日本の話芸 講談「蛇の目坊主」 2014.11.29


どうもお話ありがとうございました。
ありがとうございました。

(テーマ音楽)
(拍手)
(一龍斎貞水)一席おつきあいを願いますけれども。
講談よくお聞き下さってますからお分かりでしょうけどね講談っていろんな話がありますよね。
実際にあった話とか歴史に基づいたちゃんとした話とか。
そうかと思うとねなんか岩を小脇に抱え込んでこいつをちぎっては投げちぎっては投げなんてんでね。
なんか獅子退治ばっかりやってたりね。
そんな話してると「講釈師見てきたような嘘をつき」なんて。
もっとも見てきたような嘘をついてるうちはまだまだ駄目ですから。
もう真打になりますとね「してきたような嘘」をつかなきゃ。
(笑い)まぁ冗談はともかくとしまして肝心の本題のほうへ入りますけどもね。
太閤秀吉があまりにも驕りを極めました。
そこで三好関白秀次が石川五右衛門というこれはまぁ忍術使いでもございますがねこれに命じて秀吉の寝首を掻かせる。
命を取ろうとして聚楽の館へ忍ばせた。
ところがね五右衛門がやり損なった。
さぁ石田三成はじめ五奉行の連中が「誰に頼まれて太閤殿下を殺そうとしたんだ?」。
さすが五右衛門ですね白状しないんだ。
ええ。
「ただ千鳥の香炉を盗みに来ただけでござんすよ」。
ね?秀吉が怒ったよ。
「憎い奴だ。
今までに無いような極刑に行え」って。
と五右衛門の子分で丸山焼石坊木曽川伝八和泉万蔵なんてこれをはじめとして名うての連中がね「恐れながら親分とひとつ同罪を願いとうございます」。
よっぽどこれ五右衛門ふだんのしてくれが良かったんですね。
ええ?義理が堅いんだ泥棒仲間は。
子分たちが皆名乗って出た。
ですからこれは無論お仕置きに上がった。
と五右衛門の一子分と言われました筑紫権六というこれが紀州の山門に隠れてた。
この権六の伜で五郎というのがいる。
この伜を呼んでね…。
「おい五郎。
親分がお仕置きになってな兄弟分も名乗って出てお仕置きになったんだ。
俺一人だけこうしてる訳にはいかねえ。
『恐れながら』と俺も名乗って出る。
無論お前もな石川五右衛門の一子分筑紫権六の伜って事が分かったらただじゃ済まねえぞ。
いいか?長く娑婆にいれる事を考えろ。
俺の伜だい。
堅気になれとは言わねえや。
お前もな貪欲非道な野郎がいたらそこへ行って金持ち出してその日の暮らしに困っている人に分けてやれ。
な?ついちゃ仕事のしいいようにな俺が親分から教わった忍術ってぇのをお前に教えてやるからいいかよく覚えろよ」。
忍術っていろいろありますよ。
鼠に姿を変えるこれを鼠妖変と言いますな。
蝶々になるこれ蝶妖変だ。
それから木火土金水。
これに姿を変える五遁の術と言いますね。
この五遁の術を教えて「恐れながら」と名乗って出た。
無論これはお仕置きに上がりました。
さぁ伜の五郎親父の遺言を守って盗人になったってつまらねえ遺言守っちゃった奴がいるもんでね。
今日は東にいるかと思うと西に現れる。
北にいたかと思うと南へ飛んでいく。
その速い事が韋駄天のようだ。
誰言うとなく「韋駄天の五郎韋駄天の五郎」。
ある一日の事でした。
五奉行の筆頭職石田治部少輔三成の屋敷へ忍んだ。
いくら要害厳重な石田の屋敷でもねこれ忍びの術忍術で入っちゃうんですからねこれは実に楽ですよ。
御金蔵を破ってね千両箱を1つ盗み出した。
と廊下の向こうから5〜6人のご家来がパパパパパパパパッと。
「こっちだ」。
「しまったいけねえ」。
後ろへ戻ろうとしたら後ろからもまた7〜8人がパパパパパパパッ。
真ん中へ挟まれちゃった。
