（オープニングテーマ）
（２人）じゃんけんぽん！あいこでしょ！あいこでしょ！あいこでしょ！
（吉田由伸）よし手離したぞ。
（由伸の妹）ええ…。
すごい走ってる！うっ…うわ…。
すごいよまり子まだ４歳なのに自転車乗れるなんて天才だ！でもお兄ちゃん…補助輪ついてるし…。
そんなのあってもなくても大して変わらないって！そうかな…？そのペダルのこぎ方乗ってる姿勢まり子は乗り物に乗る才能があるんだよ！ほんとに？まり子ちゃんすごいね！
（辻野）乗り方教えて。
いいよ。
（木下ともお）お前の妹すっげぇな！エイッ！
（鎌倉景子）フンッ！うぬぬぬ…。
違うよ。
もう一回お手本見せるぞ。
こう構えて…こうだよ。
脚を上げても胴が上がらないんだよ。
コツとかないの？だ〜か〜ら〜。
脚をパッと蹴り上げてグワッとなるんだよ。
それが分からなくて…。
だからパッとやってグワッだよ。
分かんないよ…。
もう…お前が教えてくれって頼んできたんだぞ。
あっ私グライダーで１０ｍとべるよ。
うそつけ！負けねえぞ…！ハァ…。
（本田先生）はい皆さん算数のテストを返すわよ。
（大根）ハァ…。
ハァ…。
ああっ！
（由伸の母）またこんな点数取って…。
あんた本当に算数苦手ね。
もう…何でこんな問題が分からないのよ。
ほら「８０割る４」は？えっ？え〜と…。
ハァ…。
まり子。
２０…。
（由伸の母）ほら１年生だってできるのよ。
もう４年生でしょ。
まり子ピアノのお稽古の時間よ。
は〜い…。
う〜ん…。
（菊川みつお）えっ？一緒に勉強？いいけど…。
だからまずこの１０の位の数だけを見て割るの。
え…え〜っと…。
どこが分からないか言ってみて。
（由伸）うう…どこって…。
え〜と…。
え〜と…。
（由伸）１０の位ってどっちだっけ？
（由伸）ごめん…。
どっちだと思う？えっ？
（みつお）どっち？どっち？どっち？どっち？
（財津校長先生）え〜我が校の１年４組吉田まり子さんがなんとピアノコンクールの全国大会へ出場する事になりました。
大変な快挙です！
（拍手）お前の妹すっげぇな。
ヒヒ…。
（チャイム）うう…。
よしのぶ帰ろうぜ。
先帰ってくれ。
何だよ。
うう…。
（野口）でここを押さえるんだよ。
え？どこ？どこ？うう…。
（笛）おかしいな…ちゃんと押さえればきれいな音が出るのに。
（笛）ほらな？う〜ん…。
ちゃんと押さえてるのに…。
どのくらいの強さで押さえてる？
（笛）
（笛）あ…。
え？なんて言ったの？え？
（笛）
（笛）う…。
（森山）よしのぶもリコーダー苦手なんだ。
うん？森山も？ああ。
でもうまいやつに教わってもうまくはならねえぜ。
う〜ん…。
うん？
（葉山より子）ああっ…。
う〜ん。
葉山も逆上がりできないんだ。
うん。
ケリ子に教えてもらえば？駄目よ。
景ちゃんうまいけど人に教えるのは下手だもん。
う…う〜ん。
（由伸）なあ大根お前さ…。
うん。
算数苦手だけど…？算数得意なやつ例えばみつおに教えてもらおうとか思わないのか？苦労せずできる人ってできない人の気持ちが分からないものよ。
天才肌の人って人に教えるの下手じゃん。
あ〜。
じゃあさよかったら一緒に勉強しない？吉田君ってどのくらい算数できるっけ？え？大根と同じくらいできないよ。
（大根）ハァ…同じくらいね。
（由伸）だから一緒に頑張れるかもしれないだろ。
ねえこここれで合ってると思う？う〜ん…え〜と１０の位から割るんだから…。
１０の位ってどっちだっけ？左の方よ。
こっちか。
すごいな大根！え？今即答だったじゃん。
そ…そんな…。
お前やるな〜！
（より子）う〜ん…。
うぬぬぬ…。
うんっあっ！ああ…。
あっ！今の惜しい。
ほんと？さっきより脚が１０センチ上がってた。
少しずつ上達してる証拠だよ！そうかな？よしのぶ〜！おう！高い「ド」が出るようになったぜ。
