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友好訪問詳細

友好訪問「信念と勇気のあるリベラルな政治姿勢を保って行きたい」

2013年 3月5日号
自民党衆議院議員 元防衛庁長官 中谷元(なかたに げん)さん
自民党衆議院議員 元防衛庁長官
中谷元(なかたに げん)さん

1957年高知県生まれ。80年、防衛大学校(24期)卒業後、陸上自衛隊に勤務。84年12月から85年10月まで加藤紘一会長秘書。90年、衆議院議員に初当選。以来、当選8回。自治総括政務次官(2000年)、防衛庁長官(01年4月~ 02年9月)などを歴任。現在、党憲法改正推進本部事務局長(10年~)、自民党特命担当副幹事長(12年~)など。趣味はラグビー・空手・囲碁・読書

協会代表団の一員として訪中

 1月の協会代表団で訪中。北京での4日間を「空は曇っていたが、要人らの会談の内容は曇っていなかった」と振り返った。

 特に、村山富市名誉顧問や唐家璇・中日友好協会会長の話は「さすが元国家指導者。非常に高い次元で国の将来を見据えていた」と感服。さらに、日中の幹部らの語らいの様子を見て「簡単には壊れそうにない、長い年月を経た信頼関係や友情・絆の深さがある」と感じたという。

 ただ感心しただけではない。「主張すべき点は主張させてもらえた」。楊潔篪外相との会談では、日中の危機管理メカニズムやホットラインの早期構築を話し合った。

 かつて、加藤紘一会長の秘書を務めたこともある。山形で自衛官として勤務していた際、現地で開かれた式典に、山形出身の会長が出席。挨拶の内容に感銘を受け、政治家を志す決意をした。

 「加藤先生は一貫してリベラル。先生に倣い信念と勇気のあるリベラルな政治姿勢を保って行きたい」

 2009年11月、残留孤児訪中団の一員として北京を訪問したことで中国との関わりを意識するようになり、その後残留孤児支援法案をまとめたことも。TPP加盟で作られる日中の壁、デメリットも懸念する。〝日中友好の重要性〞、加藤会長から継承したリベラルは揺るがない。(田島恵輔)