きょうの「ゆうどき」はお鍋の大特集です。
和食、イタリアン、韓国料理。
プロの料理人たちが、ふだん自宅で作っている、とっておきのおうち鍋を披露します。
京都・祇園で今、最も予約が取れないといわれる店の佐々木浩さん。
鍋のポイントは食材の持ち味を引き出すスープにあり!あっと驚く裏ワザを教えていただきます。
関西イタリアンの第一人者笹島保弘さんのおうち鍋はイタリア料理の技を駆使した独創的な鍋。
普通の方からすると…そして「きょうの料理」でおなじみ韓国料理研究家・金裕美さんに教えていただくのはかきのうまみが口の中にじゅわーっと広がる絶品のかき鍋。
プロの料理人たちの、おうち鍋。
そのマル秘レシピを大公開します。
再び大阪のスタジオから、「ゆうどき」です。
きょうは豪華、関西を代表する3人の料理人の方にスタジオにお越しいただきましたよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
3人の方をご紹介します。
関西イタリアンの草分け笹島保弘さん、京都・祇園の日本料理店から佐々木浩さんそして韓国料理の研究家金裕美さんにお越しいただきました、きょうはプロの皆さんがふだん自宅で楽しんでいるというおうち鍋を教えていただきます。
おうち鍋ですよ。
予約が取りにくい皆さんのお店に行って、お金を払っても食べられないお鍋ですよ。
おうちの味を教えてもらうということなんです。
しかも今週末、冷え込みそうなのでばっちりだと思います。
料理の達人たち、いったいどんな鍋を楽しんでいるんでしょうか?お願いします。
出してください、どうぞ。
まず笹島さんのおうち鍋。
笹島⇒豚肉と白菜の白みそ鍋です。
売りは何ですか?ちょっと隠し味にアンチョビが入っています。
白みそがとても合っています。
コクのあるお鍋ですよ。
楽しみです、そして佐々木さん。
野菜たっぷりお手軽鍋ですね。
佐々木⇒お手軽に忙しいときにぱぱっと作ってすぐに鍋になるという簡単な鍋をご紹介します。
そうはいっても佐々木さんですからね何かがあるんだと思います。
すごく簡単ですよ。
金さん、どんなお鍋ですか?金⇒かきが大好きで、もっとおいしく食べる方法はないかと思って卵で焼いてふっくらジューシーでおいしくいただけるものです。
韓国料理の秘密があるんですね。
まだまだありますよ。
楽しみです。
まずは笹島さんのおうち鍋豚肉と白菜の白みそ鍋の作り方です。
材料は豚肩ロース肉、白菜など。
にんにく、アンチョビオリーブ油を使うのがポイントです。
まずは、豚肉の下準備です。
昆布締めにすると肉のうまみがアップします。
これはどうするんですか?もったいないですから、はさみで切って昆布も一緒に入れます。
次に、にんにくを半分に切って刺激が強い芽の部分を取り除きます。
ここは焦げやすいので。
これも大きなポイントです。
オリーブオイルは、こうなりますので熱するとすぐに焦げてしまいます。
中火で炒めうっすらと色がついたら火を止めにんにくを取り出します。
好きな方はにんにくを入れておいても食べられます。
これでコクとうまみが出ます。
うまみの塊の食材です。
細切りにした白菜の芯を入れたら再び加熱。
中火でしんなりするまで炒めます。
やっぱりどうしても白菜は水分が多いので、炒めて水分を抜くことが大事です。
これはお鍋でも使います。
続いて、白菜の葉を加え軽く炒めます。
ここで白みそを溶かした昆布だしを入れます。
これで生クリームみたいな感じで、入っているような感じですよね。
うまみが相乗効果で上がります。
だしが沸いたら豆腐や菜の花を入れます。
最後に昆布締めした豚肉を野菜の上に載せて火が通れば出来上がり。
豚肉と白菜の白みそ鍋です。
オリーブ油を加えたごまだれでいただきます。
これは、ごまだれにお酢も入っています。
