財務省が25日実施した2年物国債の入札(表面利率0.1%)で、平均落札利回りがマイナス0.0030%となった。償還までの期間が1年超で半年ごとに利払いがある中長期国債の入札では初のマイナス金利となった。償還まで1年以下の国庫短期証券(短期国債)で続くマイナス金利の流れが、中長期国債にも本格的に波及してきた。
最高落札利回りはゼロ%だった。入札でマイナス金利が生じると、財務省は利息を受け取って民間金融機関から借金できる。償還まで2カ月~1年の短期国債の入札では、既にマイナス金利が生じていた。
25日の流通市場で新発2年物国債は前日比0.015%高い(価格は安い)マイナス0.025%で推移した。日銀が大規模な金融緩和の一環として新規発行とほぼ同額の国債を買い入れ、市場に出回る国債の量が減っている。需給の引き締まりから国債の利回りは全般に低下傾向が強まり、2年物国債は流通市場でマイナス利回りが定着しつつある。
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