探検バクモン「笑ゥ80歳の“まんが道”」 2014.11.29


さあ今日はもう都庁からですからね。
東京。
久々ですね東京は。
割と近場で今日は。
今日私はサヘル捜査である。
サヘル捜査?捜査員である捜査員?捜査員です。
というのもですね…あっ!
その人物とは?
(田中)目立ち過ぎですよ。
おっと!あっハットリくんだ!
ハットリくん?…ではなくターゲットはその生みの親
「フランケンだ。
それからこいつがオオカミ男」。
誰もが知る名作の数々を描き続けてきた
「ハ〜ッハッハッハッ」。
作品数130以上。
累計発行部数は多すぎて計測不能。
まさに生きる伝説。
その名は藤子不二雄。
御年80歳。
むろん今も現役
(サヘル)なぜ名作を量産できるのか。
その謎をですねお2人にちゃんと調査してもらいたい。
調査してくれるかな?いいとも!ニン!いやいやおかしいでしょ。
何だか分かんないよ。

秘密のアトリエにいざ潜入!
(田中)ね!
ご存じオバケのQ太郎。
およそ半世紀門番を務めるベテランだ
(田中)開きました。
あハットリくんどうも。
ハットリくんもういた先に。
あ〜ハットリくん。
(田中)いいですかお邪魔します。
すごいすごい。
すごいよいっぱい何か…あどうもどうも!お久しぶりでございます!どうも!ご無沙汰しております。
どうもどうも。
どうもご苦労さまです。
この方でございます。
藤子不二雄先生でございます。
なんと「鉄腕アトム」のを着てるという。
(サヘル)いいんでしょうか。
手塚先生の成り代わりで。
いきなりおちゃめなお出迎え。
生きる伝説は何だかとってもキュートだぞ
分かりました。
よろしくお願いします。
(田中)変なところあるんですか?変なところいろいろありそうだから先生の場合結構。
変なものを見つけちゃうかも?いざ調査開始
本邦初公開です。
本邦初公開!
原稿や資料でいっぱいのアトリエ。
さあどこから行こうかな?決まった!の仕事机だ
うわ!これでもホントになかなか公開されないところに。
ちゃんとねガードしてねここへ僕が入ると密室へ入ったようにして立ち入らせないようにして。
一応ここについたてというかね。
(サヘル)こちらになりますけども。
(田中)うわ〜すごいな!見て下さい。
これ今描いてるコミックスクエアっていう雑誌でね。
「PARマンの情熱的な日々」っていうのを描いてるんですけど。
これ今までまんがの主人公いたんですけど今度僕がね自分が主人公になっていろんなことをやるという。
それも実際自分が行動したことを読者に見てもらうというね。
これは…こうやって描いてくんです。
(田中)あ〜描いてますね。
すごいな。
80歳の今も週5日机に向かうという。
そのペン遣いは健在だ
(サヘル)速い。
躊躇する事なく行かれるんですね。
魔法のようです。
(田中)すごいな〜やっぱり。
この時描いていたのは身の回りで起きた出来事を綴る月刊誌用のコミックエッセー
主人公は自分自身。
風呂上がりのビールのうまさ。
大けがをしたことなど思わずニヤリとしてしまう作風はまさに藤子不二雄
ここで発見!
「プロゴルファー猿」を。
「猿」の時に作ったんですよ。
ほら!ドライバー。
全くパーシモンで「猿」のドライバー。
ミズノでね作ってもらって。
えミズノで作ったんですか!「こんなことで諦めたりせんで!」。
木製ドライバーといえばの代表作「プロゴルファー猿」

