松井氏、未来の4番候補・大田&ドラ1岡本にゲキ!来年2月実現へ
宮崎で再び、ゴジラの姿が見られるかもしれない。松井氏が、2月の巨人キャンプを視察に訪れる可能性が出てきた。関係者の話を総合すると、球団側は米国に生活の拠点を置く松井氏のスケジュールに配慮しながらも、キャンプへの招待を検討。日程の調整さえつけば、臨時コーチを務めた今年2月に続く、2年連続の宮崎上陸が実現する。
今回は、コーチなどの肩書はつけず、1人の球団OBとしての訪問になる見通しだ。チームは日本一奪回を目指し、原監督が来季のスローガンに掲げた「新成」のもと、宮崎で鍛錬を積む。偉大なOBからの激励が、厳しい練習を耐え抜く力になることは間違いない。
注目は、未来の4番候補との顔合わせだ。今春に臨時コーチを務めた際には主に2軍につき、大田、中井ら伸び盛りの若手を直接指導した。特に大田は、今季終盤に勝負強さを見せて4番も経験。原監督が来季の4番候補の一人に挙げるなど、松井氏の薫陶の助けもあり、大ブレークの兆しがある。
松井氏自身も、最近行われたテレビ番組の収録で大田を来季の注目選手に挙げ「大田君には頑張ってほしい。僕の後の55番をつけていた選手。今は(44番に)変わりましたが、彼は可能性を秘めている。ドラフトで入ったときから気になっているので、期待しています」とコメントした。成長の度合いを確かめる絶好の機会になる。
また、ドラフト1位の岡本という右の大砲もチームに加わり、1軍スタートの可能性も十分。岡本は11月にジャイアンツ寮を見学し、若き頃のゴジラが汗を流した素振り部屋に感激した。直接言葉を交わすだけでも、大きな刺激を得られるはずだ。
松井氏は年末年始に故郷・石川へ帰省する。来春には、古巣のヤンキースが巡回コーチの就任要請を検討しており、正式に決まれば、2月下旬以降はフロリダ州タンパでのヤ軍キャンプでマイナーの各カテゴリーを回るもよう。多忙な身であるだけに、今後は慎重に日程を調整した上で、宮崎視察の可否を最終決定する。
◆2014年宮崎キャンプでの松井氏 古巣・巨人の臨時コーチに就任し、主に2軍の選手を指導。大田、中井、辻ら次世代を担う若手にアドバイスを送った。また、連日居残り練習で主力組の打撃投手を務め、合計1023球を投げた。第2クール最終日には、選手たちも見守る中で、フリー打撃を敢行した。現役時代さながらの豪快なスイングで5発のサク越えを披露した。また宿舎で自らの体験談を語る“特別講義”も行った。