ドレッシングみたいな感じでさっぱりしています。
続いて、和食の達人佐々木さんのおうち鍋です。
ポイントは、なんと市販のラーメンのスープなんです。
佐々木さんはだしのこだわりはないんですか?だしにこだわっていますけれど市販のラーメンのスープはすごくおいしいので、侮れないですよね。
そこに野菜などを足して味を膨らましていくんです。
これをおいしくするポイントは食材の使い方です。
葉っぱの部分はどうするんですか。
葉っぱの部分を入れてもいいんですけれどもやわらかくなりすぎて食感がなくなります。
逆に生かして塩でもんで、ビニール袋で、もんでくださったら浅漬けができます。
香りが強いごぼうの皮もそのまま使います。
そして、アク抜きは水に、さっとさらすだけです。
ごぼうは水にさらしたら、さらすほど香りが抜けてしまうのでもし洗われるんでしたら水でつける程度でもいいと思います。
でも、すぐ取るってことです。
きのこ類はだしがよくしみこむように手で裂きます。
しいたけなんですけど皆さん、ここ取りますよね。
ここ、おいしいんですよ。
しいたけは軸にも、うまみがたっぷりです。
野菜のうまみを最大限に引き出すのが佐々木さんのおうち鍋なんです。
そしてラーメンのスープ。
規定の分量の1.5倍の水で薄めて使います。
どんなラーメンでもいいですか?きょうは鶏ベースにしたんですけれども、豚骨でも何でもいいですよ。
お好きなものでいいです。
いろいろやってみたいですね。
だしが沸いたらつみれ、豚バラ肉など肉類を先に入れひと煮立ちさせます。
最後に、野菜やきのこを入れて出来上がり。
ラーメンのスープに野菜のうまみが加わった極上のだしです。
中嶋⇒スタジオには佐々木さんのおうち鍋野菜たっぷりお手軽鍋が用意されています。
隣には笹島さんの豚肉と白菜の白みそ鍋です。
上に載っている豚肉。
つやつやしておいしそう。
まずは佐々木さんのお鍋から召し上がっていただきましょう。
いいんですか?金⇒なかなか食べられない。
スープが気になりますよね。
気になります。
うわ!お店の味いろんな食材のうまみがしっかり、じっくり出ていてばっとおいしさが繰り広げられています。
本当にラーメンのスープですか?ふだん食べてる味と全然違いますよ。
佐々木⇒味が膨らんでおいしいでしょう。
おいしいです。
ごぼうも皮ごとだとこんなに違うんですね。
ごぼうは皮のところにすごく香りがあるんです、ごぼうは絶対に皮ごとね。
ささがきをするということ、あとあまりさらさないことです。
水につける程度でいいです。
田丸さんは鍋をよくされるようですけれども、食材に一つ一つ驚かれていましたね。
しいたけの大事な部分。
軸の部分ですね。
切っていて、もったいないことしていたんだなと勉強になりました、裂けばいいんですよね、いろいろ勉強になりました。
スープの味が本当に市販のラーメンとは思えない。
言われても信じられないくらい。
佐々木さんがインスタントラーメンを使うのは意外だったんですけれども。
だからお手軽なんですよ、すぐできるというね。
今回お鍋に入れられた具材にも秘密があるんですよね。
まずスープ自体が、イノシン酸の塊なのでそこに白菜のグルタミン酸があるので、それを足すと味の膨らみが出てくる。
それがどんどん炊いていくとどんどんどんどん膨らんでいくんです。
ベースがしっかりとしたスープなんでね。
トマトや鶏肉などもうまみが強いんですか。
いちばんうまみ成分が多いのが鶏なんです。
その次は豚肉です。
鶏肉がいいんですね。
続いては笹島さんの豚肉と白菜の白みそ鍋です。
いいんですか、もうすみません。
豪華ですよね。
幸せだな。
オリーブ油を入れたごまだれで召し上がってください。
たれも気になります。
笹島⇒先ほども言いましたがお酢がもともと入っています。
