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【スポーツ】

<首都スポ>日大藤沢 てっぺん獲る 全国高校サッカー30日開幕

2014年12月24日 紙面から

選手権へ向け意気込む、日大藤沢高校の左から田場ディエゴ、前田マイケル純、住吉ジェラニレショーン=神奈川県藤沢市の同校で(北田美和子撮影)

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 第93回全国高校サッカー選手権は30日に開幕する。田場ディエゴ(3年)、前田マイケル純(3年)、住吉ジェラニレショーン(2年)ら異色のFWトリオをそろえる日大藤沢(神奈川)は徳島市立(徳島)と対戦。激戦の神奈川を勝ち抜き、7年ぶりの出場ながら初優勝を目指す。開幕戦は、高校としては本年度限りとなる“都立の星”三鷹(東京B)と高校総体(インターハイ)覇者の東福岡(福岡)が東京・駒沢陸上競技場で激突する。 (荒川敬則)

 7年ぶりの選手権出場を決めると、田場ディエゴはツイッターに「神奈川頂上奪還作戦成功」とぶち上げた。背番号「10」をつけ、「エース」と呼ばれる「日藤のマラドーナ」が最も威力を発揮したのが、3回戦の桐光学園戦だった。

 1−1の後半24分に佐藤監督から「流れを変えてこい」と投入されると同35分に見事に決勝ゴール。桐光の4連覇を阻止したチームはその流れに乗り、次々と優勝候補を撃破し、選手権出場を決めた。

 「やっぱ、スタメンで出たいんですけどね。夏にちょっと監督とやっちゃって。その時から途中出場。どうやったらスタメンに戻れますかね」とディエゴは口をとがらせた。だが、1年から国体メンバーにも選ばれ、エースとしてプレーしてきたFWが試合を決める後半にフルパワーで出てくるのは、他校にとって脅威でしかない。

 佐藤監督もその利点を、神奈川県予選では最大限に生かした。スタメンに前田マイケル純、住吉ジェラニレショーンなど異色の強力FWを抱えているからこそできる戦術でもある。

 ディエゴはペルー人の父の影響で小4から外国人のフットサルチームで技を鍛えた。「ドリブルはそんなに得意じゃなかった」というが、湘南FCで天性のタイミングにドリブル技術が磨かれると、スピードに乗ったドリブルは、高校入学直後から「超高校生級」という評価を受けた。今や「ドリブルには自信があります」とキッパリ。全国でそのテクニックを存分に披露するつもりだ。

 高校では珍しいスーパーサブにディエゴは不満を持っているが、佐藤監督は「ディエゴにスタメンできるスタミナと集中力があれば優勝を狙える。選手権まで、まだ何があるか分かりません。ひらめいたらどんなメンバーになるか」と笑みを浮かべる。

 神奈川県予選得点王のDF小野寺に、異色のスタメン候補がひしめく日大藤沢の攻撃力は間違いなくトップクラスだ。

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 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」面がトーチュウに誕生。連日、最終面で展開中

 

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