中谷自民党副幹事長、首相の靖国参拝批判 中国「環球時報」に掲載
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元防衛庁長官で、自民党副幹事長の中谷元・衆院議員が、安倍晋三首相の靖国神社参拝について「日中両国の関係発展から外れた表現」と、批判と受け取れる発言をしたと中国メディアが伝えた。2月20日付の東京新聞が報じるところによると、発言は中国共産党の機関紙・人民日報系の新聞「環球時報」のネット版に、中国語と英語で掲載された。今月上旬に同紙記者が中谷氏にインタビューし、17日から掲載されている。
記事によると、中谷氏は最近の日中関係について「一部政治家の行動や言動は相手を刺激し、日中関係の好転を難しくさせている」と指摘した上で、「(日本が)他国に引き起こした厄災は忘れてはならない」と話した。
中谷氏の事務所は、東京新聞の取材に「発言内容が正確に引用されておらず、削除を申し入れた」と答えた。が、今月6日に中谷氏の公式ホームページに掲載された「アジア外交、大きな視点で、歴史的観点で」を読む限り、今月上旬時点における中谷氏の考えの趣旨そのものに関しては、環球時報に掲載されている発言内容と大きな隔たりはなく、中国メディアの報道には一定の信憑性があるとするのが妥当と考えられるため、東京新聞が20日付の総合第2面で取り上げている。
中谷氏は国防族の政治家として安全保障体制の強化などを唱えているが、自衛隊を退官後に秘書を務めた宮澤喜一氏・加藤紘一氏らのリベラリズムを高く評価しており、『右でも左でもない政治━リベラルの旗』などの著書がある。
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