情報まるごと 2014.12.05


上空に強い寒気が南下。
北日本から西日本の日本海側や山沿いを中心に雪が降っています。
新潟県長岡市では、朝から住民が雪かきに追われていました。
午前11時までの24時間に降った雪の量は、広島県北広島町の八幡で49センチ、島根県飯南町の赤名で38センチなどとなっています。
積雪の影響で、徳島県と愛媛県の県境の国道で、少なくとも車120台が立往生しています。
立往生はおよそ18キロにわたっています。
国土交通省によりますと、この区間では、午前5時半ごろから動けない車が出始めたということで、除雪作業を急ぐとともに、立往生していた車をUターンさせるなどの対応を取っています。
今夜からあすにかけては、さらに強い寒気が南下するため、西日本と東日本の日本海側や山沿いを中心に、まとまった雪が降って大雪となり、平地でも所によって雪が積もるおそれがあります。
あすの朝までに降る雪の量は、北陸と西日本の山沿いの多い所で60センチと予想され、北陸ではそのあともあさってにかけて、雪が降り続く見込みです。
気象庁は、雪による交通機関への影響などに、十分注意するよう呼びかけています。
こんにちは。
雪の影響にご注意ください。
では、きょうのメニューです。
こちら、インフルエンザが全国的な流行期に入りました。
去年より早くなっています。
そして年末年始、特に注意してください。
路上寝込み事故について、お伝えします。
台風22号です。
フィリピンに接近するおそれがあります。
そして、ノーベル賞についてです。
天野浩さんが授賞式へ出発しました。
そしてブルートレインが歴史に幕です。
では台風からです。
非常に強い台風22号は、フィリピンの東の海上を西へ進んでいて、あす以降、フィリピンの中部に接近するおそれがあります。
フィリピンでは、去年の台風で壊滅的な被害が出たレイテ島などで、厳重な警戒が続いています。
気象庁の観測によりますと、非常に強い台風22号は、きょう正午にはフィリピンの東の海上を西北西へ進んでいます。
中心の気圧は925ヘクトパスカル、中心付近の最大瞬間風速は70メートルで、あすの夜からあさってにかけて、フィリピンの中心部にかなり接近し、上陸するおそれがあります。
台風が近づく沿岸では、高潮が発生するおそれもあります。
フィリピンでは、去年11月の台風で壊滅的な被害が出た中部のレイテ島などが再び被害を受けるおそれがあることから、厳重な警戒が続いています。
レイテ島のタクロバンの避難所には、大きな荷物を持った家族連れが次々と集まっています。
また食料品店の前には長い列ができ、住民たちが食べ物やガスボンベなどを、次々と買い求める姿も見られました。
一方、首都マニラでは、フィリピン軍の救助隊が被害が出た場合に備えて、輸送機や医療用ヘリコプターの整備を進めたり、救助活動に必要な機材や、医療品などの準備を進めたりしています。
ことしの明るい話題に、日本人研究者3人のノーベル物理学賞受賞決定がありました。
授賞式は日本時間の今月11日に、スウェーデンで行われます。
その授賞式に向けた動き、名古屋からです。
受賞が決まった3人のうちの1人、名古屋大学大学院教授の天野浩さんは、授賞式に出席するため、きょう、中部空港を出発しました。
天野さんは出発前の記者会見で、ノーベル賞受賞の記念講演では、若い年代の人たちを勇気づけるメッセージを伝えたいと述べました。
出発を前に、天野さんは、中部空港で、妻のかすみさんと記者会見に臨みました。
天野さんは、同じくノーベル物理学賞の受賞が決まった名城大学教授で、恩師の赤崎勇さんと、カリフォルニア大学教授の中村修二さんと共に、日本時間の今月11日に行われる授賞式に臨みます。
次は、鹿児島の桜島で行われたマグマの調査のニュースです。
福岡からです。
