August 16, 2006
Firefox ― 起動用アイコンの作成(2)
画面1 [ブラウザ]アイコンを右クリックして[プロパティ]を選択
画面2 [browser.desktopのプロパティ - KDEパネル]ダイアログボックスの[実行]パネル
実行するプログラムは、マウスで行うこともできます。[ブラウズ]ボタンをクリックすると、[開く - KDEパネル]ダイアログボックスが開きます。初期設定では、マイドキュメント(/home/<ユーザー名>/MyDocument/ディレクトリが表示されますから、ツールバーの
画面3 [開く - KDEパネル]ダイアログボックスを操作して[firefox]をクリック
すると、[開く - KDEパネル]ダイアログボックスが閉じて、[browser.desktopのプロパティ - KDEパネル]ダイアログボックスに戻り、[コマンド]のボックスに、たとえばユーザー名が初期設定のturboである場合、 '/home/turbo/firefox/firefox' と入力されます。
画面4 Firefoxを実行するように変更した[browser.desktopのプロパティ - KDEパネル]ダイアログボックス
画面5 [browser.desktopのプロパティ - KDEパネル]ダイアログボックスの[アプリケーション]パネル
August 10, 2006
Firefox ― 起動用アイコンの作成(1)
デスクトップ上の空いている場所(アイコンやパネル、ウィンドウなどがない場所)を右クリックして、表示されるメニューの[新規作成]−[アプリケーションへのリンク]を選択します。
画面1 デスクトップ上を右クリックして、メニューから[新規作成]−[アプリケーションへのリンク]を選択
画面2 [Program.desktopのプロパティ]ダイアログボックスの[一般]パネル
画面3 [Program.desktopのプロパティ]ダイアログボックスの[実行]パネル
[ブラウズ]ボタンをクリックすると、[開く - KDesktop]ダイアログボックスが表示されます。画面4では、/home/<ユーザー名>/MyDocument/ディレクトリが表示されていますが、[開く - KDesktop]ダイアログボックスでは、直前に開いていたディレクトリが表示されるため、別のディレクトリが表示される可能性もあります。
[開く - KDesktop]ダイアログボックスの左に表示されている[ホームディレクトリ]アイコンをクリックすると、右側のボックスに[firefox]のディレクトリが表示されますから、それをダブルクリックします。そして、一覧から[firefox]をクリックします。
画面4 [開く - KDesktop]ダイアログボックスでfirefoxを選択
画面5 [Program.desktopのプロパティ]ダイアログボックスの[一般]パネル
画面6 [アイコンを選択 - KDesktop]ダイアログボックス
画面4の[開く - KDesktop]ダイアログボックスでは[フィルタ]が[全てのファイル]になっていたため全ファイルが表示されましたが、今回開いた[開く - KDesktop]ダイアログボックスでは[フィルタ]が[アイコンファイル]になっているため、アイコン関連のファイルとサブディレクトしか表示されないのです。Firefoxのアイコンファイルは、「icons」というサブディレクトに入っていますから、[icons]をダブルクリックします。すると、画面7のように4つのファイルが表示されますから、[mozicon128.png]をクリックします。
画面7 [開く - KDesktop]ダイアログボックスで[mozicon128.png]を選択
画面8 アイコンのデザインが変わった[Program.desktopのプロパティ]ダイアログボックスの[一般]パネル
画面9 Firefoxのアイコンが作成されたデスクトップ
August 09, 2006
Firefox ― フォントサイズの変更
画面1 Mozilla(左)とFirefox(右)のメニュー。文字の大きさが違う
画面2 [Firefoxの設定]ダイアログボックスの[コンテンツ]パネル
画面3 設定変更前の[フォント]ダイアログボックス
設定を行った[フォント]ダイアログボックスは、以下のようになります。
画面4 設定変更後の[フォント]ダイアログボックス
Firefoxを起動するには、「Firefoxのインストール」で説明したように、Firefoxをインストールしたディレクトリ内にある[firefox]アイコンをダブルクリックします。
画面5 [firefox]アイコン
画面6 設定前のFirefox(左)と設定後のFirefox(右)
August 08, 2006
Firefoxのインストール
