投資関連会社オール・インが、外国為替証拠金取引(FX)での高い運用益をうたい、無登録で巨額資金を集めたとされる事件で、北海道警と宮城、岡山、広島3県警の合同捜査本部は24日、詐欺の疑いで同社社長、森克彦容疑者(47)を逮捕した。道警によると、「何のことを言っているのか分からない」と容疑を否認している。
捜査本部はこれまでに森容疑者の共犯として同社元専務(42)らを詐欺容疑で逮捕したが、札幌地検が不起訴とした。捜査本部は森容疑者が事件の全容を知っているとみて指名手配。24日に中国・上海から帰国したところを逮捕した。10月下旬、中国の公安当局に出頭したという。
逮捕容疑は2007~08年、同社提供のFXの自動売買ソフトを利用すれば高い運用益を得られると偽り、大阪府箕面市の男性会員(41)から会費としてソフト利用料22万8千円をだまし取った疑い。
捜査本部などによると、同社は07年ごろから「月に20%の利益が出る」とFXへの出資を勧誘し、全国の約2万7千人から約337億円を集めたとみられる。〔共同〕
森克彦、FX詐欺