活発な噴火活動が続いている鹿児島市の桜島で、ダイナマイトを爆破させ、人工的な地震を起こすことで、地下のマグマの状態を探る調査が行われました。
この調査は、桜島で地下のマグマの状態を調べ、将来起きると想定されている大規模な噴火の予知につなげようと、京都大学や気象庁などの研究グループが6年前から行っています。
こちらがダイナマイトの爆発地点です。
地下10メートルに埋められたおよそ20キロのダイナマイトを爆破させ、人工的な地震を起こします。
今回は、地下にマグマだまりがあると推定されている桜島の北東部を中心に、合わせて14か所でダイナマイトを埋めました。
そして次々と爆破させて、人工的に地震を起こしました。
地震の際、揺れが波のように伝わる地震波は、地下の構造物の硬さによって、伝わり方や反射のしかたが変わることから、マグマの位置や量が推定できるということで、調査ではおよそ260台の地震計を設置し、データを集めました。
研究グループでは、桜島の地下のマグマの量がちょうど100年前に大正大噴火が起きたときのおよそ90%まで戻っていると見ていて、集めたデータを詳しく分析することにしています。
広島市の土砂災害や御嶽山の噴火など、ことしは改めて災害への備えの大切さを感じた一年でした。
2年前に、九州北部豪雨で被害が出た福岡県うきは市では、アマチュアの落語家が、地域の防災意識を高めようと奮闘しています。
久留米市のアマチュア落語家、福々亭金太郎、本名・川嶋睦実さんです。
どこを調べておるのじゃ。
いえいえ、記憶にございません。
大学時代に落語を始めて17年。
社会人になってからは、時事問題を取り上げた創作落語を得意としています。
そんな川嶋さんに、うきは市から防災に関する落語を作ってほしいと依頼がありました。
2年前の九州北部豪雨で、親戚や友人も被災した川嶋さん。
ひと事ではないと引き受けました。
依頼があってから1か月。
急ごしらえのネタを地域の防災講習会で初めて披露しました。
しかし、お客さんの反応は。
なんとかして楽しく防災知識を高められる落語を作りたい。
まずは、みずから防災グッズを買いそろえることから、ネタ探しを始めました。
次に落語を披露する地域を訪ねてみると、意外な事実が分かりました。
山の一部の土壌が、広島の土砂災害と同じ、まさ土だったのです。
この地域に伝わる古文書を見せてもらうと、山汐大変の儀と書かれていました。
江戸時代にあった土砂崩れで、多くの人が犠牲になっていました。
ネタ作りには、前回の参加者へのアンケートも活用しました。
水や非常食を準備している人が50人中半分もいなかったのです。
ようやく自分でも納得のいく落語が出来上がりました。
前回から2週間後。
手直しした落語を高座にかけます。
地元に伝わる過去の災害も話に盛り込みました。
アンケート結果をヒントに、防災グッズの話も。
評判を聞いて、川嶋さんのところには、ほかの自治体からも防災落語の依頼が来ているということです。
川嶋さんは、これからも地域に合ったネタを作っていきたいと話しています。
次です。
御嶽山の噴火では、登山者の名前やルートなどを記した登山届を提出していた人が限られていたため、行方不明者などを把握する作業が難航しました。
本格的な冬山シーズン。
戦後最悪となった火山災害を受けて、登山者たちは登山届の重要性をこれまで以上に感じています。
登山届をお願いします。
義務づけられておりますので、登山届、スノーボードされる方、スキーされる方、お願いします。
御嶽山の噴火から2か月。
北アルプスを抱える岐阜県や富山県によると、提出される登山届の数が増えてきているといいます。
まだ積雪、深い所と浅い所、かなり差があるので、十分気をつけて行ってきてください。
登山届とは、登るメンバーや行き先、日程などを書いて、警察や自治体などに事前に提出するもので、いざ遭難が発生した際、捜索や救助の重要な手がかりになります。
あとちょっとだね。
