第3次安倍内閣 閣僚の顔ぶれ12月24日 18時18分
安倍総理大臣は第3次安倍内閣の閣僚人事を行い、江渡防衛大臣に代わる新しい防衛大臣に中谷・元防衛庁長官を起用する一方、ほかの閣僚を再任するなど、18人の陣容を決め、菅官房長官が夕方発表しました。
安倍総理大臣は午後6時前から皇居での親任式と閣僚の認証式に臨んでいて、24日夜、第3次安倍内閣が発足します。
安倍総理大臣は24日午後開かれた衆参両院の本会議で第97代の総理大臣に選出されました。
これを受けて、安倍総理大臣は総理大臣官邸で連立を組む公明党の山口代表と党首会談を行ったうえで組閣本部を設け、直ちに閣僚人事を行い、菅官房長官が夕方、第3次安倍内閣の陣容を明らかにしました。
それによりますと、▽副総理兼財務大臣、金融担当大臣に麻生太郎氏が再任。
▽総務大臣に高市早苗氏、再任。
▽法務大臣に上川陽子氏、再任。
▽外務大臣に岸田文雄氏、再任。
▽文部科学大臣、オリンピック・パラリンピック担当大臣に下村博文氏、再任。
▽厚生労働大臣に塩崎恭久氏、再任。
▽農林水産大臣に西川公也氏、再任。
▽経済産業大臣に宮沢洋一氏、再任。
▽国土交通大臣に公明党の太田昭宏氏、再任。
▽環境大臣、原子力防災担当大臣に望月義夫氏、再任。
▽防衛大臣、安全保障法制担当大臣に中谷元氏。
▽官房長官に菅義偉氏、再任。
▽復興大臣、原発事故再生担当大臣に竹下亘氏、再任。
▽国家公安委員長、拉致問題担当大臣、防災担当大臣に山谷えり子氏、再任。
▽沖縄・北方担当大臣、科学技術担当大臣に山口俊一氏、再任。
山口氏は新たに消費者担当大臣も兼ねることになりました。
▽経済再生担当大臣に甘利明氏、再任。
▽女性活躍担当大臣、行政改革担当大臣に有村治子氏、再任。
▽地方創生担当大臣に石破茂氏、再任。
以上18人の陣容が決まりました。
安倍総理大臣は、江渡防衛大臣に代わる新しい防衛大臣に集団的自衛権の行使容認を巡る与党協議のメンバーとして与党合意の実現に尽力した中谷元防衛庁長官を起用する一方、ほかの閣僚はアベノミクスなどを推進していくために継続性を重視し、再任しました。
安倍総理大臣は午後6時前から皇居での親任式と閣僚の認証式に臨んでいて、24日夜、第3次安倍内閣が発足します。
そして、午後9時すぎから記者会見を行い、閣僚人事のねらいや今後の政権運営などについて、みずからの考えを明らかにすることにしています。
続いて、第3次安倍内閣発足後、初めての閣議が行われる予定です。
中谷氏「集団的自衛権 国民守るのに必要」
防衛大臣兼安全保障法制担当大臣に起用された中谷元氏は、総理大臣官邸で記者団に対し「安倍総理大臣からは『日本を取り巻く環境が非常に変化してきているので、切れ目のない対応を可能にする法整備をしてほしい。
また、日米防衛協力の指針、いわゆるガイドラインの見直しや沖縄の問題も担当してほしい』ということだったので、自分なりに精一杯やっていきたい」と述べました。
そのうえで、中谷氏は、集団的自衛権の行使を可能にする安全保障法制の整備について、「集団的自衛権は決して戦争をしたり、他国を侵略したりするものではなく、国民の生命、財産、領土をしっかり守るために必要な法案だということを理解していただけるよう法整備に向けて全力を挙げたい」と述べました。