広がる世界は猿自身とボールだけであった
」。
なんとメーカーと協力して完全再現してしまった
更に!
これがすごいんです。
(田中)ヌンチャク型の。
あ〜。
「タ〜!」。
調査は続く。
壁に貼られた写真。
あっこれは!
(田中)トキワ荘時代ですか?トキワ荘の。
あ〜すごい貴重だ。
最初にねファンレター出して頂いたファンレターの返事のコピーなんです。
(田中)ファンレターの返事!こんな書き方!
(田中)かっこいい!これ。
熱烈な手塚ファンだったが高校時代相棒の藤子・F・不二雄と送ったファンレターの返信だ
高校生のファンにこんな凝った手紙を頂いたってことがうれしくてね。
そこには2人への激励の言葉が
(田中)そしてこちらの写真も。
これはトキワ荘のメンバーの写真ですね。
20代駆け出しのころを過ごしたトキワ荘での貴重な1枚
ここでは後に「バカボン」を生んだ赤塚不二夫や「仮面ライダー」を生んだ石ノ森章太郎らと切磋琢磨の日々を送った
でも奇跡だよ。
(田中)これ奇跡なんですよね。
日本のね文化の一番奇跡と言われているね。
ああいう時によくこういう若者がアパートに集まってきたというのは本当に不思議な。
(田中)今のその世界で日本のアニメーションがこんだけまたっていうのの元はここがなかったら…今のまんが家さんでも時代がもうちょっと早く生まれてここにいたかったっていう人はいっぱいいるでしょうね。
130を超える藤子不二雄の作品。
その特徴はジャンルの幅広さにある
ギャグまんがにブラックユーモア。
恋愛モノに伝記モノ。
なぜこんな離れ業が可能だったのか?
代表作ちょっとこちらにたくさんあるんですけどまとめてみました。
(田中)みんな国民的まんがで知らない人はいないですからね。
「ドラえもん」すごく人気あるけど…もう圧倒的にQちゃん。
爆笑問題も溺愛する「オバケのQ太郎」
平凡な少年正ちゃんが遊んでいる最中に見つけた不思議な卵
そこから生まれたのがドジでまぬけなオバケのQ太郎だ
正ちゃんの家に居候を始めたQちゃんは決まって珍騒動を巻き起こす
この作品は盟友藤子・F・不二雄と共にたどった「まんが道」にあって大きな意味があった
手塚先生のファンからスタートしてますから……と思った時に転換したのがこの「オバケのQ太郎」とか「ハットリくん」とかこういう路線へ行ったんですよね。
これがでも全ての藤子作品の基本という感じがしますね。
少年の家に居候でへんてこりんなあれが来てっていう。
「だったら兄弟げんかなんかしなけりゃいいだろ!」。
「オバQ」の新しさは子供の日常を舞台にした点にあった。
身近に思える世界で巻き起こるドタバタギャグは子供の心をわしづかみにした。
独自のスタイルを確立した2人はやがて別々の道を歩み始める
Fは日常にSFの要素を取り入れ「パーマン」「ドラえもん」「キテレツ大百科」を
は自分が愛する裏世界の住人を登場させるように
「よかったでがんすね」。
「よかったでざます」。
怪物
「ん!待たれい!シャシャシャシャシャ」。
そして忍者
(ヒンディー語で)
の作戦は大成功。
生み出したキャラクターたちは世界中の人々に受け入れられた
「私の名は喪黒福造」。
の創作意欲は更に加速する
「ハァ…あ!」。
「こんばんは。
またお会いしましたね。
私喪黒福造と申します」。
「笑ゥせぇるすまん」。
黒服の男が人の心の隙間に入り込み破滅へいざなうブラックユーモア作品だ
「それじゃあどうですかな。
あなたの変身をもっと完全なものにしてみませんか?」。
「ハ〜ッハッハッハッ」。
「あ〜っ!」。
「笑ゥせぇるすまん」私見てました。
大好きです。
再放送だと思うんですけども。
多分私が日本に来て埼玉に住んでいた時に5時台に再放送。
印象にすごい残っていて大好きなんです私。
すごい変な終わり方ありましたよね。
あったあった。
これ逆に怖いんだよね。
怖かったね。
ちょうどこれがね1968年っていうと僕が…僕のパートナーだった藤本君っていう人は本当にずっと純真な心を持ってますから30代も40代も「ドラえもん」描けたけど…お酒飲みだしたりねいろいろ遊びだすとちょっとこのまま子供まんがまあ技術的には描けるけどちょっと僕は向いてないんじゃないかと思ってね…
以後は誰にもまねできない独自の道を歩み始める
そうしたら僕の知り合いの先輩のTBSの今井さんという人がね「ちょっとアビちゃんねゴルフやった方がおもしろいよ。
明日行こう」って言ってねその次の日ですよ。
あそうなんですか!毎日。
奥さんに「気が狂ったの?」って言われたほど凝っちゃってね。
「いやゴルフはねドライバーで300ヤード飛ばす。
パットで何十ヤード一発で」ってルールもヘチマもなくね…私ちょっともう一つ気になるのがですねこの…。
「少年時代」?そうです。
これが一体どのように生まれたのか。
「まんがの枠をこえる作品」というふうにあるんですけれども…そうです。
こっちありきです。
これ25年前ですから映画。
相手にしてくれない。