あとちょっとだよ。
愛知県に住む野村篤司さんです。
会員およそ800人、全国最大規模の登山サークルの代表を務めています。
すごいね、ここ。
以前は、登山届を提出せずに山に登ることもあったといいます。
地元の、何回も行っているような山ですとか、急に思い立ったときとかは、やっぱり事前に準備なく行ったりとかもありますので、そういったときは、登山届を出さずに、山に行ったってことも、もちろん、何回かありました。
御岳山にはメンバーを連れて毎年のように登っていた野村さん。
身近で親しんできた山が噴火するなど、想像もできませんでした。
噴火した9月27日、登山サークルの誰かが御嶽山に登っていたのではないか。
心配で夜も眠れない日々が続いたといいます。
私はサークルの代表という立場なんですけれども、行ったかどうかの記録は分からないと、それだけまあ、すごい心配ですので、気が気じゃなかったですね。
噴火以降、自分自身が必ず登山届を出すことにした野村さん。
サークルのメンバーに向けても、改めて登山届の提出を呼びかけています。
自分のためでもあるんですけれども、やっぱり、周りの家族のためですとか、職場等もあると思いますので、御嶽山の教訓を生かして、本当に時間をかけて、しっかり、こつこつとそういった認識を広めていくべきかなと思っています。
名古屋市内にある登山用品店です。
ピッケルというのは、何に使うかというと。
この店では、冬山登山を始める人たちに向けて、講習会を行っています。
ここでも強調されているのが、登山届の重要性です。
登山届を出す、計画書を作るっていうこと自体が、ルートを見直すとか、装備を見直すとか、そういういいきっかけになると思うので、より安全性が高まりますので、登山届は、もう出すっていうのが当たり前っていう、そういう習慣をつけてもらったらいいと思います。
登山届の提出率を上げようと、自治体も取り組んでいます。
岐阜県では今月から、北アルプスなど、一部の山で登山届の提出を義務づけました。
提出しない登山者には罰則もある条例ですが、まずは登山者に登山届の必要性を理解してもらうことが重要だとしています。
岐阜県としては、過料を、行政罰の過料を取るということが目的ではなくて、安全登山を目指すというようなところに目的を置いておりますので、登山届を出すことによって、事前準備の徹底を図って、安全登山に向けて、進んでいけばいいなと。
山は標高の高い所から順番に、本格的な冬山シーズンを迎えています。
命のザイルとも呼ばれる登山届。
御嶽山の教訓を生かせるかどうか、登山者一人一人の意識にかかっています。
登山届を出すことは、事前の準備のチェックにもなるわけですよね。
名古屋放送局に取材しました松本カメラマンがいます。
松本さん、岐阜県の例が出てきましたが、登山届について、ほかの自治体ではどうなっているんでしょうか?
…でも、期間や区域を決めて提出を義務づけているほか、長野県では、提出を義務づける内容を盛り込んだ条例案を早ければ来年2月の県議会に提出することを決めました。
その登山届ですけれども、書式は特には決まっていません。
山に登るメンバー、連絡先、日程、またルートですね、こうした基本的な情報が入っていれば大丈夫です。
提出の方法ですけれども、登山者の利便性を考えて、複数用意されています。
一般的な方法は、登山口に用意されている用紙に記入して、こうした登山届のポストに現地で提出するというものです。
さらに最近では、各県の警察のホームページにいきますと、このような登山届のひな型が用意されています。
ここに手書きで記入をして、警察に郵送、またはファックスをするか、パソコン上で記入を済ませて、メールに添付して送るということもできます。
登山といっても、本当に本格的なものから、手軽なハイキングまで、さまざまあると思うんですけれども、登山届はどの場合、出すべきなんでしょうか?
