趣味の園芸「つるバラで憧れの景色をつくる」 2014.12.04


(テーマ音楽)おはようございます。
「趣味の園芸」ナビゲーターの三上真史です。
誰もが憧れる庭の景色。
今日ご紹介するのはそんな庭づくりに欠かせないこの花です。
一面に咲く花が私たちを魅了してやまないつるバラ。
12月下旬から2月にかけてはバラの休眠期。
この時期に枝をフェンスやアーチなどに誘引して来年の開花に備えます。
そう今がつるバラを仕立てる絶好のチャンスなんです!「つるバラで憧れの景色をつくる」。
オベリスクにぴったりの品種選びや誘引のテクニックをご紹介します。
花いっぱいのアーチはつるバラ栽培の醍醐味。
今回は伸びた枝の整理と上手な誘引のコツをお伝えします。
後半は「ガーデンズエンジェル」。
鮮やかな実をつける植物を使って冬の庭をカラフルに演出します。
さあつるバラの極意を教えて下さるのはこの方です。
河合さん!は〜い。
おはようございます。
日本の美が感じられるバラづくりに取り組む河合さん。
1人でも多くの人にバラのすばらしさを伝えたいと全国で講習会を行っています。
豊かな経験に基づいたテクニックでつるバラを美しく仕立てる方法を教えて頂きます。
河合さん一面に咲いたつるバラって誰もが憧れる景色ですよね。
そうですね。
ちょうどこれからの12月下旬ぐらいから2月いっぱいぐらいまでがバラの休眠期でこの時期に誘引という作業をしましてアーチだとかフェンスに結び付けていくわけですね。
でも誘引というとちょっと難しいようなイメージがあるんですけど…。
そんな事はないんですよ。
品種選びさえ間違えなければ。
品種選びが実は失敗の大きな原因になってるんですよ。
品種選びですか。
その辺りを含め早速教えて下さい。
はい。
壁やフェンスが無くても大丈夫。
小さなスペースでコンパクトに育てるつるバラを楽しみましょう。
まずは品種選びのポイントから。
こちらがコンパクトなオベリスクですよね。
手軽なサイズなんですよね。
これぐらいの大きさだったら僕のようなベランダガーデナーでもつるバラを育てられそうですね。
どんなつるバラを仕立てればいいんでしょうか?ここで大切なのが品種選びなんですね。
つるバラに関して是非知って頂きたい事が1つありまして…つるバラの枝を使って説明してもらいましょう。
これが今年伸びた枝ですよね。
新しい枝なんですね。
1つ目はこれの節々から花枝を伸ばしてびっちりと花を咲かせるタイプのものです。
主に小さな花を咲かせるものが多いですね。
前の年に伸びた枝の節々から満遍なく花を咲かせます。
花の下の枝は短めで小輪や中輪が多く見られます。
2つ目はどんなものなんですかね?この枝の主に半分から1/3くらいを中心に花を咲かせるタイプでこちらは大きめの花を咲かせるものがあるんですね。
もう一つのタイプは枝の長さの半分から1/3に花をつけるタイプです。
花の下の枝は長めで大輪が多く見られます。
その違いがこちら。
(三上)あ〜確かに違いますね!見た目にも豪華な印象を与えます。
大輪を散らしたような印象です。
品種を選ぶ時はこの違いを考えておきましょう。
コンパクトなオベリスクに仕立てるには枝全体に花をつけるタイプが河合さんのおすすめです。
このサイズのオベリスクですからあまり枝が伸び過ぎる品種では収まらなくなってしまいます。
そして誘引した枝から花枝が伸びますがこれが長いと飛び出てしまって不格好になっちゃうのでなるべく短い品種を選んだ方がいいですね。
そういう基準で選んで頂いたのがこちらのつるバラですね。
ピンク色のコロコロとした花が愛らしいつるバラです。
小型のオベリスクにおすすめの品種…とげが少なく枝もしなやかです。
大型のオベリスクなら株全体に花を咲かせる大輪のタイプも見応えがあります。