では、どうすればいいのでしょう? オススメの解決法は、Firefoxをインストールすることです。Firefoxは、Mozillaのオールインワンというコンセプトを見直し、Webブラウザの機能に特化する代わりに、起動や表示などがキビキビ行うことを目標として開発が進められているWebブラウザです。Mozillaと同じ組織(Mozilla財団)がMozillaの事実上の後継バージョンとして開発しており、使い勝手が似ている部分もあります。
turbolinux personalにFirefoxをインストールするには、最初にFirefoxのプログラムをダウンロードします。Webブラウザ(Mozilla)を起動し、FirefoxのWebサイトにアクセスします。
画面1 MozillaでアクセスしたMozilla JapanのWebサイト
画面2 [firefox-1.5.0.6.tar.gzを開く]ダイアログボックス
注意
ここでは、ホームディレクトリにファイルをダウンロードした前提で話を進めます。
画面3 [保存するファイル名を入力してください]ダイアログボックス
画面4 [Download Manager]のウィンドウ
画面5 Konquerorのウィンドウを開いてホームディレクトリを表示
画面6 [解凍 - Ark]ダイアログボックス
画面7 「firefox」というディレクトリが作成される
画面8 [firefox]ディレクトリの一覧
画面9 [firefox]アイコン
画面10 [設定移行ウィザード]
それまでにMozillaを活用している場合には、[Netscape 6、7またはMozilla 1.x]を選択して[次へ]ボタンをクリックします。一度もMozillaを使っていない場合や、(理由はともあれ)まっさらな状態でFirefoxを使いたい場合は、[設定をインポートしない]を選択して[次へ]ボタンをクリックしてください。
ここでは、Mozillaの設定を移行するために、[Netscape 6、7またはMozilla 1.x]を選択して[次へ]ボタンをクリックします。すると[ホームページの選択]画面になります。
画面11 ホームページを選択する画面
しかし、試したところ、Mozillaからホームページをインポートする設定を行っても、インポートは失敗してしまうようです。少なくとも、turbolinux personalのMozillaからFirefox 1.5.0.6へのホームページの移行はできません。
そこで、ここでは、[Firefoxスタートページ - Yahoo! による高速検索ページ]を選択して[次へ]ボタンをクリックすることにします。すると、[インポート完了]の画面が表示されます。
画面12 [インポート完了]のメッセージ
画面13 初めて起動したFirefoxの画面
ここで紹介した方法では、Firefoxのインストール作業を行ったユーザーしかFirefoxを起動することができません。turbolinux personalでは、初期設定では「turbo」という名前のユーザーが自動的に作成されて、このユーザー名で自動的にログインします。したがって、ユーザー作成を行っていない状態でFirefoxのインストール作業を行うと、そのFirefoxは「turbo」というユーザーしか使えないということになります。 続きを読む
January 02, 2006
The GIMPをインストールする
turbolinux PersonalはCD-ROM 1枚構成のため、インストールされるソフトウェアが非常に限定されています。たとえば、Linux用のソフトウェアで特に有名なThe GIMPというグラフィックソフトは、デザイナーなどのプロフェッショナル向けのPhotoshopと同じような機能を持っている優れたアプリケーションですが、残念ながらturbolinux PersonalのCD-ROMには含まれていません。しかし、[アプリケーションの追加と削除]によって、turbolinux社のサーバーからダウンロード・インストールすることができます。ここでは、The GIMPを例に、ソフトウェアのインストール手順を説明します。
デスクトップ下部にあるパネルの左端にある[Kメニュー]ボタンをクリックして、表示されるメニューから[プログラム]−[システム]−[アプリケーションの追加と削除]を選択します。すると、rootパスワードの入力を求めるダイアログボックスが表示されますrootのパスワードを入力して[OK]ボタンをクリックすると、[アプリケーションの追加と削除]ダイアログボックスが表示されます。
画面1 [アプリケーションの追加と削除]の画面
ここでは、1番上の[パッケージの追加]にある[次へ]ボタンをクリックします。すると、パッケージの読み込み先を指定する画面が表示されますから、[FTPサーバー]をクリックして、[次へ]ボタンをクリックします。
画面2 読み込み先メディアを指定する画面
次にダウンロードするサイトを選択します。ここでは、下の[アップデートサイト]から選択しなければなりません。普通は一番上の[ftp.turbolinux.co.jp]を選択すればいいでしょう。もし、接続できない場合などは、下のいずれかのダウンロードサイトを選択します。[接続テスト]ボタンをクリックすると、全サイトに対して接続が可能かどうかテストが行われ、応答の時間が表示されます。数字の小さいサイトを選択するといいでしょう。接続できなかったサイトは「接続失敗」と表示されます。接続するサイトを選択したら[OK]ボタンをクリックします。