これからは冬山のシーズンに入ります。
スキー場に行く場合は別として、雪のある山に登る場合は、すべて出すというのが理想です。
また、近くの山にハイキングに行くような程度であっても、家族や友人など近い人に、行き先の山やルート、日程などを具体的に伝えておくだけで、もしものときの対応が大きく違ってきます。
私は山に登りますという意思表示が、家族などに無用の心配をさせないことや、自分自身の命を守ることにもつながると思います。
名古屋から松本カメラマンでした。
最初、音声が出ませんでした。
失礼しました。
では次です。
朝の冷え込みが厳しくなるこの時期、愛媛県の大洲市では、肱川あらしという現象が見られます。
この神秘的な風景を地域おこしに生かそうとしているグループを取材しました。
肱川あらしは霧を伴った冷気が伊予灘に向かって吹きだす現象です。
大洲市の秋から冬にかけての風物詩として知られています。
肱川あらしには、温かい川の水と冷たい空気の温度差でできる蒸気霧と、地表の熱が奪われる放射冷却で起きる放射霧が混ざっています。
年間30日ほどしか見られない、珍しい現象です。
おはようございます。
きょうはよろしくお願いいたします。
大洲市には肱川あらしが見られるかどうか、毎日、予想をしているボランティア団体、肱川あらし予報会があります。
地元の商店街の人たちです。
その肱川あらしの中に入るとどうなるのか。
肱川に架かる橋に行ってみました。
橋の上全体が流れる霧に覆われていました。
鼻が痛い。
あっ、でもちょっと、ちょっと今、晴れてきました。
一瞬。
中に入ると、想像以上に風が強く、一気に寒さを感じました。
寒い。
カイロがないと手がかじかんで、我慢できないくらいのさむさです。
すごい。
やっぱ、この橋に来ないと分かんないですね。
この風を感じないと。
肱川あらしの幻想的な光景を撮影しようと、この時期、大洲市には多くの写真愛好家が訪れます。
肱川を一望できる展望台には、熱心に撮影をする人たちがいました。
肱川あらしが見られるかどうか、予報会では天気図や過去の経験に基づいて、毎日、予想しています。
ポイントは、夜の間はよく晴れて、風が弱く、霧が発生しやすいこと、さらに朝になって南風が吹くことです。
肱川は南から北に流れているため、南風が吹かないと霧が海に流れ出しません。
予想した結果は、毎日夜7時にホームページで公開しています。
去年からの実績では、当たる確率は80%以上です。
予報会の人たちは、この幻想的な光景を全国の人たちにぜひ見に来てほしいと考えています。
模様のような、不思議な光景でしたね。
地元では、肱川あらしを船から見学するツアーも企画しているということです。
続いて、気象情報です。
最初にもお伝えしましたが、北陸や西日本の日本海側を中心に、今夜からあすにかけて、大雪となるおそれがあります。
さらに詳しくお伝えします。
奈良岡さん。
冬将軍がやって来ました。
日本海側は雪の量が増えそうです。
こちらは福井市内の今の様子です。
厚い雲に覆われていますね。
福井市では、きのうから雨が降り続いています。
これから雪に変わりそうです。
このあとは雪に対する警戒が必要となりそうです。
では各地の降水の様子、見てみましょう。
日本海側を中心に、雪や雨が降っています。
今、雨という所も、今夜には雪に変わる所が多くなりそうです。
今夜からあすにかけて日本海側では大雪となるおそれがあります。
特に北陸周辺や西日本の山沿いを中心に警戒が必要です。
では雲の様子を見てみましょう。
日本海には寒気に伴う筋状の雲がびっしりと広がっています。
一部太平洋側の地域にも流れ込んできていまして、太平洋側の地域でも、時折、雪や雨の降る所がありそうです。
あすの予想天気図を見ていきます。
西高東低の冬型の気圧配置となります。
このためにあすも日本海側の地域を中心に、雪が降りそうです。
特に北陸周辺では、風がぶつかり合って、特に北陸周辺、雪雲が発達しやすいです。
そして今夜からあすの朝にかけて、上空、強い寒気が流れ込みます。
このために雪の降り方が強まったり、雪の量が多くなるおそれがあります。
あさってになりますと、上空の寒気は北上します。
ただ、引き続き日本海側の地域を中心に、雪は降りやすいです。
大雪の峠は越えても、雪は降りやすい天気となりそうです。
ではこのあとの雪や雨の見通し、詳しく見ていきましょう。
きょう、このあと夜になりますと、北陸周辺、雪の降り方、強まるおそれがあります。
そしてあすの朝にかけて、日本海側の地域、雪が続きそうです。
あすの朝までに予想される雪の量、多い所で北陸や西日本の山沿いでは、60センチと予想されています。
そしてこのあと、あすの朝以降も予報を見ていきますと、日本海側の地域は雪が続きそうです。
