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(柳田)「夫三神達也と間宮貴子の不貞行為について慰謝料を請求する。
三神亜希子」!?
(大介)不貞行為!?
(つや子)三神…亜希子?
(亜紀)三神さんの奥さん!?
(三神)結婚してたのは事実だ。
女房と今年二十歳になる娘がいる。
(貴子)あのときの…。
(三神)女房とはもう6年間別居状態だ。
なかなか離婚届にハンコを押してくれないんだ。
隠してたつもりはないが最初はわざわざ話すことでもないと思ってた。
でも君の部屋に泊まったときに本気ですべてをきっちりさせようと思ったんだ。
それから君には話そうと思ってた。
それで女房に会いに行ってきた。
納得してくれたと思ってたけど…。
いやいい。
俺があいつをなんとか説得する。
君に迷惑はかけない。
あ…。
これ「ハンサムウーマン」の原稿。
確かこれが最終回。
ああ。

(柳田)間宮先生元気なかったな。
そりゃそうでしょうよ。
(亜紀)あんな先生初めて見た。
(紀三郎)お気の毒にねえ。
あんな顔…似合わないですよね?
(柳田)そうだよな。
きりっとした顔してカッカッカッカってヒール鳴らして歩いてこそ間宮貴子だろ。
(社員)おはようございます。
(桜井)お願いします。
(美由紀)ご苦労さま。

(大我)君は心配しなくていい。
(角田)社長。
すべて手は打ったから。
(美由紀)システム企画課の山田さんと打ち合わせをして該当するコンテンツを集約しといて。
(桜井)はい。
すいません。
いいわ行って。
うん?・
(北堀)もうパソコンは使えませんよ。
パスワードは変更しました。
どういうこと?
(北堀)白石美由紀さん。
社内コンプライアンス委員会顧問の弁護士北堀です。
コンプライアンス委員会?何?メディア事業部の角田さんご存じですね?わたしの部下ですが。
それが?単刀直入に申します。
彼角田博之さんがあなたにセクハラを受けたと訴えられました。
セクハラ?わたしが!?彼に?
(柳田)とにかくその三神さんの奥さんは弁護士を立てて間宮先生に慰謝料を請求してきている。
もはや個人と個人の話じゃない。
こちらとしても代理人を立てるべきだと思いますよ。
それは…。
そのほうがいいですよ。
いくら先生といえども矢面に立てば相手を刺激することになります。
僕が…。
(絵里)わたしが代理人になります。
(紀三郎)ほっ佐伯先生が?
(絵里)先生はわたしが守ります。
(絵里)間宮先生と三神さんにはこの件が決着するまでは会わないようにしてもらった。
先生への連絡はわたしがするから。
(大介)はい。
何としても間宮先生に傷をつけちゃいけない。
大事になる前に絶対に収めるから。
それなら助手は紀三郎さんか柳田先生のほうが…。
俺じゃあ…。
何言ってるの。
先生はあなたを信頼してるわ。
頼んだわよ。
はい。
(北堀)部下に対するセクシュアルハラスメントがあった。
社内規定により処分しました社長。
女上司が部下に逆セクハラか。
ホントとんでもないね。
(北堀)ご安心ください。
これで彼女は二度と会社に戻ることはありません。
(柳田)逆セクハラ?それで会社を解雇されたというんですか?
(美由紀)はい。
わたしはやってません。
言いがかりなんですよ。
(柳田)かしこまりました。
では順にお話をお伺いいたします。
先生。
あっはい。
(柳田)お願いします。
詳しく話していただけますか?