ドレッシングみたいにさっぱり食べていただけると思います。
豚肉のつや。
きれいですね。
まずスープから。
白みそああ、深い味になっていますね。
昆布じめにした豚肉こんなにおいしいんですね。
臭みもないし、甘みとうまみが詰まっています。
ごまだれ、どうですか?ごまだれ、おいしい。
大人の味。
せっかくなので、お二人にもそれぞれのお鍋を試食していただきましょう。
笹島⇒だしが気になるのでいいですか?なかなかお店にも入れてもらえないので。
佐々木⇒よくそんなこと言えますね。
笹島⇒きょうは楽しみにしていたんです。
同じ京都でやってますからね。
野菜のうまみがね。
もとはラーメンのスープですけれども。
ラーメンのスープがもととは思えないくらいうまみがしっかりですね。
佐々木⇒煮物わんとかで白みそ仕立てのものを冬場は作りますけれども。
笹島さんの、おいしいね。
笹島⇒なんか反対みたいな感じですね。
白みその味もするんですけれどもこの中にアンチョビとにんにくとオリーブオイルが隠れているなんて想像もつかない。
笹島⇒飲んだあとにほのかにアンチョビの味がすると思います。
それがコクになっているんですよねみそと合います。
お二人に作っていただいたお鍋のおいしいだしが出ているので、このあと締めを作っていただきます。
佐々木さんの締めは何でしょう?佐々木⇒最後はつるつるとラーメンで締めたいと思います。
ラーメンのスープを使いましたからね。
そうそう。
それを使うんですね。
笹島さんは?笹島⇒僕はスパゲッティ。
お鍋の締めにスパゲッティですか。
スパゲッティ自体にうまみが入っておいしいですよ。
ご準備をお願いします。
続いては韓国料理研究家金さんのおうち鍋です。
かきをたっぷり使ったお鍋です。
まずは、かきに塩、こしょうをしてから小麦粉をまぶし卵にくぐらせます。
下ごしらえがポイントです。
そして、サラダ油を引いたフライパンで、表面をコーティングするように焼きます。
こうするとかきのうまみエキスが閉じ込められて鍋に入れても溶け出さないんです。
ほら、ぷりんぷりん。
ぷりんぷりん。
卵に焼き色がついてかきがぷっくり膨れたら火から下ろします。
焼きすぎないように気をつけてください。
続いて、鶏肉です。
お湯2リットルに酒大さじ3杯。
15秒ほどくぐらせ臭みを取っておきます。
そして鍋のスープは昆布だし700ミリリットルに牛乳200ミリリットル。
味がまろやかになります。
そこに鶏肉を加え、煮込みます。
火が通ったら白菜、たまねぎなどの野菜を入れ食べる直前にかきを入れたら出来上がり。
口の中で、かきのうまみがじゅわっと広がる金さんのおうち鍋の完成です。
楽しみですね。
すでにわれわれのところにあります。
金さんのかき鍋ですけれども酢じょうゆで召し上がってください。
これは酢じょうゆなんですね。
やっぱりかきですよね。
かきって鍋に入れると小さくなってしまうじゃないですか。
金⇒大粒でも小さく痩せてしまいますね。
きょうはさらにここで、もう1つ何にでも使える万能だれ金さん特製のピリ辛の万能だれをスタジオで実際に作っていただきます。
材料は、こちらです。
とっても簡単にできます。
スタジオで実際に金さんに作っていただきます。
かき、おいしかった本当にぷりぷり。
そうでしょうかたくならないでしょう。
特製だれでまた味が変わるんですね。
2度楽しいまず鍋に火をつけますね。
弱火にしていただいてサラダ油を入れます。
もう非常に簡単すぎてびっくりするぐらい。
次は粉とうがらしです。
長いこともちます、3か月もちますからね。
多めに作っておけばいいですね。
そうです。
全部入れていきます。
もう簡単。
にんにくですね。
おろしたものです。
おろししょうが全部入れていきます。
いったん油で炒めます。
本当に小さい、弱火ですね。