品種が決まったら次は鉢選び。
オベリスクとのバランスを保つため鉢は重さのある大きめのものを選びましょう。
カラーリーフなどを寄せ植えすると冬の間も寂しくありません。
こちらは寄せ植えしてる花にあまり当たらないようにですよね。
若干内側ぐらいに。
しっかり刺さるようにですかね。
この辺でいいですか?グッと押しちゃっていいんですね。
どれぐらいさしたらいいですか?グラグラしないようにですね。
それからまっすぐ立てて。
まずどの枝から誘引していったらいいんですかね?誘引は太くて元気のいい枝です。
この辺ですか?そうですね。
こういった太くて元気のいい枝は来年の花が一番咲きますので主役になる枝です。
しかも太くて元気のいい枝ほど言う事聞かないですね。
堅かったりしますので。
その枝からまずやっていきます。
しっかり誘引するんですね。
この束ねてあるひもをまず切ってしまいますね。
この枝を取りました。
そしたらこれをなるべく下の方かららせん状に巻きつけるようにやっていきます。
実際にはここの位置じゃなくてここから伸びて咲きますのでどうしても上に行きますから意識的に下の方から巻きつける必要があるんですね。
そしてところどころ留めていきます。
留めるのは麻ひもなんかでも結構です。
滑りやすい素材ですからしっかりと留めて下さい。
しっかりですね。
はい固定しました。
こちら2つに分かれてるんですがこういった場合はどうしたら…?この場合は一緒にやるんではなく別々に誘引してあげます。
ここは1つずつですね。
そうですね。
面倒でも。
じゃあまずこちらから…。
はいしっかり。
同様にらせん状にですかね。
ところどころ留めていきましょう。
いい感じですね。
もう1本なんですがこれは同じようにでいいんですか?これはずらしてなるべく重ならないようやっていきます。
うまいですねなかなか。
いやいや…。
思ったより柔らかいですね。
この「ローブリッター」という品種は枝が柔らかくて扱いやすいんですが中には言う事を聞かないぐらい太いやつもいます。
折れないように気を付けないとですね。
同じ方向に巻いたらいいですか?それはどちらでも構わないです。
枝を同じ方向に誘引する必要はありません。
隙間を見つけながら自由に誘引して下さい。
枝と枝が部分的に重なっても構いませんよ。
残った短めの枝も空いている場所があれば誘引しましょう。
オベリスクに留まらなければこうして枝同士で留めてしまうのも手です。
ここはみ出しちゃった部分はどうしたら?小型のオベリスクに仕立てたつるバラの完成です。
まず置き場はどんな場所に置いたらいいですかね?この時期はバラは基本的に休眠をしていきますので…水やりは表面が乾いてきたらたっぷりあげるようにして下さい。
これは他の植物と同じですけどこの時期になると温度が低いですから乾きにくくなって水をやらない時だと1週間に1回ぐらいになるかもしれないですね。
肥料はバラだけなら1月末か2月ぐらいに寒肥をあげればいいです。
発酵油かす玉肥を使って頂けるといいと思いますね。
ただしこの場合は草花も一緒に入ってますので2週間に1回ぐらい液肥を同時にあげるといいと思いますね。
寄せ植えしてれば液体肥料もですね。
花が咲く時期がとても楽しみですね。
そうですね。
12月下旬から2月いっぱいまでに誘引をすれば…。
5月にはバラをまとったオベリスクが庭を華やかに彩ります。
見る人の心を奪う華やかなつるバラのアーチ。
比較的場所をとらずに楽しめるため人気を集めています。
まずは河合さんおすすめのアーチに向いた品種をご紹介します。
小さな花を全体に咲かせる…家庭用の小型アーチにぴったりです。
香りのよい…花つきがよく枝が伸び過ぎません。