とっさに傍らにありました座敷襖を開けるというと中へ飛び込んでパッと閉めて床の間の所へ千両箱を置いてそこへこう腰を掛ける。
腕組んでみんなが通り過ぎるのを待ってた。
サ〜ッ襖が開いて一同の家来たちがそこへダダダダダダッ。
「これ。
いずれの者で何という者である?何者だ?お前は」。
「何者だって聞かれなくたってねこうやって黙って入ってきて千両持って逃げようとしたんだよ。
私は賊でござんすよ」。
「何?賊だ?要害厳重なる当屋敷だ。
どうやって忍び込んだ?察するところ当屋敷に手引きをした者があるな?」。
「いえいえいえ。
手引きなんぞした者はいませんよ。
私はね忍術って忍びの術知ってるんだ。
ええ。
ですから大丈夫なの」。
一同の後ろに立っていたのが主の石田三成だ。
「何?忍術と申するもの過日話には聞いておる。
いまだ実地に見た事がない。
其方は何と申する賊だ?」。
「ええ?ヘッ私はね韋駄天の五郎ってね賊なんでございます」。
「忍術を見せろ。
次第によったらば命は助けつかわす」。
「へえ。
まあね見せろってぇば見せねえ事はねえですがね。
じゃあお見せしてもいいんですがそこに鼻っ先でとぐろを巻かれてたんじゃ手品じゃねえけれどもね忍術は使いづらいんですからもうちょっと後へ下がって下さい。
それからねこうね明るくっちゃあちょいとね忍術も使いづらいんでちょいとあの灯りね落として暗くして下さいな。
それからこうやって頭下げてますから誰でも結構ですがね強くやられるってぇと目ぇ回しちまいますからねその持ってる扇子でもいいし拳骨でもいいから私の頭ぁね軽く1つポカンとやっておくんねえええ。
そうしたらそれ合図に私は術使ってご覧に入れますよ」。
言いながらね五郎がこう頭下げた。
家来がそれじゃあってんで灯りをね灯心をつまんで暗くしたよ。
一人のご家来持っておりました扇だ。
頭を下げていた五郎のこの頭の所をポイッ。
途端にね「ホッ」。
「どこ行った?やっ?消えた。
灯りを暗くした。
し過ぎたのかもしれん。
どこ行ったか分からん」。
どこから入ってきたのか真っ黒なね猫なの。
千両箱の上ちょこなんと座ってる。
こっちのほうをジ〜ッと見てる。
「五郎が猫になった。
五郎か?」。
「ニャ〜ン」。
(笑い)「鳴いてる。
五郎か?」。
「ニャア〜ン」。
「猫になると猫だけの事しか言えんものと見えるな。
これ。
何ぞ変わった事を致して見せぃ」。
言いながらね猫の頭を打とうとした途端にこの黒い猫がパッと跳び上がるというと床の間あれよあれよといううちにこれからね柱をよじ登って欄間から外へ飛び出した。
「これっ猫がどこか行っちゃったぞ。
猫行っちゃった猫行っちゃった」。
(笑い)猫行っちゃったなんてったってねどこ行ったか分かりゃしねえ。
「どうも殿様〜ありがとう存じましたぃ」。
ヒョイッと床の間を見たら置いてあった千両箱がいつの間にか無くなっちゃってる。
猫に気取られてる間に五郎が千両箱を持ってどこかへいなくなっちゃったんでしょうね。
これね「変わったものを見たには違いない」と思ったんですよ三成は。
「見たには違いない」と思ったが「千両じゃちょいと高いな」と思ったねこれは。
だがまぁ五奉行の筆頭ですからね愚痴は言わなかったでしょうけども。
それから5〜6日経って雨がシトシトシトシト降っている夜の事だ。
机に向かいまして三成何か書見をしていた。
関ヶ原合戦にはあれだけの事を企てる人です。
ふだんから何か思惑があったんでしょうね。
(戸を叩く音のまね)「殿様殿様」。
「誰だ?誰だ?」。
「せんだって猫になりました五郎でございます」。
