
OPECの減産見送りを受けて、ニューヨークの原油市場は売り注文が殺到。
先物価格は時間外の取り引きで、およそ4年半ぶりに、1バレル70ドルを下回りました。
きのうの同じ時間に紹介した、ポリ袋を生産している工場です。
原料となる原油の価格に気をもんでいましたが。
株価も大きく反応しました。
航空会社では、ANAホールディングスの株価が、きのうより7.3%上がって、およそ3年9か月ぶりの高値に。
日本航空は、きのうより5.2%高い3490円でした。
海運会社では、日本郵船や商船三井などが、さらには原油を多く使う化学やゴムメーカーなどの株価も上昇。
日経平均株価のきょうの終値は、きのうより200円余り値上がりしました。
気になるのは、家計への影響です。
きょう発表された先月の全国の消費者物価指数。
生鮮食品を除いた指数が、前の年の同じ月を2.9%上回って、17か月連続の上昇となりました。
一方、家庭の消費支出は、前の年の同じ月を4%下回って、7か月連続の落ち込みとなりました。
こうした環境の中で出されたOPECの減産見送りの決定。
今後も原油価格の下落が続くと見られることから、専門家は、日本経済にとって大きなプラスになるといいます。
日本経済にとって大きなプラスになるということですが、エコノミストが指摘していた1割の懸念というのは、原油価格の下落は、物価の下落要因になる。
それはすなわち、一定の物価上昇のもとで、デフレからの脱却を目指すという、政府・日銀の目標を妨げることにつながりかねないという点です。
今後も原油価格の動向を注意深く見ていく必要がありそうです。
さあ次は、インターネットはちょっと苦手という人たち。
私たちの年代には、少なくないんですけれども、そういった方々にも、ぜひ見ていただきたいリポートです。
ネットで見ることのできる動画。
かつての、個人が趣味で投稿するものというイメージが、ずいぶんと変わってきています。
進化するネット動画は、本格的なビジネスとして成長しています。
インターネットの動画投稿サイト、ユーチューブに投稿されているユニークな動画。
多くの視聴者を引き付ける動画の制作者は、ユーチューバーと呼ばれ、中には、これで生計を立てている人も出てきています。
こうした盛り上がりを背景に、ここにきて、企業の間では、このサイトに広告を出す動きが広がっています。
広告ビジネスの仕組みです。
広告は、動画の前や再生中に表示されます。
視聴者がその広告を見ると、企業がユーチューブに広告費を支払います。
その一部が、投稿した人に分配されるのです。
世界各地からこのサイトに投稿される動画は、1分間で300時間分と、膨大な量に上っています。
ここから、どう収益を上げるかが、長年の課題だと指摘されてきました。
そこに、人気の投稿者が登場するなど、見られる動画が増えたことで、企業からの広告が集まり、ビジネスの成長につながったといいます。
ユーチューブは、人気の投稿者をさらに増やし、成長につなげようとしています。
そのために開いているのが、投稿する人向けの撮影技術などの講座です。
じゃあちょっと、再生してみてください。
超安全運転。
教習所の仮免みたいな。
音楽とダンスで盛り上がる人たち。
このようなイベントの生中継をしている動画サイトが、ニコニコ動画です。
2006年に始まったこのサービス。
有料会員230万人余り。
会費を支払ってでも、動画サイトに参加したいという、熱心な利用者が増えています。
東京・葛飾区の高校3年生、市川拓磨さんです。
小学生のころから、毎日のように利用しています。
市川さんの楽しみは、動画を見ながら、即座にコメントを打つことができる点です。
市川さんが今、熱中しているのは、自宅からの生中継。
カラオケを歌う自分の姿などを、そのまま配信するのです。
地獄の底からやって来た、エアギタリストこと、…だぜ。
こうした動画を配信するには、一般の会員とは別に、1か月当たりおよそ500円の会費を払って、有料会員になる必要があります。
市川さんは、十分、その価値があるといいます。
ニコニコ動画の売上高です。
市川さんのような有料会員の会費収入は、全体の75%。
有料会員の数も、この5年で4倍以上に増えています。
ニコニコ動画は、地方でも小規模なイベントをこまめに開催。
ネットの中だけでなく、実際に交流することで、ファンを定着させようとしているのです。
