(ナレーション)
京焼の産地五条坂
そして…
かつて陶工たちは巨大な登り窯を共同で使い焼き物を生産していた
茶わん坂にある「東哉」
創業は大正8年
陶工を抱え清水焼を中心とした京焼の製造直販を行っている
今京焼業界にかつての勢いはない
時代とともに地域の陶工たちのつながりも希薄になってしまった
主の山田東哉さん
公害問題で登り窯がたけなくなった。
ちょうどそのようなときに…まあ運がよかったって言っていいと思うんですけどガス窯とか電気窯要するに個別で焼ける家の中で焼けるようなそういう窯が開発されて。
で皆さんもう一斉にパッと自分のとこの中でできるようになったんですよね。
そうするともう全然交流しなくても…。
隣の家が何してはるか…まあなんか焼き物をしてるそれは分かってると。
だけどどういうのをどういうふうにしてはるか…まったく交流がなくなってしまったんです。
そんな状況を変えられたらと山田さんは2年前「わん・碗・ONE展」を立ち上げた
11月1日から11日までの11日間五条坂茶わん坂界わいの窯元や陶器店などで作品展やイベントを行う
地域の活性化と京焼のこれからを模索している
茶わん坂で作陶している…
100年以上の歴史がある窯元「紅村窯」に生まれた
女性の感覚を取り入れた青白磁の作品が美しい
同世代の陶工の中には茶わん坂を離れる者もいるのだが…
やはり自分のところはこの辺には珍しく家もありまして店もありましてで工房もこちらに持ってるんですね。
なのでやっぱりここで作陶する意味というものが私にはあると思ってましてここは守っていかないといけないんだなと思ってます。
林さんは地域の子供たちに陶芸を教えている
「わん・碗・ONE展」ではそんな子供たちの作品を店頭に展示した
焼き物の地域に住んでる子供たちにとても食器というのは身近なものなのでそれを一から作ることの楽しさとそれを使って食べることでそれを使うことによって自分の作ったお皿を大事にするっていうことを覚えてもらえればなと思ってます。
11月1日茶わん坂の下にある京都陶磁器会館で「わん・碗・ONE展」のオープニングパーティーが開かれた
このプロジェクトに参加した陶工や作家陶器店主らが一堂に会し交流した
建仁寺の塔頭両足院
「わん・碗・ONE展」の一環としてある展覧会が開かれていた
京都在住の30代から40代の作家6人による作品展である
発起人の清水愛子さん
五条坂の陶工の家に生まれ陶芸史を学んだ
研究者の立場から京焼の明日を模索している
歴史的な視点で京焼を捉えてみますとものすごく変化の連続で今まで来たっていうのが一つ大きな特徴としていえるんです。
でそれは…変化っていうのは単に自分たちが変わりたいと思って変化したんではなくてその時代時代の文化の中で育まれて京焼っていうのが出来上がってきたっていうのが大きなことで。
今という時代においてどんなことが…今の京焼ってどういう在り方があるのかっていうことをみんなで探っていく。
それで始めました。
会場に清水焼の伝統的な作風を受け継ぐ茶陶器が展示されていた
杉田眞龍さんの作品である
江戸後期から暖簾を上げる…
茶わん坂にある窯元である
杉田眞龍さんは絵付けを専門にする陶工である
父親に師事し仕事を覚えた
近い将来「清閑寺窯」の暖簾を託される
女性らしい華やかな色彩を生かした茶陶器を作り続けている
「わん・碗・ONE展」に参加したことで新しい交流が生まれ自らの作陶にいい影響が出ているという
今まで個々にやっててだんだんやっぱりそれが時代に合わなくなってきてでもう…教えていただく職人さんも減ってきているし一緒にやることで少しの技術の交流とかもやっぱり出てくると思うんですよ。
そういうお話とかやっぱりみんな陶工同士なので「これどうやって作るの?」みたいなお話が出てきたり。
おんなじ…近くにいるのにご挨拶だけするだけで話さなかった人とお話ししたりとか作陶のうえでもとてもありがたいチャンスだなと思ってます。
五条坂にある…
ここも「わん・碗・ONE展」の会場になっていた
平成23年小・中一貫校として開校した東山開館
11月8日茶道部による子供大茶会が開かれた
地域の陶工や陶芸家が寄贈した貴重な器を使って茶を点てもてなす
・正面ちゃんと見てね。
きれいな所ね。
・今点ててるよ。
点てた人から行きましょうね。
緊張した面持ちの生徒たち
焼き物の町にある学校ならではの取り組み
おじぎしたあと相手の顔ちょっと見るけどそのときに笑顔になっている人が多かったからそれがよかったなって思いました。
地域の方にいっつもお世話になってるから出せてよかったです。
ずっと器の町で続いてって作る人が伝統を受け継いでいってくれたらいいなと思います。
会場では茶道部の生徒たちが作った茶わんも展示されていた
京焼の産地としてのアイデンティティーが受け継がれていく
茶わん坂の陶工林侑子さんによるこども陶芸くらぶでは地域の子供たちが土に触れ轆轤に触れる
町の伝統と戯れる
あっ回しとこっとここで。
ビィ〜…あっ!
京焼の明日は楽観的ではない
だが五条坂や茶わん坂をはじめとする東山の陶工たちが誇りを失わないかぎり町から窯の火が消滅することはないだろう
「ヴォーリズ建築事務所」が手がけたアンティークな洋館昭和のカフェ「GOSPEL」をお送りします
2014/11/30(日) 06:15〜06:30
MBS毎日放送
美の京都遺産[字]
「東山の陶工たち4」
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
福祉 – 文字(字幕)
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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