（オープニングテーマ「ＧＬＯＲＹＤＡＹＳ」）・「さぁ夜が明けた今旅立ちの時」・「笑顔勇気突っ走ってくぜＧＬＯＲＹＤＡＹＳ！」・「ＹｏｕｒｅａｄｙｏｒｎｏｔＲｅａｄｙｏｒｎｏｔＧｏ！！！」・「引き返せない旅はノンフィクション」・「ＹｏｕｒｅａｄｙｏｒｎｏｔＲｅａｄｙｏｒｎｏｔＧｏ！！！」・「待ったなし本番よーいアクション」・「風に吹かれ戸惑う事も涙に暮れる夜だって」・「それはそれできっと悪い事じゃない
（悪くない）」・「まるでバネの力みたいに」・「深く沈めば沈むほど」・「高く飛べるんだ」・「はるか先へと向かい地平線を目指そうＲｉｓｉｎｇｓｕｎ」・「あの朝日に手をかざして」・「同じ想いが呼んだこの出会い」・「もう一人じゃないね」・「だから僕達は今輝きの旅」・「笑顔勇気突っ走ってくぜＧＬＯＲＹＤＡＹＳ！」秦国と魏国との激戦の中で再び対峙した信と輪虎。
限界を越え己の道を貫き通すのは果たしてどちらか？２人の熱き思いが今火花を散らす。
（廉頗）さっさと降りてこい！一騎打ちでカタをつけるぞ！こっちは素手でもかまわんぞォォ！
（馬令）…殿…。
（蒙）人のおちょくり方も変わっておらぬわ。
心の声
（蒙）だがそれはそれでうれしいわィ。
（蒙）よし始めるぞ！
（馬令）ハハ！配置につけっ！
（兵達）オオ〜！
（兵）全兵を呼べェ！
（兵）急げェ〜！乗り悪し…。
ヌハハハハ。
フッフフフ〜。
（ざわめき）
（蒙兵）ぐ…。
やはり廉頗１人ではなかった。
（蒙兵）そりゃそうだろう。
（蒙兵）くどうなってんだこれは…！大将とその幕僚からなる「本営」の最大の目的にして責務とはその戦いの「全体図」を描き切り自軍を勝利に導く事である。
そして双方の描いたその設計図のつくりは共通する部分もあった。
蒙と廉頗敵同士でありながらも２人の心は極めて近く寄り添っていたのである。
心の声
（蒙）…わしが描いた今回の戦の全体図…。
本軍である中央軍をあえて盾とし廉頗の中央軍の攻撃をまずは徹底的に受け止める。
そして…その間に強力な攻撃力を持つ桓騎王翦の両副将を攻撃の主軸とし左右から進撃。
相対する魏国軍を撃破しそのまま本陣を狙う。
（廉頗）フン…。
心の声
（廉頗）…我が魏国軍の攻撃の主力はあくまでも中央の輪虎軍。
だが左右の軍を敵副将達に当たらせ撃破もしくは押し込みを謀る。
そしてそのまま蒙本陣に回り込む。
心の声
（蒙）つまり…。
（廉頗）中央左右と心の声３つの戦場から組み立てる。
心の声
（蒙）…同じ戦略…。
心の声
（廉頗）まあこれは誰でも思い至る事。
だが問題はここからだ。
心の声
（蒙）その対応は分かれた。
わしは「守り」に徹するように命じた。
心の声
（廉頗）わしは「攻め」に出た。
そして勝った。
…当然じゃ。
心の声
（廉頗）玄峰は早々に散ったもののそのあとに介子坊の軍が押し寄せた。
潰し合いに入って秦国軍の主力の一方桓騎軍は沈黙した。
それだけでもこちらは優勢。
そして何よりも戦局を大きく傾かせたのは右の戦場だったな。
…わし直属の軍が出た事で王翦軍は後方深くに後退。
否逃げていきおった。
蒙よ。
さすがにこれは大誤算ではなかったのか？頼りのもう片方の主軸が機能を失ったうえにわしに本陣背後を突かせてしまったのだからな。
わしが白亀西に大将を譲ったのもこの図を初めから思い描いていたからだ。
あとは輪虎が中央を突破すればいい。
わしは背後を突く。
前後から挟み撃ちで本陣を落とすだけだ。
ハハハハハッ。
ん…？
（蒙）フォッフォッフォッ。
うろたえる事はない。
奴の前ではいつでもわしは「敗者」だ。
（馬公）殿…？本陣の全軍を後ろに回せ。
ぜっ全軍を！？しかしそれでは正面の中央軍が抜かれた時の手立てが…。
かまわぬ。
（兵）急げ〜！
（兵）こっちだ！心の声
（蒙）廉頗よお主に負け続けたわしじゃ。
こうなる事も予想はしていた。
予想ができたという事は…「対処」ができるという事じゃ。
そして…この砦こそはお主を討つためだけに築いたいわば…蒙流対廉頗迎撃布陣！フン。