(「少年時代」)
ご存じでしたか?井上陽水の名曲「少年時代」は映画「少年時代」の主題歌。
そしてこの映画のプロデューサーがなのだ
戦時中の疎開先で出会った少年との友情そして葛藤を描いたこの作品はその年の映画賞を総なめにした
「どうだ気持ちいいだろ」。
「ああ」。
僕は映画は子供のころから好きで本当は…映画っていうのは大変な失敗したらえらい損害を受けるんでね一緒の時はやらなかったんで。
…ということを思いついたんですよ。
その名曲は映画化の時に?ええそうです。
僕陽水氏とは長いつきあいでね手紙書いて原作の小説と僕のまんが付けて「映画作りたいんであなたにぜひ主題曲を」って言ったら返事来たの。
「安孫子さんが詞を書いたら曲を作る」って来たから僕…出来たら…どういうことなの!?それは何なんですかね?そうしたらうまいこと言ってね…
これが作詞の「少年時代」。
陽水さんもう一曲どうですか?
あんまり基準ってないですね。
その時自分がおもしろがって描くということが一番でね。
おもしろがる。
自分でワクワクしてね他の人が全く描いてない……ということが一番大事なんで。
でもおもしろがるっていうのはそれがなかなか難しいですよね。
だんだんおもしろいことがなくなってくるんですよ。
で仕事になっちゃったりすると。
ましてやね。
仕事をおもしろがるというのは非常に難しいことですけど。
僕の場合…
話を聞くかぎりまさに自由奔放な。
でもそれだけじゃ半世紀以上も現役を続けられるはずがない。
更に調査
こちらの方は?彼はね佐藤君って言ってもう何十年間僕のチーフをやってくれてる。
30年来の?30年以上ですね。
太っちゃいましたね。
彼がいないと僕は仕事にならないんで。
厳しいですか?先生は。
厳しいですよ。
そうなんですか。
自分は飲みに行っちゃうんでしょ。
いやいやバカなこと言わないで。
うまいこと言うね。
全くそのとおり。
そんなこと聞かないでよ。
言っちゃっていいんですか?仕事のことなんですけど自分がもう…1回そこで終わりにしてからもう自分がもう一歩仕事をするまでやめないっていう仕事の話を聞いて…え〜っ!うまいこと言うね。
全くそのとおり。
先生今80でしょ?ちょうどね今年。
僕昭和9年の3月10日の生まれで80のおじいさんになったんです。
いやでも若い。
元気。
ね。
もう自分でびっくりしてますよ。
それでこれだけ80になってもお元気で。
何が何だか分かんないね。
すごいですよね。
まんが界の生きる伝説藤子不二雄。
最後にこの人について聞くことに
超お宝があるんですよ。
今日はちょっとそれを見させて頂けるということで。
うわ〜!人生を決めたというこれはどういったものでしょうか?子供たちに回してね。
これは不思議な本でね上から最後までね読者のあれまで広告まで全部2人で書いてます。
(田中)あ〜これ広告!広告。
読者欄も。
(サヘル)お2人の手書きですよね。
全部手書き。
(田中)すごい!ただもんじゃないよね。
小説もみんな。
(田中)これいくつの時ですか?だから高校2年生ですね。
高校2年生で!
(サヘル)すごい!
藤子・F・不二雄と共作した雑誌「少太陽」。
後にヒットを連発する2人の原点となったという
全174ページにわたってさまざまな技法の絵やまんが文章が書き込まれている
こちらは手塚まんがを模したもの
どのページにもまんがへの愛があふれている