(笑い)「今ここを開けて中へ入ってもよろしゅうございますか?」。
「入れ」。
襖開けて入ってきた。
「何をしに来た?」。
「ヘッヘッこんな日はね雨降ってるでしょ?お殿様退屈してるんじゃねえかと思ってねお話し相手に伺ったんでございます。
ええ。
でね手ぶらじゃいけねえと思ってね途中でねうまそうな蒲鉾があったもんですからねこれ酒の肴になると思ってね買って…。
いやいや決してそれ盗んだ物じゃねえですからこれはどうぞ安心して召し上がって下さいまし。
ね?」。
石田三成をね友達だと思ってるんだ。
(笑い)何か話をして夜の白々明けになると帰ってっちゃった。
また5〜6日経つとまた遊びに来る。
「こういう奴でも使い方によったらものの役に立つに違いない」。
そのまんまにしておいた。
ある晩五郎が来た時に…。
「さて五郎折り入って今日は其方に頼みがある。
聞いてくれれば其方が生涯栄耀栄華を致し暮らせるようにしてつかわす。
聞き届けてくれるか?」。
「吹けば飛ぶようなね盗人風情に折り入ってのお頼みってなぁ何でございます?」。
「五郎。
加藤の屋敷へ忍び加藤の寝首を掻いてもらいたい」。
「加藤ってますとどこの加藤さん?」。
「三成が『加藤』と言えば誰だか分かるであろう。
豊後橋加藤主計頭清正じゃ。
清正の寝首…」。
「ア〜ットットットトットとんでもない。
とんでもねえこった。
あのね〜私のね親父が言うにはね親分の石川五右衛門の子分で丸山焼石坊ってのがいたんだ。
千両箱ね盗んできた。
『これだけの仕事したんだ。
褒美くんねえ』。
『どこから持ってきた?』。
『実は加藤清正様の所から』つったら五右衛門が怒っちゃった。
『あの人はね上を尊び下を憐れむ智仁勇三徳兼備の良将だ』って。
『そういう人の物は手触れちゃいけねえって常日頃言っているのにどうして分からねえ。
そんな奴はたたき斬っちゃう』。
ええ?『死ぬのが嫌だったらこれは盗んだ所へ元どおりに返してこい』ってんだ。
焼石坊せっかく盗んだ千両箱わざわざ返しに行ったんですよ。
そういう話があるくれえなんだ。
そんなね偉え加藤様の首取ってこいったってブルル〜ッできません私は」。
「五郎。
其方は清正を買いかぶっておる。
彼奴は表では忠臣を装い裏に回れば豊臣の天下横領なさんという悪人だ。
彼奴に従う大名を数えてみれば5〜6人。
『根を断って葉を枯らす』が世の譬だ。
清正の寝首を掻いてもらいたい」。
「それは本当ですか?だったら加藤って人は良くねえや。
だったらねこれから行って寝首掻いてきます」。
何しろ単純ですからねそのまんま加藤主計頭清正の屋敷へ忍び込んだ。
簡単ですよ忍びの術ですから。
張り扇1つで済むんですからね。
(笑い)お居間には居ない寝所でもない厠でもない。
足音を忍ばせて奥へ奥へ。
奥の仏間読経の声が聞こえる。
足音を忍ばせて。
お次の間にはね木村又蔵井上大九郎加藤清兵衛森本義太夫加藤家の名代の家来たちが夜詰めの番。
その前を五郎が風のように通り過ぎた。
仏間のね襖を細めに開けた。
中の様子を見た。
経机の前に端座をした清正。
日に三万遍題目を唱えたと言われますがね。
正面に京都久遠院日慶和尚が筆「南無妙法蓮華経」という掛け軸だ。
今立ち昇っていた香の線香の煙ですね。
これが五郎が細めに開けたんでその風にあおられたかス〜ッ。
「誰じゃ」。
ヒョイッと睨まれた時のその目の鋭さだ。
いや驚いて体がすくんだのか五郎そのまんま逃げ帰ってきた。
石田三成のもと。
「今帰りました。
あっだ駄目だ駄目だ駄目ですよ。
何で気が付いたんだか分からねえんだけどねふり返ってジロッて見たの睨みつけたんだ。
