政治や行政には、楕円形の理論がある。
楕円は、2つの中心が均衡を保ちつつ、緊張した関係にある場合に描ける曲線であるが、
政治や外交もは楕円形のように、二つの中心を維持した、立派な健全な曲線を描けねばなりません。

アベノミクスと財政再建、自由と規律、徴税と景気回復、保守と改革、日本と中国。いずれも二つの中心軸があり、
両者のバランスをとった政治決定をすることこそ、美しい国家ビジョンが描けるのである。

今、日本の政治求められていることは、国民 の複眼的要望を中心にすえ、お互いの意見をなぞらえながら、
丁寧に、双方を包み込む、いい楕円形を描くことであり、自民党も国民と対話を重ねて、
周辺国の政治・経済を安定させる２極、３極の強靭で柔軟でしなやかな楕円形国家を描かねばなりません。