ホワイトハウスで19日、今年最後の会見を行ったオバマ大統領。
批判の矛先は北朝鮮のキム・ジョンウン第一書記を揶揄する映画の公開中止を決めたソニー・ピクチャーズ。
ソニー・ピクチャーズは、サイバー攻撃や映画館へのテロ予告も受けていたが、FBIはこうした犯行を北朝鮮政府に責任があると断定。
これを受け、オバマ大統領は対抗措置をとると表明した。
これが事件のきっかけとなった映画。
アメリカの番組司会者とプロデューサーがキム・ジョンウン第一書記の独占インタビューをすることになりCIAからキム第一書記の暗殺を持ちかけられるという内容。
北朝鮮は6月の予告編公開後強く反発し、アメリカ政府が上映を黙認するなら無慈悲で断固とした対応措置がとられるだろうなどと繰り返し警告していた。
一方、オバマ大統領に批判されたソニー・ピクチャーズは、CNNテレビの番組「ファリード・ザカリア・ジーピーエス」の中で…こう反論するとともに、映画館以外で公開する方法を模索していることを明らかにした。
また、AP通信はソニー・ピクチャーズに対して犯行声明を出したハッカー集団と同じ名前でメールが送りつけられ公開中止がとても賢い選択だったとする事実上の勝利宣言がなされたと報じている。
1つのコメディー映画をめぐる騒動は民主主義の根幹、表現の自由に対する挑戦というアメリカの安全保障問題に発展しています。
こうした中、アメリカ連邦議会でも動きが出てきた。
議会上院のメネンデス外交委員長が北朝鮮を再びテロ支援国家に指定するよう求める書簡をオバマ大統領に送っていたことが明らかになった。
今後、北朝鮮がテロ支援国家に指定されれば米朝関係は一気に緊迫。
拉致問題をめぐる日朝協議にも影響を与える可能性があり、日本政府も推移を見守っている。
1本の映画にオバマ大統領がコメントして一方で、アメリカはキューバとの半世紀あまりの断絶を乗り越えようという歴史的な動きが今週、ありました。
続いては、こちらのニュースです。
東京駅は今日、開業100周年を迎えこれを記念したJR東日本のICカード乗車券、Suicaが駅構内で限定販売されました。
ところが購入希望者が殺到し買えなかった人々が駅員に詰め寄るなど大混乱が起きました。
こちらが1枚2000円で限定販売された記念Suica。
購入希望者は昨日の早朝から並び始め、今朝7時過ぎには9000人以上に。
予定を早めて販売が開始されたが…販売ブースが置かれた丸の内南口周辺は購入希望者で埋め尽くされるほど大混雑したためJR東日本は予定していた1万5000枚中8000枚あまりが売れたところで急きょ、販売を中止した。
駅では、購入できなかった人々らが駅員に詰め寄る場面も。
申しわけございません、ご協力お願いいたします。
JR東日本は誠に申し訳ございませんでしたと謝罪した上で、記念Suicaは今後改めて発売するとコメントしている。
広島県三次市の国道で車2台が正面衝突する事故があり2人が死亡、4人がケガをした。
事故があったのは広島県三次市青河町の国道54号。
警察によると午前10時半頃、軽乗用車と乗用車が正面衝突した。
この事故で軽乗用車を運転していた会社員、渡川秀美さんと乗用車助手席のパート従業員、徳田茂子さんが死亡した。
乗用車には徳田さんのほか4人が乗っていて、運転していた夫が足にケガ、後部座席の娘が足の骨を折り、孫の男の子と女の子も軽いケガをした。
現場は緩やかな下りカーブの片側1車線の道路で警察は亡くなった渡川さんの軽乗用車がセンターラインをはみ出して衝突した可能性があると見て事故の原因を調べている。
一方、山形市では今日未明、男性が車におよそ1.5km引きずられ死亡するひき逃げ事件があった。
男性が発見された場所から1km以上離れたこの場所で血痕が発見されました。
男性はこの場所から車に引きずられたと考えられています。
今日午前2時頃、山形市内の市道で男性が倒れているのを通行人が見つけた。
男性は山形市内に住む50代で、およそ1時間後に死亡が確認された。
