韓国の中小企業、来年の目標は「生き残り」(1)

韓国の中小企業、来年の目標は「生き残り」(1)

2014年12月24日11時27分
[ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版]
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コソアのチョン・ソクフン代表
  「来年は生き残りがカギとなるようだ」。22日、ソウルミレニアムヒルトンホテルで開かれた「今年の最上中小企業製品賞授賞式兼忘年会」で、紫外線センサーメーカー「ジェニコム」のキム・ボクギョン代表がした話だ。

  最上中小企業製品賞は、中小企業庁と中小企業中央会の中小企業振興公団、企業銀行、韓国経済新聞が共同で今年初めから毎月4つの中小企業製品を選定して授与する賞だ。この日の行事に参加した中小企業代表らは、自分たちの思いや困難さを率直に打ち明けた。中小企業庁の関係者は「中小企業人がした話の中には、国内350万社の中小企業の悩みが含まれているようだ」と話した。

  ◆「売れるならば何でも…」

  中小企業の最も大きな悩みは販売だった。水なしで髪を洗えるシャンプーを開発した「コソア」のチョン・ソクフン代表は「開発が大変で困難だと思っていたが、製品を売ることのほうが数千倍も難しいと思う」と話した。各種機関や銀行などを訪ね歩いた末に開発資金を借りて製品を何とか出したが、販路を探すのはさらに難しいという話だった。

  大型マート、ホームショッピング、インターネットショッピングモールなど従来の流通網を活用することが大変だという話が多かった。湿布用パック製造メーカー「メディレポ」のペ・ドククィ代表は「製品価格が5万~6万ウォンラインなのに、あるインターネットショッピングモールに入ろうとしたところ向こうのバイヤーが1万ウォンだと言うので、涙を飲んであきらめた」と経験談を伝えた。

  インテリア商品などを手がける「ユニデザイン」のキム・ヒョンジュン代表は「大型マートは季節別に陳列商品を変えるが、この時に営業社員がいなければ商品が外される可能性が高い」として「職員が何人もいない中小企業が、専門の担当職員を置くことは容易ではない」と述べた。チョン・ソクフン代表は「大型マートに参入しようと色々努力したが、大型マートが最初から関心さえ持ってくれなかった」と吐露した。

  ファッションカバン「ルバニー」のパク・ジュヒョン代表は「ホームショッピングに出てみろというが、手数料が40%近くかかり負担があまりにも大きい」として「手数料に耐えうるだけの競争力を育てるしかないようだ」とため息をついた。

  ある参加者は「私が知っている社長1人が不公正行為を申告したところ、大型マートが取引を断ち切ったらしい」として「政府の人々は大型マートが申告者を調べて報復している現実をよく知らないようだ」と声を高めることもした。

  ※本記事の著作権は「韓国経済新聞社」にあります。

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