ゴロゴロゴロ…
(雷鳴)
(犬吠埼風)勇者は決して死ねない?体を供物として捧げる?
(結城友奈)はい。
(東郷美森)満開のあと私たちの体はおかしくなりました。
身体機能の一部が欠損したような状態です。
それが体を供物として捧げるということだと乃木園子は言っていました。
事実彼女の体も…。
じゃあ私たちの体はもう元には戻らない?・サカラバサア・静けき森の中・いま目覚めた花たちよ・この世に何を思い・何を感じてる・ああ真実ほど・人を魅了するものはないけど・ああ真実ほど・人に残酷なものもないのだろう・咲き誇れ
(咲き誇れ)・想いのままに・この瞬間
(この瞬間)・全てを賭けて・無限の星すらも霞むように・勇気心に溢れ・
(いかなる)いかなる時も生きて・サカラサアその話樹や夏にも話した?いえ。
まずは風先輩に相談しようと思って。
そう。
じゃあまだ二人には話さないで。
確かなことが分かるまで変に心配させたくないから。
分かりました。
サァーー
(雨音)あっ…。
(ニュースキャスター)消防などの調査によると東西およそ4000平方メートルにわたって地面に陥没やひび割れが発生しました。
幸い通行人や民家などに被害はありませんでした。
(店員)どうぞ。
あっはい。
(店員)最近みんなと一緒に来ないのね。
えっ…。
あの…ちょっと今友達の調子が悪くて。
まあでもすぐに治りますよ。
そいつにはこうやって「てやぁ〜!」って私の女子力を注ぎ込んでおきますから一緒にこの店のうどんパワーも注ぎます!うどんと女子力は万病に効きますからね。
(店員)ふふっすごいのね。
それで友達の調子が戻ったら…また来ますみんなで。
ザァーー
(雨音)カタカタカタ…
(携帯操作音)ん?あっ。
ん?
(2人)あぁ…。
じゃあまた今度ね。
・クラスの友達?誘われたんだったら行ってきたらいいのに。
ん?あっ…。
でも…。
・
(教師)犬吠埼さんのお姉さん?えっと…樹の担任の先生?
(教師)はい。
あの〜このあと少しお時間は取れますか?大丈夫ですけど。
(教師)樹さんの今の状態は一部の授業に支障が出ております。
えっ?あの子が誰かに迷惑をかけたんですか?
(教師)いえ他の子にではなく樹さんご自身の問題で。
音楽の歌の練習なども樹さんはできませんし。
ある程度は授業内容を変えることで対応しておりますがあまり露骨な変更は逆に樹さんが気に病まれるでしょうし。
(心の声)≪大丈夫きっと治るから≫≪医者だって治るって言ってたんだから≫樹ご飯出来たわよ〜。
樹〜。
樹〜ご飯だよ〜。
寝てる?樹〜。
起きて。
ご飯出来たよ。
えっとさ!ああ〜ここんとこずっと天気よくないよね。
かばんに折り畳み傘入れてった方がいいよ。
いつ雨降るか分からないから。
ああ〜えっと…そ…そういえば文化祭の劇そろそろ練習を始めないとね。
体育館のステージとか借りてバ〜ンと稽古を!うん?どうしたの?はっ!もしや私の脚本に不備が!?あっ…。
そ…そっか。
だ…大丈夫だって!治るよきっと文化祭までには。
絶対治る。
だってみんな何も悪いことなんかしてないじゃない。
どうしたの東郷急に呼び出して。
風先輩と友奈ちゃんに見てもらいたいものがあって。
何?
(2人)ん?と…東郷さん?くっ!