男性が倒れていた現場からおよそ1.5km離れた山形駅前通りで血痕が確認されており、男性は車にひかれた後、引きずられたと見られている。
警察では目撃証言などから逃げたのは白か銀色のワンボックスカーと見て捜査を進めている。
石油元売り国内2位の出光興産が5位の昭和シェル石油を買収する方向で最終調整していることがわかった。
関係者によると、早ければ来年前半にも両社は基本合意書を交わし、その後、出光興産がTOB=株式公開買い付けを行い、昭和シェル石油を子会社化する方向で最終調整しているとのこと。
買収総額は数千億円規模に上る見通し。
石油業界をめぐっては、これまで需要の低迷や過当競争など構造的な問題がたびたび指摘されていて経済産業省が再編を促していた。
今回の買収が実現すれば、両社のガソリン販売シェアは合わせて30%あまりとなり、最大手のJX日鉱日石エネルギーとの2強時代に突入することになる。
マカオがポルトガルから中国に返還され15年を迎えた今日、中国の習近平国家主席が記念式典に出席し、マカオと香港の管轄権が中国政府にあることを強調した。
習国家主席は高度な自治を保障した一国二制度の重要性を訴えマカオの人々から多大な支持を得てきたとアピールした。
その上でマカオと香港を管轄・統治する権限はあくまで中国政府にあることを強調し、民主的な行政長官選挙を求める香港の学生らを牽制した。
民主党の枝野幹事長は来月行われる党の代表選挙について、岡田代表代行が立候補すれば支援する考えを表明した。
枝野幹事長はテレビ番組で、自身の代表選への出馬について白紙だとした上で、党内で出馬への期待が高まっている岡田代表代行について岡田氏が出ると確信していると述べ岡田氏が立候補した場合、支援する考えを明らかにした。
一方、出馬に意欲を見せている前原元代表は自分が出ることもあれば、誰かを推すこともあると述べ来週の特別国会が終わるまでに最終的に判断する考えを示している。
子ども8人が殺害された事件で母親、逮捕。
事件があったのはオーストラリア北東部、ケアンズ近郊の民家で地元警察は20日、この家に住む37歳の母親を自分の子7人を含む8人の子どもを殺害した疑いで逮捕したことを明らかにした。
警察によると現場からはナイフなどが多数見つかったとのこと。
また、地元メディアは、事件前夜から未明にかけこの女が叫ぶ声や、誰かと争うような音を近所の人が聞いていたと伝えている。
京都の東本願寺では、お堂にたまった1年分のホコリを落とすすす払いが行われた。
これは1年を無事に過ごせた喜びを表す年の瀬の伝統行事で、500年あまり続いている。
僧侶や門徒らおよそ110人が頭巾やかっぽう着姿などで作業を行い、およそ1時間で終了。
新しい年を迎える準備が整った。
中国や韓国に親しみを感じないと答えた人の割合が過去最高となった。
内閣府の世論調査で、中国に親しみを感じると答えた人は14.8%、親しみを感じないが83.1%、また韓国に親しみを感じると答えた人は31.5%、親しみを感じないが66.4%だった。
いずれも冷え込んだ二国間関係を反映した形となっている。
特集です。
たった6日前のあの総選挙、あれは一体、何だったのかという疑問を持ち続けている人も多いかもしれません。
メディアの情勢予測と実際の結果がかなり違った選挙報道でもありました。
投票日に有権者の心に何が起きていたのでしょうか。
今回、2年間の安倍政権の信任を国民の皆様に今回はいただいたと。
今月14日の衆議院選挙。
開票の結果、自民党は291議席を獲得。
公明党と合わせて326議席となり、衆議院の定数の3分の2を超えた。
自民党の候補者が軒並み当選する中、落選した候補者もいる。
おととしの選挙で初当選し、衆議院議員になった田畑毅氏。
今回の選挙も前回と同じく比例区の東京ブロックから立候補したが、落選した。
今日もうバタバタで、昨日、きょうと明日までに出なければいけないので。
今一生懸命片づけをやっているところ。
衆議院が解散した際には本当に驚いたという田畑氏。
その後、比例単独候補の名簿順位で自分が7人中5番目と知り、さらに驚いたという。