その顔の怖えの怖くないの。
あんたね目の大きさがこのぐれえあったんだから。
うん」。
(笑い)「たわけ奴。
怖い怖いで見れば薬缶も天狗広箒が鬼に見える。
唐紙の引き手でも見たのであろう。
よい。
近づく事がかなわぬとあらば離れていて討ち取れ。
これをつかわす」。
「飛龍」と銘が入った短筒ですね。
「これだったら大丈夫だ飛び道具さえありゃ。
じゃあ明日は必ずね清正撃ってきますから」。
翌日だ。
昨晩と同じぐらいの刻限清正の屋敷へ忍ぶ。
相変わらず寝所でもない厠でもない仏間でもって声が聞こえる。
昨日と同じ様相。
唐紙を細めにして清正の背筋を辺りを狙っておいて…。
昨日と同じ刻限だ。
同じように立ち昇っていた線香の煙がス〜ッ。
気が付いてみると鼻をついてくるこれが火縄の臭いだ。
「曲者!」。
ダダ〜ン。
驚いて引き金に手がかかったんだが撃ちました弾が清正の耳元をかすめますというと「南無妙法蓮華経」という「妙」の一字を撃ち抜いた。
この物音にお次におりました夜詰めの面々中にも井上大九郎逃げていく五郎の後ろからタッタッタッタッタ〜タ〜タ〜ッ追いすがって「エ〜イッ」。
背中を突いたんでヨロヨロバッタリ。
その上に馬乗りになる。
利き腕取って逆にねじ上げる。
大盤石で押えられたようだ身動きがとれない。
「曲者大九郎取り押さえた。
殿に申し上げぃ」。
清正にこれを話した。
「手荒い事を致しては相ならん。
これへ連れ参れ」。
利き腕をねじ上げたまんまそれへ。
「これ。
其方はいずくの者で何と申すか?」。
「へい。
き紀州根来のねご五郎ってね私は賊でございますよ。
ええ。
あんたに意趣遺恨があってね忍んだんじゃねえんですよ。
他人様に頼まれたんでねよんどころなくねええああんた殺しに忍び込んだんでございます。
もうこうなったらしかたございませんから何もかも白状しますがね実はねあんたのこと殺してこいって頼んだ人ってぇのはね実は…」。
「黙れ!尋ねもせん事をいちいち答えるに及ばん。
これなる短筒の持ち主『清正を亡き者にせよ』と其方に命じたのであろう。
清正名は聞かずともとうに承知をしておる。
五郎韋駄天の五郎と申すか?心改めて真人間になるなれば清正情けをもって命は助けつかわす。
心改むる事かなわぬとあらば今手にかけてつかわす。
どうじゃ?」。
そう言われてね「心が改まりません」て奴は誰もいないんですから。
(笑い)「ええ分かりましたよ。
心改めて真人間真人間になりてえと思うんで命はた助けて」。
「暫時の苦痛だ。
こらえておれ」。
「あっ」と言うのを五郎の襟髪取って引き倒して顔を上に向け小刀の小柄を抜いてね額の所へ1つグ〜ッと小柄で丸を書いてその中へもう一つ丸書いた。
「痛たた痛たた痛たた」。
血止めをした。
「よいか?我が言う事を用いて真人間になったそのあとで再び悪心が出たその時には余が今眉間に付けてつかわしたその蛇の目の定紋水鏡になりと映して心改め『ほととぎす鳴きつる方は山ならん舵取り直せよあの舟人』。
よいな?頼み手の名のもとへ戻ってはならんぞ。
戻ったれば其方の命は無いであろう。
これをつかわす」。
25両金のお手元金を五郎にくれた。
そのまんま加藤の屋敷を外へ出された五郎が…。
「俺は騙されてたんだ。
あの加藤って方は天下横領するなんて悪人じゃねえよ。
石田の奴に騙されちゃった。
『講釈師より性質が悪いんだ』ってこりゃやっぱりうめえ事言いやがるチクショウ。
あ〜そうだおでこに加藤様の家紋だよ。
これ蛇の目の定紋くっ付けられちゃった。
これじゃあ加藤様の屋敷で働く訳にもいかねえ。
そうだ俺諸国の行脚に出よう。