いい香り。
香りが出てきましたね。
香りが出てきたら昆布茶です。
それで混ぜます。
簡単ですね。
非常に簡単だけど、冷蔵庫で3か月もちますし寒いときに、みそ汁にちょこっと入れたりいろんなところで使えます。
焦がさないように注意してくださいね。
じわじわ煮えている感じですね。
火を止めました。
火を止めたら今度はごま油です。
これを最後に入れます。
火を止めてからごま油を加えます。
これがちょっと油を吸っていきますので、もうちょっととろとろとなります。
これで出来上がり。
これで出来上がり?びっくりするでしょう。
実際に試食してもらいましょう。
もうちょっと寝かせたほうが味はよくなります。
酢じょうゆで楽しんでいただいて。
これを入れて食べてください。
できたて、うれしい。
小さじ1杯ほど加えるとおいしいそうですよ。
入れました。
金さん、これは結構辛いですか。
辛さはパプリカパウダーを入れているので、それほど辛くないです。
個人差がありますので辛さは調節していただいてもいいですよ。
程よい、ぴりっと感です。
家で保存ができていろんなものに使えそう。
3か月保存できるんですよね。
ありがたい。
おいしいです。
アクセントができて。
これおいしい。
みそ汁とか魚につけたり日本料理にちょこっと入れるだけで韓国風になる。
本当に自分で作って置いておくだけでいいですよね。
忙しいのでね、作っておいていつも使っています。
佐々木⇒醤と考えていいんですよね。
金⇒手間暇かけてないけど。
佐々木さんの締めのラーメンが出来上がりました。
金⇒おいしそう。
佐々木⇒金さんのを入れるともっとおいしいんだろうけどね。
金⇒おいしそうですよ。
ラーメン大好き、私も。
佐々木⇒僕は煮た卵が大好きなんです。
卵を入れておくと卵の黄身が割れてちょうどいいかなという感じです。
煮抜きをしているんです。
煮抜きというのはゆで卵のことなんですね。
そうです、ゆで卵です。
続いては佐々木さんの締めです。
ラーメンです。
いい香りがしますね。
楽しそう。
佐々木⇒スープをちょっと飲んでみてください。
うまみ成分がたくさん出ています。
うわあおいしい、おいしくて笑っちゃいました。
市販のラーメンを最初からお鍋で作ったのとは全然違いますよね。
こしょうも利いて、卵を割ってもいいですか。
佐々木⇒割ってください。
黄身がおいしいスープを吸っていておいしい。
卵の黄身がちょっとだしに溶けるわけですよ。
佐々木⇒味が丸くなりますよ。
何回も楽しいですね、これ。
続いては笹島さんの締めのスパゲッティです。
ゆで上がってきました。
笹島⇒もういいと思います。
ラーメンのだしでスパゲッティを湯がくんですよね。
うまみをたっぷり吸ってゆだっていますから、これだけでもおいしいんですけれど、仕上げますね。
ゆで上がったスパゲッティをまずフライパンに移しまして。
具が入っているほうがおいしいですよ。
フライパンに入れたら鍋をどかしてください。
フライパンに移すんですね。
これだけでもおいしいですけれどカルボナーラにします。
卵黄を入れます。
3個分です。
余熱でも、入ります。
火は、ついているかついていないかぐらいで結構です。
鍋の締めでカルボナーラ。
斬新ですね。
卵に少し火が入ったら火を止めてチーズをお好みで。
たっぷり入れましょう。
チーズをたっぷり加えます。
そしてオリーブオイルです。
先ほどとは違うイタリアンのいい香りがしますね。
チーズを入れると一気にそのようになりますね。
これで完成です。
笹島さんの締めはカルボナーラです。
目先が変わって、いいと思います。
やっぱりカルボナーラですからこしょうです。
これで出来上がりです。
お鍋から、また新しいスパゲッティが出来上がりました。
締めは、本当に鍋の楽しみでしょう。