前職は2名だったんです。
しかし、その後の選挙期間中メディアの情勢分析で自民党の圧倒的な優勢が伝えられると、田畑氏の心境にも変化が訪れたと言う。
最初5位という数字を聞いたときに、もうダメだと、自民党は私を要らないものだというふうに、すごく失望、残念に思ったんですけれども。
そうじゃなくて、この選挙は勝てる選挙だから5番でも全然大丈夫なんだよというような、そういう位置づけで5番にさせていただいたのかなとも思ったのですが。
結局、東京ブロックでは名簿の上位4位までの候補者は当選したが、1議席届かず、田畑氏は次点に終わった。
一回持ち上がって、また落とされちゃったような感じですよね。
それだけに精神的なショックって大きいんじゃないですか?まあ、正直に申し上げれば私も人間ですから、ショックはショックです。
何のための選挙かとの批判もあった今回の衆議院選挙。
結果は自民・公明の連立与党で3分の2を超える議席を維持した。
しかし、衆議院の解散後、多くのメディアの見方はこれとは大きく異なっていた。
毎日新聞政治部の高塚デスクはこう話す。
各メディアは、自民党が解散前の議席を20〜40人くらいは減らすとの見方を伝えていた。
しかし、公示日の2日後の今月4日新聞各社は、こんな議席予測を掲載した。
そこには「自民300議席」という文字が大きく書かれていた。
何でこういうことになっているんだろうというのが率直な感想でしたね。
そして選挙戦終盤には…メディアの予測では、自民党の議席がさらに伸び単独で3分の2をうかがうと伝えるところも多かった。
ところが選挙当日、投票が終わった午後8時。
当日の出口調査などをもとにした自民党の予測議席は事前予測を下回っていた。
毎日新聞でも独自の事前予測との大きな開きに戸惑いが出ていたと言う。
結局、自民党の獲得議席は追加公認を入れて291。
解散前の議席から2議席減らす結果となった。
なぜ、ここまで事前の予測と異なる結果になったのか。
有権者の投票動向などを研究している専門家はこう分析する。
自民党と公明党との選挙協力が十分でなかったと指摘する専門家もいる。
自民単独で3分の2をうかがうという予測と実際の結果については…アベノミクスは大筋評価してもいいというところなのかもしれないですけど。
史上最低となった投票率が大きく影響したとする専門家もいる。
さらに今の選挙制度では民意は十分に反映されていないと小林氏は指摘する。
安倍政権の継続を望んだ人たちは、どんな理由を語るのか。
選挙戦最終日の夜。
安倍総理の最後のお願いを聞きに、東京・秋葉原の駅前には多くの人が集まっていた。
民主党のように人口が減るから成長できないなんて言っていたら絶対に成長なんかできないんですよ、皆さん!諦めたら終わりです。
東京都内に住む主婦、岡田由美子さん。
2010年頃まで政治には興味がなかった。
しかし、民主党政権の政策に疑問を持つことが多くなり、それがきっかけで、自民党を支持するようになったと言う。
そして、国のリーダーのあり方についてこう話す。
一方、演説を聞きに来た人たちの中にはアベノミクスなど自民党の経済政策のみを支持する人や、選挙に行くかわからないという人も少なくなかった。
やっぱり学生とか、20歳ぐらいの人たちって多分今、働き始めて間もない頃で、自分とかのことで精一杯だと思うんですよ。
そういう人ってあんまり政治に興味が向く暇がないのかな。
たった一票で変わるのかという感じですね。
投票日の夜。
東京都内の大学生たちと開票特番を見た。
20歳になっていない学生以外、皆投票には行った。
今の若い人はテレビ見ないんだよね。
だからこの家にもテレビがなくてこうやってワンセグで開票速報をみんなで見ているところです。
安倍政権に対して有権者はイエスという結果だと思うんだけど。
何でなんですかね?彼らは去年12月、特定秘密保護法が成立したことをきっかけに集まった学生有志の会のメンバー。
法律の問題点を指摘し続け今月、法律が施行される前日と当日の2日間、官邸前で抗議の声を上げた。