生まれ育った雪深い富山の地で2人はいつの日かまんが家として共に活躍しようという夢を抱き完全に独力でこの雑誌を書き上げた
もちろんもちろん。
それが何かワクワクする。
そんな楽しいことないですよね。
そうそう。
楽しいんですよね。
これも…
(田中)そうなんですねぇ。
この翌年2人はコンビでプロデビュー。
以来33年にわたり長く険しい「まんが道」を二人三脚で歩み続けた
「生みの苦しみ」みたいなことを皆さんね。
まんが家さんは結構それでノイローゼになる人多いもんね。
多いです。
だからそういう意味ではね…「これは描き直さないと何とか」って言ってると…と言って行っちゃった。
僕は「え〜っ!」と思って…大変ですね。
謝って。
それで僕らは…2人で「あいつはワシらのまんが分からないな」と思うとすごい気が晴れるんですよ。
2人でいたからこその強みというか。
どこか何かボロクソに。
テレビのプロデューサーが。
ホントにひどかったなあのNHKのプロデューサー。
「2度と出るかNHK!」なんて言ったけどねあの時は。
結構俺らずっとレギュラーやってますけど。
そりゃそうだ。
2人だとねそう言ってるうちに気持ちが何か「映画でも見に行こうか。
そのうちに誰かワシらのまんがをわかる者が来るだろう」と言ってるとね非常に気楽になる。
そういう意味での利点っていうのは多かったですね。
先生にとっても…僕はだから3つの出会いがあって…
(サヘル)では調査報告お願い致します。
今日はですね何と言ってももう理屈抜きにね先生のねすごさねタフさ。
この人はねオバケです。
ということで「オバ」。
オバ!なるほど!オバですね。
ありがとうございます。
まさにそうです。
オバケの太郎。
オバケの太郎です本当に。
今度は太郎で。
それに尽きますよ。
バイタリティー興味とかね素直に好きなことに。
びっくりしました。
信じられないですよ。
お2人に。
(サヘル)すごい!
(田中)ありがとうございます!これは!ありがとうございます!うわうれしい!こりゃすごい。
うわ〜最高ですね!
(オープニングテーマ「GLORYDAYS」)2014/11/29(土) 01:45〜02:10
NHK総合1・神戸
探検バクモン「笑ゥ80歳の“まんが道”」[解][字][再]

オバQ、怪物くん、笑ゥせぇるすまん。まんが界の生きる伝説=藤子不二雄Aを直撃!スタジオには、伝説のお宝満載!名作誕生秘話とFへの想いに爆問も心酔!

詳細情報
番組内容
まんが界の“怪物くん”=80歳の現役まんが家・藤子不二雄Aに迫る!生みだした総作品数130以上。名作量産のナゾを探るため“藤子スタジオ”に潜入!80歳にして衰えぬペンさばきに一同嘆息!「オバQ」「怪物くん」「笑ゥせぇるすまん」…名作誕生の裏にあるAの哲学とは!?そして語られる藤子・F・不二雄との日々。初共作「少太陽」に一同驚がく。そのコンビ論に爆笑問題も己の過去を語り出す。
出演者
【ゲスト】藤子不二雄A,【司会】爆笑問題(太田光・田中裕二),【語り】木村昴

ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
バラエティ – トークバラエティ
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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