画面3 ダウンロードするサイトの選択画面
次に表示されるのは、インストールするパッケージ(正確にはパッケージのグループですが)の選択画面です。ここでは、The GIMPをインストールするので、The GIMPが含まれるパッケージグループである[Applications/Multimedia]の[パッケージ別選択]ボタンをクリックします。
ちなみに、ハードディスクの空き容量に余裕があるなら、ウィンドウ左上にある[選択]ボタンをクリックして、表示されるメニューから[すべてを選択]を選択すればいいでしょう。全パッケージを選択しても必要な容量は2GB程度です。
画面4 パッケージグループの選択画面
[パッケージの選択]ウィンドウが表示されるので、表示される一覧から[gimp-1.2.5-3]、[gimp-data-extras-1.2.0-3]、[gimp-perl-1.2.5-3]の3つにチェックマークを付けます。パッケージの選択が終わったら[閉じる]ボタンをクリックして、[パッケージの選択]ダイアログボックスを閉じます。
画面5 パッケージ選択の画面
[パッケージの選択]ダイアログボックスが閉じると、[Applications/Multimedia]にチェックマークが付いていることが確認できます。ダウンロード&インストールを開始するには、画面右上の[今すぐインストールする]ボタンをクリックします。
「パッケージのインストールを開始します。よろしいですか?」というダイアログボックスが表示されます。[はい]ボタンをクリックすると、作業が始まります。The GIMPの場合、選択したパッケージは3つだけですが、実際にインストールされるパッケージはそれよりも多くなる可能性があります。
インストール作業が完了すると、「パッケージのインストールが完了しました。」というダイアログボックスが表示されます。インストールされたパッケージを確認したいときは、[詳細表示]ボタンをクリックしてください。[完了]ボタンをクリックすると、[アプリケーションの追加と削除]ダイアログボックスが閉じます。
画面6 インストール完了の画面
以上でThe GIMPのインストールは完了です。一度ログアウトして、再度ログインすると、Kメニューの[プログラム]−[グラフィック]に[画像作成]という項目が表示されます。これがThe GIMPのメニュー項目です。これを選択すると、The GIMPが起動します。
ただし、初めてThe GIMPを起動すると、設定のダイアログボックスが多数表示されます。ただ、特別な設定を行う必要はありません。初期設定のまま[次へ]ボタンをクリックしていくと、最終的にThe GIMPが起動します。
December 05, 2005
アップデートを通知するアイコンのインストール
turbolinux PersonalのTurboアップデートでは、アップデートの有無がすぐにはわかりません。毎回、KメニューからTurboアップデートを起動して、[アップデート情報をスキャンする]ボタンをクリックして初めてアップデートパッケージの有無がわかるのです。これでは、Turboアップデートの実行を忘れてしまう可能性が高いでしょう。そこで、turbolinux Personalにログインしたら、アップデートパッケージの有無を教えてくれる「TruboAlert」というプログラムをインストールしてみましょう。
TurboAlertは、turbolinux PersonalのCD-ROMには収録されていないので、ターボリナックス社のサーバーからダウンロードします。ここでダウンロードするのは、turbolinux 10 Desktop(以下、10 Desktop)用のパッケージなのですが、turbolinux Personalは10 Desktopから収録パッケージを減らしたサブセット版なので、基本的に10 Desktop用のパッケージはそのままturbolinux Personalにインストールできるはずです。
一般的に、このようなパッケージファイルをダウンロードする場合、「FTPクライアント」または「FTPプログラム」などと呼ばれるソフトウェアを使います。しかし、turbolinux PersonalにはFTPクライアントも入っていないので、Webブラウザを使ってダウンロードすることにします。
デスクトップ下部にあるパネルの左から2番目にある地球の形をしたアイコンをクリックします。すると、Mozillaという名前のWebブラウザが起動します。Mozillaは、WindowsのInternet Explorerに相当するプログラムですが、電子メールなどの機能も持っています。
画面1 Mozillaの画面
Mozillaが起動したらアドレスバーに、