彼らは安倍政権が経済以外の分野でどんな政策を進めてきたかに目を向けるべきだと争点を挙げ、ネット上で呼びかけた衆議院の選挙はまさに政権選択の選挙であります。
同時に今回2年間の安倍政権の信任を国民の皆様に今回はいただいたと。
しかし、学生たちは自民党のすべての政策が支持されたとは言い切れないと考える。
安倍政権が何やってきたかというと、アベノミクスだけじゃなくてそれよりもむしろ大きく特定秘密保護法だとか集団的自衛権というのをやってきたわけですよね。
果たしてそこで自民が信任を得たかといったら全然そうじゃないかもしれないので。
確か景気は今、悪い方向になって回復をみんな望んでいるのかもしれないけど、果たして特定秘密保護法がよかったのか、集団的自衛権はよかったのかと言ったら、そうじゃないのかもしれないっていう可能性があるわけですから。
共同通信社が衆院選を受け15日と16日に実施した全国緊急電話世論調査によると…自公の圧勝に終わった今回の選挙。
しかし、1カ所だけ全く異なる風が吹いた場所がある。
沖縄では4つの小選挙区すべてで自民党の候補が敗退。
代わって有権者が選んだのは、いずれもアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設に反対する候補だった。
1区から4区まで全部オール沖縄が勝ったでしょ、自民党敗北しましたよね。
一番の勝因は何だったですか?やはり辺野古に基地をつくらせないというこの1点で県民が団結したことだと思いますね。
今の安倍政権は沖縄の民意、沖縄の民の声を聞く耳を持っていると思いますか?いや、全然持っていないと思いますよ。
安倍政権がここまで民意がはっきりされても、まだ粛々とやると言っていますから。
今回の衆院選だけではない。
この1年を通して沖縄で示された民意は極めて明白なものだ。
1月の名護市長選、9月の名護市議選、そして先月の沖縄県知事選挙といずれも辺野古への移設に反対する候補が当選、あるいは議会で過半数を得た。
やっぱり知事選挙で示された民意は全くぶれていなかったと。
これからがじわりじわり、日本の民主主義のあり方として問われていくのではないかなというふうに思っています。
民主主義の本質の1つは少数者の声、あるいは地域の声に真摯に耳を傾けるということがあります。
その意味では、今回示された沖縄の民意を政府は数の力で押さえ込むようなことがあってはならないとここ、沖縄で取材をしていて感じました。
私たちは辺野古移設が唯一の解決策であるという考えでありますが、その考えに変化はないわけであります。
アベノミクスの是非を最大の争点に据え圧勝した安倍総理。
今後、この国をどう導くのか。
安倍総理は普天間基地の移設のほか原発の再稼働や集団的自衛権の行使を認める法整備、そして憲法改正についても公約に掲げて選挙に勝った以上、信を得たとして前に進めていく考えです。
ただある政権幹部は、今回勝てたのは結局は経済がいいからだと語っ20代の投票率がなかなか伸びないというのはよく言われていますけれども、私も20代ですが、先ほどのVTRの若者たちのようにちゃんとマニフェストをチェックして投票に行くという人もいるわけですよね。
やはり自分の持っている1票を無駄にしない、そういった姿勢がもっともっと広がればなと思って見ていましたが。
実際、日下部さんは取材してみてどうでしたか?何よりテレビ局で働く者として、若者たちがテレビで開票を見ないというのがちょっとショックだったんですけれども、一緒にいた学生さんたちというのは、特定秘密保護法とか、安倍政権に批判的な学生ですからこれが若者意見を代表するとは僕も思わないんですけどね。
ただ、彼らの言葉の端々に実は彼らが怒っているのは安倍政権に対してじゃなくて我々中高年層とか既存のメディアに対してじゃないかなと、それはすごく気になったことの1つですね。
あと言わずもがなですけれども、民主主義というのは制度だけが幾ら立派でもそこに参加する人たち、有権者がいなければ機能しないわけで、今回の52%という投票率を見て改めてこのことを試み刻みたいと思いました。