（笛）な？ほんとだすげ〜よ！森山上達早すぎだよ！オレなんかまだ「ブヒョー」だぜ。
（笑い声）
（由伸）コンクールの全国大会でも狙ってんのか？
（森山）え〜よせよ！でもいいなそれも。
う〜ん…。
（本田）はい皆さん。
今回の算数のテスト９０点以上の人だけ発表しますね。
うう…。
菊川君９２点。
（一同）お〜っ！あと更にもう一人います。
（一同）えっ!?大根さん９４点！えっ！
（笛）
（２人）うん？ええ…？
（笛）すげぇ…！う〜ん！ヘヘ…。
オレここ。
次私！フンッ！とりゃ〜！フフ…私の勝ち！うう〜っ！私もやっていい？
（２人）え？うん…？フフ…逆上がりもできないくせに…。
ええ？うんっ！エイッ！ええっ!?ああっ！アハハ…。
ええ〜っ!?す…すげぇ！
（カラスの鳴き声）全く一体何なの？この点数は。
お兄ちゃん…。
うん…。
逆上がりとリコーダーはどう？
（２人）フフ…。
結局オレだけが何もできない…。
お前だってそうだ。
自転車に乗れるようになったころからずっと置いてけぼりだ…。
でもそれってお兄ちゃんのおかげだよ。
うん？私がいろいろできるようになったのってお兄ちゃんがいろいろ褒めてくれたからだもん。
お兄ちゃんって人を伸ばす才能があるんだよ。
それってすごい事だよ。
（由伸）へ〜…そうかな…？「おはようございます。
地域のレポーターあべりんです。
今週いっぱいで廃線になる事が決まっている江鎌線の江田山北駅からお伝えします。
江鎌線は戦後間もなく枝島駅と鎌枝駅を結ぶ約１５ｋｍの路線として開通しましたが乗客数の減少などにより枝島江田山北間と江田山南鎌枝間が次々に廃止廃線となり現在では江田山北から江田山南の３ｋｍを残すのみとなっていました。
住民の方に聞いてみましょう。
どう思われますか？」。
「『どう』と言われましてもここ数年乗ってもないしね…。
江田山にトンネルが出来てからは歩いた方が近いんだよね」。
「そうなんです。
もう一度こちらをご覧下さい」。
「ああっ！」。
ああっ！「１５年前この江田トンネルが開通してからは」。
（木下鉄雄）まあ…乗る意味ないもんなぁ。
あの電車まだ走ってたんだっけ？懐かしいな。
昔はよく使ったもんだけど…。
最後だしあしたは乗って帰ろうかな…。
心の声
（立花節子）ウフッ。
私にはひそかな趣味がある。
別にクラスのみんなに隠してるわけじゃないけどわざわざ話したところで共感を得られると思えない。
世間では「鉄道オタク」とか「てっちゃん」と言われるけどただ純粋に鉄道に乗るのが大好きな私は鉄道ファンなんです。
「皆さん明日は存分に江鎌線への愛と情熱を育みましょう」。
（節子）う〜っ…。
（マスコン）おっ。
ああパンタグラフさん来た。
ダイヤ厳守って私言いましたよ。
（パンタグラフ）枝急の５万系撮ってたら時間過ぎるの忘れちゃって…。
描き鉄さん久しぶり。
ハハハ…。
（節子）じゃあまず江田山北駅まで歩きましょう。
え〜っ歩くんですか？結構ありますよ。
ちょっと寄り道したい所があるんですよ。
う〜ん…。
廃線跡もないのにつまんないな。
まあまあ。
今日の案内役は委員長ですから。
まずはここ。
（描き鉄）あっ…！おお！
（パンタグラフ）江鎌線の２００系じゃないですか！
（マスコン）こんな公園に…。
（節子）フフ…。
おかしいな。
こんな情報聞いた事ないぞ…？実は私も最近知ったんですよ。
ほらここ！江鎌線なのに…。
（パンタグラフ）あっ「枝急」って解説してある！なんて間違いだ…。
マニア以外気付かないだろうな…。
ボディーはほぼ同じですからね。
おや？描き鉄さんがスケッチを始めたぞ。
うう…うう…うう…！できたわ！相変わらず…だなあ。
２００系じゃなくて「ゲソ１００形」だったらオレ悔しさで失神してましたよ。
あれはもう多分現存してないだろうね。
あとはここです！
（一同）ああっ！こ…ここはまさかあの「枝島アパートメント」!?