（従者Ａ）…裏側にこれほどの準備を…？
（従者Ｂ）守備偏重でスキが少ないとは聞いていたがな。
（従者Ｃ）…んん？いやちょっと待て。
ハハハハ。
よく見ろあの砦。
（従者Ｂ）…ああ。
何とも不格好で無駄が多い。
心の声
（廉頗）いや…これは悪くない…。
凡人なりに多少は練ってあるではないか蒙！
（蒙）当たり前じゃ。
心の声長年考えに考えを重ねた布陣じゃ。
いつの日かお主と戦うはめになった時お主を討ち取るためにな。
（廉頗）フゥム…。
心の声これは一筋縄ではいかんのォ。
騎馬が多すぎる半数を馬から降ろせ。
（兵Ａ）ハハ！弓隊をいつものように。
盾兵を前に出して矢を受けさせろ。
（兵Ｂ）ハハ！心の声
（廉頗）さァていくぞ蒙。
その首この手でたたき落としてくれる。
（李充）あっ！敵が動き出したぞ！
（馬令）廉頗はどこから攻めてくる！？
（郭叫）殿っ…！心の声
（蒙）来てみよ廉頗。
この砦に入らば死ぬのはお主だ！
（壁）周囲の警戒を怠るな。
我々同様この辺りをさまよっている敵兵がいるぞ。
（兵達）ハハ！心の声
（壁）しんがりの役は果たしたが王翦本隊とはぐれたうえに道にも迷った…。
他の隊も吸収しそれなりの戦力は残っている。
早く前線に復帰せねば…。
（壁の従者）…ん？壁様あれは…！ん…？心の声
（壁）蒙将軍の本陣！？こんな所まで迷って来てしまったのか。
（喚声）…ん！？
（喚声）心の声
（壁）ま…まさか敵に迫られているのか！？
（廉頗兵達）オオオオ！
（喚声）ウ〜ム…。
（郭叫）あっ！廉頗が動いたぞ！
（兵）たっ隊長ォっ！廉頗がこちらにっ！
（隊長）あっ慌てるなっ！フッバカめ！かかりおったな廉頗！…え？矢の雨を避けるため端から攻めるは定石。
だからあらかじめ側面の林に弓隊を隠している。
正面と側面から矢を受ければいかに廉頗とてひとたまりもない。
ワハハハ！さすが伝説の武将廉頗！すでに戦が古いわ！射てェェい！な…！？
（悲鳴）
（隊長）きっ気は確かか！？なぜ味方に矢を打ち込むっ！？
（李充）殿これは一体っ！？
（蒙）側面の林は既に敵の手に落ちたのじゃ。
ひィィ！ヌアアアアア！ヌオオオオ！
（悲鳴）
（李充）れっ廉頗があっさりと…。
（他側近）一段目が抜かれるぞ！
（他側近）右の端もやられたっ！殿っ…！案ずるな。
この砦の恐ろしいのはここからじゃ。
（廉頗軍兵Ａ）いいぞ！こっちは敵が手薄だっ！
（廉頗軍兵Ｂ）行けるっ！
（廉頗軍兵Ｃ）蒙を八つ裂きにするぞっ！
（廉頗軍）オオッ！あっ…！？なっ…！？何っ…？これは…行き止まり！？
（廉頗軍兵）どうした前？
（廉頗軍兵）何だ？いっいかん！退がれ〜っ！
（石が落ちる音）あ？あっ…あっ！
（蒙弓隊Ａ）今だっ射てェっ！
（悲鳴）
（廉頗側近Ａ）将軍…あちこちで味方の隊がやられているようです。
フン…。
断道の計。
道を断ち敵を追い詰めるための策略だ。
一分のスキもなかった王翦の砦と違い蒙のこれは一見不格好でスキだらけだ。
しかし…いざ登ってみると下からは見えなかった「行き詰まる道」がひしめいている。
それは蒙が仕組んだものではまれば格好の狩り場と化す。
蒙はこの罠を砦全体に迷路のごとく張り巡らせておるのだ。
ここは守備の砦にあらず。
明らかに入ってきた敵を迎え撃つ砦だ。
蒙め。
本気でこのわしを討ち取るつもりのようじゃ。
すごい！敵の足を止めるどころか殲滅している！さすが殿自ら考案された布陣だ！
（郭叫）言われるがままに作り込んだがこんな仕掛けになっておるとは…。
いやはや驚きました。
（馬令）いや驚くべきは廉頗の奇襲にまで備えられていた事だ。
分かっておられたのですか殿…奴が来る事が。
（蒙）廉頗は武将としていくつもの顔を持っておる。
（部下達）ん…？
（蒙）開戦前は緻密な計画を立てる「知将」となり戦が始まれば戦局の推移を直感的に見抜く「本能型」にもなる。
いったん守備と決め込めば長平で２年籠城したような鉄壁の守りの将と化す…。