今回いろいろなことが選挙で提示されたんですけれども、率直に申し上げますと、僕は今回の選挙では私たちテレビの選挙報道のあり方の自己検証というのがきちんとなされるべきだと思いますね。
例えば今のVTRの中では触れられていなかったのでちょっと補足しますけれども、これ実は自民党から民放キー局の報道局長、編成局長に宛てて11月20日に出された選挙期間における報道の公正中立及び公正の確保についてのお願いなんですが、これを読みますと、街の声ですとかゲストの選択とかかなり細かく立ち入って配慮を求めるということが、こういう文書があるんですけれども、この文書が出されたことによってテレビがどういう影響を受けたのかの検証は僕は必要だと思います。
そして、そもそもこういう文書を出すことの是非はどうなんだろうかと。
これは放送に携わる人間ならば今後もきちんと考え続けていかなければならない問題だということを私は指摘したいと思いますけどね。
血を止める血小板が少なくなるITPという難病があります。
大量の出血が伴う妊娠は危険があるとして妊娠をあきめる患者も少なくありませんでした。
しかし、最近では医療の進歩もあり妊娠も可能になってきました。
あきらめず出産した3人の女性を取材しました。
横浜市の藤田幸子さんの次男、幸暉君の誕生。
普通の出産の光景のようだが、ここに至るまで幾つもの決断を迫られてきた。
藤田さんは血が止まりにくい血液の難病の患者。
大量の出血を伴う出産は、リスクが高いとされるから。
藤田さんの病気は、ITP=特発性血小板減少性紫斑病という血液の病気。
国が指定する難病の1つ。
東京都内に住む30代のITP男性患者。
この病気では、紫斑、いわゆる青アザができやすく鼻血や歯茎からの出血、女性では月経過多などの症状が見られる。
この男性も、ぶつけた覚えがないのにアザがよくできる。
しかも、アザが消えるまで健康な人に比べて時間がかかると言う。
1〜2mm大の点状出血がかなり多いですね。
20弱あります。
ITPは通常15〜40万ある血小板が10万以下に減少する病気。
血を止める血小板が減るので、出血しやすくなる。
脳出血や消化管からの出血になれば死に至ることもある。
埼玉医科大学教授の宮川義隆医師は、この道二十数年のベテラン。
国内で最も多くのITP患者を診ている。
患者数は国内でおよそ2万人。
20〜40代という妊娠適齢期の女性に多いのが特徴。
女性では月経過多などで会社を休んだり生理が止まらずに救急車で病院に運ばれたりすることもあるという。
大量の出血が伴う出産では、血が止まらなくなると母体の命にも関わる。
藤田さんは、20歳のときITPと診断された。
2008年、結婚の直前に血小板が激減した。
結婚式でハワイに向かおうとする藤田さんに当時の主治医は、飛行機に乗るのはリスクがあるのでやめた方がいいと話したと言う。
妊娠・出産についても否定的だった当時の主治医は、治療薬として免疫反応を抑えるステロイドを勧めた。
しかし、子どもが欲しいと考えていた藤田さんは、副作用の強いステロイドを避けたかった。
そこで、ステロイド以外の治療法はないのかITPの専門医にセカンドオピニオンを求めた。
それが宮川義隆医師だった。
脾臓は左脇腹の胃の近くにありリンパ球をつくるなど免疫にかかわる臓器。
摘出すると感染症にかかりやすくなるリスクがある。
また、手術を受けても3人に1人は効果を望めない。
藤田さんは随分と迷ったと言うが、生まれてくる子どもに影響が出ることだけは避けたいと脾臓摘出を選択。
手術は成功し、血小板の数も正常値に届くくらいに増えた。
去年8月、藤田さん一家は夏休みを利用して横浜から山梨に出かけた。
脾臓をとったことで血小板の数は増え、3年前に長男、竜暉君を授かった。
そしてこのときは2人目の子どもを身ごもっていた。
竜暉を産んだときも大丈夫だったので、主治医の先生からも大丈夫だと言われているので、安心して、あんまり不安を抱えることなく当日を迎えようと思っていますけど。
