Perl入学式という勉強会の在り方に学んだ事。
Web「Perl入学式 Advent Calendar 2014」の12/24の記事です。
平日です。水曜日です。分かってるクリスマスですね!!滑り込みセーフのギリギリの投稿となってしまいました。
Perl入学式の素晴らしさは、他の方も沢山書いていらっしゃいますので、今更また書くか!と思われるでしょうが、本当にいい勉強会なので、私からも少し書かせて下さい。
今年の8月から東京に越して来ましたが、それまでは福岡で「Movable Type」の導入をメインに活動をしてきました。
「Movable Type」がperlで出来ていますから、その流れで「Perl入学式」を知ったのです。私がその存在を知った2013年は、福岡では開催されておらず、2014年に開催されると知った時には、どれだけ嬉しかったことか!
まだ参加したこともない「Perl入学式」に何故そんなに興味を持っていたかというと、やはり一つは、(昔のCGIとしての全盛の頃に比べると)「perl」を学ぶ場所が無い。
そして、資料や情報を追うだけでも、かなり「作り込まれた」勉強会だと感じたのです。
「Movable Type」を扱った勉強会には数多く参加してきましたし(MTCafe)、大きなイベント(MTDDC)にも参加してきました。
そして、自身も勉強会を開催してきました。
だから、勉強会を継続的に進めることが、どれだけ大変かも(自分なりにですが)分かっているつもりです。
「Perl入学式」の情報を追うと、まず何よりすごいのが「参加者の満足度が高い」ということです。
そんな期待を持って、参加した、「Perl入学式 2014年度」。
第一回と第二回を福岡で。
第三回を引っ越しを機に東京で受講しました。
まず、これだけで驚きです。
「一つの勉強会」を離れた地域で、受講が可能、というこのスタイルに、本当に驚きました。
「Perl入学式」に出会って、私が何よりも感じたことは、これは当然の筈なのに、意外に「目的」として明確にされていないこと。
それは「受講者」が主役である、ということ。
この事が、非常に「Perl入学式」では明確にされている、と感じたのです。
勉強会、という難しいミッションをこなすのは、登壇者やメンターの協力がかかせません。
彼らが何故、それを手伝うのか。
それはもちろん、「自身が扱う技術を広めたい」ということ。
あるいは、「友人に頼まれたから」。
そして、勉強会開催者にありがちな「勉強会をしたい中毒」。
勉強会やイベントをこなした経験は、本当に中毒になります。
自身も、その気持ちはとても分かるのです。やりきった感動は、麻薬のようです。
そういった様々なテンションを持つ人々が集まって開催する勉強会。
スタッフのそんな意思がバラバラで、「勉強会(イベント)を開催すること」が目的になりがちになってしまうのです。
それでいいのか?
参加者が、受講者が、「学んでいくこと」が目的であり、主役は、彼らの筈です。
それが、「Perl入学式」では、明確に「ただ1人も取りこぼさずに学んで帰って貰う」とハッキリと名言されています。
これを名言出来る勉強会って、どれだけあるでしょう?
「ちょっと駆け足になっちゃうから、分からないことは、ネットとかで後で聞いてね!」ってなりがちです。
「Perl入学式」はそれをしない。
「学んで帰ってもらおう」と明確にスタッフに共有されているのを、感じました。(本来なら当然の筈なんですが)
また、資料もわかりやすいです。
かなり初心者レベルに合わせてあるのだとは思いますが、
「事前に予習すら可能なほど、資料が既に公開されている」
これも、大きなポイントですよね。
そしてこの資料を、共有することで、地方でも開催することが、可能になっている。
「どうせ東京でしょ」と、東京主導になりがちで、地方が置いてきぼり、という形ではない事も、大事です。
東京は、47都道府県の内の一つに過ぎません。
他は、全て「地方」なのですから。
「地方こそがスタンダード」だと私は思っています。
そんなこんなで、私が「Perl入学式」に感じたことをまとめると。
* 勉強会の目的のスタッフでの共有の明確化
* 参加者が主役
* 学んで帰ってもらう。取りこぼさない
主軸は、これなのだと、私は感じました。
文章にすると、余りにも当然です。
でも、こんなにも当然であるべきことを、明確に刻めている勉強会って、どれだけあるでしょう?
自身のこれまでを思い返して、反省しながら、強く思うのです。