香港:イブに学生らデモ 警官3000人を配備

毎日新聞 2014年12月24日 21時17分(最終更新 12月25日 01時04分)

 【台北・鈴木玲子】次期行政長官選挙制度に反対して大規模な道路占拠行動が起こった香港でクリスマスイブの24日夜、民主派の学生らが民主的な選挙制度の導入を求めてデモを行った。香港紙によると、各地の繁華街では急進的なグループが騒ぎを起こす可能性もあり、警察は3000人規模の警官隊を配備し、警戒に当たっている模様だ。

 デモを呼びかけたのは、道路占拠にも参加していた中高校生団体「学生覚醒」。香港メディアによると、学生ら100人以上が同日夜、香港島の湾仔(ワンチャイ)地区から、かつてデモ隊が占拠した金鐘(アドミラリティ)地区の政府本部庁舎近くまで数キロを行進。参加者は行動のシンボルとなった黄色の雨傘を差しながら、「真の普通選挙を」などとスローガンを叫びながら歩いた。

 政府本部庁舎前は、デモ隊が幹線道路を占拠した場所で、今月11日に警察により強制排除された。団体は今回、道路占拠は呼びかけていないという。

 他にも香港島の銅鑼湾(コーズウェイベイ)など繁華街に若者らが集まり、警察当局が警戒している。

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