藤田さんは血小板の数が正常な状態が続いている。
脾臓を摘出した3人に2人が正常に戻るが、このうちのおよそ2割が再発するというデータもある。
突然の再発を心配する夫の竜志さんはこの旅行でも出かける前にこの地域の血液の専門医を調べ上げていた。
藤田さんは、これまでの闘病を振り返りセカンドオピニオンを求めるなどして納得いく医療を追求してきたことがよかったと語った。
原因不明で血小板の数が減少する難病ITP。
その患者会、なんくるないさーの発足総会がこの春、開かれた。
同じ病を持つ方々と実際に交流していただいてお互いに支え合える仲間になってくださったら私たちは本当にうれしく思っています。
患者数の少ない病気、いわゆる希少疾患では患者同士の横のつながりが弱く、患者が得られる情報も少ない。
ITPでもそういう状態が長く続いていたが、患者会がついに産声を上げた。
同じ病気を持った人だからこそわかり合える。
この日を待ち望んでいた藤田さんも参加した。
私みたいに無事に出産できたという経験をフェイスブックなり患者会なりで私が発信することによって1人でも妊娠とかあきらめている方がもう1回頑張ってみようかなとか、自分の経験をどんどん発信していきたいなと思っています。
専門医も少なく、最新の医療情報が十分に普及しないことも問題だとされる。
ITPの治療というのは国際的にどんどん進歩しているにもかかわらずまだまだ珍しい病気なので血液専門医にもなかなか正しい情報が伝わっていないんですね。
妊娠出産に関しては、1990年代まで母体の出血を避けるため多量のステロイドを投与する。
新生児の脳出血を防ぐため帝王切開にするというのが標準的な治療だった。
また、これまでの診療ガイドラインでは血小板数が5万以下で出血症状があれば妊娠・出産を控えるようにとされていた。
これらの一時代前の治療方針に今だ従っている医療機関もある。
伊敷春菜さんも、そうした体験をした。
2年前、当時の主治医は血小板が5万では自然分娩は危険だとして治療薬のステロイドの量をおよそ2倍に増やした上、帝王切開を指示したと言う。
薬の副作用で顔が腫れ肝機能も悪化し、自然に産みたいという希望も打ち砕かれそうになったときITPの専門医、宮川医師の存在を知った。
血小板が10万を切るとITPと診断されるが、最新の科学的知見では2〜3万という少ない数でも妊娠が可能になることがわかってきた。
こうして伊敷さんはステロイドを減らし、自然分娩で無事、出産した。
そればかりではなかった。
大好きなスノーボード、転んだら危険だとして前の主治医からは禁じられていた。
スポーツ選手のITP患者も診ている宮川医師は血小板の数値が安定していれば、ケガをしない程度なら楽しんでくださいとアドバイスした。
その病気に合った先生に出会うことというのと、何でも夢をあきらめない、何でもやってみよう精神。
自分が病気になったからあきらめるというんではなく、どうにかしてやるっていう意気込みが大事だと私は思います。
あきらめなくてもいい妊娠をあきらめることがないように。
宮川医師を委員長に妊娠・出産に絞ったガイドラインが初めてつくられ今年9月、公表された。
診療科の壁を越えて血液内科、産科、麻酔科、小児科といった各科の医師が協力してこういうことをやることで今まで不可能、妊娠をあきらめていらした方に少しでもそういった機会が与えられるのではないかと。
都内に住む岡本彩さんの心配は親のITPが赤ちゃんに悪い影響を及ぼさないかということ。
子どもが欲しいと考える岡本さんも宮川医師の勧めで脾臓摘出を選択した。
実はITPだということがわかりました。
岡本さんは手術によってITPが治る可能性があることを宮川医師から聞き迷わず手術を受ける決心をしたと言う。
一生治らない病気とずっと言われていたから。
今回、病名が変わって、宮川先生から手術で治る可能性もあるんだよと言われたときに今まで完治するっていう選択肢がなかったので完治するというんだったら、それはちょっと挑戦してみたいって。