ftp://ftp.turbolinux.co.jp/pub/TurboLinux/TurboLinux/ia32/Desktop/10/updates/RPMS
と入力して[Enter]キーを押します。文字を入力するのが苦手な場合は、
ftp://ftp.turbolinux.co.jp/pub/
と入力してから、
TurboLinux→TurboLinux→ia32→Desktop→10→updates→RPMS
の順にフォルダをクリックしてゆくといいでしょう。最終的に次の画面2のように、ファイルがたくさん表示されます。
画面2 TurboAlertのパッケージがアップロードされているサーバー
この一覧から「turboalert-3.1.5-6.i586.rpm」をクリックします。すると、[turboalert-3.1.5-6.i586.rpmを開く]ダイアログボックスが表示されます。通常は、ファイルをダウンロードする場合は[このファイルをディスクに保存する]オプションを選択しますが、ここでは[次で開く]を選択します。右のボックスに「/usr/bin/cuickin」と表示されているのを確認して[OK]ボタンをクリックしてください。
画面3 [turboalert-3.1.5-6.i586.rpmを開く]ダイアログボックス
Mozillaの[ダウンロードマネージャ]ウィンドウが開いて、指定したファイルがダウンロードされ、自動的にCuickInインストールウィザードが開きます(画面4)。CuickInとは、パッケージファイル(拡張子が.rpmのファイル)を簡単にインストールするためのturbolinuxオリジナルツールです。
CuickInインストールウィザードには、インストールするパッケージ名やバージョン番号などが表示されています。パッケージ名が「turboalert」となっていることを確認してください。[詳細表示]ボタンをクリックすると、インストールしようとするパッケージの詳細な情報が表示されます。
画面4 CuickInインストールウィザードの画面
CuickInインストールウィザードで[今すぐインストールする]ボタンをクリックすると、rootのパスワード入力を求めるダイアログボックスが表示されます。パスワードを入力して[OK]ボタンをクリックすると、「パッケージのインストールを開始します。よろしいですか?」というメッセージが表示されます。[詳細表示]ボタンをクリックすると、インストールするパッケージの一覧が表示されます。インストールしてよければ[はい]ボタンをクリックします。
画面5 パッケージのインストール確認画面
[はい]ボタンをクリックすると、インストール作業が開始します。インストールが終わると「パッケージのインストールが完了しました。」というメッセージが表示されます(画面6)。[詳細表示]ボタンをクリックすると、インストールしたパッケージの名前やサイズ、インストールの結果などが表示されます。
画面6 インストール完了のメッセージ
以上で、TurboAlertのインストールは完了です。
インストールできたら、さっそくTurboAlertを実行しましょう。TurboAlertは、インストールしても、Kメニューに項目は表示されません。したがって、実行はKメニューの[コマンドを実行]で行います。デスクトップ下部にあるパネルの左端にある[Kメニュー]ボタンをクリックして、表示されるメニューから[コマンドを実行]を選択します。
すると、[コマンドを実行]ダイアログボックスが表示されるので、[コマンド]ボックスに「turboalert」と入力して[実行]ボタンをクリックします。
画面7 [コマンドを実行]ダイアログボックス
TurboAlertを実行すると、画面下部のパネルの「システムトレイ」に新しいアイコン が表示されます。この時点では、アップデートパッケージの有無は検索されていないため、アイコンは青色になっています。
TurboAlertの初期設定では、最初にTurboAlertを実行した時間にパッケージのアップデートを行う設定になっています。そこで、turbolinux Personalを起動したときにパッケージの有無をスキャンするように設定を変更します。TurboAlertのアイコンを右クリックすると、メニューが表示されます(画面8)。
画面8 TurboAlertのメニュー。アイコンを右クリックすると表示される
メニューから[設定]を選択すると、TurboAlertの設定ダイアログボックスが表示されます(画面9)。turbolinux Personal起動時にアップデートパッケージがあるかどうかを調べるには、[システム起動時にスキャンする]にチェックマークを付けます。
画面9 TurboAlertの設定ダイアログボックス
以上でTurboAlertの設定は完了です。[OK]ボタンをクリックして設定ダイアログボックスを閉じてください。試しに、turbolinux Personalを再起動してみましょう。ここでは、セキュリティアップデートのパッケージがあるため、赤い三角形のアイコンが表示されています。