頭丸めて坊さんになってよ死んだ親父の供養して今までやってきた罪障の消滅しようそうしよう」。
「人の心は善なり」とはこれですね。
これからね額のこの蛇の目の定紋これ黒形の頭巾を被って隠してで団扇太鼓を叩いてねドンツクドンドンとこれで諸国を回って歩いた。
でそのうちにあの関ヶ原の合戦だ。
たった一日の戦いで三成は敗れた。
捕えられましてついに縄引かれましてただ一言「我勝利なりせば家康をかくなすべきに」と洩らしただけだ。
清正はというと徳川に味方をしたその功にもよりまして肥後国飽田郡熊本の城主74万石だ。
「『天は蕭々として真を照らす』ってぇのは本当だぃ。
とうとう滅びちめえやがったよ三成は。
そうだ熊本行こう。
俺が熊本の土になりゃ殿様だって熊本の土になるんだぃ。
そしたら清正様にあの世でご奉公できねえとも限らねえや。
よし熊本へ行こう」。
思い立って熊本へ来た。
ねえ加藤家の菩提寺ですね本妙寺。
あの本妙寺の庭内これでもって地べたへ座ってね薄縁を敷いてそうして毎日一日ドンツクドンドン団扇太鼓を叩いてた。
とある一日ね清正公の参詣が発った。
やってた五郎…。
「あっ加藤様だ。
一番最初に威張って歩いてるのはあれ家来の井上大九郎。
俺あの人に取っ捕まった時は驚いたよ。
身動きができなくなっちゃって。
顔見られると恥ずかしいからね俺は。
早く行っちまわねえかな」。
ゾロゾロゾロゾロみんなご門の中入ってっちゃった。
一刻ばかり経つとね参詣が済んだんですね。
「お帰りだ。
ヘヘヘ顔見られねえようにしとこう」。
吹いてきた一陣の風ス〜ッ。
被っていた頭巾が…。
「ワア〜ッいけねえ飛んじゃった。
おい大変だ。
顔見られるといけねえや」ってんで団扇太鼓で顔を隠してね太鼓の裏側叩きだしちゃったんだ。
井上大九郎「変な奴だ」と思うからバラバラッとそれへ。
「怪しき奴何者?」。
「どうも。
お見忘れですか?あの時の五郎でございます。
いやいえ頂いたこの蛇の目の定紋後生大事に持ってます。
お殿様によろしく後でお伝え下さいまし」。
「控えておれ」。
お殿様にこれを言ったの。
清正公がね「目通り申しつくる」。
本妙寺の寺内でもってね対面だ。
「五郎。
余が意見を用いくれ真人間に立ち戻ったは喜ばしゅうを地べたに薄縁を敷き座りおるは体が冷えて毒じゃ。
余が祖師堂を建立致しつかわす」。
住職を呼んで寺の一遇に小さなお堂ですがねこれを造って五郎に住まわせ五郎には「生涯一人扶持」という捨て扶持をくれました。
人々がこの五郎を「蛇の目坊主蛇の目坊主」と呼んだと言われますが八十有余歳の長寿を保ってこの韋駄天の五郎の蛇の目坊主この本妙寺の中でもって往生を遂げます。
考えてみますと石川五右衛門の一子分の伜として生まれ賊まで働きました者。
こういったような往生が遂げられる筈はございませんのをこのような往生をしたというのも清正公の人徳によるものかもしれません。
清正公数あります逸話の中「蛇の目坊主の由来」一席のお話と致しましてこの辺でご無礼を申し上げる事に致します。
(拍手)2014/11/29(土) 04:30〜05:00
NHK総合1・神戸
日本の話芸 講談「蛇の目坊主」[解][字][再]

講談「蛇の目坊主」▽一龍斎貞水

詳細情報
番組内容
講談「蛇の目坊主」▽一龍斎貞水
出演者
【出演】一龍斎貞水

ジャンル :
劇場/公演 – 落語・演芸

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

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