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 障害のある子に読書の楽しみを――。伊藤忠記念財団が2011年から、肉声を使った読み上げ式の電子書籍を作っている。ほぼ手作業で180作品超を全国に無料で届けた。ただ、知名度がいま一つ。来年度は今年度より200カ所多い1千カ所への配布をめざし、届け先を募っている。

 「一人でも多くの子どもたちに届けたい」。財団の中村信行課長(49)は平日の朝9時から夕方5時まで、港区の伊藤忠商事東京本社ビル内で制作に携わる。2人が担当し、関連事業も含めた予算は年間600万円ほどだ。

 「マルチメディアデイジー」と呼ばれる電子書籍を手がける。録音された音声と一緒に文字や画像が表示され、読み上げられる文節には色がつくデジタル図書だ。文字の大きさや音声の速さ、文字色や背景色を選べる。読み上げられる部分の色が変わるので、どこを読んでいるかが一目で分かる。発達障害や視覚障害、肢体不自由、自閉症などの様々な障害に対応している。

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