そして、あさってになりましても、北日本や北陸の日本海側、北陸や北日本の日本海側は雪が続きそうです。
さらに雪の量が増えるおそれがあります。
大雪による交通への影響に十分注意をしてください。
また、北日本だけでなく東日本や西日本の山沿いでも路面が凍結している所がありそうです。
気象情報をお伝えしました。
患者が全国的に増えています。
情報まるごと、きょうはインフルエンザについてお伝えしていきます。
国立感染症研究所は、きょう、インフルエンザが全国的な流行期に入ったと発表しました。
去年より3週間早くなっています。
東京都内の小児科です。
診察が始まった午前8時半から、インフルエンザにかかった疑いのある子どもたちが次々に訪れました。
中には、こんなお母さんも。
この病院では、例年だと12月に訪れるインフルエンザの患者が、ことしは先月の上旬から来始めたということです。
インフルエンザの患者は、全国的に増えています。
国立感染症研究所によりますと、先月30日までの1週間に全国の医療機関から報告された患者は、前の週の2倍に当たる、9396人で、徳島県を除く46の都道府県で増加しました。
1つの医療機関当たりの患者の数は、1.90人と、流行開始の目安とされる1を超え、国立感染症研究所は、きょう、インフルエンザが全国的な流行期に入ったと発表しました。
インフルエンザの流行期入りの発表は、去年は12月27日で、ことしは3週間早く、過去10年でも2番目の早さになりました。
また、ことし9月以降に検出されたウイルスは、高齢者で重症化しやすいとされるA香港型が全体の9割近くを占めています。
去年よりも早い流行。
対策をまとめました。
いやだー!
はい、終わった。
はい、頑張りました。
専門家が呼びかけているのは予防接種です。
完全に防ぐことはできなくても、重症化を防ぐ効果があります。
インフルエンザを予防する場合、ワクチンが一番重要です。
そして、マスクをつけることも大切です。
インフルエンザウイルスは、患者のせきやくしゃみなどで飛び散った、飛まつに含まれているためです。
ただ、つけ方には注意が必要です。
規則正しい生活と、バランスのとれた食事も大事です。
こうしてみますと、予防のポイントは、基本的なことが多いですからね、ふだんの心がけでできそうです。
これから年末年始を迎え、出かける用事が多い方もいらっしゃると思うんですけれども、VTRに出ていた松平医師によりますと、人混みをできるだけ避けるのも、感染を防ぐポイントだということです。
またインフルエンザは、免疫力が弱い子どもやお年寄りは、肺炎など、重症化することもあるということで、より注意してください。
さあ、上野と札幌を結ぶブルートレイン、寝台特急の北斗星が、来年3月で引退することになりました。
ブルートレインは、臨時列車を除き、半世紀以上の歴史に幕を閉じることになります。
午前11時過ぎ、札幌に向かう寝台特急、北斗星です。
北斗星は、青函トンネルの開業に合わせて、昭和63年にデビュー。
1日1往復が運行されています。
片道16時間以上かかる旅を楽しんでもらおうと、フランス料理などが味わえる食堂車や、個室の寝台などの設備を設け、多くの人に親しまれてきました。
しかし、車両の老朽化に加え、再来年に開業する北海道新幹線の試験走行で運行が難しくなるため、JR東日本などは、来年3月のダイヤ改正で、北斗星の廃止を決めました。
青い客車の寝台特急、ブルートレインは、昭和33年に東京と博多を結ぶあさかぜでデビュー。
昭和50年ごろをピークに、各地を結んでいました。
しかし、新幹線の開業や、空の便の普及に伴って、5年前には東京と九州を結んでいた富士とはやぶさが廃止。
ことし3月には、上野と青森を結ぶあけぼのも廃止されました。
北斗星の引退で、ブルートレインは、臨時列車を除き、半世紀以上の歴史に幕を閉じることになります。
さて、年末は忘年会などでお酒を飲む機会が増えます。
そこで、JRでは、酔って駅のホームから転落する事故に注意するよう呼びかけました。
大阪からです。
注意の呼びかけは、JR西日本の関西の9つの駅で行われました。
ユニークなキャラクターも登場しましたよ。
忘年会などでお酒を飲んだあと、電車で自宅に帰ることが多くなる年末。
JR大阪駅には、こんな漫画が登場しました。
きょうは午前7時半、JR西日本の社員10人が、改札口前に立ち、ポケットティッシュを配るなどして、酒に酔ってホームから転落する事故に注意するよう呼びかけました。
線路転落防止キャンペーン中です。
ご協力お願いします。
駅のホームにある非常停止ボタンをかたどったこのキャラクター、ココプッシュ君といいます。
