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川に放射性汚染木くずを投棄 滋賀・高島
琵琶湖に注ぐ滋賀県高島市の鴨川河川敷に、放射性物質に汚染された木くずが不法投棄された事件で、滋賀県警は25日、廃棄物処理法違反などの疑いで、東京都中野区の経営コンサルタント会社社長、田中良拓容疑者(42)を逮捕した。容疑を否認している。
逮捕容疑は、昨年3月中旬~4月下旬、高島市安曇川町下小川の鴨川河川敷に、東京電力福島第1原発事故による放射性物質に汚染され、福島県の製材業者から排出されたとみられる木くず約300立方メートルを、県の許可を得ず長さ570メートル、幅5メートルにわたって捨てたとしている。
この事件をめぐっては、滋賀県が今年3月に廃棄物処理法違反罪などで告発。三日月大造知事は「琵琶湖岸の自然環境を著しく損なう行為できわめて悪質。厳重なる処罰を求めたい」とコメントした。