(2人)はっ!何やってんのよ!あんた今精霊が止めなかったら!止めますよ精霊は確実に。
この数日で私は10回以上自害を試みました。
(2人)えっ…。
切腹首つり飛び降り一酸化炭素中毒服毒焼身。
全て精霊に止められました。
何が言いたいの?今私は勇者システムを起動させていませんでしたよね。
あっそういえばそうだね。
それにもかかわらず精霊は勝手に動き私を守った。
精霊が勝手に。
だから何が言いたいのよ東郷。
精霊は私たちの意思とは関係なく動いているということです。
私は今まで精霊は勇者の戦うという意思に従っているんだと思っていました。
でも違う。
精霊に勇者の意思は関係ない。
それに気付いたらこの精霊という存在が違う意味を持っているように思えたんです。
精霊は勇者のお役目を助けるものなんかじゃなく勇者をお役目に縛りつけるものなんじゃないかって。
死なせず戦わせ続けるための装置なんじゃないかって。
あっ…。
でっでも精霊が私たちを守ってくれたってことなら悪いことじゃないんじゃないかな。
そうね。
それだけなら悪いものじゃないかもしれない。
でも精霊が勇者の死を必ず阻止するなら乃木さんが言っていたことはやはり当たっていることになる。
勇者は決して死ねない…。
彼女が言っていたことが真実なら私たちの後遺症が治らないということも。
そんな…。
乃木園子という前例があったのだから大赦は勇者システムの後遺症を知っていたはず。
私たちは何も知らされずだまされていた。
待ってよ…じゃあ樹の声はもう二度と…。
知らなかった。
知らなかったの。
人を守るため体を捧げて戦うそれが勇者…。
うぅ…私が樹を勇者部に入れたせいで…。
(夏)ん…。
・あっ。
・はい犬吠埼です。
・
(藤原)突然のお電話失礼いたします。
伊予乃ミュージックの藤原と申します。
伊予乃ミュージック?・
(藤原)はい。
犬吠埼樹さんの保護者の方ですか?はいそうですが。
・
(藤原)ボーカリストオーディションの件で1次審査を通過しましたのでご連絡差し上げました。
えっ?な…なんのことですか?・
(藤原)あっご存じないんですか?樹さんが弊社のオーディションに…。
い…いつ?・
(藤原)ええ〜3か月ほど前ですね。
樹さんからオーディション用のデータが届いています。
・
(藤原)あれ?どうしたんですか?もしもし?もしもし?コンコン
(ノック)樹!いないの?あっ…。
はっ。
カチッ
(クリック音)
(樹)えっと〜これで…あれ?もう録音されてる?あっ…ボ…ボーカリストオーディションに応募しました犬吠埼樹です。
讃州中学1年生12歳です。
よろしくお願いします。
私が今回オーディションに申し込んだ理由はもちろん歌うのが好きだってことがいちばんですけどもう一つ理由があります。
私は歌手を目指すことで自分なりの生き方みたいなものを見つけたいと思っています。
私には大好きなお姉ちゃんがいます。
お姉ちゃんは強くてしっかり者でいつもみんなの前に立って歩いていける人です。
反対に私は臆病で弱くていつもお姉ちゃんの後ろを歩いてばかりでした。
でも本当は私お姉ちゃんの隣を歩いていけるようになりたかった。
だからお姉ちゃんの後ろを歩くんじゃなくて自分の力で歩くために私自身の夢を私自身の生き方を持ちたい。
そのために今歌手を目指しています。
実は私最近まで歌を歌うのが得意じゃありませんでした。
あがり症で人前で声が出なくて…。
でも勇者部のみんなのおかげで歌えるようになって今は歌を歌うのが本当に楽しいです!そして私が好きな歌を一人でもたくさんの人に聴いてほしいと思っています!
(メール受信音)
(樹)あっ勇者部というのは私が入っている部活です。
勇者部では保育園の子供たちと遊んだり猫の飼い主を探したり。
私人見知りだから部に入った最初はちょっと不安でした。
でも部のみんなは優しくて今は部活の時間がすっごく楽しいです!あっごめんなさい!余計なことまで話し過ぎちゃいました。
では歌います。
(「祈りの歌」)ああ…あぁ…。
(「祈りの歌」)
(樹)・出会えてよかった
(樹・回想)あのねお姉ちゃん私やりたいことが出来たよ何?何?将来の夢でも出来たってこと?だったらお姉ちゃんに教えてよ
(樹)う〜ん秘密ええ〜ひどい。
誰にも言わないから。
ねっ?いつか教えるね
(樹)・こんな日々がずっとうう〜…ううぅ〜〜!うわぁ〜〜!!・広がる空は・愛や希望で溢れて・
(夏)待ちなさい!はっ!くっ!