攻め刻と見れば正攻法・奇策を問わず必殺の勢いで攻めてくる「剛将」となる。
そしてその時は自ら先陣を切る事も珍しくない。
それは奴があまりにも勇猛である事。
そして…希代の目立ちたがり屋故じゃ。
フォッフォッフォ…。
じゃから読めた。
（馬令）さ…さすが殿です。
敬服いたしました。
しかし…よくぞそこまで廉頗の事をご存じで…。
う〜む。
心の声
（蒙）若き頃あ奴に負け続けた記憶からだけでも廉頗の事はよく分かっている。
…だがそれだけではない。
秦国へ移ってからおよそ４０年。
廉頗と戦う事は一度もなかったが。
廉頗の戦いは全てその内容の隅々まで把握している。
その情報収集のために大金を使い時には自らひそかに観戦に向かった。
そうじゃ…。
わしはずっと廉頗を見てきたのじゃ。
（喚声）
（信）ハアッ！こっから先は通さねえぞ！
（輪虎）フン。
（尾平）…信…！信があんだけやってんだ！オレ達も負けてらんね〜ぞっ！
（飛信隊）オオオオッ！…ん。
（兵）飛信隊に負けるな！
（兵）我らの力を示せっ！
（兵達）オオオオ！どこ見てやがるこのヤロオッ！ルアアアッ！うっ！心の声今だっ…！
（兵達）オオオオッ！ううっ！
（兵達）オオオオッ！チッ！
（側近Ａ）他の隊が我らに合流してきている。
（側近Ｂ）あまり増えると行き詰まった時戻れぬぞ。
ヌハハ！案ずるな。
わしに任せよ。
（伝令）新しい報告が！昨日右軍に廉頗将軍が現れそのまま王翦軍を後方深くまで押し込んだ模様です！
（李牧）う〜ん…。
（カイネ）将軍自ら右に…。
（李牧）蒙はまずいですね。
今頃廉頗将軍に背後を突かれている事でしょう。
（軍師）やはり蒙の雪辱はならぬようですなァ。
ん？…どういう事ですか？…ハ？や〜いや〜。
蒙は斉の国にいた頃廉頗将軍に負け続けていましたから。
廉頗本人がそれを覚えているかは不明ですが蒙にとっては数十年ぶりの雪辱戦であると。
いえ私ももともと斉国の人間でしてねちょっと感慨深いものも…。
言っておりませんでしたか？り…李牧様？ん〜…。
…もっと早く言ってほしかった。
えっ？
（カイネ）李牧様…？
（李牧）廉頗将軍に限ってまずそんな事はないと思いますが強き武将が足をすくわれる時そこには必ず「油断」があります。
私などは戦う時相手を油断させる事に力を尽くします。
もし将軍が蒙の事を覚えてるとしたらそれだけで蒙は有利です。
勝っていた側は勝手に相手の器の程を決めつけてしまいますからね。
ムウ…。
…どうされました？
（李牧）…いやそうです。
それだけではない。
もし蒙が廉頗に対して胸の奥に秘めるものを持っているとしたら…。
だとしたら蒙は対廉頗のため４０年は作戦を練る時間があったという事になります。
…これは分からなくなってきましたよ。
もし蒙が廉頗の持つ蒙像を少しでも上回れば…。
フッ…。
こっちじゃ！ああ…？あっ！
（馬令）くっそ〜廉頗隊だけ罠にかからぬ！
（朱可）チッ運のいい奴め！う〜ん…。
（廉頗）こっちじゃ〜！
（側近Ａ）今度は下へ！？あっ！また罠をかわした。
（朱可）まっ…まさか廉頗は罠の場所が分かっているのか！？
（李充）それはない！下からは見えない場所に罠は仕掛けてある。
知られるはずが。
（蒙）見えていなくともおおまかな予想はできるぞ。
砦に入る前下からその全容が見える。
柵の位置山の形状から怪しい所を発見できぬ事もない。
（朱可）そそれでは最初に砦を見て罠があると…。
（馬令）いいやしかし仮に…仮に予測がついたとしても一度砦に入ればその全容は見えなくなります。
一時の記憶だけでこの複雑な迷路の正しい道順を進む事など不可能です！
（蒙）それをやるのが廉頗じゃろォて。
フッ〜ン！ぐっ…！また罠をかわした！もう５合目までは来てるぞ！
（廉頗の側近Ａ）よォォし旗を掲げよっ！将軍の示す道に間違いはないぞっ！
（魏兵達）ハハッ！
（兵）おおっ見ろ！
（兵）見ろ！
（兵）見ろ！心の声
（蒙）ついに…来たか。
廉頗わしは十分知っておるのじゃ。