転落した人を見つけたときには、非常停止ボタンを押し、列車を止めるよう、身ぶり手ぶりで呼びかけていました。
国土交通省によりますと、駅のホームから転落したり、ホームで列車と接触したりするなどの事故は、昨年度、全国で221件起きていて、酒に酔った人による事故がこのうちの6割を占めるということです。
注意が必要ですね。
さらにこちらも気をつけてください。
路上寝込みの事故です。
酒に酔って、車道に寝込んで、車にはねられてしまうなどで、全国で年間およそ140人が死亡しています。
路上寝込み事故、どういう状況で起きるのか、また、事故を起こさないためにはどうすればよいのでしょうか。
その路上寝込み事故の取材に当たりました、さいたま放送局の後藤記者です。
後藤さん、年末年始にかけて、お酒を飲む機会、増えますからね、こういった事故がかなり気になってくる時期ですよね。
そうなんです。
路上寝込みというのは、警察が分類している事故の一つで、酒に酔って車道に寝込んでしまったり、座り込んだりしてしまって、車にはねられてしまう事故を指します。
お酒を飲み過ぎて、駅や電車で寝過ごしてしまったという人も少なくないと思いますし、決してひと事ではありません。
これからのシーズン、忘年会などで、お酒を飲む機会も増えると思います。
特に注意が必要なんです。
この路上寝込みによる死亡事故なんですけれども、実は、埼玉県が平成21年から25年までの5年間で、69件と、全国で最も多くなっているんです。
そして2番目が、東京都の50件、そして千葉県の42件となっています。
ことしも埼玉県では、ことし11月まで、所沢市などで8件となっているんです。
気になるのが、こうした事故がどうして起きるのかということなんですけれども、これらの事故から分かったことというのはあるんですか?
そうですね、事故の現場をいくつか取材してみると、いくつかの共通点が見えてきました。
その一つが、お店を飲んでいた店、事故現場、そして自宅がいずれも徒歩圏内にあるということなんです。
わりと近いということですか?
そうなんです。
ことし5月、事故が起きた所沢市の現場です。
35歳の男性は、こちらの交差点で横たわってしまい、車にはねられて死亡しました。
運転手が男性に気付いたのは交差点に入る直前で、ブレーキをかけたものの、間に合わなかったということです。
自宅までの距離は僅か400メートルだったということなんです。
そして、多くの現場に見られる、もう一つの特徴は、夜間、郊外の住宅街で街灯、明かりが少なく、遠くまで見通せないということなんです。
もう一つの事故現場も取材しました。
ことし9月、事故の起きた上尾市の現場です。
男性は酒を飲んだ場所から自宅までのほぼ中間地点で路上に横たわってしまい、車にはねられました。
自宅まであと400メートルという距離でした。
現在、事故の発生とほぼ同じ時間にいますが、街灯は少なく、取材用のライトを消すと。
辺りは真っ暗になってしまいます。
目の前も見えないぐらいの状況ですね。
真っ暗なんですね。
事故現場の共通点を改めて整理しますと、埼玉県で寝込み事故が多い背景には、人の行動パターンと、夜間の道路環境、この2つの要因があると思います。
歩いて家まで帰れるという安心感が逆に裏目に出てしまったりですとか、あと街灯がない、夜間の道はすごく暗いというのが、事故の引き金になりやすいということですよね。
そうなんですね。
この事故、どのようにしたら、防ぐことができるんでしょうか。
そうですね、まずは慣れている道であっても、まっすぐ歩けないほどの酒を飲んで帰るのは、危険と隣り合わせであることを知ってほしいと思います。
その上で、とにかく飲みすぎないことに尽きます。
ですが、もし深酒をしてしまったら、一緒にいた友人や同僚とタクシーに乗り合わせるなどの方法で帰ってほしいと思います。
またお店のほうも、客がきちんと帰れるのか、歩いて帰れるのか、様子を見て、タクシーを呼ぶなどの配慮をすることが、事故を未然に防ぐことにつながると思います。
やはり1人にならない、1人にさせないというのがね、大事なんじゃないかなと感じますけれども、ただ、運転する側からすれば、路上に突然、寝込んでいる人が現れるっていうのは、なかなか想像できないと思うんですけれども、ドライバーはどんなことを注意したらいいんでしょうか。
そうですね、ドライバーにまず知っておいていただきたいのは、夜間の住宅街の道路、これは思っている以上に見通しが悪いということなんですね。
前方に人や物を発見してから、安全に止まれるように、速度を落として運転する必要があると思います。
そして、より早く前方の安全を、状況を確認できるように、上向きのヘッドライトの活用が重要なんです。
ライトを上向きですか?
