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 日本臓器移植ネットワークは23日、栃木県の済生会宇都宮病院に低酸素脳症で入院していた60代男性が、臓器移植法に基づき脳死と判定され、臓器提供の手続きに入ったと発表した。提供されれば、1997年の臓器移植法施行後300例目の脳死移植となる。

 移植ネットによると、男性は書面での意思表示をしておらず、家族が脳死による臓器提供に同意した。摘出手術は24日早朝に始まり、心臓、肺、肝臓、腎臓、眼球を提供する予定。膵臓(すいぞう)と小腸は医学的理由で断念となった。