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橋下氏、維新最高顧問は「死んでも嫌だ」

2014年12月25日6時0分  スポーツ報知
  • 大阪市役所で質問に答える橋下徹氏
  • 大阪市役所で質問に答える橋下徹氏

 23日に維新の党の共同代表を辞任した橋下徹大阪市長(45)が24日、大阪市役所で記者団の取材に応じ、自身が最高顧問に就任したとの党発表について「就いた覚えはない。了承してないです。絶対嫌! 死んでも嫌ですよ」と徹底拒否の姿勢を示した。一方、単独代表となった江田憲司氏(58)はこれを受け、「役員会で決まったこと。今さら変えることはない」と譲らず。見解の食い違いが浮き彫りになった。

 大阪府市を統合し、二重行政を解消する「大阪都構想」の実現に専念するため共同代表の座を降りた橋下氏が、党から新たに用意されたポストに猛然と抗議した。

 記者団から最高顧問について質問されると「就いた覚えないですよ。了承してないですもん」。橋下氏によると、代表辞任を表明した23日の執行役員会で、出席者から顧問就任を打診されたというが「勘弁してください。やるんだったら法律顧問。しこたま顧問料請求しますよ」などと弁護士らしいジョークを交えて断り、その場はうやむやに終わったという。

 ただ、党の人事が正式に了承されたのは、橋下氏が「後は任せます」と途中退席した後。本人不在のなかで決定したことだった。

 他党で最高顧問に就いているのは次世代の党の石原慎太郎氏(82)や、民主党の江田五月氏(73)ら。橋下氏は「僕の年齢で最高顧問なんてあり得ない。そういう並びになっちゃうじゃないですか」と、大御所たちと、同列に並ぶことに抵抗を感じているようだ。

 さらに「最高顧問なんて名前からして嫌。僕が一番嫌な肩書ですよ。絶対嫌! 死んでも嫌です」と語気を強めて断固拒否の姿勢。これを受けて、維新の江田代表は同日、国会で記者団に対し「役員会で決まったこと。今さら変えることはない」とさらりと一蹴した。先の衆院選で橋下氏は民主党を徹底批判し、逆に江田氏は選挙区調整を摸索したが、またも東西幹部間の溝が浮き彫りになった。

 その民主党を含む野党再編に関して橋下氏は「民主の中には『橋下抜きの維新だったら一緒にやっていける』という声も強いみたい。僕がいない方が進むなら、進めてもらっていい」と譲歩する姿勢を示した。来春の統一地方選後、共同代表として復帰するかについては「党のルールに従って、その時に決める。期限付きで辞任するとはひと言も言っていない」と明言しなかった。

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