(柳田)白石美由紀さん35歳は今から4年前ヘッドハンティングされ総合IT企業であるアップヒルズ社に入社。
メディア事業部のチーフとして部下15人を抱え将来も嘱望されるポジションにあった。
そのなかの一人角田博之さん26歳に白石さんは上司である立場を利用し執ように関係を迫っていた。
たまらず角田さんは社内コンプライアンス委員会通称セクハラ防止委員会に駆け込んだ。
懲戒解雇とは随分厳しいですな。
最近は世間の目も厳しいですからね。
最初から社内規定にセクハラ禁止を盛り込んでるとこも多い。
その条項に触れれば即刻クビというわけですから。
(紀三郎)もちろんそのようなことはないと?はっきり抗議しました。
コンプライアンス委員会にも。
ただ向こうには弁護士もいて最初っから決めてかかってて。
誤解を招くような行動はとっていないと?上司として部下への指導は厳しかったかもしれません。
でもそれは当然のことでしょう?角田さんに関係を迫ったというのは?あるわけないじゃないですか!分かりました。
とにかくこちらとしては逆セクハラは事実無根であるということを主張して白石美由紀さんの名誉回復精神的苦痛への慰謝料および元の職場への復帰この三点を目指して動きます。
先生。
それでよろしいですね?あ…はい。

(テーマソング)
(清水)間宮先生はお見えにならないの?クライアントを抱えているので時間がとれなくて。
代わりにわたしが依頼を受けました。
評判の先生のわりには敵前逃亡ってわけ?おっしゃってる意味が分かりかねますが。
(大介)間宮はそんな人間じゃありません。
ただクライアントをほうっておけないだけです。
本題に入りましょ。
「依頼人の夫三神達也さんと弁護士間宮貴子さんは月刊誌『ハンサムウーマン』の取材をきっかけに知り合った。
お互いに意気投合した二人は以後連載しているコラムの打ち合わせと称して頻繁に会うようになり間宮さんは三神さんに妻子がいると知っていながら肉体関係をもちその後も今日に至るまで二人の関係は継続している」と。
この不貞行為による依頼人三神亜希子さんの被った精神的苦痛は耐え難いほど大きいものであり…。
よって二人の関係の清算と慰謝料500万円を要求します。
(大介)ちょっと待ってくださいよ。
それは…。
事実に誤認があります。
まず依頼人間宮は三神さんに妻子があるとは知らなかった。
これが一点。
また頻繁には会っていない。
会った回数は計11回。
うち仕事の打ち合わせが7回。
また肉体関係はありません。
(清水)つまりセックスはしていないと?そういうことです。
よって不貞行為には当たりません。
それはどうかしら…。
(絵里)とにかくそちらの請求を全面的に拒否します。
不貞行為があったというのならその証拠を見せてください。
全面対決ってことね?分かりました。
ならとことん闘いましょう。
(柳田)アップヒルズ社っていうのは総合IT企業のなかじゃ今伸び盛りのところですね。
社長の大我はまだ35歳。
既成の経営者と違ってその斬新な発想や柔軟な考えが多くの若者を引き付けてるって。
まあちょくちょくテレビでも見ますよ。
先生?ああっごめんなさい。
金に物言わせて弁護士も優秀なの雇ってんでしょう。
まっ相当手ごわそうですが向こうの会社の言い分も聞いてみましょう。
そうね。
間宮貴子法律事務所だそうです。
間宮貴子?女?ええ。
女は女の弁護士のところに行く…か。
しょせん無名の町弁だろ。
はい。
しがない町の弁護士。
どの程度のこと言ってくるのか想像つくね。
そうですね。
とにかくとっとと追い払おう。

(ドアの開く音)
(大我)お待たせしました。
代表取締役の大我です。
(貴子)間宮貴子法律事務所の間宮です。
(柳田)柳田です。
(大我)お座りください。
驚きましたね。
社長自らお見えになるとは。
(大我)僕は社長室にふんぞり返ってるような古いタイプの人間ではないんです。
どこにでも顔出しますよ。
ウチの顧問弁護士の北堀です。
よろしく。
(大我)まあそれにしても期待はしてたんですけどね白石さんには。
ただね僕の会社は人が財産。
社員みんなに気持ちよく快適に仕事をしてもらいたい。
だからことさらセクハラには厳しいんですよ。
まあ欧米なんかじゃ当たり前のことなんですけどね。
だから女性といえど例外じゃない。
ねっ?