手術は腹腔鏡を使った体への負担が少ない方法で行われた。
血小板の数は手術前の1万から一気に正常値の22万にはね上がった。
22万という数字を見たときは、私本当に1人でベッドの上でわんわん泣いて、もう信じられなかったんで。
普通の人だ!みたいな感じになって。
普通にもう薬を飲まないで、妊娠とかそういうのができたら、それは本当に…、それは夢ですね。
その夢が現実となるときが来た。
手術から1年あまり。
岡本さんは夫の大作さんと一緒に分娩室にいた。
これ乗り越えたら赤ちゃん抱っこできるのよ。
お母さんになるから、ね?うまくなってきたね。
うまいよ。
助産師並みになってきた。
本人も文句言わなくなってきた。
岡本さんは自然分娩を望んでいたが、胎児の安全を考えて帝王切開に切り替えることに同意した。
およそ45分後…生まれました。
おめでとうございます、男の子。
赤ちゃんと一緒に運び出された臍帯血。
へその緒に含まれる赤ちゃんの血液が大至急、検査に回された。
赤ちゃんの血小板の数を調べる。
ITPの母親から生まれた赤ちゃんのおよそ20%に軽い血小板減少が見られ、5%に治療を必要とする血小板の減少が見られる。
1%の確率で脳内出血を起こすこともわかっている。
検査結果を待つ…宮川医師が手招きをした。
全く問題なくて。
お母さんが10万だったでしょ?坊ちゃんの方が多いんだよ。
だから今日は全く問題がないっていうことで、よかったね。
いや〜ほんとですね。
産んで最初に言ったのが赤ちゃん、臍帯血、臍帯血って。
それはすっごい気にしてました。
頑張ったな。
病室に入る際、夫が赤ちゃんの血小板の数を告げた。
一般病院ですと、やはりこういったリスクの高い合併症の方ですと、患者さんも不安に思われる方もいますが、理解ある血液内かの先生とそれに従ってトレーニングされたスタッフがそろっていれば手術もしくはお産に臨んでいただくことは可能なんじゃないか。
3週間後、蒼大と名づけられた息子と散歩もできるようになった。
看護婦さんとかもみんな主人に似てるって言ってましたね。
一番かわいいのはお風呂ですかね。
お風呂に入ってるときの気持ちいい顔。
先ほど午後6時30分頃、最大震度4を観測する地震が起きました。
地震の規模を示すマグニチュードは5.8。
この地震による津波の心配はありません。
この地震による津波の心配はありませんが、引き続き余震などに十分ご注意ください。
取材に当たりました小嶋記者です。
子どもを授かるのが夢だと語っていた岡本さんですが、出産のシーン、私もこみ上げるものがありました。
やはり女性にとって妊娠・出産のタイミングというのは人生の一大、ターニングポイントだと思うんです。
そういった中であきらめなくてもいいのにあきらめざるを得なかった、妊娠・出産をあきらめた方が過去にいらっしゃったというのは非常に残念なことではありますね。
過去だけでなくて現在もそういったことがあるという、非常に重い問題だと思うんですけど。
しかも妊娠適齢期の女性がそういう患者が多いという大変大きな問題だと思います。
正しい情報を利用者側に適切に伝えれば日本全国どこで治療を受けても同じ治療を受けられるということになるということでガイドラインができたわけで、ネット上にもそのガイドラインは公表されています。
医療者だけでなくて、私たちも国民も見ることができるので、ぜひ活用してほしいなと思います。
脾臓を取るというのは、ステロイドよりはいいんでしょうけれども、やはり何の問題もない脾臓をとるというのは、ちょっと違和感があるんですけどね。
ステロイドがいいかどうかは非常に難しい問題があるので一概には言えませんけれども、ただ脾臓をとるということは健康な体にメスを入れることですからその点ではできるなら避けたいということだと思います。
欧米ではリツキサンという薬があって、その薬を使うことで脾臓摘出を避けることができるんですね。
