4ac4 (cache) オール・イン64億損失 FX詐欺 ソフト実在せず【社会/全国・海外】 | さんにちEye 山梨日日新聞電子版

オール・イン64億損失 FX詐欺 ソフト実在せず

2014年09月05日 06時46分

 投資関連会社オール・インによる外国為替証拠金取引(FX)をめぐる詐欺事件で、詐欺容疑で指名手配中の社長森克彦容疑者(47)が、自社の売買ソフトを使えば「損する人はいない」と会員らに説明しながら、同社が約64億円の損失を出していたことが4日、北海道警と宮城、岡山、広島3県警の合同捜査本部への取材で分かった。
 捜査本部は「ビクトリーランFX」と呼ばれたソフトは実在しないと断定。実際は運用の失敗を繰り返したとみている。
 捜査本部によると、オール・インは運用を始めた2007年から道警が家宅捜索に入った09年までに、約2万7千人から約337億円を集め、投資額は不明だがFXで約64億円の損失を出した。
 オール・インの機関誌では、詐欺容疑で逮捕された幹部会員の会社役員北村昌夫容疑者(52)=岡山市=が森容疑者との対談で、出資会員が順調に集まったのは「どんどんとビクトリーランFXが運用益を上げたのが何よりも大きいですよ!」と発言。ソフトの高い運用益を強調していた。
 また、森容疑者と、共犯として逮捕された3人に合わせて35億円超の利得があったことも判明。捜査本部は、これらには、だまし取った金も含まれるとみている。

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