画面10 セキュリティアップデートがあるときのTurboAlertアイコン
ちなみに、TurboAlertのアイコンは、適用されていないアップデートパッケージの種類によって形が変化します。スパナの形をしたアイコン(画面11)は通常のアップデートパッケージがある場合に表示されます。また、バグフィックスアップデートがある場合は、黄色い三角形のアイコンが表示されます。
画面11 バグフィックスアップデートがある場合のTurboAlertのアイコン
TurboAlertのアイコンをクリックすると、Turboアップデートが起動します。これ以降の操作は、「turbolinux Personalをアップデートする」を参照してください。
November 29, 2005
自動ログインをやめる
turbolinux Personalの初期設定では、自動的にログイン(Windowsではログオンと呼ぶ)します。個人専用のPCであればそれでもかまいませんが、家族で使う場合や、セキュリティを重視(他人に使われたくないなど)する場合は、ログイン画面でユーザー名とパスワードを入力してログインしたいものです。
turbolinux Personalでは、GDMというログインマネージャを使っています。「ログインマネージャ」というとなんだか難しそうですが、要するにユーザー名やパスワードを入力してturbolinux Personalにログインするための画面です。Windows XPでは、ユーザーアカウントにパスワードを設定すると、「ようこそ」という青い画面が表示されますが、GDMはそれとほぼ同じ機能を持っています。
画面21 turbolinux PersonalのログインマネージャGDM
自動ログイン機能が有効になっているため、turbolinux Personalの初期設定では画面21は表示されません。これを表示するように設定を変更するのが今回の目的です。
GDMによる自動ログインの設定を変更するツールは、Kメニュー(パネルの左端にあるturbolinuxのアイコンをクリックすると表示されるメニュー)には登録されていないので、コマンドを入力して実行しなければなりません。まず、パネルの左端にあるturbolinuxのアイコンをクリックして、表示されるKメニューから[コマンドを実行]を選択します(画面22)。
画面22 Kメニューから[コマンドを実行]を選択
すると、[コマンドを実行]ダイアログボックスが表示されますから、[コマンド]ボックスに「gdmsetup」と入力して[実行]ボタンをクリックします。
画面23 [コマンドを実行]ダイアログボックス
rootのパスワードを入力するダイアログボックスが表示されますから、rootのパスワードを入力して[OK]ボタンをクリックします。
すると、[ログイン画面の設定]というウィンドウが表示されます。これが、GDMのログイン設定を行うプログラムになります。このウィンドウにある[自動ログイン]というカテゴリを見てください。[起動してすぐにユーザを自動でログインされる]にチェックマークが付いているはずです。そのチェックマークを外してください(画面24)。
画面24 [ログイン画面の設定]ウィンドウ
画面24のように[起動してすぐにユーザを自動でログインされる]のチェックマークを消したら、[閉じる]ボタンをクリックして[ログイン画面の設定]を終了します。
試しに、turbolinux Personalを再起動してみてください。再起動後に、画面21が表示されれば、設定は成功です。
November 26, 2005
turbolinux Personalをアップデートする
turbolinux Personalを起動して最初に行うべき作業は、turbolinux Personalのアップデートです。Windowsの場合、Windows UpdateというマイクロソフトのWebサイトに接続してアップデート作業を行いますが、turbolinux Personalでもそれと同様の作業が必要になります。
turbolinux Personalを起動すると、画面の下部にプログラムを起動したり、起動しているプログラムを切り替えたりするといった機能を持ったバーが表示されています。これを「パネル」と呼びます。パネルの操作方法などは、CD-ROMの「ユーザーガイド」で説明されています。CD-ROMに収録されているマニュアル類の呼び出し方は、turbolinux Personalのパッケージに入っている「インストール・ガイド」の「4.電子マニュアルについて」を参照してください。
パネルの左端にあるturbolinuxのアイコンをクリックすると、Windowsのスタートメニューのようなメニューが表示されます。これを「Kメニュー」と呼びます。Kメニューの一番上に「Turboアップデート」という項目があります。このTurboアップデートがturbolinux Personalをアップデートするためのプログラムになります(画面12)。
画面12 Kメニューから[Turboアップデート]を選択する
