ちばくろうにはならないぞ　つば九郎が宣言！

　ヤクルトの人気マスコット・つば九郎が２３日、ロッテからの度重なるラブコールに「つばくろうは、ちばくろうになりません」と、きっぱり断りを入れた。

　今オフ、フリーエージェント（ＦＡ）宣言した成瀬を獲得したことで、古巣のロッテはヤクルトに人的補償を求めることもできる。既に２８人のプロテクトリストはロッテ側に渡っているが、ロッテ・山室球団社長は、グッズ売り上げチーム一を誇るつば九郎に目を付け、『鳥』的補償を求めていた。

　つば九郎はこの日、自らの名を冠した東京都新宿区のスワローズショップつば九郎店でクリスマスイベントを行った。午前１１時半から約４時間半にわたり、記念撮影などを求めるファンの波が切れず、さすがの人気ぶりだった。

　これまで「すこっと・ぼらすしにそうだんします」「あーん・てれむしにそうだんします」と、メジャーの大物代理人の名を挙げ、話題をかわしてきたつば九郎だったが「だんのむらしともかんがえましたが、とりだけに、ちきん（きちん？）とおことわりします」と、団野村氏の名を出して拒絶の意思を示した。一方的に「しょうがい（生涯）つばくろうです」と宣言したが、人的補償に指名された選手に拒否権はないはずだが…！？

　一昨年はＦＡ宣言し、昨年はマスコット界初の越年で、自費キャンプ中に契約更改するなど、オフは何かとお騒がせ。今オフも選手は全員契約更改済みだが、日程の関係で年明けの交渉になりそうで「とりだけに、おおとりでけいやく（契約）です。きぬがさしゃちょう（衣笠球団社長）、おおあまさてい（大甘査定）おねがいします」と、チームは２年連続最下位ながら、人気に付け込んで（？）増額をおねだりしていた。　（竹村和佳子）