（節子）ええ！もうとっくに壊されたと思っていたのに…。
すごい！軌道まで残っているとは…。
（節子）江鎌線をまたぐように無理やり建てたんですよね。
こっそり中に入っちゃいましょうか？駄目ですよ描き鉄さん。
ああ…。
建屋の中は立ち入り禁止になってるんです。
（描き鉄）でも入れそうよ。
（マスコン）やめましょう。
ルール守るのがボクら鉄道愛好会のモットーですよ。
あ…。
（マスコン）す…すごい。
当時はここを江鎌線が…。
（パンタグラフ）オレはここに住むのが夢だったっけ…。
（描き鉄）ここに住んでいたら毎日江鎌線の車両が見られたんですね。
（節子）ほんと羨ましいですよね。
（マスコン）実際に足を運ばなければ分からない事実って結構あるもんですね。
（パンタグラフ）委員長のおかげで今日は勉強になりましたよ。
（節子）今日のメインはこれからですよ。
（木下哲子）物好きだねぇ〜遠回りになるのに。
最後の記念にな。
父さんバイバイ！ああ。
ありゃ〜。
ハァ…。
（警笛）
（哲子）ああ…行っちゃった…。
じゃあね〜。
困ったね。
母さんこれからパートだし…。
オレ届けるよ。
トンネル抜けた向こうだろ。
フフ。
フ〜…。
フ〜…間に合いましたね。
これ逃したら１時間待ちでしたよ。
全くです。
ハハハハハハハ…。
心の声
（木下鉄雄）電車マニアたちか…。
（鼻歌）心の声
（鉄雄）あ…？駅に着いたのにドアが開かないな…。
（マスコン）ああオーバーだね。
（パンタグラフ）オーバーオーバー。
（節子）１ｍ半くらいかな？
（運転士）「停車位置を調整いたします。
しばらくお待ち下さい」。
（節子）ほらやっぱり！心の声
（鉄雄）すごいな。
運転士まだ若いからな。
停車位置にいちいちシビアなのも変わってないな。
（アナウンス）「終点江田山南江田山南」。
父さん！かばん忘れたでしょう。
ああ…すまなかったな。
ヘヘ待ちくたびれたよ。
フフ。
じゃあね！あそこは行ってみたいですね。
（ともお節子）あっ！うっ…木下君…。
委員長何してんだよ？おや委員長のボーイフレンドだね。
委員長も隅に…いや自由席に置けないな。
違います！
（マスコン）ここから鎌枝駅までは再開発で江鎌線の跡は見る影もなさそうだな…。
ええ…。
方々探したけど無理でした。
委員長って電車好きなのか。
用ないんなら帰ってよね木下君。
あわよくば「ゲソ１００形」見つかったらななんて思ってたけど。
夢物語ですな。
それ江鎌線のゲソ１００ってやつ？うん？ああ。
もうどこにもないけどね。
オレそれがあるとこ知ってるぜ。
なんと!?本当かね？少年。
うん多分。
昔の江鎌線の車体にゲソ１００って書いてあったから…。
木下君の言う事信じちゃ駄目ですよ。
すご〜く勉強できないんだから。
（２人）う〜ん…。
心の声
（パンタグラフ）確かになんて勉強ができなさそうな子なんだろう…。
でも自分の目で確かめるまではもうオレは後悔したくないんだ！パンタグラフさん…。
木下君の団地じゃない。
団地のずっと向こう側にあるんだ。
ほら見えてきた。
（一同）あ〜っ…！
（マスコン）ま…まさに「ゲソ１００形」！
（パンタグラフ）こんな所に…！あ〜…。
だろう？
（一同）うん！
（おじさん）何か用ですかい？うん？
（パンタグラフ）これおじさんのですか？ああ。
１０年ぐらい前に払い下げで買ってね。
２，０００円で。
（パンタグラフ）２，０００円!?
（おじさん）中入るかい？しいたけ栽培に使っててね。
しいたけ…。
あっ…この逆ハート型つり革まさに「ゲソ１００形」の証し！当時人間工学の専門家がデザインした手のツボを最も刺激するつり革。
通勤の疲れをとるとの触れ込みだったが客からは…。
（一同）とにかく手が痛い！…と苦情が殺到。
う〜手がイテェ〜！
（パンタグラフ）今から思えばそれ以降年々路線が縮小されたっけ…。
何なら持ってく？いいんでしょうか!?オレいらね〜。
（おじさん）邪魔っけでな…。
（パンタグラフ）ああっ！
（マスコン）夢のような一日だったな…。
これも委員長のおかげですよ。
（２人）ありがとう。
ウフ。
（マスコン）それじゃあ…。
（節子）次回の会合までごきげんよう！
（３人）委員長もごきげんよう！
（エンディングテーマ）「団地ともお」お楽しみに！2014/11/29(土) 09:30〜09:55
ＮＨＫ総合１・神戸
アニメ 団地ともお（７１）「最高のトレーナーは誰だともお」ほか[字]
最高のトレーナーは誰だともお／そこまでは続いてなかったなともお 【声の出演】三瓶由布子 ほか
詳細情報
番組内容
▽「最高のトレーナーは誰だともお」：逆上がりと算数、リコーダーが苦手なよしのぶ。それぞれ得意な人からコツを教わろうとするがうまくいかず、よしのぶは苦手な人同士で教えあうことで克服しようとする。▽「そこまでは続いてなかったなともお」：枝島を走るローカル鉄道・江鎌線の廃線が決まった。鉄道マニアの委員長たちは、江鎌線の思い出を胸に刻むため沿線を巡ることに。そこで偶然、ともおと出くわす。
出演者
【声】三瓶由布子，坂本千夏，利根健太朗，武田華，生天目仁美，藤村歩，一杉佳澄，植竹香菜，矢野亜沙美，チョー，中嶋ヒロ，岡田栄実，吉開清人，楠田敏之，箭内仁
原作・脚本
【原作】小田扉，【脚本】山田隆司，あべ美佳
監督・演出
【監督】渡辺歩
音楽
【音楽】長谷川智樹
ジャンル :
アニメ／特撮 – 国内アニメ
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