大きく育つ「ファンタン・ラトゥール」は大きめのアーチにおすすめ。
とげが少なく扱いやすい品種です。
細い枝が誘引しやすい…全体を覆い尽くすほど花が楽しめます。
家庭用の小型アーチに誘引する場合は枝全体に花をつけるタイプがおすすめです。
今日はこのアーチの左側半分を使って伸びた枝のせん定と誘引の方法をご紹介します。
まずは何から始めるんでしょうかね?枯れた枝や細い枝を切る事から始めていきます。
細さの目安ってどれぐらいなんでしょうか?この小輪系の品種になりますと楊枝ぐらいの枝が参考になります。
品種によってもかなり変わって中輪ですと例えば割り箸ぐらい大輪ですと鉛筆ぐらいが一つの目安になっていくんですね。
続いては…。
余分な古い枝を整理していきます。
余分な古い枝ってどんな枝なんですかね?例えばこんな枝がそうなんですがヒョロヒョロとして途中から新しくて元気のいい枝が出てないんですね。
このような元気のない枝は役割を終えた枝と思い切ってちょうど枝分かれしてる部分があるんですけれどもこういった所から付け根からスッキリと切り取ってあげます。
逆に残したい古い枝もありましてこのように途中から元気のいい枝が出てますね。
こういうものは切ってしまうと先の元気のいい所まで切っちゃうので残すようにして下さい。
さあ今度は何でしょうか?今年伸びた新しい枝の先端を切っていきます。
それはなぜですか?先端の軟らかい部分は冬の寒さに耐えられなくて枯れ込んでしまう事があるんです。
それから葉をむしっていきます。
どうして取ってしまうんですか?この葉に病気が出てる事がありましてこれ黒星病ですけれどもこういった病気を翌年に引き継がないために取っていく作業をするんですね。
つるバラのせん定をおさらいしましょう。
この4つをお忘れなく!せん定を終えたらいよいよ誘引。
でもその前にやっておく事があるんです。
枝ごとに分かれているつるをひとまとめにしておきましょう。
こうすれば枝同士が絡む事なくスムーズに誘引ができます。
ここからが誘引ですね。
まずは太い枝から誘引していきます。
先ほどお話ししたように太い枝は来年の開花の主役になるのでこの位置を決定していく事が大切ですね。
堅くて言う事を聞かない場合もあるので自由に位置が選べません。
ですのでこの太い枝を最初に決定してしまう事は大切です。
枝をゆっくりと倒しながらアーチにしっかりと固定していきますね。
外れないように麻ひもやシュロ縄などで留めていきます。
今度は反対側に枝を倒していきますね。
コツはS字を描くように誘引するのがポイントです。
ああしっかりS字の形になってますね。
枝が多い場合はアーチの内側にも誘引しましょう。
この時も一枝ずつ重ならないようにS字を描いて誘引して下さい。
枝が多すぎるなこれ以上誘引できないぞという時は思い切って枝の数を整理して下さい。
細くて元気のない部分の付け根から切っていきます。
アーチの側面はS字を意識してやっていきましたけれどもアーチの上の方は大体地面と水平に近くなっておりますので自然に沿わせるような感じで枝を倒していけば結構です。
これで完成した状態になります。
確かに下の方はS字ですけど上は沿わせるだけという感じですね。
半年たつとアーチを覆うように花が咲きます。
これからアーチを仕立てたいという人に気を付けてほしい事は?なるべく株元から枝先まで花をつける品種がいいですし花枝があまり長く伸びない品種の方がきれいにアーチの形が出ます。
そしてアーチの両端に株を植えて伸ばしますのであまり枝が長く伸び過ぎずにちょうどてっぺんぐらいまで届く品種その辺がいいですね。
そしてS字にきれいに誘引するとばっちり花がつくと思います。

(前嶋)わぁ〜!かわいい実がいっぱい!すごいカラフルですね!
