北極海航路:温暖化で利用拡大、国際ルール整備
毎日新聞 2014年12月25日 12時02分(最終更新 12月25日 17時56分)
北極海の氷の縮小で新たに航行が可能になったルート。主にロシア沿岸を通る「北東航路」とカナダ沿岸を通る「北西航路」があり、氷の縮小の著しい北東航路の実用化が進んでいる。独ハンブルク−東京間の場合、従来のスエズ運河経由に比べ航行距離が約4割短くなる。燃料費などのコスト削減が期待できる上、インド洋で多発する海賊被害も避けられるメリットがある。貨物輸送実績は2010年の4隻から13年は71隻に急増。うち3隻はオランダなどから日本への天然ガス輸送などに使われた。