いつもと違って楽しいです。
はい、どうぞ。
ありがとうございます。
さあ続いては笹島さんの締めのカルボナーラです。
これはまた楽しいですね。
鍋の締めというイメージがないですよね。
いただきます。
きょうは、せっかくですので金さんと佐々木さんにも召し上がっていただきます。
いただきます。
お鍋に入れたいろんな食材のおいしさがしっかり麺に吸収されていてその上にやさしい卵の味がコーティングされていて。
笹島⇒佐々木さんとかぶりますけれど卵を入れるとおいしく味が、まろやかになりますね。
佐々木⇒ほんまに家でやっているの?笹島⇒やっていますよ。
召し上がっていただきましょう。
笹島⇒佐々木さんはラーメン好きで有名ですから。
佐々木⇒これほんまにおいしいね。
何を思ったかって、結局鍋に最後に入れたうまみをどうやっておなかの中に入れるかを考えてくださっているんですよね。
金⇒それそれ。
佐々木⇒スープを出しているわけですからのまないと。
笹島⇒お鍋のだしは、このときしか食べられないから。
ふだんはどのくらい鍋をやっているんですか。
笹島⇒うちは結構多いですね。
結構すぐできますし、お店にお野菜がたくさんありますから持って帰って食べています。
佐々木⇒月1回は、必ずと言っていいぐらいみんなで、つつき合うのが好きなんですよ。
金さんは?金⇒よく食べますね。
野菜が残ったり白菜は冬がおいしいですからね。
冬は野菜がおいしいですから野菜が甘くなってだから鍋を作ります。
さっきのたれも最初から鍋のほうに入れて辛い鍋にしたらいいんじゃないですか。
それだと思いやりがないですよ。
子どもさんと一緒に食べるとき奥さんと一緒に食べるときは辛いのが食べられない人もいるでしょ?好きな方だけ好きな分だけ入れるといいんです。
こんなにすてきなレシピ、いっぱい教えてもらったらすぐしますよね。
きょうのテレビを見ていない人に食べさせないといけませんね。
そうですよね。
きょうは本当に楽しいですよありがとうございました。
ありがとうございました。
きょうご紹介したレシピは「ゆうどき」のホームページでご覧いただくことができます。
ぜひご覧いただきたいと思います。
きょうは佐々木浩さん笹島保弘さん金裕美さんにお越しいただきました。
番組の最後には老化の防止になるという鍋をご紹介します。
しみやたるみが気になる方必見です。
ぷりっぷりの養殖ブリ。
香川県東かがわ市引田は海の魚の養殖発祥の地です。
取れたてのブリのお味は?「行ってみたい!」きょうは、養殖ブリが旬を迎えた港町の旅です。
「行ってみたい!」きょうは高松放送局の保里小百合アナウンサーです。
よろしくお願いします。
保里⇒よろしくお願いします。
まずは見てください、こちらのブリ。
立派なブリですね。
本当に立派ですよね、1匹丸ごとスタジオに持ってきてしまいました。
こちらは、けさ香川県から届いたばかりの新鮮なひけた鰤
(ぶり)です。
今回私が訪ねたのはこちらこのブリが育った、香川県東かがわ市引田です。
瀬戸内海に面した港町です。
実はこの町、日本で初めて海の魚の養殖に成功した町なんです。
ぷりぷりのブリのふるさとを訪ねてきました。
香川県東かがわ市引田。
波静かな瀬戸内海がこの港町に豊かな恵みをもたらしてきました。
今は270隻の漁船が操業し近海や養殖ものの魚を取っています。
お昼過ぎ、沖から運ばれてきた魚が水揚げされていました。
体長60cm重さ4kg以上もある生きのいいブリです。
なんかプリプリというかビチビチですね。
こんにちは。
お忙しいところすみません。
立派なブリですね。
これが、ひけた鰤なんですね。
ほんとに生きがよくて大きいですね。
ひけた鰤。
海の水温が下がる10月から12月の間だけ水揚げされます。
香川県内をはじめ主に関西方面に出荷されます。