ネット動画を巡るビジネスが活気を帯びてきている中、店舗でのレンタルビデオ事業を展開する業界も、変革に対応しようとしています。
国内で1400余りのレンタルビデオ店、ツタヤを展開する、カルチュア・コンビニエンス・クラブ。
ネットを通じて、映画などを配信するサービスを、6年前に開始。
そのサービスの強化が、今後の成長の鍵を握ると考えています。
この日の会議では、サービスの認知度を、どう高めるかが話し合われました。
利用者を増やすために最近活用を始めたのが、この会社が発行するポイントカードの情報です。
今、5000万人が持っているこのカード。
買ったものの履歴など、膨大な情報、いわゆるビッグデータを活用して、その利用者が、関心を持ちそうな映画やドラマを勧めて、配信サービスの利用につなげようとしています。
私たちが気軽に楽しんでいるネットでの動画。
新たな市場が広がり、ビジネスチャンスと捉える企業の動きが活発になっています。
去年1年間の政治資金収支報告書を、総務省がきょう、公表しました。
政党本部別の収入はご覧のとおりです。
おととしの衆議院選挙で大きく議席を増やした自民党は、政党助成金が大幅に増えたことなどから、5年ぶりにトップになりました。
対照的なのが、民主党。
大きく議席を減らして、収入がおよそ100億円減少しました。
そして、合わせて3345の政党や政治団体の収入の総額は、1134億円で、2年連続で増加しました。
ところで、公表された各政治団体の収支報告書をNHKが調べたところ、いくつかの問題が明るみに出ました。
一部の政治団体には、飲食費の支出先として、カラオケ店、さらにはご覧のように、政治資金で、こういう店での会合はどうなんだろうといった記載もありました。
NHKは、去年の政治資金収支報告書のうち、今月21日の解散時点の、衆議院議員を含む388人の国会議員が関係する、558の政治団体の政治資金の使いみちを調べました。
中には、政治活動に必要なのかどうか、あいまいなケースもあります。
ホテルやレストランでの飲食を伴う会合など、飲食費の支出。
調査した団体の4割以上に当たる244団体、合わせて4億2000万円余りに上りました。
都心のホテルや高級レストランのほか、銀座、六本木などの高級クラブも利用していました。
赤坂のあるクラブでは、3つの政治団体が、37回にわたって、合わせて225万円を使っていました。
一部の政治団体の収支報告書には、いわゆるキャバクラや、カラオケ店などが、支出先として記載されています。
中には、水着の女性が接客する居酒屋や、女性のショーを売りにした店などで、会合を開いたと記載している団体も。
これらの議員の事務所では、議員本人は行っていないと話しています。
一方で、取材をした国会議員の中には、政治活動といえるかあいまいな部分もあるので、飲食を伴う会合には、政治資金を使わないようにしていると話す人もいました。
そして贈答品などへの支出。
日付は3月14日のホワイトデー。
バレンタインのお返しだったのでしょうか。
複数の団体が、チョコレートやお菓子を買っていました。
さくらんぼやサバ。
議員の地元の特産品や農産物を買うケースもありました。
さらに、交際費や渉外費などの名目での花代や香典、祝い金を含めると、飲食費や贈答品などへの支出は、政治活動費の8%に当たる、合わせておよそ5億4000万円に上ります。
線引きがあいまいな政治資金。
政治資金規正法は、国会議員が関係する政治団体は、弁護士や税理士などの監査を受けることを義務づけています。
しかし、政治活動の自由を確保するためとして、使いみちをチェックする仕組みにはなっていません。
専門家は次のように指摘します。
熊本県の阿蘇山では、きょうも噴火が続いています。
気象庁は、火口から1キロの範囲に立ち入らないよう、引き続き呼びかけています。
この阿蘇山、そしてことし9月の御嶽山の噴火と、火山の観測態勢に関心が集まる中、きょう、火山噴火予知連絡会の検討会が開かれました。
そして態勢の強化などに向けた、緊急の提言をまとめました。
噴火を続ける阿蘇山。
きょう、大規模な噴火が起きたことを想定した、毎年実施される訓練が行われました。
緊急車両が到着しました。
これから訓練が行われます。
誰かいませんか?誰かいませんか?