(柳田)その前にまず事実関係を正しておきたいんですが。
そうですか。
じゃあ説明して差し上げて。
(北堀)えー白石美由紀さんはかねてより職場での男性へのべっ視的な発言が絶えなかった。
交際している女性がいると聞けば「いつ結婚するの?」「ちゃんと責任取りなさいよ」とか。
また男性社員をじろじろ眺めたり「がっしりしてるね」などと腕や胸を触ることも多々あった。
そんななかでも特に関心があったのが8歳年下だった角田博之氏だった。
「お尻がかわいい」などと言いながら同僚の女子社員とともにじろじろ眺めたり「恋人はいるの?」などと質問し「います」と答えると「どこまで二人の仲は進んでるのか」などと嫌がるにもかかわらず執ように尋ねた。
それで?
(北堀)ついには上司と部下という立場を利用し「ちょっと話がある。
今晩飲みに行くから時間を空けろ」と命令した。
5月27日命令に従い角田氏は港区六本木のレストランに出向き食事をしたあとあすは出張だと早く帰りたがる角田氏を強引に近くのバー「ディックス」に連れ出した。
その後嫌がる同人に強引にカクテルを飲ませ家に来るように強要。
無理やり自宅マンションに連れ込み関係をもった。
以後たびたび関係を迫られ白石氏に恐れをなした角田氏は社内のコンプライアンス委員会に相談した。
以上がコンプライアンス委員会が調べた事実です。
あっなお職場の社員の複数の証言も取ってあります。
(北堀)何か?あっいえ。
分かりました。
フフフ…。
よろしいですか?
(柳田)とりあえず依頼者の主張との相違点を確認してみます。
あっそうですか。
じゃああれも差し上げたら?あっはい。
これは調査委員会に出された角田氏の逆セクハラを受けた日の日記のコピーです。
精神的ショックが大きかったことがよーく分かると思いますが。
何度も足を運ばせちゃ悪いですからね。
町の弁護士さんってのも案外お忙しいんでしょう?これでいい?先生。
(美由紀)嘘ばっかりです。
全部言いがかりじゃないですか。
(柳田)その辺がセクハラの難しいところなんです。
そのつもりはなくてもセクハラととられてしまう。
特に上司と部下というような上下関係のある場合は。
そんな…。
(紀三郎)問題はこの関係を強要したというところですな。
強要なんて…。
(柳田)角田さんを飲みに誘ったというのは事実ですか?
(美由紀)彼仕事で悩んでるようだったので誘ったんです。
話を聞いてあげようと。
酔っ払ったというのは?確かにあの日飲み過ぎたのは事実です。
彼がすごくお酒が強かったんでそのペースにつられて。
家へ送っていけと強要したというのは?正直その辺は覚えてないんです。
で…彼が家に泊まったというのは?あっそれは覚えてるんですね?
