ソウル水西警察署は24日、OBビールの主力商品「Cass」について悪質なデマを流したとして、ハイト真露社の社員6人を立件したと発表した。また、社員らが流したデマをインターネット上で流した知人など一般人7人も同時に立件された。
警察によると、ハイト真露本社のA係長(32)は今年8月、カカオトーク(スマートフォン向け無料チャット・通話アプリ)のグループチャットで「Cassを飲むな。特に排卵期の女性は絶対に飲むな」という虚偽の情報を流したという。また、同社大田支店のB支店長(41)と幹部社員3人は6月「大人たちが飲めば早死にする」などのデマをソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で流すよう社員たちに指示した。このほか、同支店の幹部社員L容疑者(45)は地元紙の記者にこのデマを報道するよう要請した。警察は「本社からの指示があったのかどうか捜査したが、立証できなかった」と説明した。
Cassをめぐっては今年6月「消毒薬のにおいがする」という消費者からのクレームが相次いだ。モバイルメッセンジャーやインターネット上では「ビール倉庫を洗浄した際、消毒薬を洗い流せなかったからだ」といった情報が流れ、OBビールは8月初め、警察に捜査を依頼した。市場に流通した製品と工場内の3カ所を調査した食品医薬品安全処(省庁の一つ)は8月末「気温が高い状況で麦芽の脂肪分とビールに含まれる酸素が酸化反応を起こし、臭いが発生した。消毒薬との関連はなく、人体にも害はない」との結論を下した。インターネット上やモバイルメッセンジャーで流れた情報がデマと判明したのを受け、警察はソウルのハイト真露本社や大田支店に対し家宅捜索を行った。