実はこのブリ、養殖なんです。
引田では80年以上前から養殖が行われてきました。
取れたてのブリが食べられる地元の食堂を訪ねました。
はい、どうぞ。
うわあ、これがひけた鰤の…。
そうです。
これがお刺身です。
お刺身、おいしそうですね。
なんか輝いてますね。
脂がね、光ってますね。
おいしそう。
いただきます。
うん、おいしいです。
歯応えがすごくありますね。
身が締まってて。
さらにもう1品出してもらいました。
おいしそうですねまたこれも。
これは?今度は、ひけた鰤の丼です。
ひけた鰤の丼なんですね。
また、お刺身とは違った…。
またね、ちょっと味付けも変わってますので食べてみてください。
味がすっごくしみてて甘いですね。
しみ出してきて、すごくふわっとうまみが、甘みが広がる感じがしますね。
この目の前の入り江ここが、日本で初めて海の魚の養殖に成功した安戸池です。
池といっても瀬戸内海とつながった海水の池です。
昭和初期、ここで養殖を始めた野網和三郎です。
網元の息子だった和三郎はいずれ海の魚は枯渇すると考え育てる漁業を志しました。
しかし失敗の連続。
アジ、サバ、タイどれもうまくいかず、ようやく成功したのがハマチでした。
和三郎はモジャコと呼ばれる稚魚から1年かけてハマチへと育てる技術を確立しました。
今では、さらに1年かけてブリにまで成長させています。
現在、安戸池は釣堀になっています。
獲物はブリやタイなどの大物ばかりです。
楽しそう。
迫力あるでしょうね。
また、学習体験用にハマチも飼っています。
私も餌やり体験をさせてもらいました。
おおー!田丸⇒すごい迫力ですね、これ。
これは昭和30年代の絵はがき。
やはり安戸池のハマチは入れ食い状態でした。
当時から安戸池は人気の観光地だったんです。
一方で、餌は何がいいのか稚魚のモジャコにどれくらい食べさせればいいのか養殖の基礎が研究されその技術が、全国に広がりました。
野網和三郎が切り開いた養殖の技術は今も引き継がれています。
服部さん、おはようございます。
NHKの保里です。
服部秀俊さんに、特別に養殖の現場に案内してもらいました。
今、引田の養殖場は沖合5km、船で30分ほどの場所にあります。
生けすが見えてきました。
大きさは、なんと25m四方。
深さも25mの巨大な生けすです。
深いんですね。
引田の海は、夏は赤潮冬は低水温になるなど実は養殖には厳しい環境なんです。
しかし、引田の人たちは巨大な生けすを開発するなど絶えず新しい技術を生み出して困難を乗り越えてきました。
ブリ養殖発祥の地香川県東かがわ市引田。
今も受け継がれる開拓者の志を感じた旅でした。
田丸⇒海のお魚の養殖発祥の地が香川県にあったなんて知らなかったです。
しかも発祥の地なのに環境としてはなかなか厳しいというのもね。
保里⇒そうなんです。
そんな中で野網和三郎さんのパイオニア精神を皆さんが受け継いで創意工夫で乗り越えてきたわけなんです。
おいしいものをみんなに食べてもらおうというパイオニア精神というか、工夫というのは料理人の皆さんにも通じるような気がします。
笹島⇒そうですね。
金⇒感謝ですね。
見ていて、さばきたくなったりしませんか。
佐々木⇒そうですね。
ブリ丼でも。
おいしそうでした。
高松放送局保里小百合アナウンサーでした。
さあ、きょうは鍋の特集をお伝えしていますが、もう1つ鍋をご紹介します。
お肌のしわや、たるみが気になる方必見です。
老化を防ぐおいしい鍋です。
お肌の、しわやたるみ。
老化の原因の1つと考えられているのが体の糖化。
糖化とはとりすぎて余ってしまった糖分が体のたんぱく質と結び付き老化物質を作り出してしまうことです。
それを防ぐのが、抗糖化物質。
さまざまな食材に含まれていることが最新の研究で分かってきました。