(美由紀)気が付いたら朝で…。
(柳田)じゃあ二人の間に関係があったかどうかというのは…。
多分…。
ないと思う。

(大介)ただいま。
(柳田)じゃあその辺の事実関係をきちんと洗い直してもう一度当たってみましょう。
まずは社内の人間から事情を聞いてみます。
(美由紀)あの。
はい。
聞いてるんですか?すいません。
ごめんなさい。
やる気あるんですか?すいません。
(柳田)大丈夫です。
この件は事務所を挙げて取り組みますんで。
(大我)まるでガキの使いだったなあの女弁護士。
どうした?あ…いえ。
あの女どっかで見た顔だと思ったんですが。
(大我)まあもう来ないよ。
ヤツらも依頼されてやむをえず体裁整えるために来たんだ。
小銭のために哀れな連中だよ。
ではこれでひとまずこの件は。
いや。
念には念を入れておこう。
何事も徹底的に。
それが俺の主義だから。
(北堀)はい。
大きな仕事も控えてるしね。
ああ…。
わたしダメですね。
全然仕事に身が入ってない。
弁護士失格です。
佐伯先生が頑張っていらっしゃいます。
依頼人を守るためにね。
この時間まで聞き込みをね。
(紀三郎)もちろん大ちゃんもね。
なんとか解決をして早く依頼人に元気になってもらいたい。
いや〜あの二人は信頼に値しますな。
う〜二日酔い。
チッ頭痛い。
・はいはいはい。
はい間宮貴子法律事務所です。
はい。
「週刊毎日」!?・あっちょっとお待ちください。
・・はい。
はい少々お待ちを。
はいもしもし間宮貴子法律事務所です。
あっですからねあの依頼人に関しましては守秘義務というのがございまして。
ええ。
守秘義務です。
(亜紀)一切ノーコメントですから。
(紀三郎)しかし一体誰が…。
(柳田)アップヒルズ社でしょう!自分たちの都合のいい話ばかりリークしてる。
じゃないとこんな詳しく書けないよ。
ほかのマスコミの反応も早すぎますな。
(柳田)酒癖が悪いだとか悪い評判は前からあっただの白石さんを悪者にして解雇の正当性を主張してる。
白石さんもショックでしょうな。
(柳田)紀三郎さん電話の対応お願いします。
これ以上書くようならこちらとしても名誉棄損で訴える用意はあると。
(紀三郎)はい。
僕は雑誌社に行って取材の経緯聞き出してきます。
アップヒルズ社はどうします?とにかく話聞いてくるわ。
お願いします。
じゃ行きます。
(紀三郎)あっいってらっしゃい。
何を根拠にこの記事が私たちのリークだと?前回私たちとこちらとで話し合われた当事者しか知りえない情報が入っています。
そうなの?あっさあ…。
こちらは名誉棄損で訴える…。
(北堀)女性っていうのはえてして被害者意識が強いですから。
間宮…先生でしたっけ?町の弁護士さんはご存じないかもしれませんが僕たちのような企業にはそういったスキャンダルが明るみに出て株価に影響することがものすごくダメージなんですよ。
(北堀)ですからね私どもがリークするなんてのはちょっと見当違いも甚だしい。
それに名誉棄損なら逆セクハラの事実無根を証明しないと難しいと思いますがね。
それはこれから…。
(北堀)彼女…白石さんにはかつて職場で上司との不倫歴がありそれが元で前の会社を辞めさせられたのはご存じですか?何でも奥さんが職場に乗り込んでこられ大変だったとか。
その上司も彼女のほうから誘ったそうですよ。
なかなか激しい人生を送ってますよね白石さん。
先生ね町の弁護士さんっていうところは言っちゃ悪いがいろんな方が来られるわけでしょう?ちゃんと話を聞いて客を選んだほうがいいんじゃないでしょうか。
(美由紀)不倫してたのは事実ですよ。
それで居づらくなって前の会社辞めたの。
そう。
(美由紀)でもつきあったときは奥さんいるって向こう隠してたし分かってからもずっと「奥さんと別れる」って言ってて。
今は本当に後悔してます。
先生もわたしが逆セクハラをしたって?逆セクハラをされたという角田さんが出張だの会議だので一向につかまらない。
今の時点では判断材料が少なすぎる。
だから何とも言えない。
これが弁護士としての見解。
そう。
だけど…。
会社側がマスコミにリークしたのは間違いないしどうも不透明なものを感じる。
それに…。
(美由紀)それに?男の子のお尻がかわいいって女同士しゃれで言っただけでセクハラだって言われるのはちょっとやってられない。
…っていうのが35の女の見解。
みんなわたしのこと強いとか怖いとか言うけど。
わたしだって働き始めたころは上司にお尻触られても何も言えなかった。
すぐに結婚して家庭にでも納まってればそのままでいられたのかもしれないけど。
そうはならずに35まで一人で働いてきたんです。
理不尽なこともいっぱい経験して何度も泣かされて。
結局自分が声を上げないと何も変わらないってことに気づいて。
気が付いたら強い女ってことになってて。
(美由紀)35まで生きてたらいろんなこともあります。
恥ずかしい失敗もいっぱい。
だけど少なくともわたしは上司の立場を利用して部下に関係を迫るようなそんなひきょうなマネはしない。
だったら町なかでナンパでもします。
それがわたしのプライドです。
信じてください。
ただいま。
あっおかえりなさい。
紀三郎さん。
はい。
三神さんの件は佐伯さんたちに任せます。
わたしはわたしの依頼人のために全力を尽くします。
あれ?みんなは?皆さんもそれぞれ依頼人のために動いてますよ。
えっ?まっ依頼人というか間宮先生のためですね。
負けてられませんね。
それでこそ間宮貴子ですな。
(柳田)社内の白石さんの噂教えていただけませんか?