自治体や警察、消防、それに自衛隊のおよそ400人が参加しました。
けが人の搬送や捜索の手順を確認しました。
気象庁によりますと、きょう、噴煙は火口から200メートルほどの高さに上がりました。
気象庁はきのう、現地調査を行った結果、小規模から中規模の、ストロンボリ式噴火と呼ばれるマグマが関与した噴火が起きていたと発表。
噴火警戒レベルを、火口周辺の規制を示す2のままとして、噴石が飛ぶおそれのある、火口から1キロの範囲に立ち入らないよう呼びかけるとともに、引き続き、火山活動を注意深く監視しています。
相次ぐ火山の噴火。
小笠原諸島の西之島です。
1年余りにわたって噴火を続けています。
9月には御嶽山が、戦後最悪の火山災害になりました。
御嶽山の噴火を受けて開かれている、火山噴火予知連絡会の検討会です。
観測態勢の強化などに向けた緊急の提言をきょう、まとめました。
その1つが、24時間態勢で監視を行っている火山を増やすことです。
現在は、ご覧の47か所。
新たに3つの火山を加えるよう、検討すべきだとしています。
富山県の弥陀ヶ原。
青森県の八甲田山。
それに、青森と秋田の県境にある十和田です。
また、ほかの火山についても、噴火の兆候をいち早く捉えるため、観測機器を早期に整備することが必要だとしています。
一方で、観測態勢の強化を図るうえでの課題も。
その1つが、人材の不足です。
文部科学省によりますと、現在、国内の火山で、継続的に観測や研究に当たっている研究者は、合わせて80人程度しかいません。
全国に110ある活火山のうち、大学や研究機関が火山活動に関するなんらかの研究を行っているのは、6割ほどにとどまっています。
観測態勢を強化するうえで、研究者の育成など、人材の確保は大きな課題になっているのです。
火山の噴火について、研究者が長い間、身近で観測を続けて、事前に予測できたケースがあります。
平成12年に噴火した北海道の有珠山です。
有珠山のホームドクターとも呼ばれ、大学の有珠火山観測所で所長を務めていた岡田弘さんです。
山の異変の情報を、気象台や自治体と共有し、住民の避難につなげました。
その結果、一人も犠牲者は出ませんでした。
有珠山は、研究者の地道な観測などが効果を発揮したケースでした。
24時間態勢で監視を行うよう、きょう、提言がまとまった弥陀ヶ原のある富山県では。
こちら、富山大学です。
ことし相次いだ噴火を受けて、地元に火山の主治医を作ろうという動きが始まっています。
富山大学大学院で、火山の研究を行う石崎泰男准教授です。
主に、新潟県や群馬県などにある火山で、研究を進めてきました。
弥陀ヶ原については。
石崎准教授は、これまでは予算が確保できず、弥陀ヶ原について、本格的な研究ができなかったといいます。
地元にある火山の研究を積極的に進めたい。
御嶽山の噴火を受けて、石崎准教授は改めて先月末に、大学に予算を申請。
今後、研究することができるようになったということです。
今後の研究では、空から弥陀ヶ原の地表の温度を測定。
噴火につながる動きがないか、研究を続けていきたいと話します。
平成12年の有珠山のように、事前に予測できた例があるというのは、心強いですけれども、それは一部にとどまっていることなんですね。
そうなんですね。
噴火を十分に予測できるだけの知見が確立されているわけではないということなんです。
観測態勢の強化、そして危険を察知した場合の情報伝達、避難の徹底と、総合的な対策で事に当たっていかなければならないのが、火山列島、日本の宿命ということになります。
さて、衆議院選挙の公示が来週火曜日に迫りました。
今回は、去年の参議院選挙でインターネットを使った選挙運動が解禁されてから初めてとなる衆議院選挙です。
これまで選挙期間中、政党や候補者は、街頭での演説やビラ配りなどを中心に、選挙運動を行ってきました。
こうした活動に加えて、ネット選挙の解禁を受け、ホームページやブログ、それにツイッターやフェイスブックといったSNSなどを使って、活動できるようになります。
インターネットは、今回の選挙にどのように活用されるのでしょうか。
東京・千代田区のインターネット関連企業です。
来週の公示を前にして、皆さん、作業に追われています。
国会議員、地方議員合わせておよそ200人のネット戦略の相談に乗っているこの企業。
立候補予定者から、ホームページの作成や、変更の依頼が相次いでいます。
多くの人は、演説など、予定の連絡にネットを活用しています。
刻一刻、状況が変わる選挙活動。
その最新情報を、有権者に即座に提供するためです。
インターネットを使った選挙運動は、去年7月の参議院選挙から始まりました。
候補者などが発信するネットの情報。
皆さん、どれぐらい触れているでしょうか。
有権者へのネットの影響は、どれほどあるのか。
東京大学のグループは、去年の参議院選挙を検証しました。
首都圏に住むおよそ1500人を対象にアンケートを実施。
公示前と投票直後に、ある政党のイメージについて質問した結果です。
ビジョンがある、党首にリーダーシップがあるといった項目で、どれも選挙の前後で、ほとんど変化はありませんでした。
