12月くらいの時期に行くと,現地は気温30℃くらいで本当に最高という感じだし,飯は美味い,飲み物は安い,ホテルも割と安いと良い事多いので皆さん行くと良いと思うんですけど,観光するにあたって色々注意した方が良いことがやはりあったので,今回の旅行で得られた知見を公開するというのが本エントリの目的です.
以下本編,ここに挙がっているのはほんの一例です.
見ず知らずのタイ人が路上で道案内してくるときは9割方ボろうとしている
そんなこと地球の歩き方の中だけの話だろ!! と思ってたけどこれはマジ.クソが.
ボリ人間たち,最初は “Where will you go?” とか英語で話しかけてきて,こっちがそれにちょっとでも応じると親しげに「アレ,日本人?」とか言ってきて「アンナイシマスヨー」と言いつつボろうとしてきてめっちゃ面倒くさいことになる.
以下実際の事例.
おばさん2人組が話しかけてきてタクシーの乗り合いを強制してくる
ワット・ポーっていう超巨大な涅槃仏 (ストリートファイターのサガットステージみたいなやつ) がある寺院に行こうと思って,地下鉄の駅から出ようとしたところを「プーケットから来た」と自称するおばさん2人に捕まる.
どこに行くのかと聞かれたので「ワット・ポー」と答えたところ,「私はワット・ポーへの行き方詳しいから一緒に行こう」と提案される.おいおいお前らプーケットから来たんじゃねえのか!!
我々が日本から来たという事を明かすと「コンニチハ,ガングロ!!」などという意味不明な日本語でコミュニケーションを図られる.余談だがそのおばさんらに「(僕のことを指さして)現地の人っぽい顔つき」などと言う評価を受けた.
ちょっと歩いたところで「タクシーに乗ろう」と提案される.「たくさんの人数で乗ったほうが安いから」という言い分だったが,「アッ,これ地球の歩き方で見たやつや! 相場の400倍くらいの値段ふっかけられるやつや!」という感じで危機を察知したので丁重に断る.
マジかよ,まだタイ来て3時間くらいだぞ……
「ワット・ポーはまだあいてない」とか言って別のスポットを薦めてくるおじさん
おばさんらと別れてテクテク歩いてると,刺青がめっちゃすごいおじさんが日本語で声をかけてくる.そのおじさん,プーケット出身とのこと.
「ドコイクノ」「ワット・ポー」「アー,イマノジカン (午前11時くらい) マダアイテナイネ」「マジデ」
ここでちょっと騙されかかる.後に分かることだがワット・ポーは朝8時からあいている.ふざけやがって!!
このおじさん,とにかく「座っている仏像」と「立っている仏像」という2つの観光スポットに加え,「シルクのスーツを作っている工場の見学」をやたら薦めてくる.「スーツは好きか」「スーツ安く買える」「スーツ最高」などとまくしたててくるが,その相手は僕とid:uzullaさんというスーツと対極にいる人間である.興味ないので去ろうとするが,このおっさんが勝手に近くのトゥクトゥクを捕まえてその謎ツアーを強行しようとしてくる.
「アッ,これはトゥクトゥクの運転手とこのおっさんはグルだ,不当に高い金を巻き上げられるに違いない!」「しかもスーツだぜ,なんかこれもどうせボラれんだろ!」と危機を察知した我々はそこから足早に立ち去った.捨て台詞のように放ったおっさんの「アンタタチリアリーストゥーピッド!」という言葉が印象深い.
マジかよ,まだタイ来て3時間くらいだぞ……
「王宮は今神聖な儀式の最中だから入れない」とか言って別のスポットを薦めてくるおじさん
上のおじさんと同じ感じ.後に分かる事だが儀式の最中だから入れないという事は無かった.ふざけやがって!!!
知見
- 道案内とかしてくる人間がタクシーとかトゥクトゥクを薦め始めたらボリの合図
- スーツとか言い始めたらボリの合図
- 「○○は閉まってる」とか「○○には入れない」とかいうのは大体嘘なので鵜呑みにしない,適宜インターネッツで調べる
- 日本語で話しかけてきたらだいたい怪しい
- プーケットとか言う人間を信じてはならない
公共の乗り物で信用出来るのは鉄道だけ
鉄道は国営鉄道とMRTっていう地下鉄とBTSっていう地上を走る鉄道があって, 国営鉄道は ちゃんとした 受付で切符を買って,MRTとBTSは券売機でチケットを買って 乗るというスタイルでボッタクリとかがほぼ起きない.この点安心して乗れる. 国営鉄道は結構年季の入ったディーゼル機関車で乗り心地とかはまあアレなんだけど, MRTとBTSはシーメンス社の割と新しい車両が入ってるから乗り心地が極めて良い. 基本的に観光は鉄道を中心に使うと安全という感じ.
それ以外の乗り物大体最悪で,以下に実例を示す.
フェリー
フェリーというか,いわゆる水上バスで,40バーツで任意の船着場から任意の船着場まで行ける……はずなのだけどなぜか200バーツでチケットを販売しているおばさんがいてマジで最悪.