(社員)いやホントあの急いでますから。
いやあの時間とらせませんので。
ホント急いでるんで。
すぐ終わらせます。
5月27日の夜に六本木からお客さんを二人乗せたタクシー捜してんのよ。
(亜紀)アップヒルズ社って知ってるでしょ?
(男)うん。
誰か知り合いいたりとかさ何かほら裏情報とか持ってないの?
(紀三郎)こちらにお住まいの白石美由紀さんについてお伺いしたいんですが。
そのときの二人の様子を聞きたいんですよ。
うーん何を注文したとかどんな話をしてたとか…。
(柳田)あのアップヒルズ社の方ですか?
(社員)はい。
(柳田)あの私間宮貴子法律事務所の柳田と申します。
(社員)あっすいません。
角田さん?
(角田)会社から何もしゃべるなと言われてるんで。
会社通してください。
聞きましたよ。
白石さんから何度もいろんな仕事を…。
(角田)ああっ。
(絵里)その日は渋谷区内のバー「メティス」で朝の5時まで飲んでいました。
店員が証言しています。
それも打ち合わせだと?そういうことです。
朝まで?はい。
あまりに不自然だと思いませんか?編集のお仕事をご存じありませんか?入稿で朝までかかることはしょっちゅう。
夜中まで撮影がありそのあと出かけてるんです。
打ち合わせが長引いたとしても不自然ではない。
9時5時のサラリーマンとは違うんですよ。
しかしそれは…。
(絵里)問題はそれが打ち合わせかどうかではない。
二人に不貞行為と呼べるものがあったかどうか。
その事実です。
分かりました。
6月4日三神さんは港区麻布にある間宮先生のマンションに泊まってますね?
(大我)お忙しいのに何度も大変ですね先生も。
(貴子)社長のほうこそ。
毎回立ち会われなくても。
それともあれこちらの北堀先生では信用できないと?何を言ってるんですか?あ…別に。
ただアップヒルズ社の大我社長はざっくばらんに見えて実は非常にさいぎ心の強い人を信用しない男だ…なんて評判もあるもんですから。
話を進めます。
こちらは綿密に調査をした結果白石美由紀さんの逆セクハラはなかったと主張します。
ほう。
まず白石さんは職場での男性へのべっ視的な発言が絶えなかったとのことですが交際していた同僚に「結婚はいつか?」「責任は取りなさい」などという発言は軽口の範ちゅうであり到底べっ視とまでは認められない。
(北堀)男性社員を露骨に性的な目でじろじろ眺めたり腕や胸を触ったりすることは?アップヒルズ社は男性社員1,623名に対し女性社員403名。
周りを男性に囲まれながらそれを見るなと?