この薬を何とか使いたいと、日本でも医師主導型の治験というお医者さんが治験をやるということでこの治験を行って欧米と同じような有効率という結果が出ているんですが、まだ結論は出ていません。
国も審査を早くしてほしいなと思います。
最後に、あかちゃんのほえー顔、よかったですね。
ご苦労さまでした。
アギーレ監督の八百長疑惑に揺れるサッカー日本代表。
唯一の日本人コーチである手倉森コーチがその胸中を語った。
日本代表の手倉森コーチが監督を務める21歳以下の代表遠征から帰国。
スペインで告発されたアギーレ監督の八百長疑惑について語った。
スペインの裁判所が告発を受理し、捜査が始まると、アギーレ監督の業務に支障を来す可能性も。
それでも日本サッカー協会は、連覇のかかったアジアカップをアギーレ監督で臨むと発表した。
スピードスケートの全日本選手権。
ソチオリンピック日本代表のウィリアムソン師円が得意の5000mですばらしい滑りを見せた。
オーストラリア人の父が好きな西部劇映画「シェーン」から名づけられたという19歳は今年から練習拠点をスケート王国のオランダに移した成果を発揮。
序盤から積極的に飛ばし、リズムに乗る。
自ら持つ国内最高記録を4秒近く更新し1位。
500mと合わせた総合順位でもトップに立ち明日の2日目に初の総合優勝を狙う。
皆さん、ポールスポーツってご存じですか?ポールダンスから進化したアクロバティックなパフォーマンスのことを言います。
今年で2回目となるポールスポーツ選手権大会が今日行われました。
ポールダンスというと、セクシーなイメージを持つ人が多いかもしれません。
しかし、ここ数年アクロバティックな演技を前面に出し、その難易度や芸術性を競うポールスポーツとして人気が高まっている。
ジュニア部門では前回優勝の12歳、甲斐仁紅ちゃんが登場。
演技は4分以内で技術、芸術性と振り付け、必須動作の合計ポイントで競われる。
前回女王とあって、大人顔負けの演技を披露する仁紅ちゃん。
それでも本人は…マスター部門ではエアロビクスのインストラクター、山崎盛一さん44歳がこのパフォーマンス。
体脂肪率7%の肉体美で会場を沸かせた。
ダブルスでは佐藤・三上ペアが息の合った演技。
前回覇者の貫禄を見せつけた。
なお、熱戦は現在も続いている。
今週、こういったニュースが入ってきました。
アメリカのオバマ大統領がキューバとの国交正常化交渉を始めると発表ということなんですね。
大ニュースですからね。
僕は1回だけ5年くらい前にキューバに行ったことがありますけど、みんな踊ってるの。
老も若きもサルサ、みんな上手なんです。
夜までみんな楽しんでました。
野球も関係あるの?これまで亡命しないとメジャーでは活躍できなかったんですけれども。
2014/12/20(土) 17:30〜18:50
MBS毎日放送
報道特集[字]【有権者とメディア▽決意の出産】
今回の衆院選。メディア報道が有権者に与えた影響は?▽血液の難病の女性。リスクを承知で出産するまでを密着取材した。
詳細情報
番組内容
【有権者はどう動いたか?】
今回の衆院選から見えた有権者の投票行動を分析する。選挙中、ほとんどのメディアが「自民、300議席を上回る」と予測していたが、結果は291議席。票はどう動いたのか?
【難病女性 決意の出産】
血小板が減少する難病がある。患者が女性の場合、出血のリスクから出産をあきらめるケースが多かった。しかし近年、こうした女性でも出産するケースが出てきた。決意の出産を追った。
出演者
【キャスター】
金平茂紀(TBSテレビ報道局)
日下部正樹(TBSテレビ報道局)
小林悠(TBSテレビアナウンサー)
林みなほ(TBSテレビアナウンサー)
制作
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ジャンル :
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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