(夏)あんた何するつもり!?大赦を潰してやる!
(夏)なっ!大赦は私たちをだましてた!ガキン!えっ?満開の後遺症は治らない!
(夏)なっ何を…。
くっ…。
ガキン!くっ!大赦は初めから後遺症のことを知ってた!なのに何も知らせないで私たちを生贄にしたんだ!
(夏)そんな適当なこと!適当じゃない!犠牲になった勇者がいたんだ!えっ…。
勇者は私たち以前にもいた。
何度も満開してボロボロになった勇者が!そして今度は私たちが犠牲にされた!なんでこんな目に遭わなきゃいけない!?なんで樹が声を失わないといけない!?夢を諦めないといけない!?世界を救った代償がこれか〜!!
(夏)友奈!?どきなさい!嫌です!風先輩が人を傷つける姿なんて見たくありません!こんなことが許せるか〜!バシン!くっ…。
分かってます。
だったら!でも!もし後遺症のことを知らされてても結局私たちは戦ってたはずです!はっ…。
世界を守るためにはそれしかなかった。
だから誰も悪くない。
選択肢なんて誰にもなかったんです!それでも知らされてたら私はみんなを巻き込んだりしなかった!そしたら少なくともみんなは樹は無事だったんだ〜!!バシン!風先輩そんなの違う!ダメです!何が違うの!?
(夏)友奈ダメ〜!だあ〜〜!!風先輩を止められるならこれぐらい。
だって私は勇者だから。
友奈…。
・コツコツ…
(足音)あっ。
はっ…樹。
えっ…。
うっ…うぅ…。
ごめん…。
ごめんみんな…。
でも…でも私が勇者部なんて作らなければ!・広がる空は・愛や希望で溢れて・この声が届くまで・歌い続けるから樹…。
風先輩私も同じです。
だから勇者部を作らなければなんて言わないでください。
・木漏れ日眩しい森の中・風はいつもあったかくてうっ…ううぅ…うわぁ〜〜!!・この世界にそう・生まれたその日からずっと・両手にいっぱい・夢を握りしめていた・描いた未来いつか・ホントになるね・一人じゃ・小さな囁きでしかないけど・私たちの願いなら・きっと祈りになる・広がる空は・愛や希望で溢れて・この声が届くまで・歌い続けるから・広がる世界は・愛や希望で溢れて・この声が届くまで・歌い続けるから・いつも・いつもありがとう2014/12/05(金) 02:19〜02:49
MBS毎日放送
結城友奈は勇者である #09[字]
「心の痛みを判る人」▽タカヒロ×岸誠二×BUNBUN×スタジオ五組が送る、不思議な部活「勇者部」に所属する普通の女の子たちの物語。
詳細情報
番組内容
結城友奈は朝起きて、支度して、学校へ行き、授業を受けて、部活して、友達と遊んで…。そんな普通の日常を過ごしている中学2年生。
あえて特殊な点をあげるなら、彼女の所属する部活は「勇者部」。
その活動内容とは?
不思議な存在、バーテックスとは?
神世紀300年、少女たちの物語——。
出演者
【声の出演】
(結城友奈)照井春佳
(東郷美森)三森すずこ
(犬吠埼風)内山夕実
(犬吠埼樹)黒沢ともよ
ほか
原作・脚本
【原作】
Project 2H
【企画原案】
タカヒロ(みなとそふと)
【キャラクターデザイン原案】
BUNBUN
監督・演出
【監督】
岸誠二
【シリーズ構成】
上江洲誠
【アニメーションキャラクターデザイン・総作画監督】
酒井孝裕
音楽
【オープニングテーマ】
「ホシトハナ」歌:讃州中学勇者部(照井春佳、三森すずこ、内山夕実、黒沢ともよ)
【エンディングテーマ】
「Aurora Days」歌:讃州中学勇者部(照井春佳、三森すずこ、内山夕実、黒沢ともよ)
【音楽】
岡部啓一・MONACA
制作
【アニメーション制作】Studio五組
【番組HP】
http://yuyuyu.tv/
【Twitter】@anime_yukiyuna
https://twitter.com/anime_yukiyuna
ハッシュタグ「#yuyuyu」
ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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