またNHKでは、去年の参議院選挙の期間中、各党の党首や候補者による、ツイッターの投稿に含まれる単語を分析しました。
円の大きさは、それぞれの単語が書き込まれた回数の多さを表しています。
その結果、最も多かったのは街頭演説で、次いでスタッフ、ありがとうといった単語が上位を占めました。
ツイッターでは、演説などの日程の告知や運動の紹介と比べて、政策の発信は、あまりなされなかったことがうかがえました。
こうした中、有権者側からは、ネットを政策を知る場にしようという動きも。
若者に政治参加を促す取り組みを行うNPOです。
こちらですよね。
ことし2月の東京都知事選挙で、候補者へのネット上の質問会を初めて企画。
政策などについての質問を投げかけ、答えを求めました。
およそ3000の質問が寄せられました。
今回の衆議院選挙では、各党代表者への質問会を予定している原田さん。
きょう、大手インターネット企業に向かいました。
この企業は、1日平均およそ20億回見られるサイトを運営しています。
質問会を共同で企画することで、幅広い人に参加してもらえると考えたのです。
さらに、別のネット企業が、質問会と連動した生番組も制作。
ネットの力を活用し、有権者の判断材料にしたいと考えています。
質問会を、NPOと共同企画しているインターネット企業によりますと、ネット上の議論というのは、参加者が多くなればなるほど、より真剣に、熟慮した議論が行われる傾向があるということなんです。
発展途上のこの新しいツール。
生かすも生かさないも、有権者の側に負うものが大きそうです。
衆議院選挙、各党の公約が出そろいました。
新党改革はきょう、衆議院選挙の公約を発表。
公約では、消費税率の引き上げを延期して、アベノミクスを推進するという、安倍総理大臣の判断を支持するとしています。
その上で、家庭を重視した経済政策、家庭ノミクスを実施して、安倍政権の成長戦略を補強するとしています。
一方、原発を巡っては、再稼働を推進する政府の方針を、受け入れることはできないとしています。
今月23日までの1週間に、全国およそ5000の医療機関から報告された、インフルエンザの患者数。
前の週の2.6倍に当たる4619人となり、1医療機関当たりの患者数が、全国の流行入りの目安とされる1に迫りました。
インフルエンザの流行入りは、去年は12月27日でしたが、ことしは3週間ほど早い、来週になると見込まれるということです。
国立感染症研究所の砂川富正室長は、流行の立ち上がりが早く、早めの対策が必要だ。
本格的な流行になる前に、ワクチン接種や、手洗いなどを徹底してほしいと呼びかけています。
朝日新聞社が、東京電力福島第一原子力発電所の元所長の証言記録、いわゆる吉田調書を巡る記事を取り消した問題。
朝日新聞社はきょう、記事を出稿した特別報道部の市川誠一前部長を停職1か月、当時の報道局長ら3人をそれぞれ停職2週間、記事を書いた記者2人をそれぞれ減給の処分にすると発表しました。
朝日新聞社の西村陽一編集担当取締役は、改めておわびするとともに、今回の事態を非常に重い教訓と受け止め、信頼を得られるよう、全力で努めてまいりますというコメントを出しました。
4年前、世界で初めて、小惑星の微粒子を地球に持ち帰った日本の探査機はやぶさの後継機、はやぶさ2。
あさって、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられる予定でしたが、来月1日以降に延期されました。
打ち上げの時間帯に、発射場周辺で、雷が起きやすい雲の発生が予想されるためだということです。
打ち上げを担当する、JAXA・宇宙航空研究開発機構と三菱重工業は、今後の天候を見極めたうえで、新たな打ち上げ日時を決めることにしています。
子どもが犠牲になる事件が後を絶たない児童虐待の問題。
厚生労働省は、虐待の防止対策を強化するための提言をまとめました。
生活環境や精神状態が不安定な妊婦や保護者を見つけた場合、医療機関と行政などが情報を共有する仕組みを作って、役割分担を明確に定め、児童相談所の職員を増やして、専門性を高める研修を行うなどとしています。
厚生労働省は、この提言を、虐待の防止策を話し合う政府の会合に報告し、具体的な検討を進めることにしています。
さあ、気象キャスターの井田さん。
紅葉のちょっと意外な楽しみ方を見つけてきました。
東京・昭和記念公園に来ました。
木によっては、まだまだ紅葉、見頃なんですけれども、足元見てください。
落ちた葉も、また美しいですよね。
赤や黄色など、一面に広がる落ち葉のじゅうたん。
この時期ならではの楽しみ方を教えてもらいました。
落ち葉を使った絵作りをしている、太田隆司さんです。
同じ色や形の落ち葉は、一つとしてありません。
組み合わせてみると。
猫ちゃんですね。
思い思いに、葉や木の実を拾い集めます。
どんなものが出来たかな?ウサギに、恐竜。
そして猫。
落ち葉にいろんな表情が生まれました。
そして、私の作品はというと。
何に見える?