(杉井)割とね小ぶりでコンパクトに育ちやすいものを使って今日はお庭のコーナーを変身させようかなと思って。
冬は多くの植物が葉を落とす季節です。
花もなく葉も少なくなり庭が寂しくなる時期でもあります。
そんな時カラフルな色で庭にアクセントを与えてくれるのが実もの。
冬の庭をぱっと明るくしてくれますよ。
カラフルな実もので冬の庭を演出しましょう。
志織さんが用意したのは冬の間色鮮やかな実が楽しめる植物たち。
だいだい色の実が印象的な…緑と赤のコントラストが美しい…同じ赤い実でも形の違う…白やピンクの実が目をひく…さまざまな色合いやシルエットが楽しめる実ものたちです。
今日は実ものいろいろを植木鉢に入れてそれをここに彩りのコーナーとして作ろうと思うの。
えっ植木鉢でやるんですか?そうなの。
今回はバードバス周りにレイアウトします。
冬葉が枯れて寂しくなる場所だからです。
実の色を引き立たせるためシンプルな素焼き鉢を使う事にしました。
根鉢より一回り大きい鉢に植え替えていきましょう。
1つの鉢に2株植える場合は…。
どうやって組み合わせたらいいですかね?色がそろってるとか高さがそろってるようにした方が最後まとめやすくなるわよね。
2株以上植える時は…表情をつけて植えてあげると置いた時になじみやすいよね周りの葉ものと。
バリエーション豊かな実ものの鉢植えがそろいました。
志織さんが最初に手にしたのは赤い実のセンリョウ。
バードバスの右隣に置きました。
じゃあこのセンリョウを中心にこちら側は赤い実ものでこちら側はキンカンのだいだい色を中心にってやって見る角度によって色のコントラストとかを変えて楽しむようにやってみようと思うのよ。
反対側にはだいだい色のキンカンを置きます。
センリョウの奥に赤い実のコトネアスター。
色を分けて置いていく事で…段差を利用し…バードバス周りが温かみのある空間に生まれ変わりました。
こちら側から見るとキンカンのだいだい色がよく見えて赤い色が差し色にチラッと見える感じだと思うのね。
そうですね。
今度こっち側に回ると…。
こっち側に回ると…。
どう?センリョウの赤い実ものがドンと正面に見える感じになるからキンカンのだいだい色は差し色に見えるような感じになるでしょ。
そうですね。
しかも高さがあって遠くにある感じになるので手前に赤が入る感じになってますね。
「実」って言えば同じ実ものなんだけど色分けしたり角度を変えて楽しむっていう事をやるとすごくお庭に表情が出来てくるでしょ。
「つるバラで憧れの景色をつくる」そして「ガーデンズエンジェル」は「趣味の園芸」テキスト11月号に掲載されています。
今後の放送内容と併せて参考になさって下さい。
第1弾は「シクラメン」。
クリスマスにふさわしい品種の選び方長く咲かせるコツをお送りします。
「寄せ植えアプリ」はこちらもシクラメン。
和モダンに飾ります。
2014/12/04(木) 10:30〜10:55
NHKEテレ1大阪
趣味の園芸「つるバラで憧れの景色をつくる」[字]

憧れの空間を演出するポイントは品種選び、冬せん定と誘引。理想の景色をつくるワザを伝授。<ミニコーナー>ガーデンズ エンジェル〜冬の見もの!鮮やか実もの〜

詳細情報
番組内容
ファンタジックな空間を演出する“つるバラ”。そのポイントは品種選び、冬のせん定と誘引。理想の景色をつくるワザを伝授する。<ガーデンズ エンジェル 冬の見もの!鮮やか実もの/ガーデナー・杉井志織>ナンテンやマンリョウなどを和テイストに植える。
出演者
【講師】バラ育種家…河合伸志,園芸研究家…杉井志織,【司会】三上真史,【リポーター】前嶋しょうこ,【語り】笠原留美,安井邦彦

ジャンル :
趣味/教育 – 園芸・ペット・手芸
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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