抗糖化物質たっぷり老化を防ぐおいしい鍋をご紹介します。
ここは糖分と老化の関係を調べている同志社大学の研究室です。
研究メンバーの1人管理栄養士の小椋真理さん。
糖化を防ぐ効果の高い食材の研究をしています。
小椋さんに、この季節おすすめの食材を教えていただきました。
これから旬になる…そのほか水菜や白菜、ちんげん菜それに、ゆずやれんこんにも抗糖化物質が多く含まれているといいます。
そして鍋のだし。
小椋さんのおすすめはかつおだしです。
これらの食材を使っておいしい鍋のレシピを考えていただいたのは京都の料理研究家小平泰子さん。
材料は、こちら。
材料はこちら。
抗糖化食材の白菜、春菊、水菜青ねぎ、れんこん、ゆずなどご覧の食材です。
だしは、水2.4リットルにかつお節40g昆布20gとご覧の調味料です。
まずは、抗糖化作用が強くなるかつおだしの作り方です。
続いて、かつおぶし。
通常なら、ここで火を止めるんですが表面が揺らぐ程度の弱火でおよそ2分間、加熱するのがポイントです。
こうすることでかつお節から抗糖化物質がしっかりと出てきます。
だしを土鍋に移し…続いて、れんこんだんごです。
鶏ひき肉に塩を加えて粘りが出るまで混ぜます。
次に、抗糖化食材のれんこんを皮ごと、すりおろします。
れんこんのでんぷん質に粘りがあるのでつなぎになります。
さらに、薬味のしょうが抗糖化食材の青ねぎを加えて混ぜ合わせます。
粘りが出るまで混ぜたら形を整えて鍋に入れます。
ここでポイント!必ず熱々のおだしの中に入れてください。
でも煮立ててしまうと崩れてしまいますので沸騰してない温かいおだしの中に入れるようにしてください。
続いて油揚げ。
これで、うまみがぐっと増します。
あとは、火が通りにくいものから鍋に入れます。
ひと煮立ちしたられんこんだんごの抗糖化鍋の完成です。
葉物野菜のしゃきしゃきとした歯応えとれんこんだんごの熱々ほくほくの食感が楽しめる鍋です。
最後に抗糖化作用のあるゆずをぎゅっと搾っていただきます。
比留木⇒かつおだしに抗糖化作用があるのは驚きました。
田丸⇒知らなかった。
和食のおいしい食材の中にいっぱい抗糖化作用というか体にいいものが入っていますね。
佐々木⇒旬のものを食べるのがいいんですね。
あと、皮ごとがいいですかね。
鶏だんごのところにねぎも入っていて、れんこんも入っている抗糖化作用が強いんだったらほかの鍋でも流用できますね。
ただ注意していただきたいのは糖分は大切な栄養素の1つです。
とってはいけないものではありません、食べ過ぎたときに糖化するのを防ぐのが抗糖化物質です。
詳しい分量などはホームページを見てください。
2014/12/05(金) 17:10〜17:54
NHK総合1・神戸
ゆうどき 関西名シェフの「おうち鍋」大公開!▽老化を防ぐ京おばんざい[字]
美味しくてヘルシーな“鍋”の大特集。関西を代表する3人の料理人が自宅で楽しんでいる“おうち鍋”を披露。京おばんざいの研究家が“老化を防ぐ”食材を使った鍋を紹介。
詳細情報
番組内容
いよいよ「鍋」の季節の到来!関西を代表する和食、イタリアン、韓国料理の料理人が普段、自宅で作っている“おうち鍋”をスタジオで披露。短時間で本格的な味を作る裏技や意外な食材を使っただし、どんな鍋にも合う万能たれなど、家庭で使える“プロの技”を紹介する。さらに京おばんざいの研究家が“老化を防ぐ”食材をたっぷり使った鍋のレシピを紹介▽ブリ養殖の町の旅・香川県東かがわ市
出演者
【キャスター】女優…田丸麻紀,比留木剛史
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – グルメ・料理
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