そうなんです。
JAF・日本自動車連盟が行った実験の映像をご覧ください。
まずヘッドライトが下向きの場合、見通せるのは、およそ40メートル先まで。
例えばテストコースで、時速80キロで走行した場合、障害物を発見して、思い切りブレーキを踏んでも、停止するのはぎりぎりなんです。
次に、ヘッドライトが上向きの場合です。
こちらは100メートル先まで見通すことができます。
同じ速度で走行していても、障害物を確認してから余裕を持って止まることができてるんです。
ずいぶん違いますね。
そうなんですね。
でも、ドライバーの方はよく対向車に気を遣って、余り上向きのヘッドライトは使わないようにするということを、聞いたことがあるんですけれども。
そうなんですね、そういうふうに思ってらっしゃる方も多いと思うんですけども、警察は、対向車が走ってくる場合を除いて、見通しの悪い道路では、上向きのヘッドライトにするように呼びかけているんです。
道路の状況に応じて、ライトの向きを使い分けることが大事なんです。
もし路上で寝込んでいる人を見つけたら、どうしたらいいんですか?
そのときは、まず後続車に危険を知らせるために、運転していた人は、寝込んでいる人の手前で、ハザードランプをつけて停止してください。
そしてすぐに警察に通報してください。
また、歩いていて寝込んでいる人を発見した場合でも、すぐに警察に通報することが重要だと思います。
まずは警察にということですね。
本当、この時期、何かとお酒を飲む機会、増える時期ですけれども、路上寝込み事故に遭わないためには、まずはとにかく、飲み過ぎないことということですね。
路上寝込み事故について、さいたま放送局の後藤記者とお伝えしました。
きょうは日本海側を中心に、雪や雨が降っています。
それでは空の散歩に出かけましょう。
今、見えてますのは、鹿児島市内からの眺めなんですけど、ちょっと雲かかってますね。
桜島です。
桜島ではきょう、初冠雪を観測したのですが、雲があって見えないですね。
そうですね。
一緒に雲もかかっちゃった。
夜遅くになりますと、山では雪が降りそうです。
このあと山では、あすの未明にかけて雪が降りそうですね。
続いて京都・舞鶴市の現在の様子なんですが、厚く雲もかかってますね。
こちら、石川。
失礼しました、石川県輪島市の現在の様子です。
曇っていますね。
雨や雪が降っていそうです。
あすは雪か雨が降って、雷を伴うこともありそうで、降り方が強まることもありますので、気をつけてください。
あさってにかけても雪か雨が続きそうです。
大雪のおそれもあります。
最後は山形県鶴岡市です。
この時期、松の勧進という山伏がほら貝を吹きながら、家々を回るという行事が行われているそうなんですが、この雪では歩くのが大変そうですね。
雪が続いていますね。
あす、そしてあさっても、雪が続きそうです。
鶴岡はすっかりもう、屋根がね、雪が積もっていましたけれども、所によっては、大雪になりそうだということで、注意点を。
そうなんです。
注意点を。
今夜からあすにかけて、強い寒気が南下してきますので、特に日本海側の北陸周辺ですとか、西日本の山沿いを中心に、雪の量が多くなりそうですし。
2014/12/05(金) 14:05〜14:55
NHK総合1・神戸
情報まるごと[字]

【キャスター】小澤康喬,滝本沙奈,【気象キャスター】奈良岡希実子

詳細情報
出演者
【キャスター】小澤康喬,滝本沙奈,【気象キャスター】奈良岡希実子

ジャンル :
ニュース/報道 – ローカル・地域
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ニュース/報道 – 天気

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