お主がこの迷路の攻略図を脳裏に描き切りそれを狂い無く実践できる「天才」である事をよォく知っておる。
故にわしはお主の賢しさを逆手に取る！動かせっ！
（２人）あっ…！あっ！こ…これはっ！罠へとつながる新しい道が出来上がった！？行った！かかった！かかったぞ！殿っ！殿っ！心の声
（蒙）廉頗お主を討つために４０数年練っていたこの砦の最大の武器はお主が事前に攻略した迷路を。
（廉頗兵達）おおおおお…！？
（廉頗兵達）あああ…！？心の声
（蒙）後から作り変えられる事じゃ。
（廉頗兵）行き止まりだとォォ！？
（うろたえる声）ほう。
撃てェッ！
（合戦の音）心の声うしろで…本陣で何か起こってるのは分かるが今はそんなところまで気を回せねェ。
今…。
あっ！うっ！心の声こいつから目を離せば即あの世行きだ！
（喚声）うっ…！？…くっ…。
（喚声）心の声
（渕）信殿…。
隣の伍と共に戦え！一歩も引くんじゃないぞ！
（飛信隊）オオッ！
（楚水）騎馬隊の相手は騎馬だ！歩兵は下がれ！皆の者全てをこの一戦に懸けよ！
（兵達）オオオオ！心の声
（楚水）信殿…。
隊の指揮はお任せを。
その代わりどうか…あなたの手で輪虎の首を！ハッハッハッ…。
心の声悪ィな渕さん楚水。
心の声
（輪虎）見事に進撃の足を止められた…。
「輪動」で兵が消耗したせいもあるが何より止めに入った飛信隊が強い。
騎馬も歩兵も。
そしてそれに呼応して他の隊も戦に加わり奮戦している。
つまりこの辺り一帯の秦国軍の士気の源それは飛信隊の隊長信。
この若者だ。
彼が実質的に「将」の役目を担っているんだ。
武の力はともかく…あの年でこれほど人を引き付ける力は自分にはなかった。
本当にこの若者は…。
（輪虎）今背負っているものの重大さが分かっているかい？飛信隊の信。
君が倒れればここの秦国軍は総崩れとなり僕らはとっとと蒙を討ちに行く。
ほざいてろ！てめェの方こそオレに討たれて中央の戦いはこっちの勝ちだっ！心の声邪魔が消えた！ハァッ！っルオァァ！
（馬のいななき）ぐっ…！がっ！ぐっ…！馬上の剣撃で股をやられるのは致命的だよ。
心の声しまった…。
ぐおおおっ！
（エンディングテーマ「そこに君がいる」）・「繰り返す日々の先にどんなぼくに会えるのだろう」・「迷い方は手探りでも見つめているいつかの夢」・「羽根を拾い集めても飛べやしないけれど」・「ここにないもの見つけてはいつも」・「探してる方に君がいる」・「ちぎれた願いを繋ぎ合わせたら」・「君に聞かせに行くよ」・「焦がした想いも溢れる心で」・「ひとり描いている」・「ちぎれた願いを繋ぎ合わせたら」・「君に聞かせに行くよ」・「間に合うように」2014/11/29(土) 02:10〜02:35
ＮＨＫ総合１・神戸
アニメ キングダム２（２８）「最後の策」[字][デ]
古代中国。春秋・戦国時代。秦国で天下の大将軍を夢見る信は、三百人隊の将となった。そして、戦場では同世代の若武者たちが、次世代の大将軍を目指し躍動していた。
詳細情報
番組内容
中央軍同士の激しい戦いと時を同じくして、蒙ゴウ（もうごう）本陣で背後に廉頗（れんぱ）が自軍を率いて現れた。攻め込んでくる廉頗に対し、蒙ゴウは長年にわたり練り上げて来た布陣で立ち向かう。一方、中央では秦国軍の陣形を輪虎（りんこ）が圧倒的な破壊力で突破してくる。ところが、その進撃を止めたのは、隊を分離して突撃してきた飛信隊（ひしんたい）であり、そして信（しん）は、再び輪虎と対じするのだった。
出演者
【声】森田成一，福山潤，野島裕史，細谷佳正，釘宮理恵，日笠陽子，仲野裕，玄田哲章，森川智之，鳥海浩輔，諏訪部順一
原作・脚本
【原作】原泰久，【脚本】荒川稔久，和智正喜，村山桂，白石雅彦，玉井☆豪
監督・演出
【監督】岩永彰
ジャンル :
アニメ／特撮 – 国内アニメ
趣味／教育 – 中学生・高校生
ドキュメンタリー／教養 – 歴史・紀行
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