(北堀)性的な目で…。
性的な目?セックスのことを考えていたかどうかは想像の問題。
それとも分かります?見た目で。
(北堀)腕や胸を触ることは?マッチョを自慢する男性は多い。
自慢されたら触るでしょ?力こぶぐらい。
(北堀)上司の立場を利用して強引に飲みに誘った。
ミスをしてしかった直後だったので上司として慰めようと飲みに誘った。
そのミスについては同僚も認めている。
(北堀)そのバーで嫌がる彼に無理やり酒を飲ませた。
飲んだのは焼酎の鳥飼。
これは彼が「どうせならボトルを入れたほうがいいですよ」と勧めたお酒です。
無理やり自宅マンションに連れて…。
白石さんは泥酔状態だった。
これは店の人も認めている。
逆に角田さんはしっかりした足取りだった。
泥酔状態の人が無理やりしらふの人を家に連れて帰ったと?あとこの日記。
逆セクハラがあった5月27日。
まず最初にその日に行った仕事の内容。
それから友人との食事のメニュー。
そしていちばん最後に逆セクハラのことが書かれている。
普通いちばんショックなことをいちばん最初に書くんじゃないでしょうか。
これあとから付け足されたんじゃないんですか?あれ?社長!いつものスマイルは?
(北堀)あの間宮という女思い出しました。
東大在学中に司法試験に受かり渉外弁護士をへて離婚も扱う異色の弁護士になったとか。
(北堀)あの大企業十和興産を相手に社長を退陣に追い込んだっていう噂も…。
ほう。
でも今はただの町弁だろ?渉外弁護士っていったってしょせん…。
(北堀)彼女がいた弁護士事務所は日本のトップ3のうちの一つです。
その事務所の…エースだったと。
社長。
何か策を考えたほうが。
(大我)面白いじゃない。
(清水)どうぞ。
(亜希子)わたしは三神とは別れませんよ。
あの人と結婚して今までどれほど苦労してきたと思ってるの?仕事だなんだって全然家に帰ってこなくて。
それで子供が大きくなったから別れてくれ?ほかに女ができた?「はいそうですか」って言えると思うの?あなた。
しかしそうやって意地になられるのもどうかと思います。
お互いが不幸に…。
(亜希子)うるさいっ!女房に話し合いに行ってきた。
殴られたよ。
女房はもともとスタイリストだった。
仕事を通して知り合ってすぐ結婚して娘ができた。
娘が大きくなってそれからだ。
家の中がギクシャクしだしたのは。
女房はやいてるんだ。
先生に?いや仕事にだ。
自分も結婚しなければ子供さえいなければバリバリ働いたのに…。
そんなふうにきっと思ってるんだろう。
悪いと思ってる。
ただ女房に愛情はない。
三神さん。
6月の4日泊まったんですか?間宮先生のところに。
ええ。
(絵里)三神さんの奥さん亜希子さんは精神的にちょっとエキセントリックになってる。
被害妄想っていうか。
6月4日の件。
やはり泊まったというのは事実でした。
でも恐らく向こうは証明はできない。
大丈夫。
このままいけば不貞行為はなかったことになるわ。
(柳田)どうも話が食い違うんだ。
もう一度きちんと真実を話してくれないかな。
(角田)話す義務ありません。
(柳田)このままいけば俺たちは裁判を起こすことになる。
そうなったら君も証言しなきゃなんないんだよ。
(角田)バカな。
何で僕がそんな…。
民事訴訟法第190条。
「裁判所は特別な定めがある場合を除き何人でも証人として尋問することができる」証人になんないと裁判所に怒られるぞ。
なあどういう事情か知らんが白石さんには仕事で助けてもらったこともあんだろう?
