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【サッカー】

アジアカップはアギーレ監督 指揮に支障出れば解任へ

2014年12月19日 紙面から

アギーレ監督の八百長疑惑について記者会見する日本サッカー協会の原博実専務理事(右)と三好豊法務委員長=東京都文京区のJFAハウスで(斉藤直己撮影)

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 日本代表のハビエル・アギーレ監督(56)がスペインリーグの八百長に関与した疑いで同国検察当局に告発された問題で、日本サッカー協会の原博実専務理事(56)は18日の定例理事会後に会見し、アギーレ監督が来年1月のアジア杯(オーストラリア)の指揮を執る方針を示した。ただ、指揮に支障が出た場合は解任に踏み切ることも示唆。また、今月29日から千葉県内で始まる代表合宿前に、アギーレ監督自身が弁明会見を開く。

 原専務理事によると、定例理事会の冒頭、大仁会長が理事に対して「多くのサッカー関係者、サポーター、スポンサー、選手に心配をかけ申し訳ない」と陳謝したという。アギーレ監督の置かれた状況、日本とスペインの司法制度の違いなどが説明され、「情報収集しながらあらゆる状況に対応していく」という従来の方針が了承された。

 理事会後の会見で原専務理事は「アギーレ監督でアジア杯に臨むことに理解してもらった。当然ですけどね」と説明。同国検察庁による裁判所への告発は近日中にも受理される見通しだが、「現状は何も変えるべきではない。何がどうなったら−というより、今は情報収集していくことが一番大事」と、今後の推移を見ながら慎重に対応していく考えをあらためて示した。

 その上で、原専務理事は、アギーレ監督の会見について「考えている。必ずしかるべきタイミングには必要だと思う」と述べ、29日にスタートする代表合宿前に監督本人が説明する機会を設ける考え。選手、クラブ、ファンやサポーターに対する説明責任に触れた上で、「一貫して『そういう(弁明したい)気持ちはいつでもある』と言っている。(監督は)逃げているわけではない」と話した。

 17日には法務委員長の三好豊弁護士によるアギーレ監督への2度目の事情聴取が行われ、「八百長には一切関与していない」と疑惑をあらためて否定したという。代表監督が検察当局に告発された事実は、代表チームへの強化に大きく影響するのは必至だが、原専務理事は「決めつけることはしない方がいい」「現段階で恥だとか、それはちょっと違う」と語気を強めて反論する場面もあった。

 もっとも、最悪の状況への対応は少なからず議論されているようで、「当然、いろんなことは考えている」と原専務理事。それでも、監督交代やむなしの論調が強まる中、説得力のあるメッセージはなかった。(松岡祐司)

 

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