にゃあにゃあ?
猫ちゃんかな?エビさんなんだけど。
えー?エビです。
しかも伊勢エビです。
ここが胴体で、これ、脚ですね。
私にはそう見えました。
大きさは伝わってくるんですけど。
カエデを使ったところが、おもしろいですね。
ありがとうございます。
子どもたちの作品もすごく温かい色合いでしたよね。
そうですね。
こんなにまじまじと葉を見たことなかったですけれども、虫が食べた穴さえも、これ、個性なんですよね。
全部がアートになっていくという楽しさがありました。
この時期ならではの、本当に、こんなにたくさんの色や形がある落ち葉、この季節だけなので、ぜひちょっと、足元も見て、季節を感じてほしいなと思いました。
あすは全国的に雨が降りそうです。
雨雲の様子を見ますと、沖縄から九州、中国、四国で今、雨が降っています。
このあと見ていくと、東へと進んでいきまして、あした朝の時間帯には、紀伊半島付近、活発な雨雲がかかってきそうです。
そしてそのあとさらに、東へ進んでいきます。
昼ごろには静岡付近、そして夕方ごろは、関東の沿岸でも強まってきそうですね。
夜になると、雨雲は抜けていきそうです。
では、天気図を見ていきましょう。
雨を降らせる理由は、低気圧と前線です。
東へ進んでくるでしょう。
詳しく見ていきます。
低気圧や前線に向かって、湿った空気が流れ込んできます。
そして上空の寒気も強まってきますので、大気の状態が不安定となるですね。
西日本、東日本では、局地的に激しい雨が降りそうです。
落雷や突風などにも注意をしてください。
各地の天気と気温を詳しく見ていきます。
あす土曜日です。
九州や中国、四国では朝にかけて、近畿地方では午前中にかけて、そして東海から東北では、夕方まで傘があったほうがよさそうですね。
西日本、東日本では、激しい雨、落雷や突風にも注意をしてください。
そして日曜日です。
日曜日はいったん晴れる所もあるんですけれども、また九州、中国、四国では、午後から傘が必要となってきそうですね。
天気の移り変わり、速いですから、お出かけのときには、最新の情報、確かめてください。
気象情報でした。
自分がやってきたことに対して、否定はしたくない。
さあ、NHK杯の情報も盛りだくさんです。
再び、廣瀬さんです。
そのフィギュアスケートNHK杯。
冒頭にもご紹介しましたが、3週間前にけがをしながら、出場を決めた羽生結弦選手。
注目の前半、ショートプログラムは5位と悔しいスタートとなりました。
ここに立てて、素直にうれしい。
羽生は気持ちを込めてリンクに立ちました。
冒頭の4回転ジャンプ。
少し回転が遅かったと転倒。
さらに後半の連続ジャンプも失敗します。
それでも手先まで行き届いた表現力は、さすがの内容でした。
ジャンプの失敗が響き、羽生は5位。
悔しさをばねに、巻き返しを目指します。
無良崇人は、カナダ大会で優勝し、プレッシャーを感じていました。
やるしかないと、腹をくくった4回転ジャンプ。
持ち味の力強い跳躍でした。
ステップでは、観客の拍手も味方につけます。
無良は自己ベストをマークし、トップに立ちました。
村上大介は、アメリカで練習を積む23歳です。
こちらも大技で見せます。
練習から調子がよかったと、4回転ジャンプを完璧に決めました。
村上も自己ベストをマーク。
3位につけました。
トップの無良選手、力強い演技。
今シーズン、好調さ伝わってくるようなすばらしい演技でした。
そして羽生選手、気になるけがの影響について聞かれました。
回復はしているし、4回転ジャンプを跳んでるときのフォーム事態は悪くないと振り返っていました。
女子シングルでは、日本女子のけん引役として期待される、20歳の村上佳菜子選手が、会心の演技を見せました。
手が震えたと、村上は緊張からのスタートでした。
得意の連続ジャンプ。
2つ目が惜しくも回転不足に。
それでも終盤のステップ。
しなやかな滑りで、最高レベルの評価。
表現力も発揮しました。
最後はこの表情。