(大介)これまでの話し合いの経緯のドキュメントとICレコーダーです。
先生に渡しておくようにと。
ありがとう。
あとで見ておく。
はい。

(亜紀)先生。
いやわたしの友達でアップヒルズ社の役員と合コンした子がいて。
最近公開された「ロード・オブ・ザ・ワールド」っていう映画のプレミアシートに誘われたって言うんです。
それが?それが近々アップヒルズはアメリカの半導体メーカーエクセル社と映像コンテンツ配信事業で業務提携するっていうんです。
そのエクセル社はそのロード何とかこうだらに一枚かんでるからプレミアシートが手に入ったっていうんです。
業務提携…。
(紀三郎)先生!先生。
アップヒルズの大我社長ご本人からです。
和解しましょう。
いやぁ正直参りましたよ先生方の粘りには。
業務提携の話もつかまれたんでしょ?我々は情報で食ってる会社ですからね。
そこを突かれると痛いなあ。
確かにウチは今変な騒ぎを起こすとまずいんです。
でもまさかそこを交渉材料に持ってこられるとは。
わたしは…。
支度金。
支度金という形で彼女には懲戒解雇で支払われなかった同額以上のお金を支払い一つ上のポジションを用意する。
さすがに同じ会社に復帰というのは具合が悪いだろうから系列の会社ということで。
悪い話ではないと思いますよ。
やりましたよ!全面勝利だ!あの強気の社長がそこまで譲歩してきたんだから。
だけど依頼人の主張が100パーセント通ったわけじゃない。
いや先生。
ここは妥協したほうがいい。
これ以上泥沼になってもかえってこっちに勝ち目はない。
うーん…資金も人数も向こうのほうが豊富ですからな。
それは分かってるけど。
どうして相手は急に和解を?暗に認めてるんでしょう。
逆セクハラがでっち上げだったって。
だったらなぜそもそもそんなでっち上げを?業務提携を成功させたいならことさら穏便にしときたいところでしょう。
なのに逆セクハラで白石さんを解雇する騒ぎを起こした。
つまり!もっとほかにあの会社には隠さなきゃならないことがあったんじゃないでしょうか?白石さんはその地雷を踏んでしまった。
提携に支障をきたす何か重大な秘密を彼女が知ってしまったってこと?じゃないでしょうか。
そこで逆セクハラをでっち上げ彼女を解雇した。
じゃないでしょうか。
ということはそこを探れば何か解決の糸口が見えるかもしれない。
じゃないでしょうか!
(柳田)いやいや…。
でもその和解案はどうします?彼女にとってはその和解を受け入れるほうがいいかもしれないですよ。
もちろん依頼人の意向が第一。
依頼人が闘いたいって言えば?
(貴子)話はつけました。
さすがです。
僕は頭のいい人が好きでね。
精神論とか青臭い正義感とか振りかざす人間が大嫌いなんですよ。
先生は頭がいい方だって最初から分かってましたよ。
ただしこれじゃダメだって。
フフフ…アハハハ!さすが元渉外弁護士。
先生のほうが一枚うわてだ。
分かりました。
ずばりいくらです?4,000万?5,000万?いくらなら和解するんすか?この際だ。
弾みますよ。
「いくらだいくらだ」って…。
人を数字でしか見られないのね。
人はね数字じゃないの。
習わなかった?幼稚園で。
お金は一銭もいらない。
そのかわり逆セクハラはでっち上げだと会社側が認め謝罪すること。
それが条件。
絶対条件。
それ以外の取引は一切しないってさ。
もう少し話が分かる大人だと思ってましたよ。
分かりました。
ならやりましょうよ。
徹底的に。
力っていうものがどういうものか教えて差し上げますよあなた方に。
お金ってこと?ほかに何が?お金で買えない物はないか。
金で買える物しか相手にしていなかったからじゃないですか?柳田さんそれは違う。
お金で買える物にしか相手にされなかったのよね?かわいそうに。
やりましょう徹底的に。
(大我)えりすぐりの弁護士集めろ。
最強の弁護団結成する。
提携まではどんな手使ってもかまわない。
とにかくあの事務所をたたきつぶせよ!
(柳田)もしもし?メディア事業推進部の角田さんお願いしたいんですけども。
えっ?
(社員)角田でしたら今日付けでシアトルに転勤になりまして…。
おはようございます。
(紀三郎)あっ先生!・
(女)誰か!誰か来てー!・『EVERY』2014/12/01(月) 15:53〜16:48
関西テレビ1
離婚弁護士

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