Kメニューから[Turboアップデート]を選択すると、rootのパスワードを入力する画面が表示されます(画面13)。[パスワード]のボックスに、rootのパスワードを入力します。rootのパスワードとは、「インストールしよう(2)」の冒頭で設定したものです。なお、このときに[パスワードを保存]ボックスにチェックマークを付けると、次回からTurboアップデートを起動するときにパスワードを入力する必要はなくなります。Turboアップデートくらいなら、パスワードを保存してもいいとは思いますが、筆者は心配性な人間なので毎回パスワードを入力することにしています。
画面13 rootのパスワード入力を求めるダイアログボックス
rootのパスワードを入力して[OK]ボタンをクリックすると、Turboアップデートが起動します(画面14)。この画面では、アップデート用のデータ(turbolinuxでは「パッケージ」と呼ぶ)はあるか、アップデート用のパッケージをどこからダウンロードするか、などを調べます。初期設定では、ダウンロードするのはターボリナックス社のサーバーですが、[参照先の変更]ボタンをクリックすれば、ダウンロード先を変更することもできます。たとえば、ターボリナックス社のサーバーがダウンしているとか、サーバーが混雑していてダウンロードに時間がかかる場合などには、別のサーバーを指定してもいいでしょう。ただ、筆者の経験ではダウンロード先を変更しなければならなかったことはありません。
[アップデート情報をスキャンする]ボタンをクリックすると、アップデート用のパッケージがあるかどうか、サーバーに接続して調べます。
画面14 [アップデート情報をスキャンする]ボタンをクリック
しばらくすると、スキャンの結果が表示されます。アップデートすべきパッケージがない場合は、「現在アップデート可能なパッケージはありません。」というメッセージが表示されます。
アップデートするパッケージがある場合は、画面15のような画面が表示されます。画面左には、[すべて]、[セキュリティーアップデート]、[バグフィックスアップデート]、[通常のアップデート]という4つのカテゴリが表示されています。
画面15 追加パッケージのインストール画面
初期設定では[すべて]が選択されています。この状態では、アップデート対象の全パッケージが画面の中央に表示されます。
[セキュリティーアップデート]をクリックすると、画面中央のボックスには、セキュリティアップデートの対象となるパッケージだけが表示されます。セキュリティアップデートは、プログラムに発見された脆弱性を訂正したアップデートです。脆弱性があると、外部から不正アクセスされてPCを乗っ取られたり、ファイルを削除されるなどの被害を受けたりする可能性があります。セキュリティアップデート対象のパッケージがあるときは、必ずアップデートしてください。
[バグフィックスアップデート]をクリックすると、画面中央のボックスには、バグフィックスアップデートの対象となるパッケージだけが表示されます。バグフィックスアップデートは、プログラムの作成ミス(バグ)を修正したアップデートです。バグがあるということは、プログラムが一定の条件下で動作不良を起こす可能性があるということです。セキュリティアップデートほどの緊急性はありませんが、できるだけバグフィックスアップデートも行うことをお勧めします。
[通常のアップデート]をクリックすると、画面中央のボックスには、通常のアップデート対象となるパッケージだけが表示されます。通常のアップデートでは、一般的にソフトウェアの機能を向上させるような修正が行われています。現在のプログラムの機能で満足している場合には、特にアップデートする必要はありませんが、新しい機能が追加されることによってより使いやすくなっている可能性もあります。通常のアップデートを行うかどうかは、好みによって決めればいいでしょう。
とはいうものの、一般的には通常のアップデートでもバグが修正されていることが多いので、アップデートしたほうがいいと思います。筆者の場合、アップデートに関しては「行け行けドンドン」な性格なので、アップデート対象となっているパッケージは、すべてアップデートしてしまいます。今のところは、それによって不具合が発生した経験はありませんが、turbolinux Personalが正常に動作しなくなってしまう人もいるようです。
パッケージをアップデートする場合、リストアップされているパッケージの左端にあるボックスにチェックマークを付けます。初期設定では、セキュリティ関連のアップデートが行われたパッケージにはチェックマークが付いているのですが、それ以外にはチェックマークが付いていません。そこで、アップデートするパッケージには、チェックマークを付ける作業が必要となります。