村上は3位、トップにおよそ4点差で、逆転優勝を狙います。
今シーズン好調の宮原知子。
高い技術を持つ16歳です。
緊張したが、気持ちよく滑れたと、大きなミスなく、安定していました。
宮原は、4位から表彰台を目指します。
ペアは、高橋成美と木原龍一。
コンビを組んで2年目です。
ジャンプで高橋が転倒します。
しかし、2人は軽快な音楽に乗って、息を合わせました。
最下位の7位から、上位を目指します。
ゴルフの国内男子は残り2試合。
賞金王争いでトップに立つ、小田孔明選手が、スコアを伸ばしました。
小田はこの大会、過去2回優勝。
相性のいいコースで力を発揮しました。
後半最初の10番パー5の第3打。
イーグルとなりました。
あれで流れに乗れたと小田。
最終18番パー5の第2打。
残り250ヤードから2オンを狙いました。
イーグルパット。
外しましたが、小田はバーディーで締めくくり、3位に浮上。
初の賞金王に向け、決勝ラウンドに臨みます。
中学1年生で出場した三田。
きょうはバーディーを2つ奪いましたが、予選通過はなりませんでした。
サッカーJ1は、残り2試合。
優勝争いとともに、個人タイトル争いも大詰めです。
こちら、サガン鳥栖のストライカー、豊田陽平選手。
現在15ゴールで、得点ランキングはトップタイ。
初のJ1得点王に挑みます。
豊田はフリーになっている。
落とした、シュート!
きた!
すごい。
豊田選手は、高さと体の強さを武器に、ここ3シーズンで、J1最多の54ゴール。
昇格3年目のサガンを、優勝争いに導く原動力になっています。
これはもう、嫌やな、まじで嫌。
ことし5月、豊田選手にとって大きな出来事がありました。
ワールドカップブラジル大会のメンバー発表です。
大久保、入った。
じゃあ、ないかな。
代表には選ばれませんでした。
それでも、ファンの人たちには、こんなメッセージを発信しました。
しかし、その後、結果が出なくなりました。
リーグ戦10試合で2得点。
1度は首位に立ったチームも、順位を落としました。
そんな中、豊田選手が心がけたのは、気持ちの切り替えです。
チャンスを逃しても、諦めず、次に向かう。
ストライカーとして貫いてきた信念でした。
6試合ノーゴールで迎えた試合。
豊田選手に決定的なチャンスが訪れます。
一度は防がれたものの、気持ちを切り替え、もう一度狙いました。
このゴールが、再び得点を積み重ねていく大きなきっかけになりました。
ワールドカップに出られなかった悔しさを忘れない豊田選手。
今、初めてのJ1得点王をしっかりと見据えています。
失いそうになった自信をみずから奮い立たせて、生まれたのがあのゴール。
アギーレ監督の下、日本代表に豊田選手、戻りました。
そして代表としての初ゴールも決めています。
あす、豊田選手のサガンは、優勝がかかる首位レッズと対戦するんですね。
実は去年も同じ時期に、レッズと対戦をして、そのとき、豊田選手、ハットトリックを決めているんです。
なので、得点王に近づくゴールを決めて、チームの優勝にも望みをつなげられるのか。
豊田選手に大注目のあすの試合です。
2014/11/28(金) 21:00〜22:00
NHK総合1・神戸
ニュースウオッチ9▽羽生結弦・大会出場への決意の裏に何が…注目の演技は?[二][字]
▽羽生結弦・大会出場への決意の裏に何が…注目の演技は?▽拡大するネット動画ビジネス最前線▽政治資金収支報告書・飲食費や贈答品などへの支出が5億4000万円に…
詳細情報
番組内容
【キャスター】大越健介,井上あさひ,【スポーツキャスター】廣瀬智美,【気象キャスター】井田寛子
出演者
【キャスター】大越健介,井上あさひ,【スポーツキャスター】廣瀬智美,【気象キャスター】井田寛子
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 天気
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