正規のチケット売り場 (と言っても机が置いてあるだけの簡素なもの) の目の前で「200バーツ!」とか言ってて,「コイツ正気か……」となる.200バーツおばさんを無視して,チケット売り場の係員に値段を尋ねると「40バーツ」との事だったので40バーツ支払って正規のチケットを入手して事なきを得た.
しかし驚きだったのは,我々が船を待っている間にそれまでチケットを売っていた係員が休憩に入って,その代わりとして受付の席に座ったのがなんと「200バーツおばさん」だったということで,実はこの200バーツおばさんは「正規の」チケット販売員だったのだ!!!! 200バーツでチケット売りつけて,差額の160バーツをネコババするというのが魂胆なのであろう.もう誰を信じれば良いんだ……
タクシー
とにかくボッてくる.
「メータータクシー」と書いてあるが,日本のように乗れはしない.まず運転手に何処に行くか告げ,そこから価格交渉をして双方合意に至れば乗れるという感じ.基本的にタイ語を喋れない我々が価格交渉をするのは難しい (私見だがタイのタクシー運転手と英語でコミュニケーションを取るのは難しい.日本語も無理だった) ので相手の言い値を飲む事になるのだが,大体相場の2倍から4倍を提示される.
タクシーに乗る時は,ボラれても良いという覚悟で臨むか,「これ以上は出さねえ!!」という額を決めておいてそれの一点張りで価格交渉するか (それでもまあ相場よりは高いんだろうけど),タイ語を学んで戦うか,という強い意志を持つ必要がある.
トゥクトゥク
とにかくボッてくる.
だいたいタクシーと同じだが,もう一つ付け加えておきたいのが「おつりを返してくれない」ということである.マジでお釣り返してくれない,クソ,お釣り持って行かれた,なんだアイツは,ふてぶてしい顔しやがって,なにが「サンキュー」だ,テメーこの野郎,お釣り返せよ,なあ,おい,犯罪だぞマジで!!!
失礼,取り乱しました.
唐突に写真を貼りたくなったので写真を貼ります.右は筆者です.とくにいみはありません.
例外
アユタヤー駅からまっすぐ歩いて行ってぶち当たる川の両端を渡しているボートはボッてこないので使うと良い.
知見
- 基本的に鉄道を使うと良い
- ボラれても良いというおおらかな心を持つと良い
- お釣り返してもらえないのでピッタリ出すのが良い
欧米人がいるところは安全
これは僕とid:uzullaさんがタイ滞在中に発見したことなんだけど,欧米人観光客が多くいるところはあらゆるものの価格が適正でウケる.だましにかかってくる人間も少ない.欧米人にくっついて行くと大体安全であることが分かる.
まとめ
タイは良い国ですが割とボッてこようとしたり,相手が騙しにかかってくるケースが多いので注意されたい.あのトゥクトゥクのおっさんめ……
そしてマジで困ったら近くにいる欧米人に英語で助けを求めるとなんとかなりそうという事がわかったので,困ったらそうしましょう.
あとはまあ,これは当然な話なんですけどタイ語を自由に使えると極めて快適そう (主にボラれなくなりそう) .次回行くときまではある程度タイ語を習得しておきたい.
あと,地球の歩き方に書いてることほとんどマジだった!! フィクションじゃなかった!!! ちゃんとしてる!!! 旅行行く前とかに読んでおいた方が良いと思いました!!!
- 作者: 地球の歩き方編集室
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その他
タイの交通事情
とにかく車とバイクが多い,信号も謎いのが多い,轢かれないように頑張りましょう.
タイのインターネット
ホテルのインターネットは割と速い.モバイルは3Gが大体入ってまあまあ快適.バンコクの中心部とかだと4G入るらしくて,現地で4GのSIMを契約してたid:uzullaさんがその高速具合を滞在中自慢してきてた.
タイのおもしろTシャツ
タイ、面白Tシャツを買えるという意味では極めて優れていて良い pic.twitter.com/TR5cRIUfhG
— yapc-taro (@moznion) 2014, 12月 11
面白Tシャツ pic.twitter.com/2pdBVzAVzk
— yapc-taro (@moznion) 2014, 12月 11
まだある pic.twitter.com/QN7m5WgW9i
— yapc-taro (@moznion) 2014, 12月 11
面白Tシャツ買いすぎた pic.twitter.com/84W2DuEt3n
— yapc-taro (@moznion) 2014, 12月 11
タイの面白Tシャツ事情、「モルヒネの男」というブランドと「オールドスカル」というブランドが勢力を二分している
— yapc-taro (@moznion) 2014, 12月 11
皆さん信じないでしょうが「モルヒネの男」というのはブランド名です.タグもある pic.twitter.com/nXF45XnNXV
— yapc-taro (@moznion) 2014, 12月 11
モルヒネの男、間違いなく気鋭のアーティストがデザイナとして在籍してる
— yapc-taro (@moznion) 2014, 12月 11