しかし、ひとつずつチェックマークを付けるのは大変です。Turboアップデートには、一度にチェックマークを付けるためのボタンが用意されています。ウィンドウ左上の[選択]という部分をクリックすると、選択肢がいくつか表示されます。[すべて選択]をクリックするとすべてのパッケージにチェックマークが付きます。[セキュリティーアップデート]、[バグフィックスアップデート]、[通常のアップデート]を選択することもできます。ここでは、[すべて選択]をクリックします。
画面16 アップデートするパッケージの選択画面
いよいよアップデート作業を始めます。ウィンドウ右上の[今すぐアップデートする]ボタンをクリックしてください。
画面17 アップデートの開始画面
すると、アップデートするパッケージの一覧が表示されますから、[はい]ボタンをクリックします。
画面18 アップデートするパッケージの一覧画面
アップデートパッケージのダウンロードと更新作業が始まります。終了するまでしばらく待ちましょう。アップデートするパッケージ数が多いと、かなり時間がかかります。
画面19 アップデートパッケージのダウンロードと更新作業の画面
アップデートが完了すると、画面20が表示されます。アップデートされたパッケージの詳細が確認したいときは[詳細表示]ボタンをクリックしてください。[完了]ボタンをクリックすると、Turboアップデートが終了します。
画面20 アップデート完了の画面
November 03, 2005
turbolinux Personalを起動しよう
しばらくするとPCが再起動して、Turbolinuxの起動メニューが表示されます。ここではturbolinux Personal専用のPCにインストールしたため、画面にはメニューの項目が[Turbolinux]だけになっています。たとえば、Windowsとのデュアルブートを実現したPCでは、ここにはWindowsとTurbolinuxの両方の選択肢が表示され、起動するOSが選択できるようになるのです。
画面10 turbolinux Personalの起動画面
このturbolinux Personalの起動画面はGRUB(グラブ)という名前のプログラムです。OSを起動するためのプログラムを「ブートローダ」と呼びますが、GRUBもブートローダの一種です。もちろんWindows XPにもntdetect.comというブートローダがあり、その機能によりWindows XPは起動しているのです。
GRUBは、Linuxだけでなく、インストール済みのWindowsも起動させることができます。turbolinux PersonalとWindowsをデュアルブートにする方法は、いずれ説明したいと思います。
さて、画面10で[Enter]キーを押すか、そのまましばらく待つかすると、turbolinux Personalが起動を始めます。初期設定では、自動的にログインされ、次のようなデスクトップの画面が表示されます。
画面11 turbolinux Personalのデスクトップ画面
画面の中央に「Kandalfの便利な一言 - KTip」というウィンドウが表示されています。これは、KDEというturbolinux Personalのデスクトップ画面を表示しているプログラムを使うためのヒントを表示するものです。[閉じる]ボタンをクリックするとウィンドウは消えますが、次回turbolinux Personalを起動するとまた表示されます。起動時に表示する必要はないと思う方は、ウインドウの左下にある[起動時に一言を表示]のチェックマークを外して[閉じる]ボタンをクリックしてください。
turbolinux Personalの起動に成功したら、最初にプログラムのアップデートを行わなければなりません。インターネットの世界で猛威をふるうウイルスは、ほとんどがWindowsをターゲットにしていますが、Linuxに感染するものもあります。Linuxに感染するタイプのウイルスを防ぐためにも、プログラムのアップデートは絶対に必要なのです。turbolinux Personalのアップデートプログラムは「Turboアップデート」といいます。
October 16, 2005
インストールしよう(3)
以上で、インストールの準備はすべて完了です。[→ 次へ]ボタンをクリックすると、[インストールの準備ができました]という画面が表示されます。ここで[→ 次へ]ボタンをクリックすると、フォーマットとパッケージのインストールを確認するダイアログボックスが表示されます。フォーマットを実行していいなら[OK]ボタンをクリックします。
画面7 フォーマットの確認をするダイアログボックス
ハードディスクのフォーマットやパッケージのインストールにはかなりの時間がかかります。気長に待ちましょう。作業が完了すると、[追加パッケージのインストール]画面が表示されます。turbolinux Personalの場合、追加パッケージはありませんから[→ 次へ]ボタンをクリックします。
画面8 追加パッケージのインストール画面
[インストールが完了しました]という画面が表示されたら、インストール作業は完了です。[終了]ボタンをクリックすると、自動的にPCが再起動します。
画面9 インストールの完了を知らせる画面